2010年9月30日木曜日

教養

今朝も雨。 雨が降ると余計に眠れるんだなあ…。 本を届けに来たクロネコヤマトさんに起こされた。 本と言っても、料理本だけど。 珈琲、タイムと玉葱とオリーヴ入りのパン、ヨーグルト、ブルーベリーの朝食のあと、 適当にお弁当を詰めて、雨の中を出勤。 午前、午後とお仕事。 昼食は持参のお弁当。 塩鮭、鶏の砂肝の大蒜炒め、里芋、小松菜のおひたし、切干し大根。 17 時くらいに退社して、 雨の中を帰る。 スーパーで買い物をして帰宅。

帰宅して、酢橘を搾った鯛のおつくりで賀茂鶴を半合ほど。 鯛の残りを昆布締めにしておく。 一服してから、夕食の支度。 鶏もも肉の照り焼き、切干し大根、蕪の酢漬け、御飯、茗荷と若布の味噌汁。 九月も終わった。今年もあと三ヶ月かあ。

十蘭を読んでいると、今の日本人には、と言うより今の私には、 もう理解できない日常の描写が多い。 「栗梅の紋お召の衿もとに白茶の半襟を浅くのぞかせ、 ぬいのある千種の綴錦の帯を高めなお太鼓にしめ、 羽織は寒色縮緬の一つ紋で、振りから、大きな雪輪の赤い裏がみえた」 と書かれていても、ほとんど目に浮かんでこない。 この着方は、 「三十歳ぐらいのひとの着付だが、十八、九の若さで、 ちっともおかしくないというのは、これは、たいへんなひとなのだなと思った」 ということらしくて、 この若い女性の人物像がほのめかされているのだが、ピンとこない。 我々は、と言うより私は、だが、もう色んな教養を失ってしまっているのだな、と思う。