2010年12月30日木曜日

煮染めとまとめ

8 時起床。猫にキャットフードを与え、自分には珈琲。 マグカップに入れて、しばらく寝床で読書。 9 時頃に再度起き出して、洗濯などの家事。 今日の目標は、できるだけの大掃除と、煮染め作り。 昼食は御飯を炊いて、塩鮭、卵焼き、漬物、豚汁。 午後は 「仕事!」(S.ターケル著/中山容・他訳/晶文社) を読んだり、煮染めを作ったり。 料理屋ではないので、流石に一つ一つ別に煮たりはしないけれど、 一応、下茹でくらいはしてみた。 具材は、里芋、金時人参、牛蒡、蒟蒻、椎茸、厚揚げ、絹莢。 まあ、こんなものかな、という出来。年が明けてから食べよう。 夕食は豚丼、しめじと蒟蒻のきんぴら、白菜の漬物、豚汁。 そのあとはキッチンの掃除、をすべきなのだが、 つい 「動く指」(A.クリスティ著/高橋豊訳/ハヤカワ文庫)の続きを読み始め、 しかも読了してしまった。いかんいかん、とりかかろう。

明日の大晦日は更新をお休みしますので、次回更新は新年一月一日の夜です。

今年のまとめ。
転職して二年目に入り、少しは慣れてきた。 会社の仕事と私個人のプロジェクトの内容がかなり重なってきたので、嬉しい。 会社は今年と来年にかけて大転換期らしく、常にざわめいている。しかし、 それもまた面白い時期ということなのかも。 確かに、社内での(しかも同じビルの中での)引越しばかりしていたなあ…。 他に、楽しく仕事をさせていただいたのは、 「世界を変えた手紙」(K.デブリン著/岩波書店) の翻訳と出版。 年明けすぐに依頼があり、その後、 極めてスムーズに 10 月には出版していただいた上に、 私としても満足のゆく出来栄えだった。岩波書店様に感謝。 一方、某出版社の依頼で昨年末に提出したキャロルの翻訳の方はさっぱり。 今年は景気回復の年だったらしいのだが、 私自身はファイナンス面でかなり厳しい一年だった。 それでも一応、黒字では終えられたので、今年も年末に東京大学に寄付をした。 大学基金全体の一万分の一以上を担う、という目標に対し現在のところ、 多分、7%くらいの達成度。 私生活では、できるだけ毎日お弁当を作ろう、と年始に決めたことを、 ほぼ実行できたのが良かったくらいで、特にニュースなし。 良くも悪くも平穏無事。何事もなく静かな一年だった。 来年も今年のようにつつがなく暮らせたらいいな、と思いますが、 ちょっとくらいはカラフルな喜びがあってもよいのではないでしょうか、 と神様か仏様かサンタさんにお祈りしておこう。

2010年12月29日水曜日

お弁当納め

昨夜、就眠儀式本の 「テアイテトス」(プラトン著/田中美知太郎訳/岩波文庫)を読了。 あとは「法律」を残すのみだが、来年に持ち越し。8 時半頃、起床。 今日もまた冬らしい、ぴりっとした良い天気だ。 いつもの朝食のあと、今年最後のお弁当を詰めて出勤。 出社すると、閑散としたオフィス。 午前中は私を含めて二人しかいなかった。昼食は持参のお弁当。 鮭のあら、卵焼き、しめじと蒟蒻の余りでカレー風味のきんぴら、 大根と人参の皮と葉で作った漬物。 御飯は、だしを引いたあとの鰹節の猫まんま。

午後になって、時折、一人、二人と来たり去ったりしていたが、 大掃除タイムの 16 時に至って、結局また、私を含めて二人だけ。 身の回りだけ片付けて退社。帰宅して、お風呂。 湯上がりの一杯のギネスビールが、今年の自分への慰労。 夕食は水菜と豚肉と厚揚げの鍋。手製のポン酢にて。鍋のあとは雑炊。 卵を落として小葱を散らす。

2010年12月28日火曜日

課題図書に一冊追加

8 時半くらいに起床。 今日も冬らしい良い天気だ。 いつもの朝食のあと、 ゼブラ印のお弁当缶にチキンカリーと御飯を入れて出勤。 さすがにオフィスは閑散としていて、 既に冬休みに入った人が多いと見える。 昼食は持参のカリー弁当。 昼休みに近所の本屋で、 冬休み課題図書の追加分として 「デザインのためのデザイン」(F.P.ブルックスJr. 著/松田晃一・小沼千絵訳/ピアソン) を買った。 著者は「人月の神話」で有名なブルックス。 午前、午後とさらっとお仕事をして、さらっと夕方に帰る。 食材を買い求めて帰宅。

夕食は、あっさりと狐蕎麦。 甘く煮付けた三角の油揚げ二枚と、細葱。 蒲鉾も欲しいところだったが、あまりに高価だったのでやめた。 どこもお正月のお支度モードで、蒲鉾が超高級。 夜は読書など。「動く指」(A.クリスティ著/高橋豊訳/ハヤカワ文庫)。

2010年12月27日月曜日

一人反省会

8 時過ぎに起床。 寝床で「火曜クラブ」(A.クリスティ著/中村妙子訳/ハヤカワ文庫) を読了。 朝食は、珈琲、オレンジジュース、目玉焼きとソーセージ、 その付け合せのポテトと焼きトマト、クロワサン、他パン類色々、果物色々。 そのあと、お風呂に入って湯船で 「プラトンに関する十一章」(アラン著/森進一訳/ちくま学芸文庫) を読む。年末の、まさに命の洗濯。 そのあとは、今年一年の一人反省会と、来年一年の一人作戦会議など、 人生について熟考。

夕食は御飯を炊いて、先日に作っておいたチキンカリーと。 気の抜けたシャンパンの残りを一杯だけ。 夜は趣味のプログラミングの他、編み物など。 暇なときにちょこっとずつ編んでいるので、 まだ前身頃の三分の一くらいだろうか。

年内の出勤日もあと二日。

2010年12月25日土曜日

雪の別れ

9 時頃まで寝てしまった。 今日も良い天気だ。 猫に週末特別キャットフードを与え、 自分には珈琲。マグカップを持ってまた寝床に戻り、しばらく読書。 起き出して、洗濯と掃除機がけ、朝風呂。 昼食は御飯を炊いて、だしを引き、 塩鮭、ポテトサラダ、卵焼き、長葱の味噌汁、御飯。 午後はホットカーペットに猫と並んで読書。 「クリスマス・プディングの冒険」(A.クリスティ著/橋本福夫・他訳/ハヤカワ文庫) を読了。 外が暗くなってきたので、夕食の支度。 鶏肉のスープカレーを作って、ポテトサラダと。 食後にシャンパンを少々。 夜は TV で「忠臣蔵」でも観るかな……。

やはり「忠臣蔵」という物語は良く出来ていて、 どの段もそれだけで一つの舞台に出来るほど完成度が高いし、ツボをついている。 例えば、「南部坂雪の別れ」の場面など、 今まで何度観たか分からない私でも、いまだにぐっとくる。 日本人なら誰でもご存知、 浅野家元正室瑤泉院が大石内蔵助をなじるシーンだ。 内蔵助はそれを甘んじて受けて雪の南部坂を去るのだが、 置いていった巻物が実は、連判状だったことが明らかになる。 その瞬間、観客は重々承知だったことを、ようやく瑤泉院が悟るカタルシス。 嗚呼、これから死地に赴く忠臣の心底も見抜けずに、 悪し様になじってしまった瑤泉院。 もう二度とお前の顔など見たくない、 と言ったその時こそ、本当に最期の別れだったのである。 「忠臣蔵」が愛されるのは、仇討、忠義、 武士道といった概念が日本人の情感に訴えるからだ、 と説明されることが多いけれど、どの段、どの場面をとっても、 実際はもっと普遍的なところにポイントがあるように思う。 「忠臣蔵」をハリウッドに輸出してみたらどうだろう。

明日の夜は会食の予定がありますので、更新はスキップします。

2010年12月24日金曜日

「クリスマス・プディングの冒険」

8 時半くらいに起床。今日もすっきりした冬らしい良い天気だ。 いつもの朝食のあと、お弁当を詰めて出勤。 出社して午前、午後とお仕事。 祝日と日曜日の合間の金曜日だし、 クリスマスイヴだし、オフィスも閑散としているだろうなあと思いきや、 いつもより人が多いくらいだった。 昼食は持参のお弁当。塩鮭、卵焼き、ポテトサラダ、大根の漬物。 昼休みに、古本屋でクリスティの文庫本を 5 冊買った。 持って帰ってきて開いてみると、昔の文庫本は字が小さい…。 字が大きいだけの理由で新刊本や単行本にしたくなる、お年頃。 岩波文庫のワイド版だって最近急に、魅力的に見えてきた。

午後もさらっと仕事をし、さらっと退社。 外は木枯らしの吹く寒い夕べ。 夜は昨日残しておいた鶏団子の種を使ってハンバーグにしようかな、 などとあれこれ考えていたのだが、 この寒さでは鍋料理しかない、と思い直す。 そんなわけで夕食は、鶏手羽元と鶏団子、水菜、長葱で鶏の水炊き。 手製のゆずポン酢で。あとは雑炊。シャンパンを少々。

夜は編み物と、読書。 クリスマスらしいイベントとして、 「クリスマス・プディングの冒険」(A.クリスティ著/橋本福夫・他訳/ハヤカワ文庫) を読む。 歳のせいだろうか、子供の頃よりもクリスティが楽しめる。 クリスティは登場人物が類型的に過ぎる、と良く批判されるし、 私もそう思っていたのだが、それは正しくないと今は思う。 クリスティの登場人物が、ではなくて、人間が、そもそも類型的なのだ。 そして類型的な人々の間にこそ、人間心理の複雑さ、 面白さ、不気味さ、精妙さが表現されるのであって、 それはディケンズだってプルーストだって、 偉大な作家はみんな知っていた秘密なんじゃないかな。

2010年12月23日木曜日

冬休み課題図書決定

8 時くらいに起床。 今日の空はすっきりと晴れ渡り、気温も低く、冬らしい好日だ。 いつもの朝食のあと、 朝風呂に入って湯船で読書。 午前中はホットカーペットに猫と寝転がって、 「ゼロ時間へ」(A.クリスティ著/三川基好訳/ハヤカワ文庫) を読む。丁度、昼前に読了。クリスティってすごい作家だなあ。 昼食はポテトサラダと、しめじと長葱と砂肝のアーリオオーリオ。 ちょっと気が早いが、シャンパンを一杯だけ。 食後にちょっとだけ昼寝。と思ったら、また三時間近く寝てしまった。 夕方になって食材の買い出し。 夕食は、また鶏団子鍋。シャンパンを少々。 すっかり団子鍋ラブ。 もちろん鶏団子は手製だが、 挽肉と豆腐と葱と生姜を混ぜて塩胡椒したものを掬って鍋に入れるだけなので、簡単。 鍋のあとは雑炊。美味なり。 夜は編み物とか、惣菜作りとか。

冬休みの課題図書は以下の 7 冊に決定。
「仕事!」(S.ターケル著/中山容・他訳/晶文社)
「いま、目の前で起きていることの意味について」(J.アタリ編著/岩澤雅利・木村高子・加藤かおり訳/早川書房)
「四人の申し分なき重罪人」(G.K.チェスタトン著/西崎憲訳/ちくま文庫)
「プラトンに関する十一章」(アラン著/森進一訳/ちくま学芸文庫)
「プログラマが知るべき 97 のこと」(K.Henney編/和田卓人監修・夏目大訳/オライリー)
「検索と発見のためのデザイン」(P.Morville & J.Callender 著/浅野紀予訳/オライリー)
「もうすぐ絶滅するという紙の書物について」(U.エーコ&J=C.カリエール著/工藤妙子訳/阪急コミュニケーションズ)

2010年12月22日水曜日

サラリーマンの食事/クヌース先生、メイル考、再考

昨夜あまりに早く寝過ぎて、朝 6 時に爽やかに起床。 「バロックの森」を聴きつつ、寝床で読書。 しばらくして起き出し、いつもの朝食。 今日は週の中日でお弁当は休みなので、ゆっくりした朝。 出社して午前、午後とお仕事。 昼食は牡蠣フライカレーとツナサラダ。 18 時からミーティングがあったので、今日は遅い退社。 それでも 19 時過ぎくらいだけど。 帰宅してから夕食の支度をしていると遅くなるので、 博多ラーメン屋でラーメン、餃子、ヱビスビールの夕食。 昼はカレーで、夜はラーメン。まさにサラリーマン的な一日だ。 寺山修司は、ライスカレー、ラーメン、餃子の三つを、大衆食「三種の神器」 と呼んだ。私はその三つを一日で制覇してしまった。 また寺山は、 人には「ライスカレー人間」と「ラーメン人間」の二通りのタイプがあり、 カレー好きには現状維持型の保守派、ラーメン好きには欲求不満型の革新派が多い、 とも論じた(「裏町紳士録5 サラリーマン 歩兵の思想」参照)。 両方を昼夜に食べた私はどちらなのだろうか。 おそらく昼間の顔は保守派、そして夜の顔は革新派なのだろう。 20 時過ぎに帰宅。

以前、 「クヌース先生、メイル考」 で、「Eメールは、上に立つことを役割とする人にとっては素晴しい道具だが、私にとっ てはそうではない。私の役割は、底辺にいることだから」 との言葉を引用して、組織について思うところあったと書いた。しかし、 今日、同僚に指摘していただいたことには、 その原文は この文章(Knuth versus Email) のはずで、 原文文脈からすれば、組織論的な主張が趣旨でないようだ。 適切な訳文ではおそらく、 「ものごとのてっぺんにいることが人生の役割である人」に対し、 「ものごとの根底にいることが役割である自分」という感じで、 知識へのありようの差を述べたものだろう。 文章の一部、しかも訳文を引用するのは危険なことであるな、と思った次第。 ついでに言えば、原文にはウンベルト・エーコの言葉もあったり、短いながらなかなか味のある文章である。 興味のある方は原文を参照されたい。

2010年12月21日火曜日

冬休みの課題図書

朝方に一回目が覚めたが、「バロックの森」 で「フランスのクリスマス音楽」特集を聴いている内に二度寝。 9 時近くまで寝てしまった。 いつもの朝食のあと、お弁当を作って出勤。 午前、午後とお仕事。 昼食は持参のお弁当。 鶏肉の照り焼き、鶏肝の生姜煮、甘い卵焼き、大根の漬物。 今日のオフィスはかなり騒がしい。 17 時過ぎに退社。

帰宅して、夕食の支度。 ポテトサラダと、鶏砂肝としめじのアーリオオーリオ、赤ワインを一杯だけ。 夕食のあと、お風呂に入って湯船で 「価格戦争は暴走する」(E.R.シェル著/楡井浩一訳/筑摩書房) を読む。 夜は編み物をしたり、 「ゼロ時間へ」(A.クリスティ著/三川基好訳/ハヤカワ文庫) を読んだり。

冬休み中の課題図書として、 「仕事!」(S.ターケル著/中山容・他訳/晶文社)、 「いま、目の前で起きていることの意味について」(J.アタリ編著/岩澤雅利・木村高子・加藤かおり訳/早川書房)、 「四人の申し分なき重罪人」(G.K.チェスタトン著/西崎憲訳/ちくま文庫)、 「プラトンに関する十一章」(アラン著/森進一訳/ちくま学芸文庫)、 を選び、もう一冊くらい何か、と思っているところ。

2010年12月20日月曜日

そば米の雑炊

9 時起床。また 10 時間以上、寝てしまった。 いつもの朝食のあと、適当にお弁当を詰めて出勤。 午前、午後とお仕事。 昼食は持参のお弁当。 鶏肉の照り焼き、鶏肝の生姜煮、高野豆腐、甘い卵焼き、大根の漬物。 昼休みに本屋で、 「いま、目の前で起きていることの意味について」(J.アタリ編著/岩澤雅利・木村高子・加藤かおり訳/早川書房)、 「価格戦争は暴走する」(E.R.シェル著/楡井浩一訳/筑摩書房) を買って社に戻る。 公式忘年会も済んだし、今日は暖かいしで、もう一つやる気が出ない。 しかしその割にけっこう面白いことが分かって、捗った一日。 おお、まさに絵に描いたような(いや、絵に描いたんだけど)べき乗分布。 綺麗なグラフに満足して、17 時過ぎに退社。

帰宅して、まずはお風呂。 湯船で「価格戦争は暴走する」を読む。 さて、夕食の支度。 食材の事情で今日も鶏団子鍋。赤ワインを少々。 今日は鍋のあと、「そば米」雑炊にしてみた。 以前に、徳島から送っていただいた特産物の詰めあわせに入っていたのを、 後で何かに使おうと思ったまま、すっかり忘れていた。 地元の人しか食べないのか、 「洗ってたっぷりの水からゆで、柔らかくなったらざるにあげて水をきる」 などというおおざっぱな説明しか書かれておらず、 ちょっと心配だったが、頻繁の味見によってちゃんと雑炊になった。 米と言うより粒パスタの感じで、あっさりして美味しい。 スパイシーなシチューを添えてクスクス風でもいけるかも。 徳島はいいところだなあ。

2010年12月19日日曜日

編み物と猫、美術館、鶏団子鍋

9 時起床。 珈琲とヨーグルトで目を覚まし、 朝風呂に入って湯船で読書など。 午前中は編み物など。 編み物をしていると猫が寄ってくる。 猫と言えば毛糸玉とじゃれる姿が定番だが、 うちの猫は毛糸玉より編み棒の端の玉が気になるらしい。 実際、かなり本格的に攻撃してきて邪魔だ。 早めの昼食は御飯を炊いて、 柳葉魚焼き、高野豆腐の煮物、鶏肝の生姜醤油煮、 大根の漬物、豆腐と長葱のお味噌汁。

午後は、東京駅近くの 三菱一号館 へ。 三菱一号館美術館 にて開催中の「カンディンスキーと青騎士展」を観に行く。 この赤レンガの建物はお洒落でシックな丸の内のシンボル、 ということになっているが、 立派で重厚に見えても私にはどうもピンとこない。 そもそも事務所だからだろうか。 東京都庭園美術館(旧朝香宮邸)や原美術館(旧原邦造邸) のような私邸らしく親密でありながら瀟洒な感じの方が好みだなあ。 それはさておき、展覧会はなかなか良かった。 どれか一つ選ぶなら、カンディンスキーの「室内(私の食堂)」。 発見としては、私の知らなかった画家 アウグスト・マッケの絵が、 どれも良かった。 丸ビル、新丸ビルをちょっと冷やかしてから帰る。 家の近所の本屋で、 「ゼロ時間へ」(A.クリスティ著/三川基好訳/ハヤカワ文庫) を買って帰宅。

やはり冷たい外にいると身体がこわばってしまう。 まずお風呂に入って、湯船で「ゼロ時間へ」を読み始めながら、身体を伸ばす。 お風呂のあとは夕食の支度。 鶏団子鍋とヱビスビール。鍋のあとは饂飩。 鶏団子鍋もいいよねえ…。 世に色々と美味しい鍋料理があるが、 忘れられがちな団子鍋やつみれ鍋も強力な伏兵だ。 しかし寒い冬に生姜のよく効いた鶏団子鍋ほど孤独なハートにぐっとくるものは、 そうそうない。 夜はお弁当のおかずの仕込み。

2010年12月18日土曜日

一目ゴム編み

9 時頃起床。ああ、良く寝た。 ほんの 10 時間ほどだけど。 珈琲で目を覚まして、洗濯をし、朝風呂に入る。 ゆず風呂が気持ち良い。 湯船で、一年生向けの統計学の教科書を読む。 昼食は、鍋焼き饂飩。 午後は読書など。 年末の混雑のせいか配達がやや遅れたが、年末年始用のシャンパン到着。 「五匹の子豚」(A.クリスティ著/山本やよい訳/ハヤカワ文庫)、読了。 凄い傑作だ。子供の頃に一度読んでいるはずだが、 この良さは分からなかっただろうなあ。 続いて、 毎晩一章ずつ読み進めていた 「荒涼館1〜4」(C.ディケンズ著/青木雄造・小池滋訳/ちくま文庫)も読了。 充実した読書だった。 夕方になってかなり冷えてきたので、今年初のエアコン暖房。

夕食は水炊き鍋。手製のゆずポン酢にて。 鍋の残りに米を入れて炊き、大根のお漬物と。 夜は編み物など。 一目ゴム編みをかなり編み進めていたのだが、 あちこち間違えたために折角の縦模様が揃っていないのが気に入らず、 焼きあがりの作品を木槌で割る陶芸家くらいの勢いで全部ほどいて最初から編み直し。

2010年12月17日金曜日

公式忘年会

朝方一度目覚めたが、「バロックの森」でヘンデルを聴いているうち二度寝。 起き出したのは 9 時近く。 いつもの朝食のあと、お弁当を作って出勤。 午前中はいつものオフィスで流し打ち気味にお仕事。 今日は広いフロアにほとんど誰もいない。 昼食は持参のお弁当。人参のスープカレー、豚肉の大蒜生姜炒め、 大根と人参の漬物。 近所の本屋で 「五匹の子豚」(A.クリスティ著/山本やよい訳/ハヤカワ文庫) を買う。 生誕120周年だからというわけでもないが、 再度クリスティを読み返してみようかと思い立ったので。 私的にクリスティ再評価。

午後は幕張に移動。 幕張メッセ近くのホテルにて、年末全体ミーティング。 そのまま、夜は同じホテルで公式忘年会。 例年、忘年会には翌年春からの新入社員(予定者)も招待される。 売り上げ減少、巨額の未達、業績下方修正、相当数のレイオフに離職者、 と今年は大変に厳しく、来年もこの状態が続くはずなのだが、 それでもちゃんと人材を採用しているようだ。 数学科で群論を勉強していたという女子学生とか、 物性物理での博士号取得予定者とか、 癖のある学生がちらほらいて、まだまだ前向きだなと思った。 厳しい状態でも、面白い新人が集まりもし、採れてもいれば、何とかなるチャンスがある。 ほとんど知り合いがいなくて間が持たないし、あまり長居すると家に帰れなくなるので、 途中でお先に失礼する。 帰宅は 22 時過ぎ。

2010年12月16日木曜日

IT企業の統計屋

8 時頃起床。いつもの朝食のあと、お弁当を詰めて出勤。 午前、午後とお仕事。昼食は持参のお弁当。 柳葉魚、豚肉の大蒜生姜炒め、高野豆腐、牛蒡と人参のきんぴら、 大根と人参の漬物、 ゆずポン酢を作ったときの出がらしの鰹節と昆布で猫まんま。 17 時くらいに退社。 昨日と変わって、今日はまたオフィスは活気がある、というか、賑やかだった。 外はかなり寒い。いよいよ冬本番だ。 帰宅してお風呂に入り、 夕食は鶏すき鍋の第二回。ヱビスビール。今日は、鍋の後を雑炊にした。 甘辛系の鍋のあとの雑炊もまたよし…。 明日は会社の公式忘年会。 多分、出席すると思うので、更新はかなり遅くなります。

一応は専門家でなくもない、ということで、時に社内の統計屋さんの役割をする。 そこで思うことなのだが、普通に統計学の勉強をして想像するものと、 IT 企業内での統計の応用はかなり違う。例えば、 通常の統計学では、 大きな母集団の性質を推し量るために少量のサンプルをとる、 という問題をよく扱う。半年の講義が全部その問題に費されることもある。 しかし、全てのデータを正しく取ることができて、 全てのデータを瞬時に処理できる環境では、 そのような問題意識にはメタファーとしての意味しかない。 統計学を利用した選挙速報だって、 投票用紙をいちいち開票しているから必要なのであって、 もしインタネット選挙だったら、一瞬で全ての票を正確に数えられてしまう。 膨大なデータを、全て、正確に、コストほぼゼロで集計できてしまうとき、 推定すべきもの、検定すべきものは何なのか? そこで重要なことは、 データ全体に対して何をどう集計し、何をどう表現し、何をどう見せるか、 言わゆる「記述統計学」の視点だ。 記述統計学の多くの面は「アート」なので、 数学的議論が主の教育現場で力点が置かれないのはやむを得ないが、 ちょっと弱過ぎる気がする。

また、応用の現場ではこの「記述」の前段階の「データの訊問」 が大変に重要だが、これも「アート」なので教程ではあまり扱われない (ラオの「統計学とは何か」では、訊問の重要性が強調されていたが)。 もちろん、通常の統計的推測や検定の理論が現場では不用だ、 と言っているのではない。 それ以前のこと(特に記述統計)の重要性が非常に高くなっている、 そして、単純な問題がないと言うことは、 推定や検定の本当の問題の発見と解決がより微妙で深い問題になっている、 という二点を感じるのである。

2010年12月15日水曜日

ゆず風呂

7 時半くらいに目が覚めた。 いつもの朝食のあと早めに出勤。今日は週の中日でお弁当はなし。 今日締切の作業があったので早めに出社して、 ちょっと集中して仕事。午前中に目処を立てる。 昼食は近所でカツカレーと卵サラダ。 昨日の午後、オフィスがうるさくて仕事にならなかったので、 用心して午前中に仕事を片付けたのに、 今日はフロアにほとんど誰もいない。 反対側の端っこ、遠くの方に二人ほど秘書系の人がいて、 こちらにまた二人ほど私の部署の人がいるだけで、間は空っぽ。 当たり前だが、しーんと静まりかえっている。 おかげでちょっと面白いハックをしたような、しなかったような。 それに満足して 16 時半頃にさっさと帰る。

帰宅してお風呂に入り、湯船で統計学の教科書を読む。 ゆずポン酢を作ったときの残りの皮で、ゆず風呂。 良い薫りだし、身体もあたたまる。ささやかな幸せ。 お風呂から上がって、高野豆腐とワイン少しで一服してから夕食の支度。 玉葱入りの親子丼、油揚と長葱のお味噌汁。

2010年12月14日火曜日

ガリレオ

7 時くらいに目が覚めた。 珈琲、トースト、ヨーグルトの朝食のあと、 適当にお弁当を詰めて出勤。 今日は早めに出社して集中して仕事をしようと思っていたのに、 数日前に依頼された別の仕事メイルを見逃していたことが発覚。 やむなく、普段の倍くらいの速度で出力したが、 予定の仕事に取り掛かれたのは午後の半ばからだった。 昼食は持参のお弁当。 豚肉の生姜と大蒜焼き、だし巻き卵、高野豆腐、白菜漬物、 牛蒡と人参のきんぴら、猫まんま。 時間がなくて忙しい、と言いつつ、しっかり 17 時退社。 明日があるさ。

帰宅してまずお風呂に入る。 湯船で 「自然科学における数学的方法」(G.ポーヤ著/細川尋史訳/シュプリンガー・ジャパン) を読む。ガリレオは偉大だなあ。 そう言えば、ガリレオ・ガリレイはガリレオとガリレイのどちらが姓で名なのか、 忘れがちな人も多いと思うので念のためにここに書いておくと、 ガリレオが名でガリレイが姓、である。それでもすぐに忘れそうな気がするけど。 そのあと夕食の支度。 鶏すきで、ヱビスビール。鶏すきは美味しいなあ。 あとは饂飩にした。

2010年12月13日月曜日

課題図書その2と3

9 時起床。またしても 10 時間睡眠。 「バロックの森」でヘンデルを聴いたような気がするのだが、 二度寝してしまったので良く分からない。 きっと冬眠しようとしているに違いない。 珈琲だけの朝食のあと、適当にお弁当を詰めて出勤。 冷たい雨が降り、今日はかなり寒い。 午前、午後とお仕事。 昼食は持参のお弁当。柳葉魚焼き、だし巻き卵、高野豆腐、 牛蒡と人参のきんぴら、白菜の漬物、猫まんま。 昼休みに新刊書店で、 「四人の申し分なき重罪人」(G.K.チェスタトン著/西崎憲訳/ちくま文庫)、 「プラトンに関する十一章」(アラン著/森進一訳/ちくま学芸文庫) を買って社に戻る。 両方とも冬休みの課題図書、その2とその3。 17 時過ぎに退社。 外はまだ雨が続いている。 帰宅して、夕食の支度。 昨日の鶏肉と人参のスープカレーの残り。赤ワインを一杯だけ。 夜は編み物など。一目ごむ編み、あみあみ。

2010年12月12日日曜日

主夫的一日

9 時起床。また10時間以上寝てしまった。 目覚しの珈琲。 朝風呂に入って、湯船で統計学の教科書を読む。 掃除機がけ、玄関とトイレの掃除、などの家事。 昼食は柳葉魚を焼いて、鰤大根の残りの大根、 白菜の漬物、長葱と油揚げの味噌汁、御飯。

