2009年11月30日月曜日

たらちり

9 時近くまで寝てしまった。 珈琲、トースト、林檎ジャムの朝食をとり、 慌ててお弁当の用意をして出勤。 10 時少し過ぎに出社。午前、午後とお仕事。 昼食は持参のお弁当。 日の丸弁当と、鴨葱の鋤焼、卵焼き、蓮根、七味蒟蒻、大根の漬物。 けっこう充実。18 時過ぎに退社。 スーパーで買い物をして帰宅。 夕食は鱈のちり鍋。 スーパーの棚は河豚や鯛のちり鍋セットで一杯だったが、 ちり鍋と言ったら、鱈ですよ。 レンホウさんだって、「ちり鍋は河豚じゃなきゃいけないんですか? 鱈じゃ駄目なんですか?」って言ってた、言ってた。 もう一本残っていた、第四のビール。 鍋のあとは、ちょっと迷ったが、饂飩にする。 夜はこれから、翻訳仕事をちょっとしてから、 お風呂の予定。

2009年11月29日日曜日

膝の穴

9 時半起床。ああ良く寝た。 珈琲だけの朝食。晴れたり曇ったりの一日。 「枕頭問題集」の翻訳を少し。 昼食は、思いつきで鴨葱パスタを作ってみた。 悪くはない。 きっとコンソメスープ仕立てにするともっと美味しかったはずだが、 「スープスパゲティ」の類への私の偏見と、 それではただの鴨南蛮蕎麦ではないか、という理由で踏み切れなかった。 昼風呂に入ってから、 午後も、猫と互いの体温で暖を取りながら、翻訳仕事と読書。 「芸術家の奇館」(D.ハンドラー著/北沢あかね訳/講談社文庫) など。 先日、ジーンズの膝に小さな穴が空いていたところに、 足の親指をひっかけてしまい、 15 センチくらいに広げてしまった。 デニム地は正確に縦横直角に裂けるので、幾何学的な穴が空く。 家で着ている分には誰にも見られないから構わないのだが、 右膝のあたりが寒い。

夕食は御飯を炊いて、鴨肉と長葱を土鍋で鋤焼風に焼き、 白菜と大根の漬物、長葱とえのき茸のお味噌汁。 食後に煎茶。 煮るにしろ焼くにしろ、鴨肉には胡椒が良くあうなあ。 折角の良い鴨肉なのであまり火を通したくなかったのだが、 鴨と長葱は明日からのお弁当に流用する予定なので仕方がなく、 十分に良く焼いた。 ついでに、お弁当用に卵焼きなども作っておいた。

2009年11月28日土曜日

かもねぎ

9 時起床。寝床でしばらく読書してから起床。 今日は良い天気だ。 洗濯をしながら、珈琲だけの朝食。 洗濯ものを干してから、朝風呂に入る。 湯船で法人税制関連の解説を読む。 今年は久しぶりに会社任せの年末調整だけで済みそうで、とっても楽。 でも個人的には、源泉徴収制度は本当に廃止した方がいいと思う。 確定申告すると社会への見方が変わる、と言うより、目が覚めるから。 昼食は炒飯、おでんの残りの大根など。 一時間ほど昼寝してから、本を読んだり、 「枕頭問題集」の翻訳をしたり。 「スノーボール (下)」(A.シュローダー著/伏見威蕃訳/日本経済新聞社)、 「ビューティフルアーキテクチャ」(D.Spinellis, G.Gousios 編/久野禎子・久野靖訳/オライリージャパン)。 「スノーボール (上・下)」はようやく読了。 一回流し読みしてから、ちゃんと読み返したのだが、 上下巻あわせて 1400 ページほどあるので流石に時間がかかった。 大変な力作で、一読の甲斐がある。

夕食は鴨鍋。鴨肉、長葱、蓮根。あとはもちろん、雑炊にした。 自作の白菜の漬物つき。赤ワインを一杯だけ。 鴨が葱をしょってやってきた、と言うだけのことはあって、 鴨鍋は美味しいなあ。鴨肉が高価なのが難点だが、 冬に一回、二回くらいはいいだろう。 鴨肉の残りの半分を再び鍋にするのは勿体ない、 ソテーとかにしようかなあ、と思わないでもないが、 鴨鍋のあとの雑炊の魅力の前には他の選択肢もかすむ。 昼間にけっこう翻訳が進んだので、 夜は仕事はなし。 実は「ブルーブラッド」のあと、買うだけで読んでいなかったので、 「芸術家の奇館」(D.ハンドラー著/北沢あかね訳/講談社文庫)。

2009年11月27日金曜日

週末の蕎麦屋

8 時半に起床。今日も良い天気で、温かい。 珈琲、トースト、林檎ジャムの朝食。 海苔弁当を適当に詰めて出勤。 午前、午後とお仕事。昼食は持参のお弁当。 昼休みの散歩に、 新刊書店で「ビューティフルアーキテクチャ」 (D.Spinellis, G.Gousios 編/久野禎子・久野靖訳/オライリージャパン) を買って戻る。 18 時に退社。

夕食は会社の近所の蕎麦屋にて。 「十四代」(中取り純米無濾過)を一合だけ飲みつつ、 揚げたてが一つ一つ運ばれてくる天麩羅を次々に食す。 白子、百合根、蓮根、芝海老のかき揚げ。どれもしみじみうまい。 最後に盛り蕎麦をいただいて帰る。蕎麦屋って素晴らしい。 明日あたり鴨鍋にしようと思い、 スーパーで鴨肉と蓮根などを買って帰宅。

2009年11月26日木曜日

社葬

8 時半に起床。 珈琲、トースト、林檎ジャムの朝食。 先月に亡くなった創業者 CEO の A さんの社葬のため、 直接ホテルに行くことにする。 式が終わって、出社したのは 15 時くらい。 少し仕事をして 18 時に退社。 新刊書店で、D.ハンドラーの新刊 「ダーク・サンライズ」(北沢あかね訳/講談社文庫)を見つけて購入。 映画評論家ミッチのシリーズ。 もうゴーストライター、ホーギーのシリーズは書いてくれないのかなあ。 帰宅して、夕食はおでんの残り。 冷や御飯が残っていたので炒飯も作る。 夜は「枕頭問題集」の翻訳を一題だけ。

