昨夜あまりに早く寝てしまったため、6 時前に目が覚めた。 「バロックの森」を聴きながら、 「国家 (下)」(プラトン著/藤沢令夫訳/岩波文庫) を読了。 就眠儀式にちょっとずつ読んでいたので、 ずいぶんと時間がかかった。 次は「パイドン」の予定。 バッハのヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのソナタとプラトンに癒され、 今日は清らかな目覚めだな、と思ったのだが、 気付いたら二度寝していて、結局起床は 10 時頃。 駄目人間過ぎる。 せめて昼食まで、洗濯と掃除機がけ。 昼食は、御飯を炊いて鯵のひらきを焼き、 だし巻き卵の残り、蕪の酢漬け、油揚げと舞茸のお味噌汁。
オプションプライシングについて考えたいことがあったのだが、 寝過ぎたせいかもう一つやる気が出ない。 こういうときは、せめて雑用でもするか。 来年の手帳を買ったり、年末調整の書類に判子を押したり、 玄関を掃除したり。あとは夕方まで、 ボルヘスの「バベルの図書館」シリーズからキプリングの短編を読んだり、 「天文学の誕生」(三村太郎著/岩波書店/岩波科学ライブラリー 173) を読んだりして遊んでいた。 「天文学の誕生」は、ローマ帝国でプトレマイオスの遺産が断絶してからコペルニクスが現れるまでの九百年もの間、 天文学はどこでどうなっていたのかを明かした易しい本。 100 ページほどの小さな本だが、力作だ。 特に、イスラム世界で論証科学と翻訳文化の重要性が高まって行く流れとその意味が説明される後半が興味深い。 著者は三十代半ばの若い研究者。なかなか大したものだなあ。
夕方になってまたお風呂に入ってから、夕食の支度。 餃子を焼いて、高野豆腐や切干し大根など、お弁当のおかずの残りと。 赤ワインを一杯だけ。ローゼン博士のピノ・ノワール。