午後は読書の合間に編み物などしてから、主にお惣菜作り。 豚肉と玉葱の生姜大蒜炒め、柳葉魚焼き、だし巻き卵、高野豆腐の煮物。 そのあと、夕食のチキンカレーを作る。 他の具材は溶かし込んで、骨付き鶏肉と人参がメインのスープカレー風にしてみた。 煮込みの最中も、編み物あみあみ。 20x20 のゲージ取り、完成。端を伏せ止め。 メリヤス編みをつかんだな。不恰好だけど折角だから、コースターにしよう。 毛糸編みのコースター……ハイセンス過ぎる。 それはさておき、こんな技芸を作り出すとは人類ってすごいなあ。 きっと少しずつ何世代もかけて作り上げられていったのだろう。

夕食は鶏肉と人参のスープカレー。 全然レシピを知らずに適当に作ったわりに、スープカレーらしく出来た。 勝沼の赤ワインを一杯だけ。

2010年12月11日土曜日

メリヤス編み

8 時半頃に起床。 猫にキャットフードを与えて、自分にはマグカップに珈琲をいれ、 洗濯機をしかけた後、寝床でしばらく読書。 「荒涼館4」(C.ディケンズ著/青木雄造・小池滋訳/ちくま文庫)。 「荒涼館」を復刊してくれたことには感謝したいが、 ちくま文庫版の裏表紙にはその巻のあらすじが書かれていて、 それを先に目にしてしまうと興を削ぐのが問題だ。 これから読む人は裏表紙を見てしまう前に、 本にカバーオンカバーをつけることを勧めたい。

しばらくして起き出して、朝風呂に入る。 朝昼食の支度。 柳葉魚を焼いて、納豆、白菜漬物、油揚げとしめじのお味噌汁、御飯。 さらに、牛蒡と人参のきんぴらとヱビスビール。 しばらく昼寝のあと、 午後は 「神話の力」(J.キャンベル&B.モイヤーズ著/飛田茂雄訳/早川書房) を読む。読了。 夕食はまた手抜きで、ピェンローとそのあとの雑炊。 手がかからなくて美味しいので、つい。 今日の雑炊は完璧だ。白ワインを少々。 夜は編み物など。 今日の目標は表編みと裏編みでメリヤス編みの手順を一通り経験すること。 まだ本を見ながらでないと、混乱してくる。

2010年12月10日金曜日

夢の社員食堂

8 時起床。 いつもの朝食のあと、出勤。 今日の午後は幕張ビルでミーティングなので、 そのついでに人生初の社員食堂を体験するため、お弁当はなし。 午前中はメイル書き仕事などして、 昼少し前に水道橋駅から幕張へ向かう。 車中では 「神話の力」(J.キャンベル&B.モイヤーズ著/飛田茂雄訳/早川書房) を読む。

幕張ビルに到着し、いよいよ初社員食堂。 ちょっとうきうきしながら、 今日の定食の一つ、鶏の赤ワイン煮込み(御飯とスープ付き)にトライしたが、 感想は「…………」。 御飯がまるでなっちゃいない。 海原雄山でなくても「女将を呼べ!」と叫びたくなるくらい。 かつ、何に一番似ているかと問われればハヤシライス?という感じの鶏煮込み。 しかもこの量で 500 円はいくら何でも高過ぎる。 いや、社員食堂が悪いのではあるまい。 本屋で 「ヨーガンレールの社員食堂」(高橋みどり著/PHP研究所) や 「体脂肪計タニタの社員食堂」(タニタ著/大和書房) を立ち読みしたせいで、 社員食堂というものに超現実的な期待を育ててしまっていた私が悪いのだ。 生まれて初めての社員食堂体験への期待を興奮気味に語る私に対する同僚たちの表情が、 いささか微妙だった意味を悟った午後であった。 そのあとはミーティング。 夕方に終了して、東京まで帰って来る。

帰宅して、お風呂に入ったあと、夕食の支度。 鶏ガラと長葱と生姜のスープで煮込んだ大根と豆腐のおでんに柚子胡椒で、ヱビスビール。 その間に炊いておいた炊き立て御飯と、納豆、きんぴら牛蒡。 御飯が美味しい。

2010年12月9日木曜日

課題図書

8 時起床。 いつもの朝食のあと、適当にお弁当を詰めて出勤。 午前、午後とお仕事。 昼食は持参のお弁当。 だし巻き、鰤大根の鰤だけ、牛蒡と人参のきんぴら、白菜の漬物。 17 時頃に退社。 今日はかなり冬らしい寒さだ。 帰宅して夕食はピェンロー、あとは饂飩にしてみた。 白ワインを少々。 お風呂に入って、湯船で 「自然科学における数学的方法」(G.ポーヤ著/細川尋史訳/シュプリンガー・ジャパン) を読む。 湯上がりに和歌山の有田蜜柑を一つ。

まだ年末年始の休みをどうとるか決めていないのだが、 そろそろ休み中の課題図書を考え中。 一冊は既に選書済み。 「仕事!」(S.ターケル著/中山容・他訳/晶文社)を古本屋で購入。 本の表紙に書かれている宣伝文の勢いがすごい。 「脱帽だ!この本はあまりにも強烈で、独創的だ。 どれほど敬服しているか、語ることばがみつからない。 115の職業、133人の実在の人びとが、 それぞれの話しことばでこの本をつくった。 信じられないすばらしさだ。 いちど読みはじめたら、自分の生き方や日常の仕事を、 きびしく、じっくりみつめなおさずにはいられなくなる。」 (ルイス・マンフォード)、そういう本らしいです。

2010年12月8日水曜日

初編み物

8 時起床。 でも、夜中に激しい雨で目が覚めて、睡眠不足。 昨夜は食べ過ぎたので珈琲とヨーグルトだけの朝食のあと出勤。 週の中日はお弁当休み。 今日も相変わらず人が少ない。 午前、午後とお仕事。 昼食は近所でカレーライスとポテトサラダ。 17 時過ぎに退社。 帰り道の途中で散髪。 19 時くらいに帰宅。 残り物ばかりだが、鰤大根、納豆、白菜の漬物、豚汁の一汁三菜の夕食。 最近は格好だけでも何とか一汁三菜を目指している。 かなり難しいことだが。 夜は人生初の編み物にチャレンジ。 最初はメリヤス編みで 20 目かける 20 段を編む練習らしい。

2010年12月7日火曜日

駒場IIキャンパス

8 時半くらいに起床。 いつもの朝食のあと、適当にお弁当を詰めて出勤。 午前、午後とお仕事。 昼食は持参のお弁当。 鶏と長葱の照り焼き、だし巻き卵、菠薐草のおひたし。 午後は軽く仕事をして、15 時過ぎに退社。 駒場に向かう。 途中、渋谷駅で降りて東急ハンズで毛糸と編み棒を買い、 駅地下のフード・ショウでお土産の日本酒を買い、井の頭線で駒場へ。 イーピントイツの正門と逆の駅出口から出たのは久しぶりで、 不思議な感慨があった。

駒場リサーチキャンパス(駒場 II キャンパス) に師匠の T 橋先生を訪ねる。 私の知らないうちに、駒場に第二のキャンパスが出来ていた。 それはさておき、 師匠が東京に勤められていることを今まで全く知らなかったという不肖かつ不義理な弟子。 春以来、久しぶりにお会いして、しばらくあれこれ議論など。 夜は構内のイタリア料理屋にて会食。 今はキャンパス内にレストランが色々あるのだ。 生協食堂でミニカレーとかカルト定食を食べたり、 ハンバーガーショップでマヨネーズバーガーを買い食いしていた昔が、夢のよう。 21 時近くまでお話しして、渋谷でお別れする。 そして今、帰宅。

2010年12月6日月曜日

また職場の引越し

昨夜、 「荒涼館」(C.ディケンズ著/青木雄造・小池滋訳/ちくま文庫) の第3巻を読了。いよいよ次は最終巻だ。 8 時起床。珈琲、トースト、ヨーグルトのいつもの朝食のあと、 適当にお弁当を詰めて出勤。 今日から新しい職場……、と言っても、 同じビルでフロアが違うだけだが。 出社して、フロアの隅っこのあたりで開梱作業。 引っ越しがまだしばらく先の部署がある上に、 半分くらいは営業部隊のフリーアドレスだそうで、 広々したフロアが、がらがら。 何だか、 体育館に一番乗りして隅っこに一卓だけテーブルを出した卓球部員、 の感じ。 とりあえず PC を一台起動し、午前中はメイル仕事。

昼食は持参のお弁当。 鶏肉と長葱の照り焼き、高野豆腐の煮物、菠薐草のおひたし、白菜の漬物。 昼休みの散歩に神保町の新刊書店で、 「テアイテトス」(プラトン著/田中美知太郎訳/岩波文庫)、 「法律(上・下)」(プラトン著/森進一・池田美恵・加来彰俊訳/岩波文庫) を買う。 午後はもう一台 PC を復帰させたあと、同僚と一緒に大量の本を本棚に展開。 午後も早い内に、既に一仕事した達成感。 ほとんど人がいないとは言え、 工事なのか点検なのかまだあちこちで作業員が天井を開けたり、 床を開けたりしているので、静かなような騒がしいような。 何となく落ちつかないまま、17 時過ぎに退社。 帰宅して夕食の支度。 御飯を炊いて、鰤大根の残り、高野豆腐の煮物、白菜の漬物、豚汁。 豚汁、美味しいなあ。あったまるし。

明日の夜は会食の予定がありますので、更新が遅くなるかも知れません。

2010年12月5日日曜日

クヌース先生、メイル考

8 時起床。 珈琲とヨーグルトで目を覚ます。 午前中は洗濯などの家事。 お風呂に入って、湯船で 「神話の力」(J.キャンベル&B.モイヤーズ著/飛田茂雄訳/早川書房) を読む。 昼食は塩鮭、高野豆腐、納豆、白菜の漬物、菠薐草のお味噌汁、御飯。 午後は昼寝をしたり、読書をしたり、料理をしたり。

だし巻き卵を作り、菠薐草を茹で、あとは鰤大根作り。 鰤を霜降りして、大根は皮をむいて素茹で。 大根の皮は千切りして塩で漬けた。後に大根の葉とあわせて漬物にする予定。 大根と鰤と煮汁をあわせて煮る。 「神話の力」を読みながら、煮詰め作業。 夕食は、鰤大根、高野豆腐、菠薐草のおひたし、 しめじと豆腐の味噌汁、御飯で、一汁三菜。 鰤大根で赤ワインを少しだけ。

ある本を読んでいたら、コンピュータ科学者の D.クヌースの言葉として、 「Eメールは、上に立つことを役割とする人にとっては素晴しい道具だが、 私にとってはそうではない。私の役割は、底辺にいることだから」、 と書かれていた。 メイルについてよりも組織について、深い洞察を感じた。

2010年12月4日土曜日

就眠儀式本

昨夜、最近の就眠儀式本の一つ 「パイドロス」(プラトン著/藤沢令夫訳/岩波文庫)を読了。 次は「テアイテトス」の予定。 残りは「テアイテトス」と「法律(上・下)」だけだが、 今年中には無理かなあ。 もう一つの就眠儀式本の 「荒涼館」(C.ディケンズ著/青木雄造・小池滋訳/ちくま文庫) は第3巻の終わりくらい。

9 時起床。梱包作業で腰がちょっと痛い。 よっこいしょーいち、と。やれやれ、歳はとりたくないものじゃのう……。 珈琲とヨーグルトで目を覚ます。 何だかまだ身体に鶏すき焼きの匂いが残っているような。 朝風呂に入って、朝昼食の支度。 サーモンのカルボナーラ、白ワインを一杯だけ。 しばらく昼寝。 スーパーに食材を買いに行く。 「魚が安いとき、そのあらはもっと安い」理論、で鰤のあらを買う。 となると、鰤大根だな。ということで、大根も一本。 帰宅して、大根の葉を漬けたり、 賞味期限日の鶏肉を照り焼きにしたりしたのち、夕食の支度。 夕食は水炊き鍋。豚肉と鶏肉、白菜、しめじ、長葱、豆腐、春雨。 手製のポン酢と紅葉おろし。白ワインを少々。鍋のあとは雑炊。

2010年12月3日金曜日

鶏すき

8 時半起床。いつもの朝食。 また猫が足元にやってきて、 「一昨日も昨日もそれもらったにゃ」という顔で見上げているので、 やむなくヨーグルトを分けてやる。 私の観察では猫の記憶力は、犬に比べて全く大したことがないのに、 自分に都合の良いことだけは異様に良く覚えている。 例えば、私は滅多に猫を寝室に入れないのだが、 たまに何かの都合で入れてあげた翌日は、 「昨日は入れてくれたにゃ」 という顔でその時刻にドアの前に座っている。

お弁当を詰めて出勤。 午前中は少し雑用をしてから、引越しの梱包作業。 昼食は持参のお弁当。 塩鮭、だし巻き、高野豆腐の煮物、菠薐草のおひたし。 午後も少し仕事をしてから、また引越しの梱包作業。 18 時頃退社して、 同僚の天才プログラマと鶏すき鍋屋に忘年会に行く。 ちょっと時期が早いような気もするが、 オフィスの引越しのタイミングでもあったので。 鶏すきは大変美味しかったが、 大量に肉鍋を食べたあとに、しめは親子丼、みたいな感じなので、 流石にお腹一杯。もう動けません、このまま寝かせて下さい、 というくらい食べてしまった。 帰宅は 20 時半くらい。

2010年12月2日木曜日

蜜柑

9 時近くまで寝てしまった。 珈琲、トースト、ヨーグルトの朝食。 今日もヨーグルトをもらえると思っているらしく、 猫がずっと足元から見上げている。 その無言の圧力に負け、残りを分けてあげた。 お弁当を詰めて出勤。午前、午後とお仕事。 昼食は持参のお弁当。 塩鮭、だし巻き卵、菠薐草のおひたし、白菜の漬物。 昼休憩に近所の本屋で、 「神話の力」(J.キャンベル&B.モイヤーズ著/飛田茂雄訳/早川書房) を買う。 17 時くらいに退社。 いよいよ明日はオフィス引っ越しの梱包作業だ。

帰宅して、夕食の支度。 御飯を炊いて、塩鮭、高野豆腐の卵とじ、 菠薐草のおひたし、白菜の漬物、長葱のお味噌汁。 食後に蜜柑を一つ。蜜柑の季節だ。 私の故郷ではいくらでも無料かつ段ボール箱単位で蜜柑が手に入ったのだが、 すっかり都会人の私はスーパーで蜜柑を買うのであった。 お風呂に入って湯船で「神話の力」を読む。

2010年12月1日水曜日

猫とヨーグルトと光りもの

ちょっと早起き。 珈琲とヨーグルトで目を覚ます。 最近、猫がヨーグルトを欲しそうにしているので、食べ残して与えてみた。 すごい勢いで舐めていたが、猫にとってそんなに美味しいものだろうか。 マンションの点検のために待機。 その間に、先月までの家計簿をまとめて、年末決算を見積もり、 今年の寄付金額を決定。 セルダン関数を基礎におく 心理歴史学的投資手法を誇る、 我が私的ファンドにとっても今年の市場環境は厳しく、 残念ながら昨年に比べてかなり削減せざるを得なかった。

出勤して、午前午後とお仕事。 週の中日はお弁当はなし。昼食は近所の店でカツカレーとツナサラダ。 今日は、大量のデータが届いたところで分析意欲に火がついていたのだが、 主に外国へのメイル書き仕事に費された。 明日以降の楽しみにしよう。 17 時くらいに退社。スーパーで食材を買って帰る。

帰宅して、昨年実績の三分の一ほどの額を東京大学に寄付する手続き。 私だって奥さんでもいれば、寄付なんて辛気臭いことをしないで、 毎年、きらきら光るものを愛妻にプレゼントするのだがなあ。 鯵とか小鰭とかね。 お風呂に入ってから、夕食の支度。白菜の残りでピェンロー。 あとは饂飩にしてみた。 丁度、注文していたワインが届き、白を一杯だけ。 夜は、明日のお弁当のおかずの仕込み。

2010年11月30日火曜日

ランキング追跡

8 時過ぎに起床。 珈琲とヨーグルトで目を覚ましてから、 御飯を炊き、おかかのおむすびを作る。 出勤して午前、午後とお仕事。 昼食は持参のおむすび弁当。 砂糖入りの卵焼きと、長葱と油揚を焼いたもの、 おかかのおむすび二つ。 18 時過ぎに退社。 帰宅してお風呂に入り、夕食の支度。 カレールーの残りでカレーライス。白菜の炒めものを追加し、ヱビスビールも。

「世界を変えた手紙」(K.デブリン著/原啓介訳/岩波書店) の amazon ベストセラーランキングを一ヶ月ほど追跡してみた (11 月 10 日あたりからは、python で書いたスクリプトで一時間毎に自動取得)。 売れ行きがいま一つなことはさておき、 服部仮説と矛盾する振舞いが若干見受けられることが気になる。 時折、少しだけランクが上がるのだ。 服部仮説によれば、売れた瞬間に一位にランキングされるはずなので、 「ちょっと上がる」のは考え難い。 この現象は大体、定期的に起きているので、 amazon の中で何らかの調整が行われている可能性が高い。 または、実は仮説が成立していないのかも。 しかし、今のところはまだデータが少なくて、これ以上のことは分からない。

2010年11月29日月曜日

ゼブラ印

昨夜、 「エンダーのゲーム」(O.S.カード著/野口幸夫訳/ハヤカワ文庫) を読了。 8 時過ぎに起床。 いつもの朝食のあと、カレー弁当を作って出勤。 ゼブラ印のお弁当缶が久しぶりに活躍。 午前午後とお仕事。昼食は持参のお弁当。 17 時くらいに退社。帰宅して、夕食の支度。 白菜と餃子の水炊き鍋。手製のポン酢にて。 日本酒を五勺ほど。 鍋のあとは、中華麺を入れて塩ラーメン風にしてみた。 胡麻油と黒胡椒で風味づけ。美味しい。

明日はお昼がおむすび弁当、夜がカレーライスの残りの予定で、 無事に今月の食材の予算を守り切った。 今月も下旬に危機一髪だったのは、 誰のせいでもありゃしないみんなおいらが悪かったのだが、 とりあえず予算の付け替えをすることなく乗り切ったのは偉かった。 夜、明日のお弁当用に卵一個でミニ卵焼きを作り、 長葱と油揚げの最後の残りを焼いておく。

2010年11月28日日曜日

カレールー

9 時頃起床。 やや不満顔の猫に普通のキャットフードを与え、 珈琲とヨーグルトで目を覚ます。 午前中は洗濯、掃除機がけなどの家事。 昼食は御飯を炊いて、だしを引き、 油揚げと若布の味噌汁、昆布ともろみの和えもの、豚キムチの残り。 お風呂に入って、 「エンダーのゲーム」(O.S.カード著/野口幸夫訳/ハヤカワ文庫) を読む。 しばらく昼寝。 午後も読書などして、夕方、買い出しに行く。予算は 141 円。 考え抜いた結果、プライベートブランドのカレールー 128 円を買って帰る。 夕食は冷凍してあった豚肉少々と人参(小)半分でカレーライス。 マドラス風のカレーパウダーとカイエンヌペッパー、ガラムマサラで風味を追加。 三、四食分のつもりで作ったので、 具の量は私が学生の頃の駒場生協食堂のミニカレーくらいだったが、 ルーは思いがけない美味しさ。夜も読書など。

「男の編み物 橋本治の手トリ足トリ」(橋本治著/河出書房新社) を読んでいたら、編み物がしたくなってきた。 一度もしたことがないけれど。 本書の主張によれば、 仕方を知っても完成品を一つも作ったことのない人間というのは、 マフラーなんかから編もうとするからいけないんだそうだ。 これはなかなか良い指摘だ。 十分に複雑で面白みがないと、技法のマスターに必要な根気が続かない。

2010年11月27日土曜日

「エンダーのゲーム」

8 時起床。 今日はまずまずの天気だ。 猫に週末スペシャルのキャットフードを与える。 珈琲とヨーグルトの朝食のあと、朝風呂。 湯船で 「エンダーのゲーム」(O.S.カード著/野口幸夫訳/ハヤカワ文庫) を読む。 孤独な天才少年が「ゲーム」を通して究極の指揮官へと成長していく姿を描く、 SF 界の古典的傑作。 amazon のコメントには翻訳が悪いとの意見が散見されるが、 私は全く問題ないと思う。

書類の整理など少し家事をして、外出。 以前にお世話になった方が出張で東京に来ているとのことで、 昼食をご一緒する。 神保町のインド料理屋さんにて。 神保町に出てきたついでに、本屋をあちこち覗いてから帰る。 帰宅して夕方まで昼寝。 お風呂に入って、湯船で某社の財務諸表を読む。 現下の厳しい環境の中で何とか変わろうと努力しているのだが、 それがなかなかうまく行かない、という感じかなあ。 昼に食べ過ぎて胸焼け気味なので、 夕食は時間を遅らせて、これから。あっさりと白菜と油揚げの炒麺のみの予定。

2010年11月26日金曜日

二通りの働き方

昨夜は 21 時くらいに寝たのだが、9 時まで寝てしまった。 相変わらずいくらでも眠れる。 もし、私が一日 6 時間くらいの睡眠で済んでいたら、 一体どんなに膨大な業績があげられていたことか……、 と妄想できるのがロング・スリーパーのいいところだ。

いつもの朝食のあと、スペシャルでないお弁当を詰めて出勤。 午前、午後とお仕事。 昼食は持参のお弁当。ししゃも、豚キムチ、だし巻き卵、高野豆腐の煮物。 いつものように昼休憩に神保町の散歩。 うーむ、「ハヤカワ・ミステリ・マガジン」が「相棒」特集とは。 画期的だ。 17 時過ぎに退社。 お風呂に入ってから夕食の支度。 王将の餃子を焼いて、湯上がりのヱビスビール。 そのあと、長葱と油揚げの塩炒麺。

会社員の働き方には、 自分がいなくなっては駄目なことを目指すか、 自分がいなくなっても大丈夫なことを目指すか、 二種類があるような気がする。 前者は取り替えの効かない「オンリーワン」になる、 ということを必ずしも意味しない。 大体において組織の一員は、いくら貴重な人材であっても、 結局のところ、取り替えが効くものだ。 後者の方も、 いつレイオフしても会社が困らないくらい仕事ができない人、 あるいは仕事をしない人、という意味ではない。 言いたいことは、 情報を自分の手元にできるだけキープするタイプと、 逆に情報をできるだけ共有か公開しておくタイプの二通りがいるようだ、 ということである。 あくまでただのタイプの違いであって、どっちが良いも悪いもない。 何となく後者の方が会社にとっては良いような気もするが、 よくよく考えてみるとそうでもない。

2010年11月25日木曜日

awk

8 時くらいに起床。 いつもの朝食のあと適当にお弁当を詰めて出勤。 昼食は持参のお弁当。 ししゃも、だし巻き卵、豚キムチ、高野豆腐、酢醤油昆布。 午後はちょこちょことスクリプト書き。 私は awk という言語が好きなのだが、 さすがに今のスクリプト言語と比べると、時に非力さを感じる。 特に正規表現がもう一つ。 しかしシンプルだからこそ良い、とも思うし微妙なところ。 やっぱり明日、python で書き直そうかな、と思ったところで退社。

外はけっこう寒い。 スーパーで長葱一本、人参一本、油揚げ二枚を宝石鑑定くらい吟味した上で買う。 帰宅して、ししゃも一本に五勺ほど熱燗をつけ、身体を温める。 夕食は、味噌煮込み饂飩。うまい。 お風呂に入って、湯船で技術系のテキストを読む。

2010年11月24日水曜日

晩秋のブラームス

8 時半くらいに起床。 いつもの朝食のあと、適当にお弁当を詰めて出勤。 今朝はけっこう寒い。 午前、午後とお仕事。 昼食は持参のお弁当。 だし巻き卵、ししゃも、鶏肝の生姜煮、白菜漬物など。 17 時半くらいに退社して、 近所でチキンカレー(10倍)の夕食を済ませ、 地下鉄でコンサート会場に向かう。

演目は晩秋らしく、 ブラームスのヴァイオリン協奏曲とシューマンの交響曲。 ドイツ人の女の子のヴァイオリニストがなかなか良かった。 やはり秋はブラームスにしみじみする。 今、帰宅。さてお風呂に入ろう。

2010年11月23日火曜日

「アーチャーズ」

8 時半くらいに起床。珈琲、ヨーグルトなどの朝食。 朝風呂に入って、湯船で 「ジェリコ街の女」(C.デクスター著/大庭忠男訳/ハヤカワ・ミステリ 1396) を読み始める。昼食は鍋焼饂飩。 午後は二時間ほど昼寝をしてから、また読書。 夕方、「ジェリコ街の女」を読了。 相変わらず面白い。多分、前にも読んだはずなのだが、やはり内容を忘れていた。 シリーズ主人公のモース主任警部は 「アーチャーズ」というラジオ番組の熱心なファン、ということになっている。 "The Archers" は BBC Radio4 の超長寿人気連続ドラマで、 放送が開始されたのは 1951 年、もう 60 年近くも続いているそうだ。 架空の農村を舞台にした一種のソープオペラらしい。 ポッドキャストもしているので聴いてみようかな…。

お弁当用にだし巻き卵と豚キムチを作ってから、夕食の支度。 御飯を炊いて、王将の餃子を焼き、他にししゃも、白菜の漬物、若布の味噌汁。

明日の夜はコンサートに行く予定なので、更新はかなり遅くなるか、 あまり遅くなるようだとスキップします。

2010年11月22日月曜日

男の編み物

8 持過ぎに起床。いつもの朝食のあとお弁当を詰め、 ちょっと早めに出勤。 一つ所用を片付けてから、いつもくらいの時間に出社。 午前、午後とお仕事。 昼食は持参のお弁当。 ししゃも、高野豆腐の煮物、鶏肝の生姜煮、白菜の漬物。 夕方くらいから外国からのお客様との商談に同席したので、 帰宅したのはいつもより遅め、と言っても 19 時くらいだけどさ。 夕食は餃子鍋。餃子は王将に行って食券と交換した。 いざと言うとき、本棚のすきまに食券が挟まっていたりする。 冷やした日本酒を五勺ほど。 あとは雑炊にした。何鍋のあとでも雑炊はそれぞれに美味しい。

この前、TV で男の編み物の番組を観て橋本治のことを思い出し、 「男の編み物 橋本治の手トリ足トリ」(橋本治著/河出書房新社) を読み返してみた。 昔はそんなにおかしくは思っていなかったのだが、 今見ると、少なくともヴィジュアル的には、 タイムマシンはドラム式、と言いますか、80 年代テイストが満載。 それはさておき、すごいことが次々と書かれているのに驚いた。 ちょっと言い過ぎかも知れないが、昭和の「風姿花伝」かと思った。 編み物について書きながら、 戦後とは、自由とは、真似とは、技術とは、男とは、女とは、 などがズバズバ書かれている。 橋本治も若い頃はキレてたんだなあ、としみじみした。 とめてくれるなおっかさん、背中のいちょうが泣いている……。

2010年11月21日日曜日

ブラスバンド

日曜日の朝、NHK FM では吹奏楽のみの番組が放送されている。 朝から、「汽車メドレー」(演奏は航空自衛隊中部航空音楽隊です)、 などを聴くのは一体どういう視聴者層なのか、 日曜の朝をブラスバンドで景気づける人が実はけっこう沢山いるのか、 そういう人の家の本棚には吹奏楽の CD ばかりがぎっしり並んでいるのか、 毎回毎回 45 分間も放送する曲が尽きないのだろうか、 と毎週日曜日の朝に浮かぶ疑問でうとうとしているうちに、 「名演奏ライブラリー」の時間になった。 パールマンのヴァイオリンをしばらく聴いてから起床。

珈琲とヨーグルトで目を覚ます。 午前中は朝風呂と読書など。 昼食は昨夜の稲荷鮨の残りと、溶き卵の御澄まし。 午後は掃除機がけと玄関の掃除をして、 スーパーに食材を買い出しに行く。 清水の舞台から飛び降りるくらいの気持ちで、 米、白菜、豚肉、ししゃもに投資。 食費の予算残高はあと 600 円。なかなかスリリング。 帰宅して、明日のお弁当用に高野豆腐を煮て、ししゃもを焼く。 「黒と青」(I.ランキン著/延原泰子訳/ハヤカワ・ミステリ 1665) を読んでいるうちに夕方。 夕食は、ピェンロー。干し椎茸がないので、せめて昆布と酒を加えた。 そのあとは饂飩。