A さんはまだ 50 歳だったらしい。 私が十数年前に A 社に就職したときには、 当時社長の A さんはまだ 30 代の半ばだったことになるので、 思えば若い会社だったのだなあ。 私自身は多分、数回くらいしか、A さんと話したことがない。 確か初めて直接にお話ししたのは、 私が学位をとっても就職先がなくてぶらぶらしているところ、 当時副社長、現 CEO の K 博士にスカウトされたとき。 A さんと K 博士二人に、 山の上ホテルのレストランでステーキを御馳走してもらった。 数学の博士を雇おうとする零細企業ってすごいなあ、 と失礼なことを思っていたのだが、 帰り道に A さんが、 「K 君が、こんなにかしこいやつは久しぶりに見た、って言うからさー」 と笑っていた。 何故それを覚えているかと言うと、 そのとき私は、「『初めて見た』の間違いだろう?」 と思ったからである(嗚呼、当時私はまだ 20 代の生意気盛りだったのである。 若さって素晴しい)。 そんなお世辞に騙されて一年間お世話になったのだが、 すぐ辞めて大学に勤め、 そして十数年が過ぎて、 またこの四月から「出戻り」としてお世話になっている。 ただ一つ残念なのは、 出戻ってから一度もお会い出来なかったことだ。 最後に直接お話ししたのは、 数年前、天才プログラマ K さんの結婚式の披露宴会場だった。 十年前にわずか一年で辞職したのを気まずく思っていたのだが、 半分冗談で「また A 社に戻ってもいいですか?」と尋ねたら、 「是非!」と握手してくれたのであった。

2009年11月25日水曜日

おろし饂飩

8 時半に起床。珈琲とチョコレートだけの朝食。 適当に海苔弁当を詰めて出勤。 天気は良くないが、温かい。 10 時過ぎくらいに出社。 午前、午後とお仕事。昼食は持参のお弁当。 最近はお勉強が中心。18 時に退社。 スーパーで買い物をして帰宅。 「枕頭問題集」から一題だけ翻訳して、夕食の支度。 おでんを煮ながら、白菜の漬物を仕込む。 夕食はおでんと、おろし饂飩。 茹でたての饂飩に、大量の大根おろしと生醤油をかけてかき混ぜ、 そのまま食す。 くー、大根おろし、辛い! でも美味しいです。

遊園地の中は電飾で一杯になっていて、もうすっかりクリスマス。 年賀状も売っているし(一枚も書かないけど)、 紅白歌合戦の出演者も発表されたし(観ないけど)、 シャンパンのセールも始まっているし(3、4 本くらいは買うかな)、 いよいよ年の瀬ですねえ。この一年は早かったなあ…… と言っても、まだ 11 月でしたね(笑)。

2009年11月24日火曜日

弁当紳士

8 時半起床。 珈琲、トースト、林檎ジャムの朝食。 適当な海苔弁当を詰めて、出勤。 午前、午後とお仕事。 昼食は持参のお弁当。 昼休みの散歩に新刊書店まで歩き、 鍋料理のレシピ集を買う。 毎日、水炊きばかりではあまりに変化がないのではないか、と思って。 鍋料理のレシピも色々あったが、 一番ぐっときたのが「ウー・ウェンの美味鍋」(高橋書店)だったので購入。 またウー・ウェン先生。 18 時に退社。 帰宅して、お弁当のおかず用に大根を煮返してから、 夕食の鍋の用意。また、鶏の水炊き。 あとは雑炊。大根の皮と茎の漬物。 夜は「枕頭問題集」より一題だけ翻訳して、 そのあとは読書とか、のんびり。

「弁当男子」という言葉があるそうだが、 なんとなく好感が持てるのはやはり若い男性だからだろう。 どう考えてみても、 「弁当男」、「弁当中年」、「弁当老人」、 「弁当紳士」、全部だめだ。 強いて選べば、「弁当紳士」がいちばんましだろうか。 「弁当紳士」という語感で思い出すのは、 こんな話だ。 書き手が何かの拍子に川釣りに出かけた。 すると、人品卑しからぬ紳士が先に釣り糸を垂れている。 互いに何とはなしに気になりながら、昼頃となった。 すると、その紳士が、「一緒にいかが」と声をかけてきた。 近寄ってみると、風呂敷の中から出てきたのは、重箱三段のお弁当だ。 御馳走になりながら少し話してみると偶然にも、 一度お話をうかがってくるようにと言いつけられていた、 名のみは知る、かの○○○氏だったのである (なんとか子爵だか、なんとか屋の創業者だったか?)、 というようなお話。 まさに弁当紳士。 とは言え、 美しい奥方の陣頭指揮のもと、ばあやに作らせたものだったりするのだろうから、 弁当紳士の主旨が違う。 子母澤寛の「味覚極楽」で読んだと思い込んでいたのだが、 今探してみてもそんなエピソードは見つからない。勘違いだろうか。 私が夢の中で読んだか、あるいは、 近い話を勝手に膨らませた妄想である可能性が高い。

2009年11月23日月曜日

リキュール(発泡性)(1)

9 時過ぎまで寝ていた。 年をとると睡眠時間が少なくなって、 一日が長く使えるようになる (それは残された時間が短いからだろうか)、 というような噂を聞くが、 相変わらず一貫して良く眠れる。 むしろ、子供の頃はこんなに長く寝ていなかった。 睡眠時間がどんどん長くなって、 ついに一日 24 時間になったときに死ぬんじゃないだろうか。

寝床でしばらく読書をして、10 時頃起き出す。珈琲だけの朝食。 昼まで、「枕頭問題集」を数題翻訳する。 平日は毎日一題、土日祝日に数題、翻訳することで、 年末までには終えられるだろうと思っている。 昼食はおでんの残り。まだ練り物が食べ切れなかったので、 夕食のために大根を追加して煮ておく。 お風呂に入って湯船で読書ののち、午後もほとんど本を読んで過す。 読書の合間に、明日からの週のお弁当用に七味蒟蒻、卵焼き、 豚肉生姜焼きを作った。

