9 時過ぎまで寝てしまった。 珈琲とヨーグルトと冷凍した葡萄で目を覚ましてから、 御飯を炊く。 洗濯機をしかけて、朝食の支度。 一匹十円ちょっとの目刺しを金網で焼いて、 らっきょう、山形だし、ゴーヤの味噌汁。 玄関のほうき掃きをして、洗濯物を干し、お風呂に入る。 湯船で 「悪魔の報復」(E.クイーン著/青田勝訳/創元推理文庫) を読む。 午後も読書をしたり、ひょうたんかぼちゃを茹でたり、 残りのバジルも全部ペスト・ジェノヴェーゼにしたり。
夕食の支度をしていると、今度はまた別の知り合いから、弁当箱が届いた。 立派な松花堂だ。 漆塗りの平箱を四つに区切り分けた二つに四角い陶製の器が入り、 残りの二つは杉板が入っている。 何でも、お盆の親戚の集りに使おうと思って知り合いから譲り受けたものの、 ざっくばらんな宴会にそんな気取ったものは不釣り合いということか、 支度の段階で却下され、無用の長物になってしまったとのこと。 しかも、十数セットも。なんとなく想像つくなあ……。 そのお陰で、お下がりのお下がりとして一ついただけることになった。しかし、 思った以上にサイズが大きい。 週末のちょっと贅沢なお弁当用、という線を考えていたのだが、 風呂敷包みにしても片手では持てなさそう。 家で使うしかないか。少なくとも陶器二つは別個に器として使えるし。 夕食は、トマトのオムレツ、スパゲティ・ポモドーロ、 食後に胡桃で白ワインを一杯だけ。