夜も読書の続き。「黒と青」を読了。 かなり筋が複雑なので、読むのにけっこう時間がかかってしまった。 特に前半がなかなかすらすらとは読めない。 しかし、重厚で充実した読後感。 相当に実力のある作家だと思う。 スコットランドのダークサイドという独特の舞台もいい。 始終引用される古いロック音楽を知らなくても特に問題ないが、 その知識があればさらに細かいところまで楽しめるかも。

2010年11月20日土曜日

稲荷鮨

8 時過ぎに起床。 昨夜は猫が寝室に入りこんでいたおかげで何度も途中で目を覚まし、 やや睡眠不足。 珈琲とヨーグルトとブルーベリーの朝食のあと、 洗濯機を仕掛けてから、マグカップの珈琲を持って再び寝室へ。 寝床でしばらく読書。 「黒と青」(I.ランキン著/延原泰子訳/ハヤカワ・ミステリ 1665)など。 洗濯物を干して朝風呂に入り、湯船でも読書の続き。 湯上がりにヱビスビールで前菜のもつ煮込みを少し。 昼食は酢キャベツとベーコンの蒸し焼きの残りを混ぜ込んで卵炒飯。

寝不足解消のため昼寝。 午後は稲荷鮨作りと、読書。 酢飯には蕪の酢漬けの最後の残り(葉の軸のところばかり)と、 白胡麻を軽くあたったものを混ぜた。 夕食は稲荷鮨と、もつ煮込み少しに、白ワインを一杯だけ。 あ、いくつか油揚げを裏返しにしようと思っていたのを忘れた。 お稲荷さんは手間のかかる割に消えるのは一瞬。 美味しいのだけれども、一抹の虚しさ、いや、料理のダンディズムを感じる。


2010年11月19日金曜日

おせち本

昨夜、 「パイドン」(プラトン著/岩田靖夫訳/岩波文庫) を読了。 8 時起床。 いつもの朝食のあと、週末スペシャル弁当と言う名の、 今週の作りおきのおかずの残りを総浚い弁当を作って出勤。 午前午後とお仕事。 昼食は持参のお弁当。 だし巻き卵、高野豆腐、酢キャベツとベーコンの蒸し焼き、 鶏肝のキムチ和え、白菜と蕪の漬物。 昼休憩はいつものように神保町を散歩。 新刊書店の料理コーナーは既に「おせち」本が占領し始めている。 「パイドン」を読み終えたので、 「パイドロス」(プラトン著/藤沢令夫訳/岩波文庫) と 「テアイトス」(プラトン著/田中美知太郎訳/岩波文庫) を買って社に戻る。 17 時くらいに退社。 近所のスーパーで油揚げ 6 枚を 200 円で買う。 これで明日はお稲荷さん作ろう。

と思って帰宅すると、米があと二合くらいしかない。ピンチ……。 まずお風呂に入って身体を温め、 湯上がりに高野豆腐の煮物でヱビスビール。 夕食は焼き饂飩。

2010年11月18日木曜日

気になる三冊

8 時半起床。 いつもの朝食のあと、適当にお弁当を詰めて出勤。 今日も冬らしい爽やかな朝だ。 午前、午後とお仕事。 昼食は持参のお弁当。 鶏肉と長葱の照り焼き、だし巻き卵、高野豆腐、 白菜と蕪の漬物。 昼休憩の散歩に本屋へ。 気になる最近の新刊は、 「オリーヴ・キタリッジの生活」、 「エステルハージ博士の事件簿」、エーコの「バウドリーノ」 の三冊かな……。 午後はちょっと面白いデータが上がってきて、 スクラッチ程度のデータマイニングを少々。 来週からはしばらくこの仕事がメインになりそうだ。 17 時過ぎに退社。 スーパーで買い物をして帰宅。 今月もまた、前半に使い過ぎて食費の予算に底が見えてきた。 月末まであと 2500 円……一日 200 円は流石にちょっと無理か。 酒代をいくらか付け替えするしかなさそう。

帰宅。 動物性たんぱく質は「もつ」で採るしかないか、と思い、 たくさん買ってきたもつを一度に下茹でする。 夕食はその一部でもつ鍋。もつは安いのだが、もつ鍋に必須の大蒜が高い、 という落とし穴が。あとは饂飩。赤ワインを一杯だけ。

2010年11月17日水曜日

ふつうの人

9 時起床。 いつもの朝食のあと出勤。週の中日はお弁当なし。 午前午後とお仕事。 昼食は近所の店でチキンカツカレー。 月曜日も低調だけど水曜日も週の真ん中で低調だよなあ、 と「ニッポン無責任時代」の平均(たいらひとし)的なことを思いつつ、 会社の忘年会の予定を報せる all メイルに季節を感じる午後。 そう言えば、何故あの頃は、 平均君とか江分利満氏とか「ふつう」を強調していたのだろうか。 それより少し後だが、アメリカ映画の「普通の人々」 の登場人物たちは、全然普通には見えなかったなあ。 と、あれこれ深く思索しているうちに、夕方。 17 時半くらいに退社。 外は冷たい雨。夕食は鍋にするしかないな……、 と思いつつ帰宅。

まずはお風呂に入って身体を温めてから、夕食の支度。 予算の関係でもつ鍋。お酒は冷やした日本酒を五勺ほど。 あとは饂飩にしてみた。

2010年11月16日火曜日

ランキン

8 時過ぎに起床。 よく晴れて気温が低く、冬らしい朝。 もう立冬は過ぎたし、来週は小雪だものなあ。 珈琲、トースト、ヨーグルト、ブルーベリーの朝食。 御飯を炊くのを忘れていたので、 急遽、酢キャベツとベーコンの蒸し焼きをトースト二枚の間に挟んで、 サンドウィッチのお弁当を作る。 午前午後とお仕事。昼食は持参のサンドウィッチ。 17 時過ぎに退社。夕方はもうかなり冬らしい。

帰宅して、冷奴と熱燗を五勺ほどで身体を温める。 一服してから、夕食の支度。 きのことベーコンと長葱のアーリオオーリオののち、 柿とヨーグルトのデザート。 夜は読書。 「黒と青」(I.ランキン著/延原泰子訳/ハヤカワ・ミステリ 1665)など。 本当はランキンの最新刊「最後の音楽」を読みたいのだが、 シリーズものなので、少しさかのぼって読むことにした。 スコットランドが舞台の警察もので重厚な作風。 主人公の心象を表現するために 60 年代、70 年代のロックが頻繁に引用されるのだが、 私はロック音楽に全く無知なので、その部分は楽しめない。 ちなみに「黒と青」のタイトルもローリング・ストーンズらしい。

ウォーリック大学に外留していたときのこと、 イギリスのかなり北の方にある大学に招かれて講演に行った。 そのとき、地元の数学者たちとレストラン(もちろんインド料理)に行ったのだが、 その中にかなり個性的な外見の若い数学者がいた。 長州力と熊を足してヘヴィメタにかぶれた感じ、とでも言っておこうか。 その彼が本屋のショーウィンドウに突如かじりつき、 「おおっ、ランキンの新刊が出てる!買わねば、ぐふぐふふ……」 と不吉な笑い方をしたのが、ちょっと怖かった。 それ以来、ランキンはそんな作家(どんな?)かな、と思っているのだが、 その印象は「黒と青」の読後に変わるだろうか。

2010年11月15日月曜日

青色と黒と青

昨夜、 「荒涼館 2」(C.ディケンズ著/青木雄造・小池滋訳/ちくま文庫) を読了。 「バロックの森」を聴きながらうとうとしている内に二度寝。 結局、9 時まで寝てしまった。ちょっと寝過ぎ。 珈琲、ヨーグルト、ブルーベリーの朝食のあと、 適当にお弁当を詰めて出勤。 午前、午後とお仕事。 昼食は持参のお弁当。 鶏肉と長葱の照り焼き、だし巻き卵、高野豆腐、蕪の酢漬け。 午後一のミーティングが済んでから、日課の散歩。 新刊書店で 「青色本」(ウィトゲンシュタイン著/大森荘蔵訳/ちくま学芸文庫)を買い、 古本屋で 「黒と青」(I.ランキン著/延原泰子訳/ハヤカワ・ミステリ 1665) を買う。 店の外の平棚にハヤカワ・ミステリ版のデクスターが一冊 250 円で売られていたので、三冊購入。 午後も月曜日らしく低調に仕事をして、 17 時過ぎに退社。外は冷たい雨。 何だか喉がいがらっぽいし、背中のあたりがぞくぞくするような。 今日は周りが風邪ひきさんばかりだったから、うつされたかな……。

そういうときは、お酒と鍋で消毒に限る。 京都の日本酒を五勺ほどで身体を温める。 一服してから夕食の支度。寒いのでキムチ鍋に決定。 赤ワインを一杯だけ。あとは饂飩にした。

2010年11月14日日曜日

家事と読書の日曜日

9 時過ぎに起床。 珈琲、ヨーグルト、ブルーベリーなどで目を覚まして、 洗濯などの家事のあと、 「魔術師(下)」(J.ディーヴァー著/池田真紀子訳/文春文庫) を読む。上巻は昨夜、読了した。 昼食は焼き饂飩。 昼風呂に入って、湯船でも「魔術師(下)」を読み、 午後のうちに読了。 マンネリながら既にマニエリズムの境地に逹したライム&サックスのシリーズ。 いつまで続けられるのか心配にもなるが、相変わらず面白い。 夕方まで家事あれこれや、お弁当のおかず作り。 高野豆腐を煮て、だし巻き卵を焼き、鶏肉と長葱の照り焼きを作った。 「宇宙は何でできているのか」(村山斉著/幻冬舎新書) を読んでいるうちに夜。 夕食は、ピェンロー。 塩と唐辛子の他に、柚子胡椒も用意。 白ワインを少々。鍋のあとは雑炊。 夜も「宇宙は何で……」を読んで、読了。 これだけの内容を 200 ページほどの新書で一般向けに説明する、 という困難にチャレンジした心意気が素晴しい。

さて、11月も下旬に入って、いよいよ年末が迫ってきた感じ。 ぼうっとしているうちに今年も終わっちゃいそうだなあ。

2010年11月13日土曜日

封筒の裏での計算

9 時過ぎ起床。 珈琲、ヨーグルト、ブルーベリーなどで目を覚まして、 「湖は餓えて煙る」(B.グルーリー著/青木千鶴訳/ハヤカワ・ミステリ 1839) を読んだり、朝風呂に入ったりしているうちに昼。 朝昼兼食に御飯を炊いて、 鯵のひらきを焼き、白菜の漬物、長葱としめじの味噌汁。 午後も読書など。「湖は餓えて煙る」、読了。 盛り込み過ぎのきらいもあったが、 あれこれの伏線が全て最後に収斂するところなど、 なかなか読み応えのある作品だった。 次は「魔術師(上・下)」(J.ディーヴァー著/池田真紀子訳/文春文庫) を読み始める。 夕食は豚肉のすき焼き風鍋。 砂糖を使わずに酒と醤油と大量の葱で仕上げる。 ヱビスビール。あとは饂飩。

趣味と実益を兼ねて、 私が訳した新刊 「世界を変えた手紙」 の Amazon 商品ベストセラーランキングの推移を(自動)追跡している。 服部仮説 を認めれば、これによって私の本が何冊売れたか分かるが、 他にも色んなことが推定できる。 私の本のランキングは、喩えて言えば、 アマゾン・ジャパンでの全ての本の売れ行きの流れに挿したプローブのようなものだ。 例えば、アマゾン・ジャパンでの一年間の書籍売上高を推定してみる。

私の本のランキングは現在のところ、大体数万位から十万位くらいだが、 時々、数千位から二万位程度のランクに急上昇する。 服部仮説を認めればこれは、 私の本が一瞬だけ一位にランキングされたあと、 私の本よりもランクが下の本が、 数千冊から二万冊程度売れて私の本を追い抜いたことを意味する。 実際、私の本が売れてからランク集計されるまでの時間は一時間より短いし、 私の本のランクより上の本が売れても私の本のランクを下げないので、 実際に一時間に売れた冊数はこれよりかなり多い。 細かい計算は抜きにしてざっくり、3万冊と評価してみよう。 時間による売れ行きの大小をならして、 一日にはこの十倍程度、つまり30万冊以上は売れると思われる。 とすると、一年ではこの365倍で一億冊以上が売れるだろう。 本一冊の値段をざっと千円とならしてみると、 年間の売上げは一千億円くらいのはずだ。 この私の見積もりはどれくらい正しいか? アマゾンは日本での売上高を公表していないが、 業界推計ではアマゾンの昨年の日本国内売上は約4千億円とされている。 楽天の昨年の売上は約3千億円なので、この推計は悪くなさそうだ。 また、アマゾンジャパンの売上のうち、 書籍・音楽・映像ソフトなどの売上は六割程度と見なされているそうなので、 書籍のみではその半分で三割くらいか。 とすると、アマゾンジャパンの書籍の売上は4千億円の三割で一千億円程度。 上の見積もりと一致する。

私の上の推定は言わゆる「封筒の裏での計算」だが、 追跡する本の種類を増やし、長時間観測し、 ちょっと真面目に統計的推測を行えば、 かなり正確に売り上げを推定できるはずだ。 誤差1パーセントくらいまでいけるんじゃないかな。

2010年11月12日金曜日

いつものスペシャル

8 時前に起床。 いつもの朝食のあと、週末スペシャル弁当を作って出勤。 午前、午後とお仕事。 昼食は持参の週スペ弁当。 炒飯、王将の焼き餃子、レバ韮炒め、白菜の漬物。 もう一つスペシャリテらしからぬ週末スペシャル弁当が続いている。 ちょっと反省。 既に二十回くらい読んでいる 「人生の短さについて 他二篇」(セネカ著/茂手木元蔵訳/岩波文庫) から「心の平静について」を読み終えて、 「幸福な人生について」に入った。 昼休みはいつもの如く、書店巡り。 買いたい本が沢山あるのだが (ヴィトゲンシュタインの「青本」とかね)、 未読本がたまっているのでぐっと我慢。 午後もいつもの如く仕事をして、17 時半くらいに退社。 いつもの如く日々が過ぎ、いつもの如く週末に辿りつく。 猫に週末用のちょっとスペシャルなキャットフードを買って帰る。

お風呂に入って湯船で 「宇宙は何でできているのか」(村山斉著/幻冬舎新書) を読む。 夕食は、鶏肉メインの水炊き鍋。自作のポン酢醤油にて。 おともはヱビスビール。あとは卵雑炊にした。 鍋のあとの雑炊はいつもスペシャル。

2010年11月11日木曜日

晩秋

9 時起床。ちょっと寝坊。 いつもの朝食のあと、適当にお弁当を詰めて出勤。 午前、午後とお仕事。 昼食は持参のお弁当。 鱈のムニエル、だし巻き卵、ジャーマンポテト、 鶏もつ煮込み、蕪の酢漬け。 いつものように 「人生の短さについて 他二篇」(セネカ著/茂手木元蔵訳/岩波文庫) を読みながら。 「心の平静について」の終わりのあたり。 午後もお仕事。主に考えたことのドキュメント書き。 17 時半くらいに退社。晩秋に冬の気配。 段々と寒くなってきたなあ。

帰宅して、 ジャーマンポテトの残りと白ワイン少しで一服してから、夕食の支度。 王将の餃子を焼いて、レバ韮炒めを作る。 赤ワインを一杯だけ。 お風呂に入って、湯船で 「宇宙は何でできているのか」(村山斉著/幻冬舎新書) を読む。 湯上がりに柿を一つ。

2010年11月10日水曜日

Scraping

8 時くらいに起床。 今日も良い天気。 珈琲、ヨーグルト、ブルーベリーの朝食のあと出勤。 今日は週の中日でお弁当はなし。 午前、午後とお仕事。 昼食は近所でポテトサラダとチキンカツカレーライス。 本屋を散歩。 ディーヴァーの新刊の文庫が出ているのを見て、 そう言えば最近、ディーヴァーを読んでいなかったなと思い、 ちょっと前の作品だが 「魔術師(上・下)」(J.ディーヴァー著/池田真紀子訳/文春文庫)を買う。 この前、出版社の方とお話ししたときに話題にのぼった 「宇宙は何でできているのか」(村山斉著/幻冬舎新書)も買って社に戻る。

午後、ちょっと仕事の合間の手遊びくらいのつもりで、 某大型ネット書店から書籍のランキングを取得するスクリプトを書いた。 しかし、そのあともグラフを描くようにしたり、 自宅にもデータを送るようにしたりと、 その関連で午後一杯楽しく遊んでしまった。 17 時過ぎに退社。

ふふふ、ちゃんと一時間毎にデータが更新されている。 やはりコンピュータは自動化と計算に使うものだ。 さて、夕食の支度。 何か他のものにしようかとも思ったが、 やはり鶏もつ鍋以上に魅力的なアイデアを思いつけず、再び鶏もつ鍋。 赤ワインを一杯だけ。 今日は鍋のあとは雑炊にしてみました。 うーん、濃厚で美味しい。おかげで赤ワインをもう少し追加。

2010年11月9日火曜日

鶏もつ鍋

8 時前に起床。 今日はすっきり爽やかな良い天気だ。 いつもの朝食のあと、お弁当を詰めて出勤。 午前午後とお仕事。 昼食はいつもと同じく 「人生の短さについて 他二篇」(セネカ著/茂手木元蔵訳/岩波文庫) を読みながら、持参のお弁当。 鱈のムニエル、ジャーマンポテト、エリンギのマヨネーズ炒め、 蕪の酢漬け。 今年中にまたオフィスの引っ越しなのだが、 年末くらいだろうと漠然と思っていたら何と来月の最初あたりらしい。 また荷造りだ。 自分の荷物は半日で十分だけど、 部署の本棚の書籍類が大変なんだよなあ。 17 時くらいに退社。 スーパーで買い物をして帰宅。

夕食は鶏もつ鍋。 鶏皮を炒めて作った脂を使って鶏もつを炒め、 酒と醤油で味つけをし、 韮、キャベツ、長葱、唐辛子を加えて鍋にする。 赤ワインを少々。鍋のあとには饂飩と卵。 お風呂あがりには、柿を一つ食べよう。

最近の就眠儀式は、 「荒涼館 2」(C.ディケンズ著/青木雄造・小池滋訳/ちくま文庫) を一章読むことと、 「パイドン」(プラトン著/岩田靖夫訳/岩波文庫) を少し読み進めること。 「荒涼館」は連続ドラマの一回分、という感じで丁度良い。 一方、プラトンは心が洗われる。

2010年11月8日月曜日

甘いだし巻き

9 時起床。寝坊。 いつもの朝食のあと、お弁当を詰めて出勤。 午前、午後とお仕事。 昼食は持参のお弁当。 豚肉しょうが焼き、甘いだし巻き卵、エリンギとベーコンのマヨネーズ炒め、 蕪の酢漬け。 最近、お弁当用には砂糖入りの甘いだし巻きもアリかな、 と思うようになってきた。 午後も月曜らしく低調気味に過し、 17 時頃退社。 スーパーで買い物をして帰宅。

ジャーマンポテトと白ワイン少しで一服してから、夕食の支度。 カルボナーラ、鱈のムニエル、白ワインを一杯だけ。食後に柿を一つ。 お風呂に入って湯船で 「湖は餓えて煙る」(B.グルーリー著/青木千鶴訳/ハヤカワ・ミステリ 1839) を読む。

2010年11月7日日曜日

立冬

8 時半くらいに起床。 いつもの朝食。 雑用のあと、 「湖は餓えて煙る」(B.グルーリー著/青木千鶴訳/ハヤカワ・ミステリ 1839) を読んでいる内に昼。 昼食は御飯を炊いて、鯵のひらきを焼き、 おかずの残りの高野豆腐と切干し大根、長葱と油揚げのお味噌汁。 お風呂に入って、湯船で「湖は餓えて煙る」を読む。

午後も続きを読んだり、 T.Björk の "Arbitrage Theory in Continuous Time" (Oxford University Press) を勉強したり。 どうやら私は、 一期モデルすら(二項でない一般の場合には)ちゃんと理解していなかったようなので、 この本の最初のあたりで復習。 読書と勉強の合間に、作りおきのおかず作り。 ジャーマンポテト、エリンギとベーコンのマヨネーズ炒め、 だし巻き卵、豚肉の生姜焼きを作った。

立冬にもなると夜が早い。 立冬って何を食べる習わしなのだったか。 千枚漬……は、食べるんじゃなくて立冬に仕込むんだっけ。南瓜?大根? 思い出せないので、 夕食は豚肉ときのこ各種の鍋。七味と柚子胡椒で。 あとは雑炊にした。 きのこなんて霞みたいなものなのに、 何故にこんなに美味しいかなあ。 お風呂に入って湯船で Björk のテキストを読む。

2010年11月6日土曜日

二度寝

昨夜あまりに早く寝てしまったため、6 時前に目が覚めた。 「バロックの森」を聴きながら、 「国家 (下)」(プラトン著/藤沢令夫訳/岩波文庫) を読了。 就眠儀式にちょっとずつ読んでいたので、 ずいぶんと時間がかかった。 次は「パイドン」の予定。 バッハのヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのソナタとプラトンに癒され、 今日は清らかな目覚めだな、と思ったのだが、 気付いたら二度寝していて、結局起床は 10 時頃。 駄目人間過ぎる。 せめて昼食まで、洗濯と掃除機がけ。 昼食は、御飯を炊いて鯵のひらきを焼き、 だし巻き卵の残り、蕪の酢漬け、油揚げと舞茸のお味噌汁。

オプションプライシングについて考えたいことがあったのだが、 寝過ぎたせいかもう一つやる気が出ない。 こういうときは、せめて雑用でもするか。 来年の手帳を買ったり、年末調整の書類に判子を押したり、 玄関を掃除したり。あとは夕方まで、 ボルヘスの「バベルの図書館」シリーズからキプリングの短編を読んだり、 「天文学の誕生」(三村太郎著/岩波書店/岩波科学ライブラリー 173) を読んだりして遊んでいた。 「天文学の誕生」は、ローマ帝国でプトレマイオスの遺産が断絶してからコペルニクスが現れるまでの九百年もの間、 天文学はどこでどうなっていたのかを明かした易しい本。 100 ページほどの小さな本だが、力作だ。 特に、イスラム世界で論証科学と翻訳文化の重要性が高まって行く流れとその意味が説明される後半が興味深い。 著者は三十代半ばの若い研究者。なかなか大したものだなあ。

夕方になってまたお風呂に入ってから、夕食の支度。 餃子を焼いて、高野豆腐や切干し大根など、お弁当のおかずの残りと。 赤ワインを一杯だけ。ローゼン博士のピノ・ノワール。

2010年11月5日金曜日

町の本屋さん

8 時頃に起床。 いつもの朝食のあと、適当にお弁当を詰めて出勤。 午前、午後とお仕事。 昼食は持参のお弁当。 だし巻き卵、じゃが芋のカレー粉焼き、 高野豆腐、切干し大根、蕪の酢漬け、白菜の浅漬け。 17 時くらいに退社して、生餃子を買って帰る。

私の訳したデブリン本が近所の小さな本屋にまで置かれていて、 ちょっと嬉しい。 科学読み物もけっこう置いてくれる面白い品揃えの店で、 けっこう好きな本屋さんだ。 私の本は「ベッドルームで群論を」(B.ヘイズ著/冨永星訳/みすず書房)と、 「フンコロガシの生物多様性」(塚本珪一著/青土社)の間に挟まっていた。 群論に負けてもフンコロガシには負けたくない、 とおかしな競争心が一瞬わいたものの、 お互い人気のない科学読み物同士、 肩寄せあって頑張っていきましょう、と思い直す。 そう言えば、子供の頃、 ファーブル昆虫記でフンコロガシの話を面白く読んだものだった。 今の子供はファーブル昆虫記なんて読むのだろうか。

夕食は餃子鍋。ドイツの白ワインを一杯だけ。あとは饂飩にした。

2010年11月4日木曜日

薄い本

8 時頃に起床。 いつもの朝食のあと、適当にお弁当を詰めて出勤。 午前午後とお仕事。 昼食は持参のお弁当。 薩摩揚げと油揚げの生姜と葱炒め、 高野豆腐、切干し大根、蕪の酢漬け。 昼休憩に近所の本屋で 「日本の弓術」(オイゲン・ヘリゲル述/柴田治三郎訳/岩波文庫) を買った。 本文が 60 ページもなく、しかも活字がゆったり組まれている。 薄い本って何だか格好良い。 夕方退社して、 「世界を変えた手紙」 でお世話になった近所の出版社にご挨拶に行く。 少し所用があったので、19 時くらいに失礼して帰路につく。

帰宅して夕食の支度。 ドイツの白ワインをおともに、うどんすきの夕食中。 聞いたことのない葡萄の名前だが、ピノ・グリのことらしい。 また明日も鍋にしてしまいそう。

2010年11月3日水曜日

手習い

10 時近くまで寝てしまった。また 10 時間睡眠だ。 しかも、まだいくらでも眠れそう。 珈琲、ヨーグルト、ブルーベリーの朝食。 今日もまた爽やかな良い天気だ。 お風呂に入って、湯船で 「喜嶋先生の静かな世界」(森博嗣著/講談社)を読む。 昼食はしめじとベーコンのスパゲティ。 ヱビスビールを一杯だけ。 ちょっと昼寝をしようと思ったら、また二時間以上寝てしまった。 そのあと午後も 「喜嶋先生」を読んで、読了。充実した休日の午後だ。 あ、そうそう、この著者の本では珍しく、 各章冒頭で引用される文章が私の知らない書物からだった。 明日、神保町で 「日本の弓術」(オイゲン・ヘリゲル著/柴田治三郎訳/岩波文庫) を買おう。

夕食は御飯を炊いて、鶏肉とじゃが芋のカレー粉焼き、 白菜の漬物、しめじと油揚げの味噌汁。 白菜の味がまだ今ひとつだったので残りを漬物にしてみたら、 かなりうまく出来ていて嬉しい。 今日二度目のお風呂に入って、湯船で 「Scheme 手習い」(D.P.Friedman and M.Felleisen 著/元吉文男・横山晶一訳/オーム社 ) で初老の手習い。

2010年11月2日火曜日

風呂敷

8 時半くらいに起床。 今日は久しぶりに遠くまで透き通るような爽やかな晴天。 冬晴れ、だろうか。 珈琲、トースト、ヨーグルト、ブルーベリーの朝食。 適当にお弁当を詰めて出勤。 午前午後とお仕事。 昼食はいつもと同じく 「人生の短さについて 他二篇」(セネカ著/茂手木元蔵訳/岩波文庫) を読みつつ、持参のお弁当。 豚キムチ、薩摩揚げ、高野豆腐、切干し大根、蕪の酢漬け。 普段はフロアの入口近くの、おそらく来客用のテーブルで堂々と風呂敷を広げて食べているのだが、 今日は何やら商談中のようだったので、奥の方のテーブルで。 ちなみに誰もツッコミを入れてくれないので自分から書くが、 この風呂敷の中央には「√-1」が染め抜かれていて、愛(i)は全てを包む、の意味なのである。 昔、私の講義をモグリで聴きに来てくれていた御老人がプレゼントしてくれたもので、 何故だか、私はモグリの聴講者たちには大いに恵まれた。 確か、何かのお祝いの機会に配るために注文して作った、とおっしゃていたと記憶している。

昼休憩の散歩。 今、神保町は名物「古本まつり」の最中なので私の散歩道も混雑している。 17 時くらいに退社。 スーパーで買い物をして帰宅。 夕食はまた鍋。鶏の水炊き鍋を手製のポン酢で。ヱビスビールを一杯だけ。 鍋のあとは饂飩にする。 夜は 「荒涼館 2」(C.ディケンズ著/青木雄造・小池滋訳/ちくま文庫) を読んだり。

2010年11月1日月曜日

会心

9 時起床。相変わらずいくらでも眠れそう。 珈琲、ヨーグルト、ブルーベリー、カンパンの朝食。 適当にお弁当を詰めて出勤。 バッハの「インベンションとシンフォニア」が胸に沁みる季節だ。 出社して午前、午後とお仕事。 昼食は持参のお弁当。 豚キムチ、高野豆腐、切干し大根、蕪の酢漬け。 いつものようにセネカを読みながら。 昼休憩の近所の本屋で、 「キプリング短編集」(キプリング著/橋本槇矩編・訳/岩波文庫)、 「喜嶋先生の静かな世界」(森博嗣著/講談社) を買って社に戻る。