夕食の支度は、御飯を炊いて、おでんの残りで炊いた大根と、お漬物など。 「リキュール (発泡性) (1)」(サッポロ「オフの贅沢」)を一杯だけ。 「第三のビール」や「新ジャンル」と呼ばれる商品開発の背景は、 ビールだけが異様に高く、かつ複雑な、日本の酒税法にある。 ビールは「発泡性酒類」の基本税率が適用され、 税額は 1 リットルあたり 220 円の最高額。 これは、みりんの 20 円は別としても、 「果実酒」と 「発泡性酒類 その他の発泡性酒類 (ホップ等を原料としたもの(一定のものを除く。)を除く。)」 の 80 円に比べて、断トツに高い。 詳しくは財務省に尋ねないと良く分からないが、とりあえず、 発泡性酒類であるビールは、 「発泡性酒類 その他の発泡性酒類 (ホップ等を原料としたもの(一定のものを除く。)を除く。)」には属していないらしい。 ホップ等を用いる発泡性酒類の中で一定の例外を除いてホップ等を原料としたものを例外として除いたその他のその他発泡性酒類はホップ等を用いている発泡性酒類ではないので、およそ 3 倍の税金がかかるのだ。 ちなみに、リキュール(発泡性)は発泡性の酒類ではあるが発泡性酒類でないので、 上の議論からは外れて、安い税額が適用される。 ちょっとした記号論理学か集合論の演習問題になってしまっている、 歪んだ酒税法にも、度々の酒税改正にもめげることない、 各社の企業努力に乾杯したい。

2009年11月22日日曜日

おでん種ベストスリー

昨夜は遅くまで寝床で読書していたので、起床も 10 時。 珈琲とチョコレートの朝食。 「枕頭問題集」より数題の解答を翻訳する。 朝風呂に入って、湯船で法人税制の解説書を読む。 どうして税制って、こう無駄に複雑になっているのかなあ。 網を細かくすることと、煩雑にすることとは違うと思うのだが。 天網恢恢疎にして漏らさず、を理想に設計しなおせないものだろうか。 昼食は、鍋焼饂飩。 昼寝をして午後からは、本を読んだり、遊んで暮らす。

夕食には、今期初のおでんを作る。 大根の支度をするついでに、皮と葉の部分で酢の物も作った。 スーパーでも季節のせいか、 色々なおでん種のセットを売っていたり、 おでんの具になる単品の練り物なども普段より安かったりする。 では、セットで買うのと、単品を取り合せて買うのと、どちらが安いのか。 私がスーパーで、10 次元の線形計画問題を外接法で解いたところでは、 セットと単品を取り合わせて買う混合戦略が一番良いようだった(笑)。 まあ私の場合は、 おでん種のベストスリーは大根と豆腐と蒟蒻 だと思っているくらいなので、 練り物はだしが取れるくらいに入っていれば十分なのだが。 そんなわけで夕食は、おでん。ボージョレ・ヌーヴォを一杯だけ。

2009年11月21日土曜日

大富豪のプロフィール

8 時起床。寝過ぎのせいか、首を寝違えた。 今日は良い天気、のようだ。 猫にキャットフードと水を与えて、 自分には珈琲をいれ、寝床に戻ってしばらく読書。 一時間ほどしてようやく起き出し、 家計簿をつけて、洗濯をして、掃除機がけをして、 トイレの掃除をして、浴室の掃除をして、 キッチンの掃除をする。 朝風呂に入って、湯船で読書。 ウォーレン・バフェット伝 「スノーボール (上)」(A.シュレーダー著/伏見威蕃訳/日本経済新聞出版社)。

誰が言ったのだったか(ポール・ゲッティだったろうか)、 あなたが一代で財を成した大富豪だったら、 こめかみにメンソレータムを塗ると頭が冴えるんだよ、 というような戯言でも、激しい興味を持って聞いてもらえるだろう、と。 まあ、そういうことを抜きにしても、 なかなか面白い一代記で、大戦後からの一つのアメリカ史として読める。 著者が稀有な努力をして資料を集め、まとめたあげた力作であることは間違いない。 バフェットは大変、興味深い人物だ。 ゲームの最高得点を目指すようにひたすらお金でお金を殖やしたが、 何かを直接に作り出したり、世界に与えてくれたわけではない。 何のために、という意味では、 ビル・ゲイツ3世やジョージ・ソロスより、遥かに謎めいている。 普通の「偉人」の伝記を読むと、一時の幻想ではあるのだが、 人生の「意味」のようなものが分かった気になって、 気持が充電されるものだ。 しかし、バフェット伝の場合は、より謎が深まり、途方に暮れることになる。 特にビジネスをしている人(我々はほとんど全員がそうだが)は、 人は何のために生きて、何故ビジネスをするのか、幸福とは一体何なのか、 本格的に悩むきっかけになるだろう。

ちなみに、当然だが、この本を読んでも大富豪にはなれない。 世の中には、「こうしてお金持ちになった」、 という本やニュースがあふれているが、 それと同じことをしてお金持ちになれなかった人はその何万倍もいて、 その人たちは本のテーマにもニュースにもならない。 とは言え、お金持ちになる方法を求めてこの本を読もうとする人のため、 私がその観点からの内容だけを要約すると、 バフェットは物心ついた頃から今に至るまで、 一貫してずば抜けて頭が良く、 一貫して金銭に異常なまでの執着を持ち、一貫して仕事に励み、 一貫して投資を続け、一貫してラッキーだった。 もちろん、これらを全て満たしても、大富豪になれるわけではない。 しかし、一代で財を成した富豪は、 これらを満たしている可能性が高い。 ちなみに、この方向の推論と、その逆とは混同しがちだ。 「成功したビジネスマンの X パーセントが日経新聞を読んでいます」、 という命題が仮に正しかったとしても、 我々が普通知りたいのは、 日経新聞を読んだ人が成功する確率であって、 これは最初の命題とは関係ない。

昼食は手羽先の塩焼きと、卵と長葱の炒飯。 午後は昼寝。軽く 2 時間ほど熟睡。 夕方まで本を読んだり、「枕頭問題集」の翻訳をしたり。 amazon から "On Solitude" (by De Montaigne/ Penguin Books - Great Ideas) が届いた。お洒落。 夕食は、ピェンロー。鍋のあとは、饂飩。 夜は、「大人の科学」のおまけの 4 bit コンピュータをいじったり、 本を読んだり。