「喜嶋先生」は短編「キシマ先生の静かな生活」 にその前日談を加えて長編化したもののようだ。 「キシマ先生」には良い思い出がある。 「ブックガイド 〈数学〉を読む」(岩波書店編集部編/岩波書店) という本に寄稿したときにこの短編を題材に挙げたのだが、 この時に書いた丁度 10 ページの短いものが、 今のところ私の生涯でベストの文章だと思う。 数学の論文や翻訳やあらゆる私のアウトプットの中でもベストだろう。 ただ一般的に反応はほとんどなくて、 例えば amazon 評などを見て、がっかりすることが多かった (担当の編集者だけは激賞してくれたけど)。 しかし、それ以来時折、常に私が忘れたころに、 この文章のことを覚えていて下さる方が現れ、その度にとても嬉しい。 自分の会心の作品も自分の思うようには、おおむねどこにも伝わっていない。 しかし、伝わるところにはちゃんと伝わっている、という有り難さ。 まあ当たり前のことだけれども、しみじみ思うことである。

午後もあれこれ。しかし調子はもう一つ。 初老にもなると夏の疲れがなかなかとれないのだなあ……とでも納得しておこう。 17 時過ぎに退社。 スーパーで買い物をして帰宅。 帰宅して、切干し大根と剣菱を五勺ほどで一服してから、夕食の支度。 うどんすき。具は牛蒡入り薩摩揚げ、油揚げ、長葱、しめじなど。 今日はしめじにはり込んでみました。 しかし練り物入りの鍋はまた独特の美味しさがあるねえ。

2010年10月31日日曜日

パスカルの間違い

10 時過ぎまで寝てしまった。 身体が冬眠しようとしているに違いない。 珈琲、ヨーグルト、ブルーベリーの朝食。 洗濯などの家事をしているうちに昼。 昼食はしめじとベーコンのアーリオオーリオ。 午後は 「森を抜ける道」(C.デクスター著/大庭忠男訳/ハヤカワ・ミステリ) を読んだり、おかずを作りおきしたり。 だしをひいて、高野豆腐、切干し大根など。 夕方、読了。モース主任警部が酒好きで意地悪でインテリで中年なのに、 けっこう女性にもてるところがいい。 夕食はまたキムチ鍋。あとは饂飩にしてみた。 剣菱を五勺ほど。

「世界を変えた手紙」 のような一般向け科学書の難しいところは、 普通の人に読んでもらうには内容が専門的過ぎず、 科学好きの方に読んでもらうには内容が平凡過ぎない、 というバランスである。 今回の「世界を変えた手紙」も歴史がテーマであるとは言え、 おそらく数学的内容については、 一般の方にはちょっと難易度が高く、 こういう本を良く読む数学好きの方やプロには既に知った話が多いかも知れない。 そこで訳者の工夫として、訳注で補足とつっこんだコメントの両方を加え、 また、紹介される歴史的文献へのアクセスを整理したりしてみた。

それでも数学好きな方にとっては、ちょっと物足りなかったかも知れない。 そういう方に、私からおまけのパズルを一つ。 このパスカルからフェルマーへの手紙の中で、 パスカルは「未完のゲームの問題(得点の問題)」 の三人バージョンを考え、間違った答を出している(第6章「ひどい混乱」参照)。 フェルマーの次の手紙ではこの間違いに対して、 「自明」なので説明するまでもない、としか書いていない。 そこで問題。 パスカルのこの「自明」な間違いの所在を指摘して、 フェルマーの方法で正しい答を導いて下さい。 実際、ここが書簡の最も精妙なポイントなのだが、 主題からすればディテイルに過ぎるからか、自身も「自明」だと思ったのか、 著者デブリンは解説していない。 私も(迷ったのだが)あえて訳注をつけなかった。 数学あるいは確率論のプロの方は、 天才パスカルともあろう者がどうしてこんな間違いをしたのか、 確率的思考の歴史から考察してみるのも面白いかと思います。

2010年10月30日土曜日

ポン酢醤油

9 時半くらいに起床。 珈琲、ヨーグルト、ブルーベリー、 会社でもらった期限切れの防災用のカンパン。 外は既に強い雨。 台風は夜に関東最近接らしい。 「荒涼館 2」(C.ディケンズ著/青木雄造・小池滋訳/ちくま文庫) を読んでいるうちに昼。 昼食は鯵のひらきを焼いて、蕪の酢漬け、焼き海苔、 豆腐と長葱の味噌汁、御飯。 食後にお風呂に入って湯船で 「森を抜ける道」(C.デクスター著/大庭忠男訳/ハヤカワ・ミステリ) を読み始める。 「オックスフォード運河の殺人」に続いてゴールドダガー賞作品。 再読のはずだが、 デクスターではいつもながら内容を忘れていて問題なし(?)。 しばらく昼寝、のつもりがいつものように三時間近く寝てしまった。 秋の雨の日の午後はいくらでも眠れる。 夕方に起き出して、読書の続きなど。 夕食はまた水炊き鍋。ポン酢はシークワーサーで作った手製。 鍋のあとはもちろん卵雑炊。 相変わらず美味い。ヱビスビールを一杯だけ。

皆さんも今までに一度は、 友人たちで水炊き鍋を囲んだ機会、 「市販のポン酢醤油を使うなんてありえない」 などと宣うスノッブがいて不愉快になった経験があるだろう。 最近は五人集まれば一人は、こういう食通がいるものだ。 世界の「味ぽん」をなめるなよ、と反論したくなるものだが、 確かにポン酢醤油は自作した方が美味しいものの一つである。 柑橘類の搾りたて果汁と醤油を半々に合わせ、味醂を加えて甘味を調整する。 一割くらいを目安に味見をして、好みの塩梅で。 そして、昆布と鰹節を適当量沈めて、待てるだけ待つ。 短くとも半日はおいた方がよい。 途中で昆布と鰹節を漉して除き、冷蔵庫で熟成させるとなおよし。

2010年10月29日金曜日

ランキング

「バロックの森」を聴いていたら二度寝してしまい、9 時起床。寝坊。 珈琲、トーストの朝食のあと、 お弁当用に肉を焼いたりして出勤。 午前、午後とお仕事。 昼食は持参のお弁当。 今週の週末スペシャルはステーキ弁当。 と言っても、予算の関係でトンテキだけど。 つけあわせにしめじを一緒に焼いたもの、白菜の浅漬。 昼休憩に「Scheme 手習い」(D.P.Friedman and M.Felleisen 著/ 元吉文男・横山晶一訳/オーム社) を買う。原書を持っていたはずだが。 17 時過ぎに退社。今日もけっこう寒い。 夕食はキムチ鍋。ヱビスビールを一杯だけ。そのあと卵入りの雑炊。 お風呂に入って、湯船で「Scheme 手習い」を楽しむ。

アマゾンで売られている商品のページには、 「Amazon ベストセラー商品ランキング:本 XXXX 位」 などと表示される項目がある。 このランキングは一時間に一回更新されるのだが、 各時間毎に各書籍が売れた数を多い順に並び変えて、 その順位を表示しているわけではない。 実は、本が売れた時にその本をリストの先頭(一位)に持ってくる、 ということを繰り返しているだけらしい。 取り出した書類を元の場所に戻さずに常に一番左に入れる、 という「超整理法」と同じだ。 こうすると、飛ぶように売れている本はしょっちゅうリストの先頭になるので、 おおむね上位にランクされ、 逆に滅多に売れない本は、 その間に他の本に追い抜かれて順位を下げ、 ほとんどの時間でずっと下位にランクされるわけだ。 言い換えると、この「Amazon ベストセラー商品ランキング」 が示していることは、その商品が売れた数ではない。 その商品が最後に売れてからどれくらいの時間が経ったか、である。 (この過程の数理に興味のある方は、 こちらの解説 を参照のこと。 こういう日常からの思いつき、観測、実験、理論化、という流れの研究には憧れるが、 特に、 対象が自然ではなくて人間の作ったシステムだというところが新鮮。)

2010年10月28日木曜日

一般向け科学書のジレンマ

うとうとしながら「クラシックカフェ」を聞きつつ、8 時頃に起床。 今日はかなり寒い。外は冷え冷えとした雨。 珈琲、トースト、ヨーグルトの朝食。 今日はお弁当作りは一回休み。 さすがにコートを着て出勤。でも襟巻も必要だったかも知れない。 午前、午後とお仕事。 昼食は会社の近所でハッシュドビーフとポテトサラダ。

昼休みに、「世界を変えた手紙」がもう並んでいないかなあ、 と三省堂書店本店と書泉グランデを見て周る。 書泉グランデでは数学書のコーナーに平積みされていたが、 三省堂の方はまだだった。 もともと数学書を読むような方々、特に確率論プロパーの人にとっては、 内容のほとんどは既に知っている話だろう。だから、 どちらかと言えば普通の人に読んでもらって、 「確率」って何だかすごいらしいのね、とか、 科学者とか数学者も大事なことやってるらしいぞ、と思ってもらいたい。 しかし、普通の人が本屋で見るようなコーナーには置いてもらえない、 というジレンマがある。 やはり間にワンステップ入れて、 確率論や数学のプロに一般学生を教えるときの「無駄話の種本」にしてもらう、 というあたりが現実的な線なのかも知れない。 例えば、「君達が物理で習った科学者ホイヘンスには、 彼ほどは数学が得意でない弟がいてだね、 この有名でない方のホイヘンスが……」 とか、 「確率が最初に現実に応用されたのは法律の問題だったのは知ってるかね。 ニコラウス・ベルヌーイという人が……」 とか。

冷たい雨の降る中を帰宅して、夕食はピェンロー。 この寒さをチャンスとして生かすには鍋だ。 まだ白菜がベストに遠いが、ピェンローを十分に堪能。 あとの雑炊が美味し過ぎる。 ピェンローには春雨の類が必須だが、 それを少し残しておいて雑炊にするのが良い。 米粒の中にねっとりととけた感じが最高。 日本酒を五勺ほど。 鍋のときはいつもだが、食べ過ぎた。

2010年10月27日水曜日

ステラ・アルトワ

8 時半起床。うーむ、やはり日帰り出張の翌日は辛い。 ヨーグルト、トーストなどの朝食のあと出勤。 午前、午後とお仕事。 昼食は持参のお弁当。 鶏肉の照り焼き、だし巻き卵、ピーマンの焼きびたし、蕪の酢漬け。 昼休憩の散歩に、 自分の本がもう並んでいないかなあ、と新刊書店を見に行く。 やはりまだか……。 でもあれこれ新刊書が出る季節らしく、買いたい本があれこれ。 しかしここで他人の本を買っているようでは、 何かに負けた気がするので(?)、ぐっと我慢して手ぶらで戻る。 あ、ユリイカの猫特集も買うのを忘れていた。 17 時過ぎくらいに退社。 外はもう冬のよう。 スーパーで買い物をして帰宅。

夕食の支度。豚肩ロースを土鍋で焼いて、ポテトを添える。 ステラ・アルトワを一杯だけ。 そのあと、同じ土鍋でしめじと茄子のアーリオオーリオ。

私も宣伝文(と言うより要約?)を書いてみました。こちら、 「訳者からのメッセージ」

2010年10月26日火曜日

北風

ずいぶんと久しぶりの R 大学に出張。 A 堀先生の依頼とあらばやむをえず、雑用の打ち合わせに。 朝の東京はまだ暖かかったのに、 滋賀のキャンパスには寒風が吹き荒んでいた。 用事を済ませたあと、 数ファ研で紅茶をいただきながら、 懐しく院生たちの顔を見てから京都へ。 以前の住居の近くのバーへ。京都も冷たい北風。 シャツにジャケットだけだったので、 六角通りを歩いているうちに凍えそうになった。 挽肉とルッコラなどのキッシュ、 今日のお肉の料理に鶉。つけあわせ色々。 白、赤ワインをグラスで一杯ずつ。 ゆっくりしたかったが日帰りなので、 一時間ほどで切り上げて京都駅へ。 新幹線で今、帰宅。 帰りの新幹線で、「荒涼館 1」(C.ディケンズ著/青木雄造・小池滋訳/ちくま文庫) を読了。次は二巻。 東京もすっかり冬みたい。

2010年10月25日月曜日

見本

8 時半くらいに起床。 昨夜食べ過ぎたので、珈琲とヨーグルト、キウィだけの朝食。 適当にお弁当を詰めて出勤。 雨になりそうだが、ちょっと蒸し暑い感じ。 午前、午後とお仕事。 昼食は持参のお弁当。 鶏肉の照り焼き、だし巻き卵、蓮根と蒟蒻のきんぴら、小蕪の酢漬け。 午後もあれこれ仕事。 夕方頃、近所の喫茶店で出版社の方から 明後日 27 日刊行予定の「世界を変えた手紙」の見本を受け取る。 やはり製本されてみると、嬉しいものだ。 電子出版が支配的な時代が来れば、 作家は作品が App Store に初アップロードされたときに、 しみじみ感慨を覚えるようになるのだろうか。

会社に戻って、もう少し仕事をし、18 時半くらいに退社。 帰宅して、見本を眺めながらギネスで自分を慰労する。 冷奴と、蓮根と蒟蒻のきんぴら。 そのあと、鯵のひらきを焼いて、小蕪の酢漬け、しめじと長葱の味噌汁、 御飯の夕食。

明日は出張なので、更新はかなり遅くなるか、 またはキャンセルします。

2010年10月24日日曜日

ポン酢

10 時近くまで寝てしまった。 曇り空でかなり涼しい、と言うより、寒い。 さらに良く眠れる季節に入ったなあ。 お茶だけを飲んで目を覚ます。 ぼうっとしている内に昼。朝昼食の支度。 鯵のひらき、蓮根と蒟蒻のきんぴら、卵焼き、小蕪の酢漬け、茄子の味噌汁。 昼風呂に入って、湯船で 「卵をめぐる祖父の戦争」(D.ベニオフ著/田口俊樹訳/ハヤカワ・ミステリ) を読む。 そのあとも寝床に寝転がって読み続けて、読了。 いやー、面白かった。 ミステリではないのに、あえて新生ポケミス第一弾として出したのは、 今後の所信表明だろうか。

珈琲をいれて、次は 「荒涼館 1」(C.ディケンズ著/青木雄造・小池滋訳/ちくま文庫) を読み始める。 最初の二章の導入部はいかめしくて読み難いが、 そのあと語り手に視点が移ってからは、 ものがたりの面白さでどんどん読ませる。 合間に、作りおきのおかず作り。 鶏肉の照り焼きとだし巻き卵を作った。 夕食は鶏の水炊き鍋。白ワインを少し。 酢橘で作った自家製のポン酢と、塩と七味の二種類で食す。 ポン酢うまい。試しにちょっとだけ作ってみたのだが、 これならいただいた酢橘で大量に仕込んでおくのだった。 後悔、先に立たず。 鍋のあとは卵雑炊。劇的美味。でもおかげで食べ過ぎた。

夜は雨。もう十月の最終週だなあ、今年もあと二ヶ月か、 と思い、年始あたりの手帳の記述を見てみると、 とうてい実現されていない目標が書かれていて、 しかもそのことをとっくの昔に忘れていた。 来年の目標は、目標を立てたことを忘れない、 にするのが良さそう。

2010年10月23日土曜日

ディケンズ

9 時半くらいに起床。ああ良く寝た。 爽やかな秋空。洗濯日和だ。 珈琲、ヨーグルト、キウィで目を覚ましてから、 洗濯に掃除機がけなど家事をする。 朝昼食は肉野菜ソース焼きそばとヱビスビール。 お風呂に入ってから、昼寝。 また二時間くらい寝てしまった。 夕方まで本の宣伝文を考えたり。 千部くらいは売れるのかなあ……。 さて、夕食の支度。 玉葱入りの親子丼、蓮根と蒟蒻のきんぴら、 ピーマンの焼きびたし、しめじの味噌汁。 赤ワインを少し。 今日二度目のお風呂に入って、湯船で 「卵をめぐる祖父の戦争」(D.ベニオフ著/田口俊樹訳/ハヤカワ・ミステリ) を読む。 湯上りに林檎(ふじ)を一つ。

朝注文した「荒涼館 1〜4」(C.ディケンズ著/青木雄造・小池滋訳/ちくま文庫) が夕方には届いた。 最初に「荒涼館」に興味を持ったのは、 確か、モース警部が最高の文学作品として敬愛していたから。 最高の推理小説、だったかも知れない。 それまではディケンズと言えば、 「クリスマス・キャロル」、「二都物語」、「大いなる遺産」、 そしてカルヴィーノの「なぜ古典を読むのか」(須賀敦子訳/みすず書房) で知った「ピクウィック・クラブ」(「ピクウィック・ペイパーズ」) くらいが知っている題名の全部で、 しかも読んだことのあるのは「クリスマス・キャロル」だけだった。

2010年10月22日金曜日

「荒涼館」復刊

うつらうつらと NHK FM のクラシックを聞きながら、 8 時過ぎくらいに起床。 珈琲、トースト、ヨーグルト、キウィの朝食のあと、 今週のおかず総浚いの週末スペシャル弁当を作って出勤。 午前中はあれこれお仕事。 昼食は持参のお弁当。 ごま鯖照り焼き、肉野菜炒め、高野豆腐、蓮根と蒟蒻のきんぴら、 小蕪の酢漬け、砂糖入りの卵焼き。 午後は幕張オフィスに移動。 幕張は遠い。車中の読書は 「卵をめぐる祖父の戦争」(D.ベニオフ著/田口俊樹訳/ハヤカワ・ミステリ)。 18 時くらいに予定が終了して、 幕張から遥々と東京まで戻ってくる。 遅くなったので、夕食を作る元気がなく、 近くの博多ラーメン屋で初老サラリーマンの哀愁ただようラーメンの夕食。 帰宅して、今せめてものギネスビール。

筑摩書房が 70 周年記念で文庫を50点復刊するとのことだが、 その中にディケンズの「荒涼館(全4巻)」 が含まれていた。これはかなり嬉しい。 名作なのでいつだって買って読めると思っていたら、 ふと読もうと思ったとき、 ちくま文庫に入っているのが唯一の翻訳で、 しかもずっと品切れになっていることを知り、がっかりしていた。

2010年10月21日木曜日

数の呼び方

8 時過ぎに起床。ああ良く寝た。 珈琲、トースト、ヨーグルト、キウィの朝食のあと、 適当にお弁当を詰めて出勤。 今朝は雨。 なっないろーのネオンさえーあーまいゆめーを歌ってるー♪ 午前、午後とお仕事。 昼食は持参のお弁当。 ごま鯖の照り焼き、高野豆腐、蓮根と蒟蒻のきんぴら、小蕪の酢漬け、ふりかけ。 午後も粛々と仕事をこなして、散髪のため早めに退社。 髪を切ってもらう間、 「確率論と私」(伊藤清著/岩波書店) を読んでいた。

「確率論と私」の中の「確率論の歴史」という文章の中に、 英語では数は "two, three" が T で始まり、 "four, five" が F で始まり、 "six, seven" が S で始まる、 と隣りが同じ頭文字になっているが、 日本語では「ひい(1)、ふう(2)」が H, 「みい(3)、むう(6)」が M, 「よう(4)、やあ(8)」 が Y, というように丁度二倍になる数が同じ頭文字だ、 と書かれていて、変なところに気付く人もいるものだなあ、と思った。

帰宅して、蓮根と蒟蒻のきんぴらで赤ワインを少し。 お気付きのように、蓮根と蒟蒻のきんぴらをまとめて大量に作ってしまい、 まだまだなくなりそうにない。 そのあと、牛肉と玉葱と長葱とピーマンのソース焼きそば。

2010年10月20日水曜日

高木先生の講義

8 時過ぎに起床。 珈琲、トースト、ヨーグルト、キウィの朝食のあと、 適当にお弁当を詰めて出勤。 何がきっかけだったのか、 海原千里万里の「大阪ラプソディ」が耳について離れない。 昨日よりまた今日はー♪…… と口遊みながら出社。 午前、午後とお仕事。 昼食は「確率論と私」(伊藤清著/岩波書店)を読みつつ、持参のお弁当。 ごま鯖の照り焼き、豚肉と玉葱の塩炒め、だし巻き卵、 蓮根と蒟蒻のきんぴら、小蕪の酢漬け。

伊藤先生の回想によれば、 高木貞治先生は一回生相手に「解析概論」の全体を一年で講義したそうだ。 各回50分(しかし、必ず 15 分遅れて始まるので実質 30 分)が週 4 回あったそうなので、 大体週に 2 時間程度である。今より少し多いが、それでもすごいスピードと内容だ。 「先生の講義は悠揚迫らずという感じでしたが、 同じことを二度くりかえされないのが特長で、熱心に聞いている必要がありました」 (「確率論と私」pp.12) という記述のあたりが味噌だったのだろうか。 そのすぐ後に、「一回三十分余りで、必ず一つのトピックをすまされるので、……」、 とも書かれていて、これもポイントかも知れない。 私なんか、一回の講義の中で同じことを常に三度以上話していたし、 一時間半でトピック一つが終わらないこともざらだった。 私はルベーグ積分の一通りを半年で講義したことがあるが、 ルベーグ積分論は微積分よりずっと簡単だし高回生相手だったので、 全く比較にならない。

午後も粛々とお仕事。 なんだかあれこれ仕事があって、自分のしたいことができない。 まあ、被雇用者とはそのようなものだが。 すちゃらか社員なので 17 時くらいに退社。 帰宅して、夕食の支度。 冷奴、焼き茄子、豚肉と長葱の炒麺。 白ワインを一杯だけ。 食後に紅玉を一つ。

2010年10月19日火曜日

「確率論と私」

8 時過ぎに起床。 珈琲、トースト、ヨーグルト、ブルーベリーの朝食のあと、 適当にお弁当を詰めて出勤。 午前、午後とお仕事。 昼食は持参のお弁当。ごま鯖の照り焼き、だし巻き卵、 蓮根と蒟蒻のきんぴら、小蕪の酢漬け。 昼休憩の散歩のついでに、 「確率論と私」(伊藤清著/岩波書店)を買いに行く。 この本は数学書のフロアにあるのか、1 階新刊書のコーナーにあるのか、 エッセイ(男性作家)の棚にあるのか、と迷う。そこで、 確実に平積みされていると思われる「書泉グランデ」の理工書の階へ。 予想通りに平積みされていた。 17 時過ぎに退社。 スーパーで食材を買って帰宅。

蓮根と蒟蒻のきんぴらと赤ワイン少しで一服しながら、 某先生に質問された逆行列の計算などをする。 夕食は卵炒飯、豚肉と玉葱の塩炒め、 若布と白胡麻のスープ。 食後に紅玉を一つ。

「世界を変えた手紙」(K.デブリン著/原啓介訳/岩波書店) の 編集部からの宣伝ページ ができていた。 いよいよ来週 28 日刊行予定だが、もちろんこの本は一階新刊書コーナーに平積み……だったら夢みたい。

2010年10月18日月曜日

日帰り出張

9 時起床。 ヨーグルトとブルーベリー、珈琲の朝食。 自宅で資料読みをして、昼前に出動。 近所でカレーライスの昼食をとって、 そのまま筑波の某研究所まで日帰り出張。 行きの車中はノートで計算などしていて、 帰りの車中では 「卵をめぐる祖父の戦争」(D.ベニオフ著/田口俊樹訳/ハヤカワ・ミステリ) を読み始める。 日帰りとは言え、出張は何だか疲れるなあ…。

帰宅して、蓮根と蒟蒻のきんぴらで日本酒を五勺ほど。 そのあと夕食の支度。 御飯を炊いて、ごま鯖の照り焼き、蓮根と蒟蒻のきんぴら、 もろきゅう、しめじの味噌汁。 食後に紅玉を一つ。 電子出版に関するドキュメンタリー番組を観ながら、 近い未来に注目される職業は「古書店/古本屋」だな、と思う。

2010年10月17日日曜日

Greats

また 10 時過ぎまで寝てしまった。いくらでも眠れる。 巨峰を数粒食べて目を覚まし、洗濯などの家事。 昼食は、ごま鯖の漬け焼き、もろきゅう、焼き海苔、御飯、 豆腐としめじの味噌汁。

お風呂に入って、湯船で 「謎まで三マイル」(C.デクスター著/大庭忠男訳/ハヤカワ・ミステリ) の最後を読む。ポケミスはビニールカバーがついているので湯船の読書に向いている。読了。 C.デクスター、P.ラヴゼイ、C.ブランドは何度でも楽しめていい。 ストーリィとは関係がないが、イギリスの大学では 古典文学(古代ローマとギリシャの歴史、哲学、ラテンとギリシャ文学など)のコースを "Greats" と呼ぶことを知った。分からないではないが、偉大学科、偉大コース、みたいでちょっと変。

お風呂のあとは昼寝。三時間も寝てしまった。 昨夜も 9 時間以上寝ているので、流石に無理矢理に起きたが、 まだまだいくらでも眠れそうだった。 そのあとの午後は、ブートストラップ法の入門書 "An Introduction to the Bootstrap" (B.Efron and R.J.Tibshirani 著/Chapman and Hall, CRC) を読んだり。 私は元来は理論家なので、 具体的なデータや数値に特に興味がなかったのだが、 最近、何故か面白くなってきた。 新しいホルモン・パッチの効果を確認したいが、 血液検査のサンプルが 10 個くらいしか採れません、 どうしましょう、みたいな具体例の数値を真剣に読んでしまう。

夕食は麻婆豆腐、焼き茄子、卵の御澄まし、御飯。 食後に紅玉を一つ。 夜は明日からの分のおかず作りなど。 ごま鯖の残りを照り焼きにしておく。

2010年10月16日土曜日

紅玉

10 近くまで寝てしまった。 どうも今週は全般に低調だった。 これくらいが普通の体調なのだ、と思った方が良い年頃かも知れぬ。 老猫にキャットフードを与え、自分はお茶。 お互いの身をいたわりつつ、寝床で並んで読書をしたりしているうちに昼。 珈琲、トースト、スクランブルエッグ、ヨーグルト、ブルーベリー。 お風呂に入って、湯船で 「ちがった空」(G.ライアル著/松谷健二訳/ハヤカワ・ミステリ) を読む。 寝床に移って、しばらくして読了。ライアル節だなあ、かっこいいぜ。 そのあとは、 「謎まで三マイル」(C.デクスター著/大庭忠男訳/ハヤカワ・ミステリ) を読んだり、食材の買い出しに行ったり。 紅玉が安かったので一袋買う。

しめじと蒟蒻のきんぴらで、日本酒を五勺ほど。 最近、きんぴらに隠し味としてカレー粉を少し入れることを覚え、 気に入っている。 そのあと御飯を炊いて、茄子と挽肉の炒めもの、もろきゅう、冷奴、 溶き卵のスープ。食後に紅玉を一つ。 夜は小蕪を漬ける。

2010年10月15日金曜日

論文を肴に

8 時起床。 朝方、一度目が覚めてトイレに行ったときに、 猫が寝室に入り込み、そのあとはあまり良く眠れず。 起き出して猫を追い出したりすると目が完全に覚めてしまうし、 放っておくと良く眠れないし、困ったものだ。 珈琲とヨーグルトとブルーベリーの朝食のあと、 一週間のおかず総浚いの週末スペシャル弁当を作って出勤。 午前、午後とお仕事。 昼食は持参のお弁当。 チキンライス、タンドリーチキンとオニオンスライスの和え物、 三葉入りのだし巻き、ハム、しめじと蒟蒻のきんぴらカレー風味、 高野豆腐。 眠気に耐えつつ、午後も粛々とお仕事。 18 時過ぎに退社。 新橋に向かう。

大学勤務時代のゼミの学生だった T 君とお鮨屋さんにて会食。 T 君は某有名銀行系のシンクタンク、ということでよいのだろうか、 某社に勤めている。 最近、書いた論文を送ってもらったところなので、 その内容を肴にお酒を飲む。 22 時半くらいに帰宅。

2010年10月14日木曜日

"The wrong side of the sky"

8 時起床。 うーん、あまり疲れがとれていない。 寝台の違った側で起きたような感じ。 珈琲、トースト、ヨーグルト、ブルーベリーの朝食のあと出勤。 午前、午後と低調にお仕事。 昼食は「餃子の王将」の餃子。 17 時くらいに退社。 本屋で 「神様は本を読まない」(吉野朔美著/本の雑誌社) を買って帰宅。

帰宅して、高野豆腐と、しめじと蒟蒻のきんぴらで日本酒を五勺。 一服してから、夕食の支度。 胡瓜と茹で卵のサラダ、ハムとしめじのアーリオオーリオ、 白ワインを少し。巨峰を数粒。

ギャビン・ライアルは第一作から格好良かったんだなあ。
「ジャック」頭をあげずに、声がささやいた。 「あなた、なにを期待してらっしゃるの?――人生から」
おれは答えた。 「では、俗世のことをしゃべらせていただきますか。 ぼくはある航空会社のパイロット――このままでいたいのです。 ただ、いまよりもいい仲間がほしい」

「ちがった空」(G.ライアル著/松谷健二訳/ハヤカワ・ミステリ)より

明日の夜は会食の予定があるので、更新はかなり遅くなります。

2010年10月13日水曜日

ダコタ

昨夜、 「殺す手紙」(P.アルテ著/平岡敦訳/ハヤカワ・ミステリ) を読了。やればできるね、アルテ。 8 時起床。 珈琲、トースト、ヨーグルト、ブルーベリーの朝食のあと、 すぐに出動。 今日は終日、研修なので。 18 時頃、終了。ああ疲れた…… うちに帰って、お風呂入って、サロンパスはって寝よ。

帰宅して、夕食の支度。 タンドリーチキンとオニオンスライスの和えもの、 ハムと胡瓜のサラダ、 バジルのスパゲティーニ。 白ワインを一杯だけ。 食後に、巨峰を数粒。 お風呂に入って、湯船で 「ちがった空」(G.ライアル著/松谷健二訳/ハヤカワ・ミステリ) を読む。 主人公の愛機がダコタ(ダグラスDC3)、ってところが男のロマン。

2010年10月12日火曜日

モンテカルロ

8 時半くらいに起床。 珈琲、トースト、ヨーグルトの朝食。 昨日、まとめて作ったおかずを適当に詰めてお弁当を作り、出勤。 午前中はちょっとデリケイトな仕事をして、 昼食は持参のお弁当。 タンドリーチキンとオニオンスライスの和え物、 三葉入りのだし巻き卵、しめじと蒟蒻のきんぴら、高野豆腐。 昼休憩の散歩の途中で、 ギャビン・ライアルの 「ちがった空」(G.ライアル著/松谷健二訳/ハヤカワ・ミステリ) を 100 円で買った。

午後もしばらく午前中の仕事を続けたのちは、 モンテカルロ法の教科書を勉強する。 そう言えば昔、こんなことを知ったかぶりして講義したなあ。 ほとんど何も知らなかったのだが、他に講義してくれる人がいなかったので。 分散減少法のあれこれなど、 数学的にはどうでもいいトリック集みたいに昔は思っていたのだが、 自分でモンテカルロをしてみたりもする今、読むとなかなか面白い。 特定のオプションのプライシングには、 もっと巧妙な経路のペアリング方法があったりするんじゃないかな……、 などと妄想しつつ、切りの良いところで退社。 スーパーで買い物をして帰宅。

ハムと胡瓜のサラダで一服。ワインを少し。 ちょっとゆっくりしてから、夕食にオムライスを作る。 食後に巨峰を数粒。 夜は読書。 「殺す手紙」(P.アルテ著/平岡敦訳/ハヤカワ・ミステリ)。

2010年10月11日月曜日

今日はミステリ三昧

10時頃起床。 昨夜、 「失われし書庫」(J.ダニング著/宮脇孝雄訳/ハヤカワ文庫) を読了するまで止められず、夜更かししてしまっため。 元刑事の古本屋が主人公のシリーズだが、 リチャード・バートン(「千夜一夜物語」の翻訳者のバートン) がテーマの歴史ミステリの格好になっている。 歴史ものが面白くなってきたのは歳のせいかのう……。

ヨーグルト、ブルーベリーで目を覚まして、洗濯などの家事。 朝昼食の支度。 オープンサンドウィッチ(ツナと玉葱と胡瓜、ハムと胡瓜の二種類) と珈琲。 お風呂に入って、湯船で 「オックスフォード運河の殺人」(C.デクスター著/大庭忠男訳/早川書房) を読み始める。 歴史ミステリつながりで。 なんだか、モース主任警部ものがしみじみ面白くなってきたのは、 私にもモースばりの孤独な独身中年の渋みと愛嬌がついてきたからだろうか。 夕方になって近所のスーパーに買い出しに行く。 帰宅して、「オックスフォード運河の殺人」をしばらく読み、読了。 いやー面白かった。 普通、ミステリは何度も読んで面白いものではないのだが、 内容をすっかり忘れていた。 デクスターはこういうことが多い。 「キドリントンから消えた娘」など、 結局なにがどうなってどの推理が正しかったのか、 しばらくすると全く思い出せない。

夕食の支度。 伊丹流の親子丼、きんぴらごぼう、三葉の御澄まし。 夜はグールドのブラームスなど聞き流しながら、 おかずを仕込んだり、本を読んだり。 「殺す手紙」(P.アルテ著/平岡敦訳/早川書房)を読み始めた。 ポケミスなのになんと、一段組。 ぎっしり二段に組んだ読み難さが個性だったが、 この判型で一段になってみると無茶苦茶に読み易い。 湯船で読み終えられそうなくらい。 今回きりの試みかも知れないが、 これから短いものは全部一段組にしてくれてもいいなあ。 おかず作りは、 タンドリーチキンとオニオンスライスの和えもの、 三葉入りのだし巻き卵、 しめじと蒟蒻のきんぴらカレー風味、 高野豆腐の煮物。

2010年10月10日日曜日

神保町を逆散歩

昨夜「伝奇集」(J.L.ボルヘス著/鼓直訳/岩波文庫)を読了。 プラトンの「国家」も毎日ちびちびと読み進めているが、 まだ下巻の最初のあたり。

9 時くらいに起床。 珈琲とヨーグルトとブルーベリーで目を覚ます。 今朝もまだ雨が残る曇り空。洗濯は明日に延期。 掃除機がけの他、家事をあれこれ。 朝昼食は鮭を焼いて、きんぴらごぼう、浅葱入りのだし巻き、 三葉のお味噌汁、御飯。 お風呂に入って湯船で 「失われし書庫」(J.ダニング著/宮脇孝雄訳/ハヤカワ文庫) を読む。 午後は寝台でしばらく猫とうたた寝とか、読書とか。 午後には雲も薄くなり晴れ間も見えるようになってきた。 折角の連休だから、と思って、夕方近くなってから神保町に散歩に行く。 良く考えたら、平日の昼休憩と同じだけど。

せめて方向くらいは逆にすることにして、 普段あまり立ち入らない九段下方面から出発してみる。 まず、「二十世紀記憶装置@ワンダー」に入り、 二階の文庫コーナーで岩波文庫の中勘助の随筆などを物色。 折角なので、一階でシムノンを探したり。 ここから駿河台下に向かって、 適当に古書店を一つ一つひやかして行く。 「矢口書店」の外の壁の百円均一棚でポケミスを一冊買った。 途中で一本裏の道に移る。 「スヰートポーヅ」が閉まっているのを見て今日が日曜日だったことに気付く。 何となく土曜日のように思っていた。 うーん、胃袋は包子(ポーヅ)用に準備されていたのだが。 「上海朝市」で飲茶にする手もあるな……と思いつつ、 「ボヘミアンズ・ギルド」の二階で一服。目の保養。 つい平日の癖で「三省堂本店」に入る。 「卵をめぐる祖父の戦争」(D.ベニオフ著/田口俊樹訳/早川書房) など、新刊をあれこれ買ってしまう。 もうここまで歩いて来てしまったので、包子は諦めて、 夕食は「エチオピア」のチキンカレー(10倍)。

帰宅して、またお風呂。湯船で 「犬 他一篇」(中勘助著/岩波文庫)より「島守」を読み始める。 今日は固有名詞の多過ぎる日記だった。ちょっと反省。

2010年10月9日土曜日

塩鮭

10 時まで眠ってしまった。 朝から既に雨。今日は雨の一日らしい。 お茶で一服してから、朝昼食の支度にかかる。 塩鮭、きんぴらごぼう、きのこのマリネ、あさつき入りだし巻き卵、 三葉のお味噌汁、御飯。 日本酒を半合(五勺)ほどつけて、朝昼食。 ああこよひ我は富みたり / 五勺の酒あり / 塩鮭は皿のうへに高き薫りをあげ / 湯気たつ麦飯はわが飢ゑをみたすにたる / …… (中勘助「塩鮭」より)

お風呂に入って、湯船で読書。 「失われし書庫」(J.ダニング著/宮脇孝雄訳/ハヤカワ文庫) を読み始める。 午後も主に読書。 雨の日にはピアノ曲とミステリ小説が良く似合う。 夕食は、サンドウィッチの具の残りを使って、 再びサンドウィッチをあれこれ。 卵、ツナと玉葱微塵切り、ハムと胡瓜、タンドリーチキンと玉葱薄切り、 の四種類。ローヌの白ワインを一杯だけ。 サンドウィッチは本を読みながら食べられて便利。 夜も読書など。 またお風呂に入って湯船で "The Cauchy-Schwarz Master Class" (by J.M.Steele / Cambridge) を読む。

2010年10月8日金曜日

サラリーマンらしい週末

9 時過ぎまで寝てしまった。寝坊。 ヨーグルトとブルーベリーの朝食をとって、 昨夜のうちに仕込んでおいたサンドウィッチの具を慌ててパンの間に挟み、出勤。 午前、午後とお仕事。 昼食は持参のサンドウィッチ。 ツナと玉葱、卵、胡瓜、タンドリーチキンと玉葱スライス。 神保町を散歩して、 本屋で「鳥の物語」(中勘助著/岩波文庫)、 「中勘助詩集」(谷川俊太郎編/岩波文庫)を買って戻る。 夕方から、外国のお客様との商談に同席。 二時間半くらいかかった。座っていただけなのに何故かくたくた。 こういうことを毎日、いくつもしている偉い人たちって、 本当に体力があるなあ……。私には到底、無理だ。

退社して、近所のベルギービール屋さんでレドール・ピルスを一杯。 一緒にフリッツ(粒マスタードとマヨネーズ)、 黒いソーセージの林檎のコンポート添え。 そのあと、博多ラーメンを食べて帰宅。 何だか、サラリーマンらしい週末じゃないかな?

2010年10月7日木曜日

たい焼き少女

8 時くらいに起床して、 珈琲、パン、ヨーグルト、ブルーベリーの朝食のあと、 適当にお弁当を詰めて出勤。 午前、午後とお仕事。 昼食は、「人生の短さについて」(セネカ著/茂手木元蔵訳/岩波文庫) を読みつつ、持参のお弁当。 塩鮭、あさつきのだし巻き卵、きのこのマリネ、鶏肝の生姜煮、御飯。 今日はもう一つ調子が出ず、16 時半くらいに退社。 調子の良い日はそれなりに、調子の良くない日もそれなりに。 スーパーで買い物をして帰宅。 明日の週末弁当はサンドウィッチにしようと、 あれこれ食材を買う。 できればトマトを使いたかったが、いくら何でも値段が高過ぎて買えず。 野菜は胡瓜と玉葱だけで我慢しよう。 あとは、ハムとツナとタンドリーチキン、それから卵サンドだな、勿論。

帰宅して、冷奴と日本酒を半合ほどで一服。 「弟の家には本棚がない」(吉野朔美著/本の雑誌社)を読む。 一息ついてから、夕食の支度。 鮭としめじと舞茸の炊込みご飯の残りを温め直して酢橘をしぼり三葉を飾る。 他に塩鮭、きんぴらごぼう、三葉と豆腐の味噌汁。 夜は本を読んだり、サンドウィッチの具を仕込んだり。

昼に神保町を散歩していたら、 口にたい焼きをくわえた女の子が自転車で走り過ぎて行って、 美味しそうだなあ、と思った。 四角っぽく見えたし、場所からして、神田達磨の羽根付きたい焼きだな。 普段は間食しないし、甘いものもあまり食べないけれど、たまにはいいかも。

2010年10月6日水曜日

相対性理論

またしてもたっぷり寝てしまい、9 時過ぎに起床。 慌ててヨーグルトとブルーベリーだけを食べて、 お弁当を詰めて出勤。 午前、午後とお仕事。 昼食は持参のお弁当。 鮭としめじと舞茸の炊き込み御飯、レバニラ炒め、ニラ玉、 きのこのマリネ、蕪の酢漬け。 夜にミーティングが予定されていたので、 夕方、近所で早めの夕食。ポテトサラダとハヤシライス。 19 時半くらいに終了して、20 時少し前に退社。 今、帰宅して、鶏肝の生姜煮と赤ワインで一服。

夕食をとっているときに、近くに座っていたカップルが、 相対性理論について熱く語っていた。 相対性理論は分かりやす過ぎて過小評価されているとまで嘆く男子に、 流石に神保町、M治大学の学生だろうか、 と思って何とはなしに聞いていた。 女の子はいかに相対性理論が好きかと言う説明に、 「嵐と同じくらい好き」と言うので、 ふーむ、気象学が専門なのだろうか、と思っていると、 男の子の方は「ビビアン・スーより好き」と主張し始め、 その聞き覚えのある名前に、 ビビアン・スーって中国系の天才理論物理学者だったっけ、 と首をかしげたところで、勘違いに気付いた。 学園祭で「相対性理論」と「ブラックビスケッツ」のどっちをコピーするか激論中の、 アマチュアバンドのカップルであった。 (ウィキペディア項目「相対性理論(バンド)」)

2010年10月5日火曜日

中年と初老

8 時半くらいに起床。 珈琲、パン、ヨーグルト、ブルーベリーの朝食のあと、 適当にお弁当を詰めて出勤。午前、午後とお仕事。 昼食はセネカの「人生の短さについて」(茂手木元蔵訳/岩波文庫)を読みつつ、持参のお弁当。 レバニラ炒め、ニラ玉、しめじと舞茸のマリネ、蕪の酢漬け。 昼休みに近所の本屋で「神保町公式ガイド」を買う。 17 時くらいに退社して、 本屋で「人、中年に到る」(四方田犬彦著/白水社)を買って帰る。 帰宅して、きんぴらごぼうで白ワインを少し飲んで一服。 そのあと、夕食の支度。 鮭としめじと舞茸の炊き込み御飯、茗荷と豆腐のお味噌汁。 白ワインをもう少し。 お風呂に入って、湯船で 「人、中年に到る」を読む。しみじみ。 とは言え、いくらなんでも、四方田版「エセー」は言い過ぎ。

健康診断の結果が帰ってきて、 昨年からの要経過観察項目の他はすこぶる良好。 ろくに仕事をしていないせいか、目が良くなっていた(遠視?)。 R 大学を辞めてから「背が伸びた」とまで言われる私だが、 既に初老の身、安心はできない。 新明解国語辞典によれば、「しょろう(初老)」とは、 「肉体的な盛りを過ぎ、 そろそろからだの各部に気をつける必要が感じられるおよその時期。 【もと、四十歳の異称。現在は普通に六十歳前後を指す】」 とのことである。 新解さんは、相変わらず親切というかお節介だが、 この定義によれば現在でも四十歳くらいでいいはずだ。

2010年10月4日月曜日

Walker の箱詰めパズル

10 種類のワインを合計 120 本買った。 家には 12 本入りのケースが 10 箱ある。 もしワインの各種類が 12 本ずつだったならば、 各ケースに一種類ずつ丁度納めることができたのだが、 残念ながらワインは種類によって 5 本しかなかったり、 20 本以上あったりと、本数がまちまちだ。 そこで各ケースに一種類だけ、というのは諦めて、 二種類までは入れて良いことにすれば、 全てのワインをケースに納めることができるだろうか? 解答はあとで。

8 時半くらいに起床。 珈琲、パン、ヨーグルト、ブルーベリーの朝食のあと、 適当にお弁当を詰めて出勤。午前、午後とお仕事。 昼食は持参のお弁当。 しらす散らし鮨、ニラ玉、鶏肝の生姜煮、きんぴらごぼう、蕪の酢漬け。

与えられた離散確率分布を持つ乱数を発生させる必要があって、 午後は実装を考えていた。 私は(今はやくざでも)根はまっとうな数学者なので、 「与えられた確率分布の分布関数の逆関数に一様乱数を代入すればよい、以上。」 という認識しかなかった。 しかし、実装を始めてみると意外と面倒臭い。 それで、ふとクヌース本を参照してみると、 A.J.Walker という人が提案した「独創的な」方法があって、 とても高速だと書かれていた。 一様乱数に対して大小関係を一度判定するだけで、 望みの乱数が発生させられる、という信じ難い主張のあと、 そのアルゴリズムについては演習問題 x.x.x 番を参照のこと、 とある。 そしてその演習問題を見てみると、 上記と同じパズルが(ワインではなく、色つきの立方体の話で)書かれていて、 一瞬、演習問題の番号の誤植かと思った。 しかし、しばらく考えてのち、まさに目からウロコが落ちる、 アーハー体験をしたのだった。

17 時くらいに退社。 帰宅してまず、レバニラ炒めでローヌの赤ワインを一杯だけ。 お、素晴しい相性だ。どうでしょう、レバニラ炒めにローヌ赤。 そのあと、昨日のしらす散らし鮨で「吉田蔵」純米を冷やで半合ほど。 冷や、って言ったら、常温のことですよね。

パズルの解答。可能である。 実際、k 種類のワイン、n 本入りのケースが k 個、 ワインが合計で k かける n 本あるとき、 各種類が何本であろうが常に、各ケースに二種類以下になるようにできる。 次のようにすればよい。 まず、一番本数の少ない種類のワインを全部一つめのケースに詰める。 そして、一番本数の多い種類のワインで、そのケースの残りを埋める。 ここで状況を見てみると、 一つめのケースには確かに二種類以下のワインが詰められた。 そして、残りのケースとワインは、 数は一つずつ減ったが元の問題と同じ状況になっている。 だから、上の手続を繰り返していけば、 二種類以下のワインが詰められたケースが次々に出来て、 最終的に一箱と一種類だけのワインが残り、すべて解決。

2010年10月3日日曜日

失われた絵本を求めて

珈琲、ヨーグルト、ジャムの朝食。 「果つる底なき」(池井戸潤著/講談社文庫) を読み始める。 都市銀のサラリーマンってのも大変な商売なのだなあ。 朝昼食はえぼ鯛のひらき、きんぴらごぼう、 蕪の酢漬け、御飯、豆腐としめじと浅葱の味噌汁。 お風呂に入ってから、午後は読書とおかず作りを交互に。 しめじと舞茸のマリネ、鶏肝の生姜煮、韮玉を作り、 「果つる底なき」を読了。 夕食は冷奴、きんぴらごぼうのあと、 紀州産釜茹で「しらす」の散らし鮨、卵の御澄まし。

吉野朔美の本ねた漫画エッセイ 「本を読む兄、読まぬ兄」(吉野朔美著/本の雑誌社) に、子供の頃に読んだはずの記憶の絵本を探しに行く、 という話がある(でも上野「国際こども図書館」に辿りつかない)。 私にも強烈に記憶に残っている絵本が二冊ある。 むしろ、記憶に残っているのはこの二冊だけなので、 他に与えられていなかったのかも知れない。 一冊は、「ピンクのくじら」という絵本。 一頭だけピンク色にうまれた子くじらが母くじらとはぐれてしまって、 その母親を探すという話。 しかし、このピンクのくじらがサーカスに売られて見世物になったり、 川の中でお母さんを見つけたと思って近付いたら水に沈んだグランドピアノだったり、 子供の胸をえぐるような哀しいシーン続出の絵本だったように思う。 もう一冊は、「ももいろの川は流れる」という本。 ストーリーはほとんど覚えていないのだが、 SF的な設定で、そのシュールで哀しい悪夢のような雰囲気が強烈だった。 大人でもこんな夢を見たら二週間くらい立ち直れないようなムードだった。

どちらも、今もし手に入っても読む勇気がわかないが、 一応、amazon で調べてみると 「ももいろの川は流れる」(矢野徹・鈴木義治著/フレーベル館/1971年)、 amazon での取扱い不可。 データでは「71 ページ、文庫」となっているが、私の記憶ではもっと大きなサイズだったと思う。 また、1981 年に「桃色の川は流れる」(矢野徹著/角川文庫)が出ていて、 古書として扱っていた。 こちらは 266 ページもあるので、 おそらく絵本版の内容、もしくはそのリライト短編を含む作品集なのだろう。 「ピンクのくじら」については、偶然同名のタイトルを持つ別の本があったが、 私の昔読んだ絵本は、そもそも amazon の項目になかった。 タイトルの記憶違いかも知れない。

2010年10月2日土曜日

コクトー

けっこう早起き。 しかし寝床から起き出すのが、かなり大変だった。 珈琲、ヨーグルト、ジャムの朝食のあと、 洗濯機をしかけ、合間に 「伝奇集」(J.L.ボルヘス著/鼓直訳/岩波文庫)を読む。 次は掃除機がけなどの掃除。 家事が一段落ついてから、朝昼の支度。 えぼ鯛のひらきを焼いて、切干し大根、蕪の酢漬け、 御飯、豆腐と茗荷と浅葱の味噌汁、ヱビスビール。 お風呂に入って、湯船で「伝奇集」を読んでから、 一時間ほど昼寝。 午後も読書など。 「伝奇集」の中の「八岐の園」の部を読了。 夕方になって食材を買い出しに行く。 夕食は一品料理、鶏レバのスパゲティーニ。 「お母さんは『赤毛のアン』が大好き」(吉野朔美著/本の雑誌社) を読みながら、気長に玉葱を炒める。 マンガなのであっと言う間に読めてしまい、 その勢いでパスタを食べながら 「本を読む兄、読まぬ兄」まで読んでしまった。

夜は、 「ぼく自身あるいは困難な存在」(J.コクトー著/秋山和夫訳/ちくま学芸文庫) を読んだり。 笑われそうだけど、私は若い頃、 コクトーみたいになりたい、ってちょっと思ってたんだよなあ。 うーん、青春って赤恥。

2010年10月1日金曜日

週末スペシャル弁当作りのために、ちょっと早起き。 朝食は珈琲、ヨーグルトとブルーベリー。 外は曇り空なので、週末スペシャル弁当作りを決行。 雨の日はお弁当を抱えて歩けないので、雨天の場合は来週に延期である。 風呂敷に包んだお弁当を小脇に抱えて出勤。 午前、午後とお仕事。 昼食は持参の週スペ弁。 今日の目玉は鯛の昆布締めの散らし鮨。他に鶏もも肉の照り焼き、 浅葱入りのだし巻き、鶏砂肝の大蒜炒め、切干し大根、蕪の酢漬け、酢橘。 今週は鯛と鶏肉にかなりお金がかかっている。 500 円台で売っては利益が出ないだろう。 弁当屋を開くのは難しそうだ。 17 時過ぎに退社。

帰宅して、鶏砂肝の大蒜炒め、だし巻き卵の残りでギネスを一杯。 珍しく砂糖を入れて作ってみた、だし巻きが美味しい。 疲れているのかなあ。 そのあと、鯛の昆布締めで鯛茶漬を作って食す。賀茂鶴を少し。 たいちゃ、うまい。高価だったが、二日間で鯛を堪能した。 人生って何かにゃ、人生とは一個の幻想、あるいは誤謬なのかも知れないにゃ、 と時折、猫に話しかけながら、 英訳で読むのに疲れたので和訳で 「伝奇集」(J.L.ボルヘス著/鼓直訳/岩波文庫)を読む。

2010年9月30日木曜日

教養

今朝も雨。 雨が降ると余計に眠れるんだなあ…。 本を届けに来たクロネコヤマトさんに起こされた。 本と言っても、料理本だけど。 珈琲、タイムと玉葱とオリーヴ入りのパン、ヨーグルト、ブルーベリーの朝食のあと、 適当にお弁当を詰めて、雨の中を出勤。 午前、午後とお仕事。 昼食は持参のお弁当。 塩鮭、鶏の砂肝の大蒜炒め、里芋、小松菜のおひたし、切干し大根。 17 時くらいに退社して、 雨の中を帰る。 スーパーで買い物をして帰宅。

帰宅して、酢橘を搾った鯛のおつくりで賀茂鶴を半合ほど。 鯛の残りを昆布締めにしておく。 一服してから、夕食の支度。 鶏もも肉の照り焼き、切干し大根、蕪の酢漬け、御飯、茗荷と若布の味噌汁。 九月も終わった。今年もあと三ヶ月かあ。

十蘭を読んでいると、今の日本人には、と言うより今の私には、 もう理解できない日常の描写が多い。 「栗梅の紋お召の衿もとに白茶の半襟を浅くのぞかせ、 ぬいのある千種の綴錦の帯を高めなお太鼓にしめ、 羽織は寒色縮緬の一つ紋で、振りから、大きな雪輪の赤い裏がみえた」 と書かれていても、ほとんど目に浮かんでこない。 この着方は、 「三十歳ぐらいのひとの着付だが、十八、九の若さで、 ちっともおかしくないというのは、これは、たいへんなひとなのだなと思った」 ということらしくて、 この若い女性の人物像がほのめかされているのだが、ピンとこない。 我々は、と言うより私は、だが、もう色んな教養を失ってしまっているのだな、と思う。

2010年9月29日水曜日

数学者の肖像

昨夜、「国家 (上)」(プラトン著/藤沢令夫訳/岩波文庫)を読了。 岩波文庫プラトン読破計画は、毎日少しずつ、ひっそりと続いている。 9 時過ぎに起床。 9 時間くらい眠ったはずだが、あと三時間くらい寝たい。 それから昼寝もしたい。 珈琲、タイムと玉葱とオリーヴ入りのパン、ヨーグルト、ブルーベリーの朝食のあと、 適当にお弁当を詰めて出勤。 今日は久しぶりに快晴の朝。やはり晴れると気温も高いし、日差しも強い。 午前、午後とお仕事。 昼食は持参のお弁当。 塩鮭、だし巻き、鶏砂肝の大蒜炒め、小松菜のおひたし、切干し大根。 17 時くらいに退社。 そとは曇り空で、空気もひんやりしていた。 どうやらまた雨が近そうだ。帰宅して、 だしをひいたついでに豆腐の卵とじを作り、賀茂鶴を半合ほど。 一息ついてから、夕食の支度。 御飯を炊いて、切干し大根、小松菜のおひたし、もろきゅう、 蕪の酢漬け、卵の御澄まし。

「世界を変えた手紙」のカバーのデザイン案が上がってきたとのこと。 こちらで検討させてもらえるらしい。 その連絡のメイルで知ったのだが、 パスカルとフェルマーの肖像画の権利はどこかが持っていて、 勝手には使えないらしい。 パスカルとフェルマーにも肖像権があったとは、ちょっと意外。

2010年9月28日火曜日

スタイル

9 時過ぎに起床。ほんま、いっくらでも眠れるわ…。 珈琲、トースト、ヨーグルト、ブルーベリーの朝食のあと出勤。 午前中は大雨洪水警報まで出ていたが、昼頃には小雨になった。 昼食は、大学勤務時代にお世話になった方々と近所の蕎麦屋にて。 午後も低調気味に働いて、17 時くらいに退社。 もう雨はあがっていたが、空気はひんやりと冷たい。良く眠れそうだ。 今日も駅の近くは女の子や妙齢の女性でいっぱい。 またアイドルグループのコンサートがあるらしい。 帰宅して、里芋と塩鮭で賀茂鶴を半合ほど。 そのあと、水餃子の残りを茹でて黒酢で食す。

最近は睡眠儀式として、プラトン「国家」、 昨夜から加わったボルヘスの短編集の他に、 「久生十蘭全集 II」(久生十蘭著/三一書房)から一篇読むことにしている。 寝る前に、手間のかかったものを賞味したな、 という贅沢な気持ちがして良い。 この三一書房の全集が出たのは 1970 年のことで、 第二巻の巻末解説で某作家は、 「一九七〇年の現代ほど、スタイルが無視され、馬鹿にされ、 見るも無惨に蹂躙されている時代はない」と書いて嘆いたのであるが、 二○一○年の現代は一体どうであるかな、と思う。

2010年9月27日月曜日

秋雨とボルヘスと猫

9 時近くなって起床。寝坊。 まだまだいくらでも眠れそうだった。 珈琲、ヨーグルト、キウィの朝食のあと、 お弁当を適当に詰めて出勤。 ひょっとしたら、私の席がなくなっている、 もしくは、部署ごとなくなっている可能性が無視できない確率で存在したが、 休み前の通りでほっとした。 午前、午後と休みボケを直すために、単純作業で過す。 昼食は持参のお弁当。 塩鮭、だし巻き卵、里芋、小松菜のおひたし、蕪の酢漬け、生姜御飯。 17 時過ぎに退社。 外は冷たい小雨。今日は 18 度くらいまでしか気温も上がらず、 思った以上に冷えた一日。秋雨らしい。 スーパーで出来合いの水餃子などを買って帰る。 帰宅して、鶏砂肝で賀茂鶴を半合ほど飲んで一服してから、夕食の支度。 薄味のスープを作って、土鍋で水餃子。 本来なら水餃子を(皮もこめて)手作りしなければならないところだが、 久しぶりの出勤でそこまで元気がなかった。 そのあと同じ鍋で卵雑炊をつくる。 いやー美味いね、卵雑炊。賀茂鶴をもう半合ほど。

amazon でボルヘスの小説全集 "Collected Fictions" (J.L.Borges著 / A.Hurley訳 / Penguin Classics Deluxe Edition) を買う。 短編が 500 ページ以上ぎっしり収められていて、21 ドル(1600 円くらい)。 装丁もお洒落だし、大変にお買い得。 日本語訳はいまいち、とお嘆きの貴兄も、英訳をお試しあれ。