2009年11月20日金曜日

金銭感覚

8 時半に起床。昨日ほどではないが今日もけっこう寒い。 珈琲、トースト、林檎ジャムの朝食。 鶏肉のトマト煮込み、卵焼き、白菜の漬物がおかずの海苔弁当を作って、 家を出る。 出社前に、銀行に立ち寄って、税金を払う。 所得税の予定納税。 ついでに、学生時代の奨学金の返済手続する (大学勤めを辞めたため返済義務が生じた)。 今月は住民税の分割納税もしたので、大出費。 左右からボディブロウをくらったあとでアッパーカットを決められたような、 パンチドランカー状態。 普段はスーパーで、「おでんだねセット」とそれをばらばらに買うのと、 どちらが安いか計算したりしているのに、 一方では数十万円の単位で次々に流れ出ていくので、金銭感覚が狂いそう。

10 時頃に出社。午前、午後とお仕事。 と言うより、今日はあれこれ資料を読んでいた。 昼食は持参のお弁当。 18 時に退社。 週末だし、どこかで外食しようかと思っていたのだが、 朝の税金支払いのショックが消え去らず、 スーパーで白菜を買って、自宅鍋にする。苛税は虎よりも猛し。 ベンジャミン・フランクリンは、 税金はいくら高くても自分の怠惰や無駄遣いほどではない、 と書いていたが、ほんとかなあ。 帰宅して、"Problem Paradise" の回答を送ってから (また、ヘルプの二手だけ)、夕食の支度。 水炊き鍋とヱビスビール、超長期熟成2009限定。 きっと、発泡酒にしておくべきだったのだろうが、 少しくらいの贅沢は許されるに違いない。 鍋のあとは雑炊。おいしいなあ……

今夜は仕事はなしで、読書などでゆっくり。 長過ぎるので翻訳が出るのを待っていた 「スノーボール (上・下)」(A.シュレーダー著/伏見威蕃訳/日本経済新聞出版社)。 世界一のお金持ち、ということを除いても、 興味深い人物だと思うんですよね、ウォーレン・バフェット。

2009年11月19日木曜日

冷え込み

8 時半に起床。今日はかなり寒い。 珈琲、トースト、林檎ジャムの朝食。 今日の東京は例年なら年末くらいの寒さとのことで、 コートを着て行こうか、かなり迷ったが、 寒いのが好きな私はジャケットのみで。 10 時くらいに出勤して、午前、午後とお仕事。 昼食は近所のカレーライスのチェーン店にてカツカレーと卵サラダ。 今日もやや、お勉強モードで、18 時過ぎに退社。 寒くて、いい気持ちだなあ。 帰宅して、一題だけキャロルの「枕頭問題集」の解答を訳してから、 夕食の支度。 娼婦風のスパゲティと、赤ワインを一杯だけ。 並行して明日のお弁当用に、鶏肉のトマト煮込みと卵焼きを作った。 食後に珈琲とチョコレート。 そうこうしているうちに、 ボージョレ・ヌーヴォが一本、京都から届いた。 そんな季節だったなあ。 お風呂に入って、湯船で 「数学で犯罪を解決する」(K.デブリン & G.ローデン著/ 山形浩生・守岡桜訳/ダイヤモンド社)を読む。

2009年11月18日水曜日

デリダ

8 時半に起床。曇り空。 珈琲、トースト、林檎ジャムの朝食のあと、 ハムと胡瓜のサンドウィッチを作って、出勤。 午前、午後とお仕事。 昼食は持参したサンドウィッチ。 昼休みの散歩のついでに、 新刊書店で「言葉にのって」(J.デリダ著/林好雄・森本和夫・本間邦雄訳/ ちくま学芸文庫)などを買う。 昨夜、「哲学者たちの死に方」 (S.クリッチリー著/杉本隆久・國領佳樹訳/河出書房新社)を就寝前に読了したのだが、 デリダの項目にちょっと興味を持ったので。 仕事は「調べものとお勉強」モードを増やし始める。 18 時頃に退社。遊園地はもうすっかりクリスマスだ。 スーパーで買い物をして帰宅。 ルイス・キャロルの「枕頭問題集」の解答を一題分訳してから、 夕食の支度。キムチ鍋。 近所のスノッブなスーパーはスノッブ過ぎて、 「キムチ鍋のもと」のようなものは売っていなかったので、 やむなく和風のだしと白菜キムチで適当に作った。 でも美味しかった。寒いときは、キムチ鍋もいい。 赤ワインを一杯だけ。今、鍋のあとで饂飩を煮ているところ。 キムチ鍋のあとは、饂飩もよろしいねぇ。

2009年11月17日火曜日

冷たい雨の日

8 時過ぎに起床。雨。気温もかなり低い。 今期初めて空調の暖房スイッチオン。 珈琲、トースト、林檎ジャムの朝食のあと、 お弁当を詰めて、出勤。 10 時前に出勤して、午前午後とお仕事。 昼食は持参のお弁当。生姜焼きメインの海苔弁当にしてみました。 今日はふとしたことから横道に入って OCaml の入門書を読み耽り、 気付いたらかなり、サボってしまった。 18 時に退社。外はまだ雨が続いている。 大した雨ではないと思って傘をささずに帰ったのだが、 帰宅したときには冷たい雨でずぶ濡れになっていた。 まず、お風呂に入って身体を温める。 夕食はピェンロー。ゲランドの塩と、京都の七味にて。 シャルドネの最後の残り。 もっと寒くなってからの方が白菜が美味しいような気がするが、 今日の寒さはピェンロー向きだ。 もちろん鍋の後は雑炊。 そのあとは、珈琲でチョコレートを食べながら、 楽しく「枕頭問題集」の翻訳など。

ニュースなんかでちょっと目にすると、 「仕分け」って何だか、よろしくないメッセージ性を持っている気がする。 もちろん無駄を削るのは、条件抜きで結構なことではあるけど。 第一に、権力をふるう楽しさを見せ過ぎる。 仕分けている人達の顔が、猥褻なくらい輝いて見えてしまう。 第二に、身の程を知ってうつむいて暮らしなさい、もっと下を見なさい、 と言うような通奏低音が聞こえる。 どちらも実は、良いことでも悪いことでもない。 多分問題は、何故か、あの「仕分け」が貧乏臭く見えることなのだ。 おそらく、「力」に慣れていないからじゃないだろうか。