秋雨の冷たい日は、猫がいい感じに寝ている。 夏は伸び切っているし、冬はちぢこまり過ぎだし、 春はだらしない。

2010年9月26日日曜日

「イエメンで鮭釣りを」

9 時起床。今日も 9 時間睡眠。 寝過ぎのせいか食欲がなく、中国茶だけ。 「イエメンで鮭釣りを」(P.トーディ著/小竹由美子訳/白水社) を読了。 「ウィルバーフォース氏のヴィンテージ・ワイン」と前後したが、 こちらがトーディの第一作。 大変、面白かった。 久しぶりに来たな、期待の新人作家トーディ。 新人と言っても 59 歳のデビューで、 それまでは家業の会社経営で成功していたのだが、 成功し過ぎたのか、敵対的買収の憂き目にあって、 名ばかり会長に退いたところで小説を書き始めたそうだ。 人生どうなるか分からないものだ。 一読者としては、 これだけ書ける人が船舶エンジン修理会社の社長を辞めさせられて、 ラッキーだったと思うしかない。 小竹由美子さんの翻訳も素晴しいので是非早く、第三作、 第四作も出版してもらいたい。

二校ゲラをまとめてクロネコヤマト便で送るついでに、 近所でラーメンの昼食。 帰宅して、お風呂に入り湯船で読書。 「なぜ金融リスク管理はうまくいかないのか」(R.レボネト著/茶野努・宮川修子訳/東洋 経済新報社)。 そのあと、昼寝。また二時間半も眠ってしまった。 いよいよ夏休みも終了なので、 明日からのお弁当のおかず作りをあれこれ。 続いて、夕食の支度。 生姜御飯、塩鮭のあら焼き、冷奴、切干し大根の辛煮、小松菜のおひたし。 食後にお茶と、いただきものの和三盆金平糖。 夜は雨になった。

2010年9月25日土曜日

カサンドラ

9 時起床。涼しいって素晴しい。 珈琲、フルーツケーキの朝食のあと、洗濯と、校正作業。 昼頃、家を出て汐留のお鮨屋さんへ。 大学勤務の時代にお世話になった方と会食。 以前、同僚と打ち上げに来て気に入り、 機会があればまた来ようと思っていた。 そのあと、浜離宮を散歩してから帰る。 気温は低いのだが日差しは強烈でおかしな感じ。 帰宅して、お風呂に入り、湯船で 「世紀の空売り」(M.ルイス著/東江一紀訳/文藝春秋)を読む。読了。 初期からサブプライムのシステム全面崩壊に賭け、 莫大な空売りを仕掛け続けた一握りの人々からの視点で描いた、 言わば現代のカサンドラたちの物語。 主人公がほぼアマチュアと言ってもいいような人たちだったところが面白い。 そのあとはずっと、校正作業。 昼に食べ過ぎたので夕食はあっさり、 鯵のひらき、蕪の酢漬け、豆腐の赤だし、御飯。 夜も校正作業。

自主「夏休み」もあと一日で終わりかあ……。 校正作業は今夜中に終えるつもりなので、 せめて明日一日はのんびり暮らそう。

2010年9月24日金曜日

訳者紹介

9 時過ぎに起床。いくらでも眠れそう。 珈琲、フルーツケーキ、ヨーグルト、キウィの朝食。 昼食はカルボナーラ。 午前、午後と校正作業三昧。 合間に、「世紀の空売り」(M.ルイス著/東江一紀訳/文藝春秋)を読んだり。 サブプライムものでは一番面白いのでは。 ふと訳者紹介を見ると、 「フィクションからノンフィクションまで、千差万別な原著の語りを、 変幻自在に訳すその手腕は芸術的と言われる」、 と書かれていて、そんなスター翻訳家がいたとは、とちょっと驚く。 著者と違って裏方の訳者紹介は、 「何年生まれ、何年どこそこ卒業、他の訳書にこれこれ」、 くらいで済ませるのが普通なので、よほどのことだろう。 実際、この前一緒に飲んだハッカーの N さんも絶賛していた 「犬の力」(D.ウィンズロウ著/東江一紀訳/角川文庫)もこの訳者なので、 実力は間違いないようだ。 夕食は、御飯を炊いて、鯵のひらきを焼き、 もろきゅう、小松菜のおひたし、蕪の酢漬け、里芋のお味噌汁。 夜も少し校正作業。

amazon などオンライン書店で 「世界を変えた手紙」 (K.デブリン著/岩波書店)の予約が始まっていた。 まだ鋭意校正中ですけれど……。 奥付の訳者紹介を「専門書から文学まで変幻自在に訳す天才翻訳家、 百の声と千の顔を持つ男」 とか校正し直そうと一瞬思わないでもなかったが、 編集者にグーで殴られそうなので流石にやめた。

2010年9月23日木曜日

秋雨と猫

索引原稿と項目引合せ用のゲラを持ってきたクロネコヤマトさんに起こしていただき、 9 時起床。涼しくなったせいで、今まで以上に良く眠れる。 10 時間くらい軽い。 絶好調のとき(主に真冬)は夜に 12 時間以上眠った上に昼寝も出来るので、 本調子にはまだ遠いが。

朝食は珈琲、フルーツケーキ、ヨーグルト、キウィ。 昼食は鯵のひらきを焼いて、 里芋の煮物、もろきゅう、小松菜のおひたし、豆腐としめじの味噌汁、御飯。 朝は風情のある秋雨だなと思っていたら、午後は豪雨。 部屋の中でひたすら、ゲラ校正の索引チェック。 一気に全部見てやった。 夕方になって雨も小降りになった頃、 やれやれ……と、里芋の煮物で日本酒を半合ほど飲んで、自分を癒す。 一服してから夕食の支度。 オムライスを作った。 オムレツをチキンライスの上で切って広げるタイプ。 オムレツはたまに作らないと腕が鈍るので。

涼しくなったせいか、猫が寄ってくる。 そして何故、猫は原稿の上に座るのか。

2010年9月22日水曜日

さといも

9 時起床。ああ、良く寝た。 寝過ぎて食欲がなく、朝食は珈琲とヨーグルトとブルーベリーだけ。 午前中はお風呂に入って湯船で読書したり、 校正作業をしたり。 昼食は、しめじとエリンギとベーコンのアーリオオーリオ。 午後は集中的に校正作業をする。 再び、最初から最後まで目を通した。 明日、索引部分のゲラが届くそうなので、 明日以降は索引との引き合わせ確認とともに、 三度校正の見直しの予定。 校正の問題は、訂正すること自体が誤植を生む可能性があることだ。 夕食は、酢キャベツとソーセージの煮込み料理、 ウフ・マヨネーズ(と気取ってみても茹で卵とキューピー・マヨネーズ)、 タイムと玉葱とオリーヴ入りのパン、赤ワインを一杯だけ。

夕刻、早い時間はまだ雲がなく、中秋の名月を観ることができた。 窓から月を見上げて静かに腕を組み、 わがねがふところを月輪も知らぬ(佐藤春夫「孤獨」)、 とチェーザレ・ボルジア風につぶやく。 昨日煮ておいた里芋で、賀茂鶴を半合ほど飲む。 私の実家では里芋の他に、涙型というか人魂型というか、 そんな形の団子を作る習慣があった。 地方の習慣なのか、私の家だけだったのかは知らない。 正直に言って、たいして美味しいものではなかったが、 一方、里芋は大変美味しかった記憶がある。

2010年9月21日火曜日

往復ビンタの法則

8 時起床。 珈琲、フルーツケーキ、ヨーグルト、ブルーベリーの朝食。 午前、午後と校正作業三昧。 昼食は鰤の塩焼きに酢橘と新生姜、焼き海苔、もろきゅう、 豆腐とピーマンの味噌汁、御飯。 流石に根を詰めて校正したので、 身体を伸ばすために少し散歩。 もう日も落ちた夕方とは言え、夏のように蒸し暑い。 外に出たことを後悔して、すぐに帰宅。 夕食は、いよいよ焼き秋刀魚。酢橘をしたたらせて食す。 まだ旬は先だが、美味い。さんま、さんま、さんま苦いかしょっぱいか。 一緒に松茸、と言うわけにはいかないので、エリンギのバター炒め。 こちらも酢橘を搾って、ヱビスビールとともに。 夜も校正作業。

実行しない癖に割とライフハック系の blog が好きで読んでいるのだが、 たまに「なるほど」と思うことがある。 今日は "Full In, Full Out" というレストラン用語を知って、 考えさせられた。 キッチンで料理が出来たので、ウェイターがお客の席まで持って行く。 それはいいのだが、そのあと手ぶらで帰ってくるようなウェイターは駄目だ。 帰りにも、食べ終わった皿を下げる、 他のテーブルで注文をとる、などあれこれ仕事をしなければいけない。 逆方向の例を挙げれば、 カーヴからあのワインを取ってきてくれ、と言われたとせよ。 そこで、手ぶらで地下倉庫に行くようでは駄目だ。 何か倉庫に持っていくものはないか、自分で考えるか誰かに訊くかして、 行きでも仕事をしなければいけない。 つまり、手を一杯にして行き、手を一杯にして帰ってこい、というルールで、 これを "Full In, Full Out" と言うそうだ。 レストランに限らず、多くの仕事には往復のフェイズがあって、 大抵どちらか片方のフェイズだけが「仕事」である。 そこで、逆フェイズの仕事を一緒にあわせてみなさい、さすれば、 二倍効率が良くなるのです、という教訓である。 強いて日本語訳すれば、「往復ビンタの法則」だろうか。

2010年9月20日月曜日

「ウィルバーフォース氏のヴィンテージワイン」とトロロープ

8 時半頃に起床。 珈琲、トースト、ヨーグルト、ブルーベリーの朝食。 「ウィルバーフォース氏のヴィンテージ・ワイン」(P.トーディ著/小竹由美子訳/白水社 ) を読了。 四つの「ヴィンテージ」を逆行していく構成が効果を上げていて、 久しぶりに良い小説を読んだな、と思った。 結末(実際は発端)の描写の明るさに、哀しくなる。 訳者あとがきによれば、 著者は愛読するトロロープの某作品からこの構成を思いついたそうで、 やはりいかにもイギリス的だ。 そう言えば、イギリスでは Anthony Trollope は有名作家だが、 日本ではほとんど知られていない。 翻訳も二、三冊しかされていないと思う。 ただ、英国的、ヴィクトリア朝的、スノッブ的、趣味の良さ、 みたいなもののアイコンではあるらしく、 以前に私の家に書架を見に来た人が、 「トロロープはおいていないんですか?」と言っていた。 当時、私はトロロープを知らなかったので、 「とろろっぷ?なんでしょう、それ」と答えたものだった。 それはさておき、 次は同じ著者の「イエメンで鮭釣りを」を読むことにしよう。

お風呂に入ってから昼食の支度。 鰤の照り焼きに新生姜、蕪の甘酢漬け、焼き海苔、しめじと豆腐の味噌汁。 午後は校正作業に集中。 夕方、涼しくなってから、切れている珈琲豆を買いに行く。 秋とは言え、湿気が充満していて蒸し暑い。 どうやら、明日、明後日はまた夏日らしい。 家から一歩も出ないだろうから、問題はないのだが。 帰宅して、夕食の支度。酢キャベツとソーセージの煮込み料理、 タイムと玉葱とオリーヴ入りのパン、ヱビスビール。 夜も校正作業。二校を最後まで校正した。 「夏休み」中にさらにもう一回見直して、 索引情報の校正をしてから返却する予定。

2010年9月19日日曜日

あはれ秋風よ情あらば伝へてよ

昨夜夜更しをしたので、9 時半起床。 ヨーグルトとブルーベリーで目を覚まして、 一服してから洗濯に掃除など家事をする。 毎年のように手作りの梅干しを送って下さる方から、 今年も届いた。さらに、「賀茂鶴」純米吟醸と、 パン類も送って下さった。ありがたし。 梅干しは常に古いヴィンテージから順に食べているので、 今年届いたものを食べるのは相当先になるだろう。 少し校正作業をしてから、昼食の支度。 鰤の塩焼に酢橘と新生姜、もろきゅう、蕪の甘酢漬け、 豆腐の味噌汁、御飯、手取川を半合ほど。 お風呂に入って、 湯船で 「ウィルバーフォース氏のヴィンテージ・ワイン」(P.トーディ著/小竹由美子訳/白水社 ) を読む。 しばらく昼寝。もう秋とは言え、昼間はまだまだ暑い。

昼寝のあと午後は、校正作業。 夕方、窓を開けていると、ふと秋刀魚を焼く匂いが漂ってきた。 私は紀州の生まれなので、すぐに「秋刀魚の歌」が思い浮かぶ。 あはれ秋風よ、こころあらば伝へてよ。 男ありて今日の夕餉にひとり、さんまをくらひて思ひにふける、と。 さんま、さんま、そが上に青き蜜柑のすをしたたらせて、 さんまをくらふはその男がふる里のならひなり。 和歌山は貧しく文化のない地方なので、 有名人や偉人が少なくて、 私も誰か有名な人はと訊かれて「えーっと……、暴れん坊将軍?」 と答えてしまうくらいなのだが、 逆に数少ない有名人のことを良く知っている、という効果がある。

夕食はカルボナーラと、酢キャベツとソーセージの煮込み料理、 タイムと玉葱とオリーヴ入りのパン。 食後にドライフルーツケーキと珈琲。 夜もゲラ校正の作業を少し。

2010年9月18日土曜日

食後の珈琲

眼をあげよもの思ふなかれ秋ぞ立つ いざみづからを新しくせよ(牧水)

メイン

前菜のミニ・スパゲティナポリタンのあと、メインのステーキ。
こののち、ヨーグルトとブルーベリー、珈琲。

夏休みのお仕事


夏休みの読書計画


朝昼食、前


2010年9月17日金曜日

眼をあげよもの思ふなかれ秋ぞ立つ

8 時半、起床。涼しくて良く眠れる。 ま、普段からとても良く眠れてるんだけどね。 今日は晴天で 30 度くらいまでは気温が上がるらしいが、 朝の涼しさは完全に秋だ。 珈琲、トースト、ヨーグルト、ブルーベリーの朝食のあと、 週末スペシャル弁当を詰めて出勤。 もっと手をかけるつもりだったのだが、 結局、おかずの残りを詰めるだけになってしまった。 しかも、俵型のおむすびは作ったことがなかったので、 納得のいかない出来。 出勤して、午前午後とお仕事。 昼食は持参の週スペ弁(略してみた)。 17 時半くらいに退社。

帰宅して、シャワーを浴び、 鶏手羽元肉と長葱のラー油和え、酢キャベツのベーコン蒸しの二品で、 ヱビスビールを一杯。 やれやれ、いよいよ私にも夏休みが来た……。 でも、その期間がぴったり二校のゲラ校正。 そのあと、バジルのスパゲティーニ。

今日は牧水忌。 「眼をあげよもの思ふなかれ秋ぞ立つ、いざみづからを新しくせよ」。 若山牧水、享年四三。 最近思うに、人生五十年、とは良く言ったものだ。 日本人は長命とは言え、 私の歳になると五十を前に亡くなった身近な人を、 いくつも指を折って数えられるものだ。 実際のところ、これくらいまでは元気で生きられるだろう、 あるいは思うように生きられるだろう、 と信じられるのは、せいぜい五十じゃなかろうか。 明日に死ぬかのように今日を生きなさい、 と古賢は口をそろえておっしゃったものだが、 そのように生きられたことは、私には一日だってない。 それに比べ、五十で死ぬつもりで生きる、 あるいは、身を引くつもりで生きるのはずっと易しそうだ。 そして、実際に五十になったら、 今度こそ、明日に死ぬかのように今日を生きるのだ。 練習のあとだから、少しは易しくなっているだろう。

2010年9月16日木曜日

ブートストラップ法

8 時起床。今日も涼しい朝。 朝食は珈琲、トースト、ヨーグルト、葡萄。 強い雨が降っていたが、しばらくして止んだので、 この隙に出勤。 出社して、午前午後とお仕事。 昼食は持参のお弁当。 ほぐした鶏手羽元と葱とラー油を和えたもの、 酢キャベツ、もろきゅう、蕪の甘酢漬け。 丁度昼時も雨が止んでいたので、 昼休憩に新刊書店まで歩き、 「イエメンで鮭釣りを」(P.トーディ著/小竹由美子訳/白水社)を買ったり。 午後は主に、単純なブートストラップ法で株価の予測をするプログラムを python で書いて遊んでいた。 そもそも標準的な確率や統計の応用も、ほんとうのところ何なのか、どういう意味で推定や予測になっているのか、 考えれば考えるほど良く分からないが、 ブートストラップはもう一段、謎が深いような気がする。 16 時半くらいに雨の隙間をついて退社。

最近の夕刻は、駅の近くが身動きとれないくらいの人出。 某アイドルグループのコンサートらしい。 「チケットゆずって下さい」と書いた紙を持った女性たちが、 駅の周辺にぎっしり立っている。 おおむね若い女の子だが、妙齢(?)の方もけっこういた。 今日初めて見たタイプは、 「ボクたちと一緒にコンサートどうですか」 と書いた紙を持っている二人の男性。ナンパの新手だろうか。 なんとか濡れずに帰宅。

モーツァルトを聴きながら、夕食の支度。 鶏手羽元肉と葱のラー油和え、ベーコンの酢キャベツ蒸し、 焼きピーマン、塩時鮭の切り身焼き、新生姜の甘酢漬け、 里芋と長葱の味噌汁。 残ったおかずで、日本酒を半合だけ。 外はまた雨。 夜はおかずを作ったり、読書をしたり。

2010年9月15日水曜日

フライング

8 時起床。今朝も涼しい。 知らぬ間に夏は過ぎ去っておりました。 珈琲、トースト、ヨーグルト、葡萄の朝食のあと、 適当にお弁当を作って出勤。 午前、午後とお仕事。 昼食は持参のお弁当。 卵と長葱の炒飯、 參鶏湯の鶏肉をほぐして葱と和えたもの、 酢キャベツ、蕪の漬物、新生姜の甘酢漬け。 あれこれの仕事をして、17 時過ぎに退社。 夕方もすっかり涼しくなった。 と言っても、25 度くらいなのだが。

帰宅して、夕食の支度。 酢橘を搾った冷奴と、もろきゅうで、冷たい日本酒を半合ほど。 歯にしみとほるなあ…。酒は静かに飲むべかりけり、などと思っていると、 明後日の 17 日は牧水の命日らしい。享年四十三。 一息ついてから、秋が来た喜びを表現するため、 昨日の參鶏湯のにこごりを戻して雑炊を作る。 ほぐした鶏肉を一緒にして、卵を落として食す。 濃厚な雑炊とともに、赤ワインを一杯だけ。 美味しかったけれど、身体があたたまり過ぎ。 涼しいと言っても、それはつい先日までの猛暑に比べての話なので、 さすがにちょっと気が早かったか……、と反省。

夜は昼間に買った、 「ウィルバーフォース氏のヴィンテージ・ワイン」(P.トーディ著/小竹由美子訳/白水社) を読んだり、ブートストラップ法の勉強をしたり。

2010年9月14日火曜日

參鶏湯のもと

昨日のクイズの答え。三島由紀夫の「午後の曳航」。

7 時過ぎに目が覚めたものの、 なかなか起きられず、ようやく 8 時頃起床。 珈琲、ヨーグルト、葡萄の朝食。 今日はお弁当を休んで、ゆっくり出勤。 午前、午後と低調にお仕事。夏疲れかなあ。 昼食は近所の中華料理屋さんで餃子と炒飯。 昼頃は夏のように燦々と日差しが降り注いでいたが、 午後はもくもくと暗雲が立ち籠め、 いつ豪雨になっても不思議なさそうな空模様。 17 頃退社。 運良く雨にあわず帰宅できた。

夕食は、夏疲れを癒そうと思って、參鶏湯にする。 身体が弱っているときには、チキンスープ、 というのが洋の東西を問わずセオリーだ。 スーパーで丸鶏を前にちょっと悩んだが、 さすがに食べ切れないと思って、手羽元肉などを使う。 シンガポールから送ってもらった「參鶏湯のもと」 みたいなものを鶏肉と一緒に煮込むだけ。追加する味つけは塩だけ。 一時間煮込んで、完成。參鶏湯らしきものが確かに出来た。 他にもろきゅう、梅きゅう、海苔などで御飯を一膳、 酢橘を搾ったもろみで冷たい手取川を半合ほど。 食後に梨を一つ。 夜は、お弁当のおかずを仕込んだり、 ブートストラップ法の本を読んだり。

2010年9月13日月曜日

「気品ある海から堕ちた船乗り」

午後も早い時間に研究打ち合わせを終えて、 新幹線で東京に帰る。 東京、蒸し暑すぎるよ……。 地下鉄で、太陽の活動が弱まる周期に入るため地球に寒冷期、 または氷河期が戻ってくる、という広告を見て、 それが本当ならどんなにいいだろう、と思った。 世界中が雪と氷に包まれたら、どんなに美しく素晴しいことだろう。 J.G.バラードは色んな理由で世界が滅びる小説を書いたが、 この手は使っていたかなあ。 帰宅して、即シャワーを浴びる。 午後いただいた梨を冷やして食べる。

新幹線の中でわずかに読み残した 「追跡する数学者」(D.ベイジョー著/鈴木恵訳/新潮文庫) を、帰宅してから読み終える。 時折、入りこむエロティシズムが無駄なような気がしたが、 なかなか面白くは読めた。 この小説の中には、色んな小説が出てきて、 日本文学も一つ含まれていた。それが次のタイトル。 クイズ: 海外では「気品ある海から堕ちた船乗り」 ("The Sailor who Fell from Grace with the Sea")と訳されている、 日本文学のタイトルは何でしょう?

2010年9月11日土曜日

靴ひも

9 時起床。 ロザリオ・ビアンコ入りのヨーグルトで目を覚まして一服してから、 猫に週末スペシャル・キャットフードを与え、 自分の朝昼食の用意。 お稲荷さんの最後の残りと、おかずの残りあれこれ、 菠薐草の味噌汁、ヱビスビール。 洗濯、掃除機がけなどの家事を片付けて、 お風呂に入る。

湯船でブートストラップ法の入門書 "An Introduction to the Bootstrap" (by B.Efron, R.J.Tibshirani) を読む。 これは統計学の手法だが、 一般に、 靴ひもを引っぱって自分で自分を持ち上げる、という意味で、 他の力や道具を借りずに材料だけで(できそうもないことを)やってのけることを、 「ブートストラップ(靴ひも)」と言う。 それが「ほらふき男爵」ことミュンヒハウゼン男爵のほら話から来ている(らしい)こと は、 今日初めて Efron たちの本で知ったけど。 お風呂から出て、ビールの残りを飲み、しばらくお昼寝。 午後はお茶を飲みながら、論文を読んだり。 夕食は、鶏肝の大蒜醤油煮、焼きマッシュルームと蒸しキャベツのサラダ、 カルボナーラ。

明日の夜は予定がありますので、更新はお休みします。

2010年9月10日金曜日

週末スペシャル

8 時に起床。 珈琲、トースト、蜂蜜とヨーグルトの朝食のあと、 週末スペシャル弁当を作る。 と言っても、残りものを詰めただけなので、 スペシャルなのは主に容れ物。 出勤して、午前午後とお仕事。 昼食は持参のお弁当。 お稲荷さん、酢キャベツのベーコン蒸し煮、菠薐草のおひたし、 鶏肝の大蒜醤油煮、茹で卵、新生姜の甘酢漬け。 冷蔵庫の都合でだし巻き卵に出来なかったのが痛恨だが、 茹で卵は酢キャベツ料理と相性が良いし、まあよかろう。 少しは普段より手を加えたスペシャル弁当で、週末の小確幸。 来週はもっと力を入れて、上下二段にしようかなあ。 あるいは洋風にチャレンジしてみる手もある。 17 時頃に退社。 さて、外はけっこう暑い。 この土日は残暑が最後のがんばりを見せるそうだ。

帰宅してシャワーを浴び、鶏肝でヱビスビール。 一息ついてから、お稲荷さんの残りや、 酢キャベツのベーコン蒸し煮などおかずの残りで夕食にする。 食後にロザリオ・ビアンコを数粒。

2010年9月9日木曜日

お稲荷さん

8 時起床。今日は曇り空。すっかり涼しくなった。 この週末はまた少し暑くなるそうだが、 東京には秋が来た、と断言してしまった良かろう。 珈琲、トースト、蜂蜜入りのヨーグルトの朝食のあと、 お弁当を作って出勤。 やや蒸し暑さは感じるが、それでも一昨日までよりはずっとまし。 出社して午前午後とお仕事。 昼食は持参のお弁当。 酢キャベツとベーコンの蒸し煮、茹で卵、菠薐草のおひたし、 鶏肝の大蒜醤油煮。 夕方、退社。日射しはまだ強いものの、涼やかな風。 今日の昼間、「いいこと思いついちゃった」と思って、 そのテストプログラムを書いていたのだが、 帰宅してから「一応は」と思って検索したら、 山のように論文が発表されていた。 今日の午後の仕事は全く無駄だった。 手を動かす前にとりあえず検索するのが吉、と心に刻む。

東京に秋が来た喜びの表現として、稲荷鮨を作る。 味が馴染むのを待つ間にシャワーを浴びて、 鶏肝の大蒜醤油煮でヱビスビール(アスカ・クルーズ)を一杯。 さらに、舞茸とベーコンのバター炒め、菠薐草のおひたし。 そして、いよいよお稲荷さんを三つ。 いつもと趣向を変えて、 胡麻の他に新生姜の甘酢漬けを刻んで酢飯に混ぜてみた。

2010年9月8日水曜日

マーロウ通過

8 時起床。外は朝から雨。 雨の朝、っていいものだな……。 珈琲、トースト、ヨーグルト、キウィの朝食。 お弁当を作って、出勤。 午前、午後とお仕事。 昼食は持参のお弁当。 秋鮭、三葉入り卵焼き、キャベツ炒め、舞茸と三葉の煮浸し、鶏肝の大蒜醤油煮。 15 時頃、台風らしい激しい雨になったが、 しばらくして小雨になってきた。もう店仕舞いらしい。 私も店仕舞いすることにして、さっさと退社。 流石に外は涼しい。

夕食は、前菜に鶏肝の大蒜醤油煮。 そのあと舞茸とベーコンのバター炒め、赤ワインを一杯。 ペスト・ジェノヴェーゼでオクラのバジル・スパゲティ、 気の抜けたスパークリングワインの最後の残りを少し。 食後にロザリオ・ビアンコを数粒。 お風呂に入ってから、 ヨーグルトと蜂蜜と氷で適当に作った飲み物。 さて、これから夜は 「追跡する数学者」(D.ベイジョー著/鈴木恵訳/新潮文庫) を読んだり、おかずを作りおきしたり、の予定。

2010年9月7日火曜日

351冊の本

7 時半に起床して、即、身支度をして、 既に炎天下の中を出動。 近所のコンビニエンス・ストアからクロネコヤマトで校正ゲラを編集部に送り、 健康診断に向かう。 昨日の夜から水を飲んでいないので、かなり辛かった。 まだ若いから良いようなものの、 お年寄だったら健診に行く途中で行き倒れになるんじゃないかな……。 受付を済ませたあと、すばらしく効率的な流れ作業で、健康診断終了。 どこかで待ち時間があったら持参の文庫本でも読もうかと思っていたのだが、 そんな隙もなかった。 そのあと無料のランチがついているので、 朝昼兼食としてありがたくいただいてから、出社。 午後は流し打ち的にいくつか仕事を片付ける。 血も少なくなっていることだし、 16 時過ぎにエネルギィ切れになって退社。 猛暑の中を帰宅。早く台風が来ないかなあ……。 接近中の台風 9 号の名前は「マーロウ」らしい。

帰宅して即、冷凍庫にフルートグラスを放り込んで、 シャワーを浴び、 湯上がりにスパークリングワインを一杯だけ。 バリウムが固まるのでアルコールはひかえなさいと言われたが、 まあこれくらいならいいだろう。 おともは、鶏レバと大蒜のオリーヴオイル炒め。 ようやく人心地ついて、夕食の支度。 日本式のスパゲティ・ナポリタン。 夜はおかずを仕込んだり、読書をしたり。 「追跡する数学者」(D.ベイジョー著/鈴木恵訳/新潮文庫)。 この小説は原題の方がずっと洒落てるな。 原題は "The 351 Books of Irma Arcuri"(「アーマ・アーキュリの 351 冊の本」)。