2009年11月16日月曜日

long term

8 時過ぎに起床。 土日遊んでしまったので、出勤するのが億劫。 珈琲だけの朝食。 お弁当用にハムと胡瓜のサンドウィッチを作って、出勤。 午前、午後とお仕事。昼食は持参のサンドウィッチ。 18 時に退社。帰宅して、洗濯。 その間に御飯を炊いて、明日のお弁当用に生姜焼きを作り、また、 ルイス・キャロルの「枕頭問題集」の解答を一題分翻訳する。 丁度、洗濯が終わったので浴室に干して、夕食の支度。 今日も水炊き鍋。白ワインを一杯だけ。 雑炊は最近、お気に入りのとろろ芋つき。

昼のミーティングの折の雑談にて。 内閣が変わって、各省の対応も変わり、 お上の影響がこの小さな会社にも及んでくる昨今。 情報産業にまるで見当違いの投資や刺激策をしたり、 あるいは折角、芽が出てきたところを中止したり、 おかしなことをするくらいなら何故、 大学教育にもっと投資してくれないのか。 秋葉原で会った若者二人がこの会社を設立してから、 世界を相手に出来るビジネスに育つまで 25 年かかったくらいだから、 今から数十年先は見て投資しなければいけない。 それなら、大学教育にもっとお金を使うべきだろう、と同僚が熱く語っていた。 それは文科省の管轄だしねえ、などと冷やかしながらも、 我々、非アカデミックの商売人たちもなかなか真面目だな、と思った。 本来なら国が長期的視点を持つべきだが、 国自体が貧しいときはしようがない。 民間で余裕のある人や集団が、長期的投資をするしかないだろう。

2009年11月15日日曜日

帰京

9 時起床。珈琲だけの朝食。 昨夜は、 大学勤務時代にお世話になった方のお祝いの会食。 随分と遅くなったせいで、やはり朝は寝坊。朝風呂に入って、 湯船で「アルファを求める男たち」(P.L.バーンスタイン著/ 山口勝業訳/東洋経済新報社)を読む。読了。 「たまたま」(L.ムロディナウ著/田中三彦訳/ダイヤモンド社) と並べて読んだのは意図的で、 どちらも立場は違うが「偶然」や「リスク」をどう捉えるか、 がテーマなので。 自然現象として、偶然は因果よりも根本的であり、普遍的である。 しかし、その逆に、 人間にとって、偶然は因果よりも希少な資源である。 因果を辿って予測される未来の情報は、 究極的には市場によって共有化されるが、 偶然に支配された未来はそうでない。 未来の結果を制御することは原理的にできない一方で、 そのリスクを制御することはできるかも知れない。 しかし、人間が何かを取り出したり、思うように変形できる偶然はほとんどない。

12 時前にチェックアウトして、松ヶ崎のお鮨屋さんにて昼食。 シャンパンをグラスで二杯ほど。 この土日、京都は観光で大変な人出のようだったが、 こんな北の方で昼間からお鮨を食べる人もいないようで、お店を独り占め。 京都の景気動向などご主人と少しお話ししながら、ゆっくり握りをいただく。 他にたくさん例を知っているわけではないが、 京都のお鮨は酢飯の口当たりがやわらかいような。 切れ味の鋭さよりも、ほっとする感じで(これがはんなり?)、 これもまたよろし。 私は関西人なので、ほっとする感じ、と思うのだが、 東日本の人なら、なんだかもうひとつしゃきっとしない、 という印象になるのかも知れない。味わいも人により色々。 新幹線の車中では、「所有せざる人々」 (U.K.ル=グィン著/佐藤高子訳/ハヤカワ文庫)を読む。 16 時半頃、東京に着いて、スーパーで買い物をして帰宅。

夕食は娼婦風スパゲティと赤ワインを一杯だけ。 食後に珈琲と、昨日シアトル土産にいただいた "Theo" のチョコレート。 チェリーとアーモンド。 全然知らなかったが、シアトルはチョコレート屋さんの名所らしい。 夜も休暇モード。

2009年11月13日金曜日

うどんすき

8 時起床。昨夜の食べ過ぎ飲み過ぎで、調子はいまひとつ。 珈琲だけの朝食のあと、出勤。 9 時台に出社して、午前、午後とお仕事。 昼食は近所のタイカレー屋さんにて。 18 時過ぎに退社。外は冷たい雨。 帰宅する頃には身体が冷え切っていた。 夕食はうどんすきにした。 今まで食べたことがないような太さのうどんにあたたまる。 ヱビスビール(琥珀)。 夜はキャロルの「枕頭問題集」の翻訳など。

明日の更新はお休みします。 明日、明後日とちょっと贅沢をしてくる予定。 つつましやかな生活に、時には潤いを。 次回の更新は明後日、日曜日の夜です。

2009年11月12日木曜日

打ち上げ

8 時起床。 珈琲、トーストの朝食。 お弁当に卵と胡瓜のサンドウィッチを作って、出勤。 定時出社。 午前、午後とお仕事。 身体の中で、免疫システムが頑張っている感じ。 昼食は持参のサンドウィッチ。 19 時前に切り上げて、 夜は近所の焼肉屋にて、「世界最速」達成のチーム打ち上げの宴会。 私はこのプロジェクトには途中参加で、 運良く勝ち組に居合わせて祝勝会にも便乗させてもらった、 という立場だが、楽しくご一緒させていただく。 次はまた新たな挑戦のプロジェクトが始まる。 それはさておき、焼き肉って久しぶりだなあ。 帰宅は 23 時過ぎ。

身体の免疫システムが全力で戦っている模様。 明日は無事、出勤できるかなあ。

2009年11月11日水曜日

早退き

8 時過ぎに起床。 珈琲、トースト、林檎ジャムの朝食のあと出勤。 毎日だと続かないかな、と思って、今日はお弁当なし。 9 時台の出社。午前、午後とお仕事。 昼食は近所の中華料理屋さんにて酢豚定食。 午前中は、気圧が下がると体調も下がるなあ、 という程度にしか思っていなかったのだが、 昼頃から寒気がして、喉が痛くなってきた。 身体がこわばってきているような気もする。 同僚が風邪をひいて喉が痛いと言っていたので、 これはうつされたに違いない。 これはいけないなと思って、 切りの良いところで作業を終え、16 時半くらいに退社。 部屋を暖くしてお風呂に入り、 その後はできるだけ楽な格好をして、安静に過す。 夕食はまた鍋と雑炊。 雑炊を作っているときに冷蔵庫からあさつきを取り出そうとして、 ふと、大和芋が目に入った。 雑炊の仕上げに、卵だけではなくてとろろも使ってみてはどうだろう、と思いついた。 卵とろろ雑炊だ。それは美味しいに決まってるぜ、という予感がする。 大抵、こういう思いつきの結果はぱっとしないのだが、 これは大成功だった。 とろろ芋の類はちょっと高価なのでいつもというわけにはいかないが、 時々はいいかも。 さて、明日、目が覚めたら風邪気味だったのが治っているか、 あるいは、本格的に風邪をひいているかなあ……

明日の夜は会食の予定ですので、 更新が少し遅れるかも知れません。

2009年11月10日火曜日

サンドウィッチ

9 時近くまで寝てしまった。寝坊。 慌てて起き出して、珈琲だけの朝食をとり、 お弁当用に、鶏胸肉と牛蒡と、 ポテトサラダのサンドウィッチ二種類を作って出勤。 なんとか 9 時台に出社。 午前、午後とお仕事。 昼食は持参のサンドウィッチ。 サンドウィッチのランチも悪くないな。 18 時過ぎに退社。 最近はけっこう暖い日が続いていて、 夕方でも肌寒いというほどではない。

帰宅。 amazon からタイガーブック(「最新コンパイラ構成技法」(A.W.Appel 著/ 神林靖・滝本宗宏訳/翔泳社))が届いていた。 原書(C 言語版)は持っているのだが、 こちらは ML 版だし、amazon が熱心に薦めるので。 残り物の惣菜と白ワイン少しで一服。 一息ついてから、夕食の支度。 牛蒡入りの肉豆腐、卵とじ。 新調したばかりの土鍋が今日も大活躍。 かなりあっさりめの味つけだったので、 残りのだしを見つつ、これは雑炊にすると美味しいんじゃないかなあ、 と悩む間もなく、実行してしまう。 私の従来の主張、「世の中で一番美味しいものは雑炊だ」 説を裏切らない雑炊だった。 夜は、「枕頭問題集」の翻訳など。

2009年11月9日月曜日

ヒューム / 鍋のある日々

8 時過ぎに起床。珈琲とトーストの朝食。 適当にお弁当を詰めて、出勤。今日は良い天気だ。定時過ぎに出社。 何だか久しぶりに出社したような。午前、午後とお仕事。 昼食は持参のお弁当。卵焼き、ポテトサラダ、牛蒡のきんぴらの、海苔弁当。 海苔弁当というのは誰が考えたのか、便利なものだ。 御飯に鰹節と海苔があって、おかずがちょっとあればもう美味しく食べられる。 定時の 18 時に退社。 遊園地の中は、 少しずつ、クリスマスらしいイルミネーションが始まっている。 スーパーで食材を調達して帰宅。 一服してから、お風呂に入って湯船で読書。 "On Suicide" (by David Hume / Penguin Books Great Ideas) を読む。 ヒュームほど正気な人が少ないのは残念だ。 夕食はまた鍋です。鶏肉と豚肉の水炊き。ゆずで割ったポン酢。 ブルゴーニュのシャルドネを一杯だけ。 たまーにちょっといいワインを飲むと、有り難いものだ。 あとはもちろん雑炊。 夜はルイス・キャロルの「枕頭問題集」の翻訳を再開、の予定。

2009年11月8日日曜日

初鍋

9 時過ぎまで寝てしまった。この季節はいくらでも眠れるなあ。 珈琲だけの朝食。 午前中はぼうっとしている間に過ぎて、昼食の支度の時間。 鰤の照り焼き、菠薐草のおひたし、油揚げの焼いたもの、大和芋のとろろ汁。 食後に土鍋の手入れをして、午後はまず昼風呂。 湯船で「哲学者たちの死に方」 (S.クリッチリー著/杉本隆久・國領佳樹訳/河出書房新社)を読む。 ほんの少しだけ、寝台に横になろうかな、と思ったら、 16 時近くまで寝ていた。どうしてこんなに眠れるのだろう。 目覚しに掃除機がけをして、夕方まで読書。 「『痴呆老人』は何を見ているか」(大井玄/新潮新書)など。 日々、老いと死について考えることは良いことですね。 敬愛するモンテーニュが書くには、 人に死ぬことを教えることは生きることを教えることであろう。 また、ソクラテスが言ったことには、 真の哲学者は死ぬことを自らの職業とする、のである。 とは言え、 麻生久美子がいるあんな店があったら毎日、発泡酒飲みに行っちゃうなあ、 でも、小雪さんのバーでハイボールも捨て難い、 迷っちゃうなあ、とか思っているようでは、悟りは遠い。

夕食は新調した土鍋で鶏の水炊き。 生醤油を柑橘類を絞ったもので割って、ポン酢代わりに食す。 白ワインを一杯だけ。 今日はたまたまスノッブなことをしてみたが、 本音では、ミツカンの「味ぽん」が好きだ。 食通の皆さんは大抵、市販のポン酢は甘過ぎて、 またその甘みが変なので、絶対に駄目だと言うものだ。 しかし、私の見解では、 日本人の口に一番あうウィスキーが「角」だと言うのと同じ理由で、 「味ぽん」もまた定番なのである。 それはさておき、今日は醤油と柑橘類で作ってみたが、それもまたよろし。 うまい。冬万歳、鍋万歳。一年中、冬ならいいのなあ。 鍋のあとは雑炊。 雑炊は新しい鍋に対する養生と言うよりは、自分に対する養生。 雑炊うまい!雑炊万歳!やはり冬は鍋ですねえ。 人生の最期には鍋のあとの雑炊が食べたい。 夜は、ルイス・キャロルの「枕頭問題集」の解答編の翻訳を再開……、 の予定だが、明日からにするかも。