2010年9月6日月曜日

秋は来ぬ

8 時起床。 珈琲、トースト、ヨーグルト、キウィの朝食のあと、 お弁当を詰めて出勤。 午前、午後とお仕事。 昼食は持参のお弁当。 秋鮭、三葉入り卵焼き、きゃべつの炒めもの、焼き舞茸と三葉の煮浸し。 17 時半くらいに退社。 さすがにちょっと風が涼しいような気がするけど、 単に暑さに慣れただけかなあ。 まあ、これが私の「秋来ぬと」だとしておこう。 帰宅して、シャワーを浴び、 夕食の支度。 明日は健康診断なので、早めに食べて検査まで絶食しなければならない。 冷奴、真鰯の甘酢漬けの散らし鮨、 三葉と卵の御澄まし。スパークリングワインを一杯だけ。 夜はゲラ校正。

こんなに台風が待ち遠しいのは、子供の頃以来かなあ……。

2010年9月5日日曜日

「努力論」

昨夜遅くまで起きていたので、9 時半くらいまで寝てしまった。 中国緑茶で目を覚ましてから、朝昼食の支度。 秋鮭を焼いて、もろきゅう、舞茸と豆腐と三葉の味噌汁、御飯。 しばらく掃除機がけなどの家事と読書。 少しだけ残っていた、 「ザ・クオンツ」(S.パタースン著/永峯涼訳/角川書店) を読む。将来、ヘッジファンドを運営するときの、 パーフェクト・ストームに対する心構えとして。 読了。

朝風呂に入って、湯船で 「努力論」(幸田露伴著/岩波文庫)を読む。 なかなか面白くて、ためになる。 幸福の秘策に三つあり、惜福、分福、植福だとか、 学問にせよ事業にせよ修むるにその標的は四つあって、 正、大、精、深、だとか、説教臭いのだが、 そもそもずばり説教なのだし、 また、戦国史や漢籍からの例えや引用が多いのも、 教養あるおじいちゃんに叱られているような心持ちがして、楽しい。 為朝、養由基をして射らしむるもヤガラ直からず羽整わずんば、 馬を射るもまた中らざらん、ぢゃ、 おまえも常々、精密丁寧ということを心掛けんといかんぞ、みたいな感じ。

しばらく昼寝をしてから、午後は初校ゲラ校正。 夕方になって、水打ちをしてから夕食の支度。 酢飯を作って真鰯の散らし鮨(大葉、胡麻、生姜、オクラ、海苔)と、 焼き舞茸と三葉の煮浸し、卵と三葉の御澄まし。 冷たい日本酒を半合ほど。 真鰯の酢漬け、うまい。 食後に煎茶。 夜もゲラ校正と、お弁当のおかず作り。

2010年9月4日土曜日

貧乏話

8 時起床。 しばらく寝床で「努力論」(幸田露伴著/岩波文庫)を読んでから起床。 水を飲んで一服してから、朝昼兼食の支度。 御飯を炊いて、秋鮭を焼く。 他に、もろきゅう、豆腐と舞茸とオクラの味噌汁。 洗濯機を仕掛けて、一方で真鰯の甘酢漬けを仕込む。 安さのあまり買い過ぎて、おつくりで消費できなかったので。 あとで、散らし鮨にでもしよう。 朝風呂に入って、湯船で読書。 「ザ・クオンツ」(S.パタースン著/永峯涼訳/角川書店)の残りを読む。 湯上がりに、スパークリングワインを一杯だけ飲んで、 しばらく昼寝。午後は、校正作業。 夕方になって、洗濯物を取り込んで、ヴェランダに水を打ち、夕食の支度。 オムライス、酢キャベツ添え。 食卓の寂しさを誤魔化すために、せめて伊賀焼アメ釉の皿に盛る。 キャンティ・クラシコを一杯だけ。夜もゲラ校正作業。

賞味期限切れの鶏肉を全部使わざるを得ず、 スプーンのどの一さじにも鶏肉が入っているような贅沢なオムライスになった。 それで、ふと思い出したのは、東海林さだおの貧乏時代を語ったエッセイ。 作家や芸術家たちの貧乏話のアンソロジィ 「全日本貧乏物語」(赤瀬川原平選、日本ペンクラブ編/福武文庫) で読んだのだが、思えばこの本の出た 90 年頃は、 日本人がみんな突然豊かになってしまって、 苦労話に憧憬すら感じていたのかも知れない。 ショージ君のエッセイは、 若い頃の念願が肉だらけのカレーを食べることだった、と言う話。 彼の人生におけるカレーはいつも肉が不足していた。 ああ今日のカレーの肉は十分だった、と思ったことはなかった。 「肉だらけのカレー讃歌」を作詞するほど思い詰めていたのだが、 ついに、そんなにも憧れていた肉だらけのカレーを作るチャンスが訪れた。 そこでスーパーに行って豚のこま切れを 500g 購入し (と言うのも豚コマ以外の肉を知らなかったからだが)、 それを全部投入したカレーを作った、と言う話だった。 今では逆に、こういうアンソロジィ企画は通らないだろうなあ、と思ったのだが、 amazon を見ると今でも新刊で入手できるようで、 「格差社会を笑い飛ばす」と宣伝されていた。 そういう企画ではなかったはずなのだが。

2010年9月3日金曜日

In theory, in practice

今日も昨日と同じく、「バロックの森」の前の天気予報を聞いたら失神してしまい、 気付いたら 9 時近くになっていた。 慌てて、珈琲、トースト、ヨーグルト、キウィの朝食をとって、 適当にお弁当を詰めて出勤。 猛暑の中を出社した頃には、身体の水分が二割くらい蒸発していたと思う。 午前午後とお仕事。 昼食は持参のお弁当。 秋鮭と舞茸の炊き込み御飯、三葉入り卵焼き、らっきょう。 17 時半くらいまで仕事をして退社。 帰宅して、フルートグラスを冷凍庫に入れてシャワーを浴び、 湯上がりにイタリアのスパークリングワイン。 生き返った心地。

一息ついてから、夕食。 真鰯をおつくりにして、 冷奴に酢橘、オクラのおひたし。冷たい日本酒を少し。 真鰯は旬だし、美味しいし、やたらに安い。 そう言えば、刺身包丁が欲しいと思うことがあるのだが、 それは一線を越えているのではないか、 と思って、 正しい家庭料理がモットーの私は常に踏み止まっている。 そのあと、秋鮭と舞茸の炊込みご飯の残りと、舞茸と三葉の赤だし。 酢橘がいくらでもあるので、炊込みご飯にも味噌汁にも搾る。

Schneier の blog で、 ノルウェー大学の研究者によって量子暗号の攻撃法が考案された、 という記事を面白く読む。 観測対象に影響を与えずに観測することはできない、 という原理に基づく量子暗号は、 理論的に絶対安全とされている。 しかし、その実装に対してはトリッキィな攻撃がありうる、という話。 記事は 「理論的には、理論と実際は同じであるが、 実際的には、理論と実際は大いに異なる」と締め括られていて、 うまいこと言うなあと思った。

2010年9月2日木曜日

あきあじ

「バロックの森」の前の天気予報で、 「東京は今日も雲一つない晴天で……」と始まったのに気を失ってしまったらしく、 気付いたら 8 時前になっていた。 朝食はトースト、梅ジャム、ヨーグルトに蜂蜜、キウィ、お茶。 お弁当を詰めて出勤。午前、午後とお仕事。昼食は持参のお弁当。 秋鮭と書いて「あきあじ」の切り身を焼いたもの、 三葉入りの卵焼き、ピーマンの焼きびたし、らっきょう。 座っていると腰が痛いので、 午後はほとんど立って仕事をした。 17 時くらいに退社。 帰宅してすぐにシャワーを浴びて、水分補給。

しばらくして気をとりなおしてから夕食の支度。 今日のメインは秋鮭の炊き込み御飯。 この暑さでも、9 月になったから秋らしいメニュー。 他にピーマンの焼きびたし、もろきゅう、オクラと舞茸の味噌汁。 夜は注文したワインを待ちつつ、校正作業。

2010年9月1日水曜日

もう九月

8 時起床。 目が覚めたら、もうかんかん照り。 「いい天気だな……」と独り言。 多分、ロシア演劇で農奴の少女が「今日、納屋でおじいさんが死んだの」 とか独白したときと同じ調子だったと思う。 しばらく窓辺でヨブとかヨナのことを考えてから、 食欲もなくお茶だけの朝食。 出勤して、午前、午後とお仕事。今日も低空飛行。 海面すれすれくらい。浮いてるだけで精一杯。 昼食は近所のカレーライス屋さんで、ささみカツカレーと野菜サラダ。 17 時くらいに退社。 猛暑の中をふらふらしながら帰る。

9 月に入って、今日は食材の予算が潤沢だ。 スーパーであれこれ食材を調達して帰宅。 もう、よれよれで、例えて言えば、 猫が口にくわえて嬉しそうに納屋から持ってきた何か、 くらいによれよれになって玄関に倒れこむ。 すぐにシャワーを浴びて、水分を補給し、やれやれと一服。 夕食は伊丹流親子丼、焼きピーマンのもろみ和え、三葉のおすまし。 夜、出版社から初校ゲラが届いたので、これから数日間で第一回目の校正作業。

2010年8月31日火曜日

Skunk works

8 時起床。今日もまた昨日にも増して暑そうだ。 ぎらぎら太陽が燃えるように激しく火を吹いて、、、 御飯を炊いて、梅ともろみのおむすびを作り、 タッパにだし巻き卵とバジルのポテトサラダを入れてお弁当にする。 安西マリアでも文句のつけようのない、ギラギラっぷりの日差しの中を出勤。 午前、午後とお仕事。 昼食は持参のおむすび弁当。 出勤で今日一日のエネルギィの大半を奪われたためか、 低空飛行で働き、16 時半くらいに退社。 エレベータで同僚に、「え、こんな早い時間に」、 と驚かれたので、「家で スカンク・ワーク がありますから」 と堂々と答えておく。 自分では「キマった!」と思ったのだが、 「爆弾つくってるとか……」と言われたところからして、 あまりキマっていなかったらしい。 または、何か誤ったイメージを持たれているのかも知れない。

途中で少し涼むために入った本屋で、 露伴の幸福論である「努力論」(幸田露伴著/岩波文庫)を買って帰る。 帰宅してすぐにシャワーを浴びてから、 バジルのポテトサラダとともに、 一本だけ冷蔵庫の奥に残しておいたヱビスビール。 もう大蒜ひとかけくらいしか残っていないので、 せめて心を込めてアーリオ・オーリオを作る。 夜は、 「ザ・クオンツ 世界経済を破壊した天才たち」(S.パタースン著/永峯涼訳/角川書店) を読んだり。

2010年8月30日月曜日

あと一日

8 時半くらいに起床。今日もまた昨日にも増して暑そうだ。 いい具合に食欲もなく、朝食は珈琲だけ。 お弁当を詰めて、出勤。 午前、午後とお仕事。 昼食は持参のお弁当。 生姜御飯、だし巻き卵、かぼちゃの煮付け、梅干し、らっきょう。 夕方にミーティングが一つあったので、ちょっと遅くなったが、 それでも 18 時過ぎに退社。 帰宅して、すぐにシャワーを浴びてから、 氷水で水分補給で一服。 夕食の支度。 最後に残しておいたじゃがいも二つを使ってバジル・ポテトサラダ、 ひょうたんかぼちゃの煮つけ、梅炒飯(梅肉と海苔)、若布スープ。 かぼちゃをようやく食べ終わった。

現在、ゲラ校正に入ろうとしてる翻訳書の値段は、 2500 円プラス税、と決まったようだ。 うーん、けっこう高いような。 2500 円もあれば、和牛ランプ肉が二枚は買えるし、 まあまあの米なら 5kg 買える。 もともと広く売れる内容ではないとは言え、 ちょっと心配になってきた。 ちなみに、10 月上旬に校了予定。 タイトルは「○○を変えた××」プラス長い副題、という感じ。

2010年8月29日日曜日

生姜ごはん

9 時起床。 昨日にも増して、今日は暑そうだ。 世間の優雅な人たちは、プレジール・デテ、 で良かったっけ、そういうものを楽しんでいるのだろうか。 緑茶で目と身体を覚まして一服。 メイルなどをチェックしてから、夜まではオフライン。 さて、朝昼食の支度。 冷凍してあったカレーの最後の残りでカレーライス。 らっきょう添え。氷水。 お風呂に入って、湯船で読書。 午後も昼寝をしたり、読書をしたり。 「ツーリスト(上・下)」(O.スタインハウアー著/村上博基訳/ハヤカワ文庫) を読了。 絶好調のときのル・カレにたとえる宣伝は言い過ぎにしても、 けっこう面白かった。 映画化も進んでいて主演はジョージ・クルーニーらしいが、 主人公が格好良さそうなのが欠点のような気がする。 ル・カレにしろ、フリーマントルにしろ、 主人公が味方の組織の中ではしょぼくれた駄目中老年だが、 実は敵の組織には正しくも恐れられている超切れもの、 ってところに味(男の夢?)があるのでは。

夕方になって、夕食について熟考して出した結論は、生姜御飯。 ボッケリーニのチェロソナタを聴きながら、夕食の支度。 米二合に対して生姜一個を千切りして、 塩、酒、醤油とともに土鍋で炊き込む。 炊き上がったら、酢橘を搾る。 他に、ひょうたんかぼちゃの煮つけ、若布の味噌汁。 食後に冷凍した葡萄。 夜は明日と明後日のお弁当のために、だし巻き卵を作る。 卵はこれが最後の二個。

2010年8月28日土曜日

控えゲラ

9 時近くまで寝てしまった。今日も外は暑そうだ。 夏の終わりなど全く感じられない強烈な日差し。 まあ、微かな夏の終わりを感じとったとしても、 私自身は夏が嫌いなので全く感傷を持たないが。 水分補給してから、御飯を炊き始める。 洗濯機をしかけて、掃除機がけをしてから、朝昼食。 冷凍してあったカレーでカレーライス。 せめて、温め直す前にガラム・マサラを加えて香りを立て、 らっきょうくらいは添える。 白ワインの最後の残りを氷水で割ったもの。 食後にお風呂に入って、湯船で読書。 その次は、二時間ほど昼寝してから、午後は読書など。 「ファウンデーション対帝国」(I.アシモフ著/岡部宏之訳/ハヤカワ文庫) を読了。三巻目に進む前に、 「ツーリスト(上・下)」(O.スタインハウアー著/村上博基訳/ハヤカワ文庫) を読むことにする。 夕方になって、洗濯物を畳み、 ヴェランダに水を打ち、玄関を掃除する。

さて、夕食を考えねば。 食材がなくなるに連れ、段々と難易度が上がってきた。 ものがないと、頭を使わざるをえない。 えーと、ひょうたんかぼちゃの煮つけの残りを使って、 かぼちゃとバジルのスパゲティーニと、 それから……、 並行して土鍋でアンチョビ入りのアーリオ・オーリオも作って、 こちらにはターメリックとスパイスで色とカレー風味を加えて、 緑黄二色パスタ。 飲み物はアルコール抜きで、氷水。 食後に珈琲。 夜は中国緑茶を飲みながら、 DVD で「アポロ13」を観たり。

著者校正用のゲラが上がってきた。 初校校正の前にまず編集者がチェックしているところだが、 先に控えゲラだけ送ってもらった。 原稿は横書きで作っていたので、 縦書きに組むと随分と雰囲気が変わったように感じる。

2010年8月27日金曜日

夏の昭和歌謡

6 時くらいに目が覚めた。ラジオでモンテヴェルディを聴いてから、 7 時起床。 朝食は卵と胡瓜のサラダ、冷たいバジルのスパゲティーニ、珈琲。 次はお弁当を詰める。 ひょうたんかぼちゃの煮付け、玉葱のスクランブルエッグ、 らっきょう。 だんだんとおかずがわびしくなってきたので、 鰹節と海苔を御飯の間に挟んで海苔弁当にしてみた。 来週の月曜、火曜はいよいよ日の丸弁当になるかも知れない。 今日も「古い日記」の和田アキ子なみにソウルフルな日差しの中を出勤。 午前、午後とお仕事。昼食は持参のお弁当。17 時くらいに退社。

帰りも「どうにもとまらない」の山本リンダくらいどうにも暑い。 帰宅して兎に角シャワーを浴びてから、 氷入りの水と冷凍した葡萄で身体を冷やす。 夕食は、牟田手のべを使って、冷やしうどん風にしてみた。 具は若布だけ。もちろん酢橘は必須。 他に、ひょうたんかぼちゃの煮つけ、 胡瓜の最後の残りでもろきゅう。

今の時代のいいところは、 「若いもんはお笑いのものまねでしか知らないだろうが、 昔の山本リンダは本当にすごかったんだ」 というような年寄り自慢をするときに、 簡単に YouTube を 指し示せるところだ。

2010年8月26日木曜日

酢飯のおむすび

プラトンの「国家」ってもっと小難しいかと思ってたけど、 意外と面白いね。 9 時頃まで寝てしまった。 朝食は、酢飯の残りで作った具なしのおむすび、若布の赤だし。 酢飯のおむすびがなかなかいけるとは聞いていたが、確かに。 昨夜作っておいたかっぱ巻きなどをお弁当に詰めて出勤。

言ってもしようがないが、今日も暑い。 午前中は低調に仕事をして、 昼食は持参のお弁当。 梅肉と胡瓜のかっぱ巻き、ポテトサラダ、玉葱のスクランブルエッグ、 ひょうたんかぼちゃの煮付け。 午後は、うっかり会社の書架にあった文庫本を読み始めたらあまりに面白くて、 午後を全部使って最後まで読みふけってしまった。 言い訳するわけではないが、大変に勉強になった。 いやあ、充実した午後だったなあ、と思いつつ、17 時過ぎに退社。

夕方になっても外はまだ暑い。 近所の本屋で、 「ツーリスト(上・下)」(O.スタインハウアー著/村上博基訳/ハヤカワ文庫)、 「情報の文明学」(梅棹忠夫著/中公文庫)などを買って帰る。 帰宅してすぐにシャワーを浴びて、 ひょうたんかぼちゃの煮付けとヱビスビールを一杯。 だし巻きでも作るかなと思っていたが、 かぼちゃでけっこうお腹がふくらんだので、省略。 あとは牟田手のべに酢橘を搾って花かつおをかけ、 だしで割った醤油で食す。

2010年8月25日水曜日

東京砂漠

昨夜、 「プロタゴラス」(プラトン著/藤沢令夫訳/岩波文庫) を読了。 当時随一のソフィストのプロタゴラスにソクラテスが道場破りのように挑む一篇で、 他のものとは違った趣きがあって面白かった。 次の就眠儀式本はいよいよ、中期の大作「国家 (上・下)」だ。

おかげで寝坊して 9 時頃起床。 朝食は何か工夫をしなければと思っていたのだが、 寝坊のおかげで結局、珈琲とヨーグルトと冷凍葡萄。 今日は週の中日なので、お弁当はなし。 今日もかんかん照りの最低気温 28 度の東京砂漠の中を出勤。 午前、午後とお仕事。 昼食は無料の食券を持って餃子の王将に行き、餃子と焼き飯。 午後も低調気味に仕事をして、17 時過ぎに退社。 かなりの時間をストレッチしたり、お茶を飲んだりしていたような気がする。 西日の照りつける中を帰宅。

最近、帰宅しても猫が出迎えてくれないどころか、反応もしない。 これが人間だったら、玄関まで出迎えて三つ指をついて、 先にお食事になさいますか、それとも汗を流されますか、 と尋ねてくれるというもっぱらの噂だ。 すぐにシャワーを浴びて、 ひょうたんかぼちゃの煮つけとポテトサラダでヱビスビールを一杯。 ようやく落ちついてから、 ペスト・ジェノヴェーゼを使ってバジルのスパゲティーニ。 夜は明日のお弁当の仕込みなど。

2010年8月24日火曜日

アシモフの効用

7 時半くらいに起床。 猫にキャットフードと水を与えてから、 冷凍庫を見ると、おっとパンの買い置きがなくなっている。 朝食は珈琲、ヨーグルト、ジャム、と……、 しばらく食べるものを探して、胡桃。 ついにパンの買い置きがなくなった以上、 あと一週間、朝食にもかなり工夫が必要だ。 お弁当を詰めて出勤。

今日も暑い。出社して午前、午後といつものようにお仕事。 昼食は持参のお弁当。 だし巻き卵、ポテトサラダ、目刺しに酢橘を搾ったもの、 ひょうたんかぼちゃの煮つけ、御飯は鰹節と海苔。 16 時半くらいに今日する予定だったことは終わったので退社。 ぎらぎらと西日が照りつける中を帰宅。 すぐにシャワーを浴びて、かぼちゃの煮つけでヱビスビール。 夕食はポテトサラダ、冷凍してあったカレーでカレーライス、 らっきょう、食後に冷凍葡萄。 冷蔵庫がかなり寂しくなってきた。 これで何とか一週間切り抜けねば。

夜は 「ファウンデーション対帝国」(I.アシモフ著/岡部宏之訳/ハヤカワ文庫) を読んだり。 この前、デアンドリアの小説を読んでいたら、 登場人物の秘密工作員が面白いことを主張していた。 工作員はその仕事上、急に何かについて知識を得る必要に迫られることがある。 そのときにはまず、図書館でアシモフの本を調べるのが良い。 なぜなら、 科学についてであれフランス革命史についてであれ、 アシモフは兎に角何でも説明が大好きな上に大変に上手で、 しかも、数百冊も著作があってあらゆることについて書いているため、 非常に良いとりかかりが得られる、と言うのである。 デアンドリアはアシモフが余程好きだったのか同じ主人公に、 子供の頃に政治力学の初歩を学ぶ教材として、 父親からファウンデーション・シリーズを与えられた、 とも語らせている。

2010年8月23日月曜日

目刺しと酢橘

8 時過ぎに起床。 珈琲、トースト、ヨーグルト、ジャムの朝食のあと、 お弁当を詰めて出勤。 言ってもしようがないが、暑い。 早起きして涼しい内に出勤しようにも、 起きたらもう気温が 30 度を越しているのだ。 午前、午後と低調にお仕事。 昼食は持参のお弁当。 ポテトサラダ、だし巻き卵、ゴーヤのおひたし、ひょうたんかぼちゃの煮付け。 17 時半くらいに退社。 もう日が傾いてちょっと涼しげだが、 実は湿度が猛烈に高くて、少し歩いただけで汗が吹き出してくる。 もう今週については日本人は働かなくていいんじゃないかな、私が許す。

帰宅して即、シャワーを浴びて、 ゴーヤのおひたしでヱビスビール。 続けて、目刺しの焼いたのに酢橘。 やはり焼き魚のワタの苦みに爽やかな酢橘の酸味、 と言うのは、秘かに誇って良い味覚だと思うなあ。 次はポテトサラダ、ひょうたんかぼちゃの煮付け。 そして最後に、「牟田手のべ」を茹でて、 酢橘と山形だしと醤油で食す。

2010年8月22日日曜日

打ち水

9 時起床。 珈琲、ヨーグルト、いただきもののお手製ジャム、冷凍した葡萄で目を覚ます。 一服したあと、朝昼食の支度。 山形だしをかけた御飯、焼いた目刺しに酢橘を絞り、ゴーヤのおひたし、らっきょう、 若布の味噌汁。 お風呂に入って、湯船でマクロ経済学の入門書を読む。 家の中から外を見るに今日も暑そうだ。 最低気温が 25 度を切るのは一体いつになるのだろうか。 天気予報によれば、今月中ではないようだ。 早く秋が来ないかなあ……。 午後は 「クロノス計画」(W.L.デアンドリア著/真崎義博訳/ハヤカワ文庫) を読んだり。 夕方になってからポテトサラダを仕込み、猫の額ベランダに打ち水をする。 夕食は、ポテトサラダ、カレーライス、らっきょう。 夜はだし巻き卵を作ったり、明日からのお弁当の支度。

2010年8月21日土曜日

松花堂

9 時過ぎまで寝てしまった。 珈琲とヨーグルトと冷凍した葡萄で目を覚ましてから、 御飯を炊く。 洗濯機をしかけて、朝食の支度。 一匹十円ちょっとの目刺しを金網で焼いて、 らっきょう、山形だし、ゴーヤの味噌汁。 玄関のほうき掃きをして、洗濯物を干し、お風呂に入る。 湯船で 「悪魔の報復」(E.クイーン著/青田勝訳/創元推理文庫) を読む。 午後も読書をしたり、ひょうたんかぼちゃを茹でたり、 残りのバジルも全部ペスト・ジェノヴェーゼにしたり。

夕食の支度をしていると、今度はまた別の知り合いから、弁当箱が届いた。 立派な松花堂だ。 漆塗りの平箱を四つに区切り分けた二つに四角い陶製の器が入り、 残りの二つは杉板が入っている。 何でも、お盆の親戚の集りに使おうと思って知り合いから譲り受けたものの、 ざっくばらんな宴会にそんな気取ったものは不釣り合いということか、 支度の段階で却下され、無用の長物になってしまったとのこと。 しかも、十数セットも。なんとなく想像つくなあ……。 そのお陰で、お下がりのお下がりとして一ついただけることになった。しかし、 思った以上にサイズが大きい。 週末のちょっと贅沢なお弁当用、という線を考えていたのだが、 風呂敷包みにしても片手では持てなさそう。 家で使うしかないか。少なくとも陶器二つは別個に器として使えるし。 夕食は、トマトのオムレツ、スパゲティ・ポモドーロ、 食後に胡桃で白ワインを一杯だけ。

2010年8月20日金曜日

もやしもん

9 時少し前まで寝てしまった。 珈琲、トースト、ヨーグルト、葡萄を少しの朝食。 葡萄は先日、送っていただいた巨峰である。 食べ切れなかった残りを冷凍して、シャーベット状になったものを食べている。 適当にお弁当を詰めて出勤。 午前、午後とお仕事。昼食は持参のお弁当。 豚肉と茄子の炒めもの、梅きゅうり、ソーセージ、ゴーヤのおひたし。 近所で古本の 「クロノス計画」(W.L.デアンドリア著/真崎義博訳/ハヤカワ文庫)、 「悪魔の報復」(E.クイーン著/青田勝訳/創元推理文庫) を買う。 17 時くらいに退社。 スーパーで 8 尾 98 円の丸干し鰯などを買って帰宅。 秋刀魚は高いが、鰯や鯵はまだまだ安い。

帰宅してすぐに水分補給をしてからシャワーを浴び、 ゴーヤのおひたしと胡桃と白ワインを少しで一服。 そのあと、これまた送っていただいた玉葱、 じゃが芋などを使ってカレーを作る。 そんなわけで夕食はカレーライスとヱビスビール。 今月はもう食費の予算がオーヴァしているので、 今あるもので何とかあと十日間を生き延びねば。 ああ、一時の欲望に負けて、高価なランプ肉を買ったのは失敗だった。 とりあえず、これまた送っていただいたもろみこうじを使って、 もろみを仕込む。 何だか、発酵ものって心が浮き立つな……、 これで我が家も「もやしもん」。かもすぞー。

2010年8月19日木曜日

「国家」

8 時過ぎに起床。 珈琲、トースト、ヨーグルト、葡萄少しの朝食のあと、 お弁当を詰めて出勤。 昨晩の雨のおかげか、今日はかなり過し易い。 午前、午後とお仕事。 昼食は持参のお弁当。 ソーセージとスクランブルエッグ、ゴーヤのおひたし、らっきょう。 昼休憩に近所の本屋で、 「国家 (上・下)」(プラトン著/藤沢令夫訳/岩波文庫) を買う。 今、就眠儀式に読んでいる「プロタゴラス」のあとは、 「国家」の予定なので。 ちょこちょこと計算したり、プログラムを書いたりしているうちに夕方。 帰る前にちらっとフィールズ賞授賞発表のニュースを見る。 受賞者の業績などを見るに、 前回に引き続き、ひょっとして確率論がキテるのだろうか……、 などと思いつつ、17 時くらいに退社。

蒸し暑いとは言え、昨日までよりかなりまし。 帰宅して、水分補給してからお風呂に入り、湯船で読書。 夕食は、御飯を炊いて、豚肉と茄子の味噌炒め、 山形だし、梅きゅう、獅子唐のお味噌汁。 食後にドイツの白ワインを一杯だけと、桃と胡桃。