2009年11月7日土曜日

哲学者たち

9 時に目が覚めた。ああ、よく寝た。 寝床でしばらく、「哲学者たちの死に方」 (S.クリッチリー著/杉本隆久・國領佳樹訳/河出書房新社) を読んでから起き出す。珈琲だけの朝食。 洗濯機に洗濯を任せながら、家計簿つけなどの家事。 昨日、届いた新しい土鍋の手入れにお粥を炊く。 このお粥は出来たら、鍋に入れたまま一日ほど放置するので、 昼食に食べられるわけではない。 一方で、昼食は、じゃが芋のスライスのサラダ、油揚げと菠薐草のフェデリーニ。 細いパスタって何となく「蕎麦」や「素麺」のイメージに作ってしまう。 特に茹で加減。 これは日本人風なのかも知れない、と常々思っている。 本場のイタリア料理ではどうなんでしょうか。

午後は一時間ほど昼寝をして、ぼうっとしているうちに、 この季節だともう外が薄暗くなってくる。 洗濯物を取り入れると、まだ乾ききっていない。 やむを得ず浴室の乾燥機で干し直して、 近所のスーパーに買い出しに行く。 夕食は御飯を炊いて、 鰤の照り焼き、牛蒡の煮付け、焼き油揚げ、菠薐草のおひたし、 大和芋のとろろ、長葱としめじの味噌汁。 最近は主婦っぽく何品も作ってしまう私。いつでもお嫁に行けそう。 食後に煎茶。

夜はまた「哲学者たちの死に方」を読んだり。 ディオゲネス・ラエルティオスの「ギリシア哲学者列伝(上、中、下)」 (加来彰俊訳/岩波文庫) は私の寝床での愛読書の一つだが、その現代版の趣き。 昔、入試の採点場で「ギリシア哲学者列伝」を読んでいたら、 他学科の先生に「さすがH先生だ」と感動されたのだが、 実際は、哲学者たちの変なエピソードが満載の週刊誌的な本である (それと知って、「さすが」とおっしゃたのかも知れない)。 例えば、ディオゲネス・ラエルティオスは各哲学者を紹介したあと時折、 その哲学者に捧げる自作の詩を得意気に記しているのだが、 これがしばしば失笑してしまうほどショボい。 こういう気軽な感じが、「哲学者たちの死に方」にも遺伝していて、 テーマが重いわりに気楽に読める。

2009年11月6日金曜日

黒板

昨日、今日と一回ずつ講演して、9 時過ぎに仙台より帰宅。 夕食は車中で食べた牛タン弁当。 研究会は明日の午前中もあるが、 昨日、今日の二日間では、黒板を使って講演したのは私だけだった。 ちょっと意外だったのは、 紙やトランスパランシを投影する人もいなかったこと。 私自身は、 カラーペンで手書きしたものを OHP で投影するのが好きだが、 今回は、単なるノスタルジィで黒板を使ってみた。 予定していた量の半分ほどしか話せなくて、 板書しながらではやはり伝えられる分量が減るなあ、 とも思ったが、 一方では、 「ほんとうに」伝わっている情報量を考えると、 実は板書しながらの方が多かったりして、と思わないでもない。 とは言え、 時代の流れはようやく数学の講演の仕方も変え始めたようで、 (流石に MS 社製の某ソフトウェアを使う人はいないが) TeX で作成した原稿をプレゼンテーション用の形式に変換して PC から投影するのが、 最早、支配的になったようだ。 これからは、PC の力を使っていかにうまく講演するか、が問題になっていくのだろう。

帰宅したら、冬を迎えるため購入した土鍋が届いていて、 小さいながら確かな幸せ。 明日の昼は早速、お粥を炊こう。

2009年11月4日水曜日

レヴィ=ストロース死去

9 時近くまで寝てしまった。今日も爽やかな良い天気だ。 珈琲とトーストの朝食のあと出勤。 適当にお弁当を詰めて、10 時くらいに出社。 午前、午後とお仕事。昼食は持参のお弁当。 卵と長葱とベーコンの炒飯、油揚げを焼いたもの、 牛蒡の煮付け、砂肝の大蒜バター炒め、菠薐草のおひたし。 今日の購入本、「新恋愛講座」(三島由紀夫/ちくま文庫)、 「哲学者たちの死に方」(S.クリッチリー著/杉本隆久・國領佳樹訳/河出書房新社)。 明日、明後日と出張で、次に出社するのは月曜日になってしまうので、 次に取りかかり易いように整理作業などをして、 切りの良いところで 17 時半くらいに退社。 帰宅して、菠薐草のおひたし、牛蒡の煮付けと赤ワイン少しで一服。 夕食のメインはラム肉、もやし、舞茸を炒めたものに、生姜醤油ベースのソース。 つけあわせに、茹でたじゃが芋のスライス。 固くなったパンの残りを焼いて、オリーヴオイル。 夜は講演の準備を少し。

レヴィ=ストロースが亡くなったそうだ。百歳と知ってちょっと驚いたが、 一つの時代が終わったのだなあ、という感じ。 それだからと言うわけでもなく、今日たまたま、「哲学者たちの死に方」を買った。 その最後の章「長い二〇世紀2」で 1980 年代から 21 世紀初めにかけて死ぬ、 フランスの思想家たちの名前を見ると、この最後の章の最後(から二人め) がレヴィ=ストロースであるべきだったのかも知れないと思った。 当たり前のことかも知れないが、 ラカンもレヴィナスもサルトルもボーヴォワールもメルロ=ポンティもバルトもドゥールズもガタリもデリダもフーコーも既に死んでいる。

明日、明後日と仙台に出張のため、明日の更新はお休みします。

2009年11月3日火曜日

女とコーヒー

9 時過ぎまで寝てしまった。 雲一つない秋晴れ。空気も冷たく、ぱりっとして爽やかだ。 ニュースによると関東でも、木枯らしが吹いたらしい。 珈琲、オレンジジュース、トーストの朝食。 午前中は出張の予約など雑用をしてから、朝風呂。 湯船で「騙し絵」(M.F.ラントーム著/平岡敦訳/創元推理文庫) の続きを読む。昼食は御飯を炊いて、 作り置きの卵焼き、里芋、牛蒡、菠薐草のおひたし、 ラム肉ともやし炒め、油揚げと長葱の味噌汁。 午後は少し昼寝、のつもりがまた一時間半くらい寝てしまった。 ついでに寝台で「騙し絵」を読了。なかなか面白かった。 あとの二作も翻訳してほしいものだ。

珈琲をいれて、講演のノートづくり。 随分と昔に考えたことなので、もうほとんど覚えていない。 過去の自分は頭が良かったのだなあ。 もちろん、今に比べて、という比較の問題ではあるが。 それはさておき、 ここ最近、「黒板」というものを見ていないので、 ちょっと懐しい気持になって、 黒板で講演をするためにノートを作っている。 しかし、ふと気付いたことには、 東北大の数理科学記念館って黒板あったっけ。

夕方くらいに一段落ついたので、 明日のお弁当用に油揚げを焼く。 味見と称して生醤油をかけて食し、白ワインを少し飲みながら、 「夜会服」(三島由紀夫/角川文庫)を読む。読了。 嫁姑問題って大変なんだなあ。 と言っても、横鞍の妙技を受け継ぐ乗馬の名手の姑なんていたら、 それはお嫁さんは大変に決まっているし、現実味は全くない。 そもそもほとんどの夫は嫁姑問題の相談のために、 妃殿下に会いに行ったりしない(多分)。 それくらいにスノッブ過ぎて、現実味は全くないのだが、 やはり三島らしい女性に対する鋭敏過ぎる洞察力が時折、発揮される。 13 時半からのメロドラマになりそうな娯楽小説とは言え、 女がたった一人でコーヒーを呑むときの味を知っているか、 と姑がヒロインの絢子にこぼす小説の結末では、しんみりしてしまった。 夕食は、鶏の砂肝と長葱のフェデリーニ、白ワインを一杯だけ。

2009年11月2日月曜日

お嬢様ブーム

随分と寝坊して、9 時近くまで寝てしまった。 珈琲、オレンジジュース、トースト、ワインジャムの朝食のあと、 お弁当に鯛飯、卵焼き、高野豆腐、里芋、牛蒡のきんぴらを詰めて、出勤。 10 時くらいに出社。午前、午後とお仕事。昼食は持参のお弁当。 どれだけ続けられるかなあ。 これからの季節だと、作りおきのものを朝に詰めていけば良いので、 大した手間ではないとは言え、毎日となるとねえ。 昼休みの散歩に神保町を歩き、 三島由紀夫の「夜会服」(角川文庫)を買って帰る。 「純白の夜」、「夏子の冒険」と来て、「夜会服」。 角川文庫の三島はお嬢様ブームらしい。 まあ実際のところ、 三島由紀夫はこういう「マドモアゼル」向けの小説と、評論の二分野が、 良いように思う。

今日は何故だか、身体が疲れているようで、 舌が腫れているような気もする。 急に寒くなったからかなあ、と何でも気候のせいにするお年頃。 夕食は栄養のあるものにして、ルイ十四世なみに食べよう、 などと思いつつ、午後も軽めに仕事をする。 18 時過ぎに退社。外はすっかり肌寒い。 スーパーで、ラム肉の薄切りを安く売っていたのを購入して、帰宅。 砂肝の大蒜バター炒めと赤ワイン少しで一服。 夕食はまず前菜に、茹でて冷やしておいたじゃが芋を薄切りしてサラダにし、 その間にパスタを茹でてカルボナーラを作る。 この二皿を食べてから、メインにラム肉をどっさり焼き、 この前サンドウィッチを作ったときの残りのパンをオーヴンで焼いて、 カルボナーラのソースにつけて食べつつ、 ラム肉の薄切りを焼いたのを生姜醤油ベースのソースでじゃんじゃん食べる。 カルボナーラに白ワインを少し、ラム肉に赤ワインを一杯ほど。 食後に珈琲。 夜は三島由紀夫の「夜会服」を読む。

ワインの木箱を再利用した爪研ぎ箱の中のクロ:

2009年11月1日日曜日

霜月

9 時起床。 寝室のドアがきちんと閉まっていなかったらしく、 寝ている途中で猫が入ってきて良く眠れなかった。 寝台の空いているスペースにいればいいのに、 なぜだか身体の上に乗りたがるので困る。 朝食は珈琲のみ。 午前中は講演の準備を少し。 久しぶりにクレヨンとホワイトボード代わりの収納扉が活躍。 最近、ペンを長い間持っていると手首が痛くなるので、 子供用クレヨンで壁に書く方がいい。 「キットパス」という製品で、なめらかなものになら何にでも書けて、 粉や匂いも出ず、湿らせた布で簡単に拭き取れる。

朝風呂に入ってから、昼食の支度。 長葱と卵の炒飯と、白菜の漬物など。 ついでに、まだ余っている蒟蒻や里芋を煮返しておく。 丁度、京都からワインが届いた。 寝床で「ジャンピング・ジェニイ」(A.バークリー著/狩野一郎訳/創元推理文庫) を読んでいるうちに、また大量に昼寝。 午後はまた少しだけ講演の準備。夕方になって、 里芋、蒟蒻、白ワイン、「ジャンピング・ジェニイ」で一服してから、夕食の支度。 鯛のあらの身の残りで鯛飯、菠薐草の赤いところのおひたし、 舞茸と長葱の味噌汁。鯛飯と言っても、 鯛の身の量が少な過ぎて寂しいので菠薐草を入れたりして、 しかも、痛恨なことには薄口醤油が切れていたので、 出来上がりは永井荷風的な炊き込み御飯になっていた。 でも見ためよりはずっと美味しかった。 食後に煎茶。 しばらく、「騙し絵」(M.F.ラントーム著/平岡敦訳/創元推理文庫) を読む。

あっと言う間に、もう霜月。 11 月にもなると、もう年末が見えてきますね。 この一年早かったなあ……と、既に今頃から年の瀬気分。 砂肝の大蒜バター炒めを作って、もう少しワインを飲みながら、しみじみ。 明日、明後日と、ぐっと冷えて行くそうで、もう冬ですねえ。