2010年8月18日水曜日

酷暑の日々

9 時少し前に起床。 珈琲、トースト、ヨーグルト、葡萄を少しの朝食のあと、 適当にお弁当を詰めて出勤。 言ってもしようがないが、今日も暑い。 酷暑のシーズン到来らしくて、今月中はこの調子とか。 もう日本では、八月中は全員休んで自宅待機にしてみたらどうかな……。 朝から気温が体温に近付きつつある日照りの中を到着。 午前、午後とお仕事。 昼食は持参のお弁当。 ゴーヤ・チャンプルーの残り、らっきょう、蕪の酢漬け。 17 時過ぎに退社。 外は、今にも豪雨になりそうに湿気を一杯に蓄えた蒸し暑い夕方。 帰宅して即、シャワーを浴びて、水分補給。 夕食は、ゴーヤ・チャンプルーの残り、 焼き茄子に生姜醤油、 「牟田手のべ」は生醤油とたっぷりの酢橘で。 食後に冷やした桃。 明日以降のために、ゴーヤを薄切りにして塩を振り、 おひたしを仕込んでおく。 ついでに山形だしも作って冷やしておくか。 酷暑の日常の中に一服の涼を求めて、あれこれ工夫の日々。

2010年8月17日火曜日

酢橘と牟田手のべ

9 時近くまで寝てしまった。 ヨーグルトだけを食べて、慌ててお弁当を詰め、出勤。 外は既に猛暑。 今日の最低気温は 30 度、最高気温は体温くらいとの予報。 午前、午後とお仕事。 昼食は持参のお弁当。 スクランブルエッグとソーセージ、オクラのおひたし、蕪の酢漬け。 さすがにこの猛暑では昼休憩に外に出る気もせず。 17 時過ぎに退社。 夕方とは言え、太陽燦々、絶好調。 東京ってこんな気候だったっけなあ。

帰宅してとりあえず水分補給して、シャワーを浴びる。 湯上がりに、胡瓜の梅おかかでヱビスビールを一杯。 うま過ぎる……。 ちょっと落ち着いてから、麺つゆを作り、次はゴーヤチャンプルー。 つゆも冷えたところで、 竹田製粉製麺工場「牟田手のべ」を茹でる。 酢橘を絞っていただくのが正調で、 酢橘なくして何の牟田手のべぞとの謂われだが、 そこは抜かりなく酢橘も山のように送っていただいている。 ビバ徳島、阿波徳島万歳。 夜はペスト・ジェノヴェーゼ作り。

2010年8月16日月曜日

般若顔

9 時起床。 寝室を出ると、扉の前で猫が朝食を待っている。 どんな猫でも欠伸をすると般若顔になるのは何故だろう。 珈琲とヨーグルトで目を覚ましてから朝昼食の支度。 鯵とアボカドの散らし鮨、卵と大葉の澄まし汁。 朝風呂に入って、湯船で 「金色夜叉(下)」(尾崎紅葉著/岩波文庫) を読んだあと、掃除機がけなどの家事。 午後も読書とか、本の整理とか家事をあれこれ。 「金色夜叉」を読了。面白かった。 こういう地の文の雅文調は絶滅したけれど、 大事な表現手段の一つを失ったような気がするなあ……。 それと関係はないと思うが、 着物類についての紅葉の詳細な描写を読んでいると、 我々の時代は着ている物についての描写力と読解力も失ったように思う。

大学勤務時代にお世話になった方より、 夕方、段ボール一箱分の野菜などが届く。 ご実家の畑の作物らしい。 これだけあれば、もう今月分の食材はばっちりだ。 ステーキ肉のおかげで今月は予算オーヴァしそうだったので、 なおありがたし。 巨大なひょうたんかぼちゃが食べ切れるか、ちょっと心配だけど。 夕食の支度。 前菜に夏野菜とトマトソースのリングイネ。 メインには、歯が悪いからではなくて玉葱が余っているので、 シャリアピン風ステーキ。 赤ワインを一杯だけ。食後に冷やした桃。

2010年8月15日日曜日

金色夜叉

最近、夜更かし気味なので起床は 9 時頃と遅かった。 珈琲と蜂蜜入りのヨーグルトで目を覚まして一服してから、 朝昼兼用食の支度。 鯵のひらき、香の物、オクラと茗荷の味噌汁、御飯。 私が以前に書いた論文について、 イギリスの大学院生からメイルで問い合わせが来ていたので対応。 お風呂に入ってから、 ヱビスビールとボッケリーニのチェロ・ソナタをおともに、 リビングの床に寝転んで読書。 「金色夜叉(上・下)」(尾崎紅葉著/岩波文庫)とか。

「金色夜叉」は地の文が華麗な文語調で今の人にはちょっと読み難いのだが、 抜群に面白い。 明治時代の人が読売新聞のこの連載を毎日楽しみにしていたのも、 もっともだ。 読者をぐいぐいと引き込んでいく筆力はただごとではない。 大体、復讐譚には不思議な魅力があるものだが、 ストーリィ自体の通俗性に増して、 その場面一つ一つの演出のうまさや会話の巧みさなど、 むしろ文章力がその秘密のような気がする。 何か面白い小説を求めている人には是非、おすすめしたい。 おそらく「金色夜叉」という奇妙なタイトルと、 海岸で学生服の男が着物姿の女を足蹴にしている場面だけしか 知らない人が多いのではないだろうか。もったいない。 ああ、あれは一高生の貫一が、 金に目が眩んだ婚約者のお宮が富豪に嫁いだのに怒って、 彼女を蹴り飛ばしているシーンだよ、とまでは知っている人も、 それが長い長い未完の小説のごく冒頭のエピソードに過ぎないことを 知っているだろうか。 貫一が、今月今夜のこの月を……の文句を吐いて失踪したあと、 どうしたか知らないんじゃないだろうか。

夕食はアボカドの散らし鮨、北京風酢豚の残り、茗荷と大葉と卵の御澄まし。 白ワインを一杯だけ。

2010年8月14日土曜日

石川淳とステーキ

昨夜、「メノン」(プラトン著/藤沢令夫訳/岩波文庫) を読了。次の就眠儀式本は「プロタゴラス」の予定。 9 時頃に起床。 珈琲とヨーグルトとキウィで目を覚ましてから、 朝風呂に入る。 洗濯機をしかけて、朝昼兼用食の支度。 鯵のひらき、蕪の酢漬けとらっきょう、ピーマンの味噌汁、ヱビスビール。 洗濯物を干してから、何か読むものを書庫で見繕う。 しばらく書庫を歩いて、 「殺人者の放物線」(A.H.ジャップ著/藤田真利子訳/創元推理文庫) と、 「金色夜叉(上・下)」(尾崎紅葉著/岩波文庫) を選んだ。 午後は少し昼寝をしてから、寝転がって本を読んだりしていた。

暇なので、ちょっと気合を入れて夕食の支度。 時間をかけてポモドーロを作り、前菜のスパゲティにする。 メインはランプ・ステーキ、つけあわせにオクラと玉葱。 小説家の石川淳は、牛肉でも食わなきゃ原稿書けないよ、 と主張して、毎日 200g の肉を三枚、つまり 600g 食べたそうだ。 それを知って、 草食系の中の草食系と言われる私も、 たまにはステーキでも食べて体力をつけた方が良いのではないか、 さすれば、昼行灯にも少しは仕事ができるようになるのではないか、 と思って、ものは試しに。 赤ワインを一杯だけ。食後に珈琲。

2010年8月13日金曜日

桃と白ワイン

7 時半くらいに目が覚めたが寝床でごろごろしていて、 起き出したのは 9 時近く。 クロの食事を用意し、水で一服ついてから朝食の支度。 鯵のひらき、蕪の酢漬け、らっきょう、豆腐と若布の味噌汁。 今日は曇り空で気温も上がらず、やや涼しいくらいで、がっかり。 今日から来週月曜日にかけての四日間が猛暑の山と見て休みをとったのだが、 天気の方は一日後ろにずれたようだ。未来の予測は難しい。

お風呂に入って湯船で、 「ピエール・リヴィエール」 (M.フーコー編著/慎改康之・柵瀬宏平・千條真知子・八幡恵一訳/河出文庫) を読む。 以前に読んだときより面白く感じるのは、 私が成長したのか、それともハードカヴァと文庫本の差かなあ。 家事などして、しばらく湯船の読書の続き。 素麺を一把だけ茹でて昼食にし、 そのあとしばらく昼寝。 気付いたら、また二時間以上寝てしまった。 寝過ぎて、首を寝違えた。 家事をしたり、読書をしたりしているうちに夕方。

夕食の支度。 御飯を炊いて、メインは黒酢を使った北京風の酢豚。 北京風なので、野菜は胡麻以外に何も入れないのが正調だが、 少し玉葱も入れてみた。悪くはなかったが、 ちょっと甘くなるんだなあ……なるほど。 他に、オクラのおひたし、冷奴(生姜と茗荷)。 食後に冷やした桃を一つと白ワインを一杯だけ。 ようやく桃の値段が下がってきて嬉しい。

2010年8月12日木曜日

ナポリタンの山

7 時くらいに起床。 珈琲、トースト、プルーン、ヨーグルトの朝食。 適当にお弁当を作って、出勤。 やや曇り空だが、朝から相変わらずの蒸し暑さ。 午前、午後とお仕事。 昼食は 「ガロアの群論」(中村亨著/講談社ブルーバックス) を読みながら、持参のお弁当。 春雨と挽肉の炒めもの、半熟茹で卵、蕪の酢漬け、らっきょう。 17 時くらいに退社。 明日の金曜と来週の月曜は(私的に)お盆休みなので、 猛暑の中を買い物に出なくてよいよう食材を調達。

帰宅してすぐにシャワーを浴び、氷を入れた水で水分補給。 一服してから、夕食の支度。 日本式のスパゲティ・ナポリタン、 赤ワインを一杯だけ。 何か簡単なサラダもと思っていたが、 手元が狂ってナポリタンを大量に作ってしまったので、キャンセル。 マンガの中のイタリアン・マンマのように、 スパゲティの山を作ってしまった。 美味しかったけれど、もうしばらくナポリタンはいい。 食後に冷やしたゴールデンキウィ。

2010年8月11日水曜日

水曜日のマキャベリ

6 時過ぎに目が覚めた。「バロックの森」をしばらく聴いてから起床。 珈琲、トースト、プルーン、ヨーグルトの朝食。 今日はお弁当作りはなし。 早起きだったので、いつもよりゆっくりして出勤。 今日も朝から暑いなあ。 午前、午後とお仕事。 昼食はマキャベリ(マキアヴェッリ)の本を持って近所の中華料理屋さんに行き、 豚キムチと御飯セット。 マキャベリは何度読んでも、どうしてそう高く評価されているのかさっぱり分からない。 あの時代にこういうことを書いた、というところが偉いのだろうか。 いずれ価値が分かるのかも知れないと思って、数年に一度くらい読み返すのだが。

17 時過ぎに退社。夕方になっても蒸し暑い。 帰宅してすぐにシャワーを浴び、 冷奴の山形だしかけとプレミアム・モルツで一服。 落ち着いてから夕食の支度。 御飯を炊いて、春雨と挽肉の炒めものの残りを使って丼ものを作る。 卵も割り入れて、けっこう美味しそうにできた。 春雨のむっちりした食感が悪くない。 挽肉春雨丼、とでも呼んでおこう。 葱の澄まし汁と、料理にも使ったので赤ワインを少し。 食後に、冷やしたゴールデンキウィ。 夜は 「ピエール・リヴィエール」(M.フーコー編著/慎改康之・柵瀬宏平・千條真知子・八幡恵一訳/河出文庫) を読んだり。

2010年8月10日火曜日

プラトン計画

8 時過ぎに起床。 昨夜、「饗宴」(プラトン著/久保勉訳/岩波文庫)を読了。 次の就眠儀式本は「メノン」の予定。 就眠前の読書でプラトンを読破しよう計画はちゃくちゃくと進行している。 岩波文庫で読めるプラトンは全部で十巻(うち、「国家」と「法律」 は上下二冊本なので、実際は十二冊)、 このうち三冊読んだので、残りは七巻九冊。 たぶん、冬が来る前には読み終えられそう。

今朝はまた雨。おかげでかなり涼しい。 珈琲、トースト、プルーン、ヨーグルトの朝食のあと、 適当にお弁当を詰めて出勤。 外に出たら、もう蒸し暑かった……。 午前、午後とお仕事。 昼食は持参のお弁当。 茄子と春雨の挽肉炒め、だし巻き卵、蕪の酢漬け、らっきょう。 昼休憩に近所の本屋で、 「ピエール・リヴィエール」(M.フーコー編著/慎改康之・柵瀬宏平・千條真知子・八幡> 恵一訳/河出文庫)を買う。 旧訳の「ピエール・リヴィエールの犯罪」は持っているのだが、 最新の研究成果をふまえた新訳らしいし、文庫が好きなので買ってしまった。 思うのだが、思想書なんて文庫本の軽みが丁度良くて、 避暑先のホテル、 ランチタイムのあとで人気もなくなった午後のテラスで、 ひっそりと一人ひもとくなんてのが良いのではなかろうか。 バカボンのパパの歌みたいだけど。

17 時過ぎに退社。 外は気温はそれほどでもないが、かなり蒸し暑い。 雨のあとに日が照りつけるので大変な湿度。 有給休暇もあまってるし、今週末か来週始めあたり休みをとろうかなあ、 と思いつつ帰宅。 シャワーを浴びてから、 茄子の挽肉炒めの残りでプレミアム・モルツ。 一服してから、夕食の支度。 冷凍してあったチキンカレーと赤ワインを少し。 食後に、冷やしたキウィ。

2010年8月9日月曜日

残暑見舞い

8 時過ぎに起床。 朝方に少し雨が降ったようで、涼しい。 珈琲、トースト、プルーン、ヨーグルトの朝食のあと、 適当にお弁当を詰めて出勤。 午前、午後とあれこれ。 昼食は持参のお弁当。 茄子の挽肉炒め、だし巻き卵、蕪の酢漬け、らっきょう。 昼休憩に実家への残暑見舞いを投函し、 新刊書店で 「メノン」と「プロタゴラス」(プラトン著/藤沢令夫訳/岩波文庫) を買う。 夕方退社。気温が低いとは言え、蒸し暑いことには変わりないなあ。 帰宅して、まずシャワーを浴びる。 冷奴の山形だしかけで一服してから、夕食の支度。 御飯を炊いて、 挽肉と春雨の炒めもの、もろきゅう、山形だし、オクラと茗荷の味噌汁。

昨日の問題の答:「わたしのはパテだよ」。
トップシェフらしく凝りに凝って贅を尽したパテだったかも知れないが、 おそらくパテ・ド・カンパーニュ、 すなわち素朴な田舎風パテだったろうと想像したい。 「キッシュ」と思った方は残念。 主人公が肉食系の女性だったのかも知れない。

2010年8月8日日曜日

世界一のシェフの差し入れは?

7 時半くらいに目が覚めたが、 寝台でごろごろしていたので起き出したのは 9 時近く。 水分補給にプルーンとヨーグルトを食べて一服。 日曜日は情報遮断日として、インタネットをほぼ完全にオフ。 朝風呂に入って、湯船で 「料理長殿、ご用心」(ナン&アイヴァン・ライアンズ著/中村能三訳) を読み始める。 お風呂のあと、朝昼兼食の支度。 真鰺の開きを焼いて、蕪の酢漬け、らっきょう、山形だし、 オクラと茗荷の味噌汁、ビール。 午後は昼寝をして、 その他は「料理長殿、ご用心」を読んだりと、 だらだと無為に過す。 罪も他愛もないミステリを読もうと思って、 レックス・スタウトの「料理長が多すぎる」と、 この本とどちらにするかちょっと迷ったのだが、笑える方を選んだ。 夕方くらいに読了。確か読むのは二度目だが、 ユーモアに毒があって、ちょっとエッチで、悲しいところもあって、 なかなか楽しめた。

この小説の中で、主人公の女性(彼女自身も有名シェフ)のために、 我こそはフランスでトップのシェフを自認する八人が、 それぞれ手作りのお弁当を差し入れしてくれる場面がある。 でもどれが誰のか分からない。すると、 それぞれが彼女に、 「私のは○○だよ」とお弁当の中身を耳うちして帰るのだが、 それが全員同じセリフ、というギャグ・シーンだ。 さて、ここで問題です。このフランス料理は何でしょう?

さて、夕食。 まず、冷奴の山形だしかけで白ワインを一杯。 一息ついてから、茄子の挽肉炒め、たたき胡瓜の梅おかか和え、 梅肉添えの素麺。

2010年8月7日土曜日

山形だし

昨夜、「ゴルギアス」(プラトン著/加来彰俊訳/岩波文庫) を読了。「ゴルギアス」は初めて読んだが、大変に面白かった。 次は「饗宴」の予定。 6 時くらいに目が覚めたが、起き出したのは 8 時近く。 目覚しの珈琲、ヨーグルト、バナナ。 インタネットでニュースを読みつつ、 この猛暑と大渋滞の中、お盆の大移動は大変そうだなあ、などと思う。 立秋の今日からは「残暑」なのだが、 暑さはバーゲンセール中でまだまだ山盛り残っている、 と関係者から聞いている。

洗濯、掃除機がけ、お風呂とトイレの掃除をしてから、 週末スペシャル朝食の支度。土鍋で御飯を炊いて、 真鰺の開き、蕪の酢漬け、らっきょう、 豆腐と若布の味噌汁、プレミアム・モルツ。 昨夜から仕込んで冷やしておいた、山形だしを御飯にのせて食す。 適当に作ったわりに美味しいな……。 ちなみに私のレシピ(?)は、 茄子と胡瓜とオクラと茗荷と唐辛子を微塵切りにして、 醤油とお酢と一番だし少々であえて、冷蔵庫にしばらくおいたら完成。 野菜や調味料の分量などは全て適当。 想像で作ったので、本当の山形だしと一致しているかどうかは謎。

食後にしばらく昼寝。のつもりが、また二時間も寝てしまった。 夕方まで、お風呂に入ったり、 「なぜ金融リスク管理はうまくいかないのか」(R.レボネト著/茶野努・宮川修子訳/東洋 経済新報社)を読んだり。 TokyoFM の Saturday Waiting Bar "Avanty" を聴きつつ、素麺つゆを作る。 偶然、バー・アヴァンティにおける今日のテーマは「危機管理」だった。 私が学生の頃には、周囲にこの番組のファンがけっこう多かったものだが、 長い間、すっかり忘れていた。 この前ふと思い出して調べてみたら、まだ続いていたのである。 夕食は鮭のあらの塩焼、冷奴に山形だしをかけたので、白ワインを一杯だけ。 そのあと、素麺(卵と胡瓜)。

2010年8月6日金曜日

メアリー・セレスト号事件

5 時半くらいに目が覚めたが、 うとうとごろごろしていたら 7 時半くらいの起床。 珈琲、トースト、ヨーグルト、バナナの朝食のあと、 適当にお弁当を詰めて出勤。 午前、午後とお仕事。 昼食は持参のお弁当。 鮭のあらの塩焼き、切干し大根と昆布の炒め煮、 焼き茄子、蕪の酢漬け。 鮭のあらは安い上に、普通の部位より美味しいくらいだし、大変けっこうだ。 300 円ほど買い求めたのだが大量でいまだに食べ切れない。 今日は午前中、オフィスが閑散として、 メアリー・セレスト号事件みたいになっていて驚いたが、 午後になって通常通りに戻った。 きっと大きなミーティングか研修でもあったのだろう。 余談だがメアリー・セレスト号事件は、乗組員全員に乗り捨てられていた、 という以外はほとんど全部、噂話の尾鰭らしくて、実際はそれほどミステリアスな事件ではなかったようだ。 例えば、見つかったときには全員の食事の用意がテーブルに出ていて、 今にも食事が始まるところのようだった、なんて話も単なるデマらしい。 それはさておき、 私は python のあれこれを調べたり、ドキュメントを書いたりして、 17 時くらいに退社。 昨日よりは少しましとは言え、 西日の照りつける中を帰る。 帰宅してすぐシャワーを浴び、冷えたプレミアムモルツを一杯だけ。 うま過ぎる。

マネージャからレトルトのカレーをいただいたので、 今日の夕食はカレーライスに決まり。赤ワインを一杯だけ。 ポタージュスープがついていて、何だかゴージャス。 実際、かなり美味しかった。最近のレトルト食品は侮り難し。 食後にプルーンとヨーグルト。

明日の朝食の食卓に夏らしい趣きを一つ加えるために、 山形名物の「だし」を仕込む。 高級スーパーにはけっこうな値段で売っていたが、 夏野菜を微塵切りにして醤油であえて冷やしただけなのだから(多分)、 自分で作ってみることにした。

2010年8月5日木曜日

ソファの下

8 時半起床。 珈琲、トースト、ヨーグルト、バナナの朝食のあと出勤。 朝から既に 30 度越え。暑過ぎる。 太陽が眩し過ぎるよ、ママン……。 会社に到着して、水を一気飲み。 午前中は python の勉強。 前のプロジェクトで自動コード生成の部分に python を使ったのだが、 あまりにシロウトっぽい稚拙なプログラムを書いてしまって後悔した。 次のプロジェクトでは積極的に python を使って極めてやろうと画策中。 昼食は、 「競争の作法」(齊藤誠著/ちくま新書) を持って近所のカレーライス屋さんへ。 キャベツメンチカツカレーとツナサラダ。 午後はドキュメント書きなどして、17 時に退社。 外はまだ猛暑。

最近、帰宅するといつも、 クロがソファの下から後脚と尻尾の先だけ覗かせて熟睡している。 もちろん出迎えにも来ない。 どうやら、ソファの下が冷え冷え空間らしい。 冷房をいれてしばらくすると、 ソファの下からのそのそと出てきて、 特に私に挨拶するでもなく、 冷風がくる辺りの床に移動して寝そべる。

シャワーを浴びて、 切干し大根と昆布の炒め煮でプレミアムモルツ。 プレミアムモルツ、うまいなあ。 でも何と言うか、「狙いに行った」感じがする。 一服してから、夕食の支度。 御飯を炊いて、 鮭のあらの塩焼き、焼き茄子の生姜醤油、 蕪の酢漬け、切干し大根と昆布の炒め煮、若布の味噌汁。 夜は読書など。

2010年8月4日水曜日

ワードプロセッサ

8 時頃起床。 珈琲、トースト、ヨーグルト、バナナの朝食のあと、 適当にお弁当を詰めて出勤。 朝、家で雑用をしていたせいで出勤が遅くなり、 午前中はぼうっとしているうちに過ぎた。 昼食は 「競争の作法」(齊藤誠著/ちくま新書)を読みつつ、 持参のお弁当。 昼休憩に本屋で、 鮭のあらの塩焼き、だし巻き卵、茄子のカレー粉炒め、 切干し大根と昆布の炒め煮。 「ガロアの群論」(中村亨著/講談社ブルーバックス)を買った。 午後はミーティングが一つと、翻訳関係の作業をあれこれ。 原稿を LaTeX で作ってしまったが故に、 最終段階で細かい面倒が生じる。 こういう風にして、 ワープロ的ソフトウェアへの乗り換え圧力が高まっていくのかなあ……。 17 時半くらいに退社。 相変わらず、夕方になっても暑い。 帰宅してすぐシャワーを浴び、 お弁当のおかずの残りでワインを少し。 一服してから、夕食の支度。 冷凍してあったチキンカレーと、焼き茄子。 食後にプルーンを二つ。

2010年8月3日火曜日

生ヱビス

6 時過ぎに目が覚めてしまい、ちょっと寝不足。 ラジオでクラシック音楽をしばらく聴いて、8 時頃起床。 珈琲、トースト、ヨーグルト、バナナの朝食のあと、 適当にお弁当を詰めて出勤。 午前中は雑用仕事をし、昼食は持参のお弁当。 鮭のバター焼き、だし巻き卵、茄子のカレー粉炒め、 切干し大根と昆布の炒め煮、蕪の酢漬け。 午後は幕張に移動して、 四半期に一度の社内向けの株主総会のようなもの。 経営陣による会社の現状と今後の方針の説明と社員との質疑応答。 17 時に終了。

駅まで天才プログラマ K さんと一緒に、 海からの生温かく湿った風に吹かれながら炎天下を 歩いているうちに、 冷たいビールでも飲まないとやってられん、という話になる。 結局、銀座ライオンの丸の内支店にて生ビール。 ヱビスの生ビールを一杯飲むごとに、一回くじ引きができる。 私が一回「はずれ」を引いた他は、常に何かが当たった。 きっと私の「はずれ」は神社の「大凶」みたいなものだったに違いない。 K さんはヱビスの缶ビールを四本も当てて、 ほくほくして帰って行った。 残りの人生の運を缶ビールに使い果たしたに違いない。 帰りに一人で「魚雷」でラーメンを食べて、夕食の代わり。 帰宅してシャワーを浴びて、一服中。

2010年8月2日月曜日

日の当たる場所

いつもながら NHK-FM のクラシック音楽で随分長い間うとうとした後、起床。 珈琲、トースト、キウィ、ヨーグルトの朝食のあと、 適当にお弁当を詰めて出勤。 午前中は Haskell のお勉強。 「プログラミング Haskell」(G.Hutton 著/山本和彦訳/オーム社) を読み終わった。 昼食は持参のお弁当。 醤油玉子、茄子のカレー粉炒め、切干し大根と昆布の炒め煮、蕪の酢漬け。 午後は天才プログラマ K さんとモナドについて議論しているうちに過ぎて、 夕方から今後の方針ミーティング。 退社は 18 時過ぎ(それでも早いけど)。 外は猛烈な蒸し暑さ。 スーパーで買い物をして外に出たら眼鏡が曇った。 帰宅して、とりあえずシャワーを浴びて、 (水で)水分補給しながら一服したあと、夕食の支度。 作りおきのチキンカレー、プルーンとヨーグルト。赤ワインを一杯だけ。

android 向けに移植した "Graffiti" がさらに日本語入力に対応し、 けっこう好評らしい。 組込み系ソフトウェア会社の哀しき宿命として世間でほぼ無名の弊社だけに、 ささやかとは言え日が当たるとちょっと嬉しい。 社内の開発者たちに感謝。

2010年8月1日日曜日

安息日

9 時半、起床。またしても良く寝た。 猫に食事を与え、 自分は水を飲んでしばらく一服してから、朝食の支度。 秋刀魚の味醂干し、蕪の酢漬け、茗荷と若布の味噌汁、御飯。 あとは読書など。 「わが百味真髄」(檀一雄著/中公文庫)、 「世紀の相場師ジェシー・リバモア」(R.スミッテン著/藤本直訳/角川書店)、 読了。 注文していたワインを待ったあと、一時間ほど昼寝。 昼寝のあとは夕方まで、 「ゴルギアス」(プラトン著/加来彰俊訳/岩波文庫) を読んだり、おかずを作りおきしたり。 切干し大根と昆布の炒め煮、 茄子のカレー粉炒め、だし巻き、などを作った。 夕食は、御飯を炊いて、 鶏手羽元の酢醤油煮の残り、その煮汁で作った醤油玉子、 切干し大根と昆布の炒め煮、茄子のカレー粉炒め、 若布の味噌汁。冷やしたプラムを一つ。

日曜日はほぼオフラインにして、静かに暮らす一日。 日曜日はアルコールも、カフェインも、インタネットからの情報も断ってみよう。

2010年7月31日土曜日

プラトンとリバモア

9 時起床。ああ良く寝た。 就眠儀式のプラトンが良いのだろうか。 ちなみに今は、「ゴルギアス」(プラトン著/加来彰俊訳/岩波文庫) を読んでいる。 御飯を土鍋で炊く間に少し雑用をしてから、朝食の支度。 秋刀魚の味醂干し、蕪の酢漬け、茗荷と若布の味噌汁、炊き立て御飯、ヱビスビール。 こういった立原正秋風の朝食、名付けて「立原定食」は週末だけにしている。 しかし、これが毎日可能な日々を目指して、奮闘努力中。 午前中は、洗濯に掃除機がけに月末の家計簿〆めに、あれこれ家事三昧。 昼頃、お風呂に入って湯船で投機家リバモアの伝記、 「世紀の相場師ジェシー・リバモア」(R.スミッテン著/藤本直訳/角川書店) を読む。 プラトンばかり読んでいては人生を悟り切って、 干物みたいになってしまうかも知れないと思って (既にそうなっているかも知れないが)、 波瀾万丈の俗物的人生の伝記を選んでみた。 しかし実際には、リバモアはなかなかに学究的かつ哲学的な人物だったようだ。

午後はしばらく昼寝をしてから、 夕方まで翻訳のあとがき、あとがき要旨英訳、原書宣伝など資料の翻訳をまとめ、 一通り確認してから編集者に送る。 夕食にまたカレーを作るべく、玉葱炒めから始める。 今日は、鶏手羽元を使ってチキンカレー。 茄子とオクラを添えて夏らしくしてみた。 食後に冷やしたプラムを一つ。 七月も終わったなあ……。