2009年4月30日木曜日

スリップ・ストリーム

8 時起床。ちょっと思うところあって、 朝起きてすぐに少し書き物をすることにしたので、 定時に遅刻しそうになった。 遅刻してもいいんだけど、4 月中は定時出勤のつもりだったので、 慌てて出勤。 今日はすっかり初夏の陽気。午前午後とお仕事。 昼食は石川風カツカレー。 新刊書店で、「ユダヤ警官同盟(上、下)」(M.シェイボン著/黒原敏行訳/新潮文庫) を買う。 チェスの神童で、 かつユダヤ人の間で救世主と囁かれていた若者の殺人事件から始まる話で、 そうと聞いては買わずにいられない。 ちなみにこの小説は、2008 年度のヒューゴー賞、 ネヴュラ賞、ローカス賞という SF 主要三賞を制覇、 しかも、ミステリとしてエドガー賞(アメリカ探偵作家クラブ賞)の長編賞と、 ハメット賞の最終候補にもなった話題作なので、 期待はなおさら高まる。連休中にゆっくり読もう。 今日は思いの他、作業が調子良く進んだので、 17 時過ぎに退社。

夕食は、羊肉のステーキに、ベビーポテトのつけあわせ、 全粒粉のパンと生胡瓜。白ワインを一杯だけ。 丁度これでワインが切れたところに、京都から五月のワインが届いた。 赤、白、スパークリングが一本ずつ。

2009年4月29日水曜日

25時間目

8 時起床。いつもの朝食メニュのあと、珈琲の残りをもって、 寝台で読書など。「リファクタリング・ウェットウェア」 (A.Hunt著/武舎広幸・武舎るみ訳/オライリー・ジャパン)。 気付いたら一時間くらい二度寝してしまっていた。 昼食はリエットとフォワグラのムースなどでバゲット。 白ワインを一杯。 午後は一つ気になっている問題を考えた他は、読書など。 職場で借りてきた「C プログラミングの落とし穴」 (A.コーニグ著/中村明訳/アジソン・ウェスレイ・トッパン)。 夕食は、羊肉のペッパーステーキ。 昨日、賞味期限切れのため半額で売っていたので。 つけあわせにベビーポテトと、春玉葱とピーマンのスパゲティ。 白ワインを一杯。

大学から会社に移ると、やはりそれなりに仕事があれこれあって、 またプログラミングも面白いので、毎日それだけで終わってしまう。 私は基本的には、そのとき自分が一番面白いと思うことをやっていれば、 ほぼ満点だと思っている。 だからこれでいいのだが、やはり数学も考えたい。 でもどうしても優先度が下がって、なかなかそうも行かない。 けして時間がないわけではないので、不思議なものだ。 しかし、大学なんて会社に比べれば大変に暇なのに、 それでも研究に時間を割くのは何故か難しいのだから、当然とも言えよう。 吉本隆明が「思想なんて一日の 25 時間目でやるものだ」と言っていたのは、 そういうことなのかな、と思いつつ、模索中の毎日である。

2009年4月28日火曜日

マッシュルーム

8 時起床。珈琲、オレンジジュース、クロワサンの朝食。 相変わらず、天気は良いが肌寒い日が続いている。 午前、午後とお仕事。昼食は麻婆茄子の定食。 定時退社して、スーパーで食材を買って帰宅。

夕食はオムライスに決めていた。 良く作るメニュだが、いつもとは違う、本格的なオムライスを作るべく、 キッチンに立つ。 ところが、マッシュルームを買うのを忘れていた。 柔道家の締め技で落ちるかのように、がっくり膝をつく。 マッシュルームの入っていないオムライスより、 いっそ卵を使わないオムライスの方が、本格的でありえるかも知れない。 オムライスに限らずいわゆる洋食メニュで、マッシュルームが入っていない、 なんてことがあってよいものだろうか。 とは言え、他の準備は万端なのでやむをえず立ち直り、オムライス作り。 隠し味にL&Pウスターソースと、おろし大蒜を使い、 素晴しい出来栄えだったのだが、 それだけに、なぜここにマッシュルームが入っていないのか、 悔しさはいや増すばかりであった。

2009年4月27日月曜日

雲をつかむ話

8 時起床。珈琲、オレンジジュース、クロワサンの朝食。 今日も良い天気だが、気温は低い。 定時に出勤。朝からデバグに励み、 昨日の問題は解決したが、今度はアルゴリズムにバグを発見。 定例のミーティングが一つあったあと、昼食は近所の定食屋にて。 午後はバグの原因追跡。夕方になってようやく原因を突き止めたが、 かなり大きな改訂作業が必要そう。 数学者もそうだが、プログラマの日々も、おおむね欲求不満のうちに過ぎていくようだ。 定時過ぎに退社。 夕食はもやしの炒麺、赤ワインを一杯だけ。 食後に珈琲と、チーズケーキ。

会社柄か、「クラウド」という言葉をしょっちゅう聞く。 そんなに世の中、「クラウド」なのだろうか。 時代はクラウドだ、クラウドの衝撃に備えろ、とか、かしましい。 そういや、TK 大の N 先生と雑談していたら、 もうコンピュータは世界に 5 台ほどあればいい、 と過激な発言をしていたが、私にはとてもそう思えない。 分散化という話はどうなったのだろうか。 一種の先祖返りとしか思えないのだが……。 ま、そんなこんなで、趣味と実益を兼ねて、 クラウド関連の資料を集めて読んでいる。

2009年4月26日日曜日

SIGSEGV

10 時頃ようやく起き出して、珈琲、オレンジジュース、クロワサンの朝食。 午前中は家計簿つけとか、日常のあれこれ。 昼食に、ムース類でバゲットのサンドウィッチ。 午後は、散歩ついでに神保町に行く。 今日は良い天気だ。気温もそこそこ高い。 SBUX でタンブラーに珈琲をいれてもらって、 会社でサンドウィッチの昼食。 昨日までに一応、動くものが出来たので、 日曜の午後にのんびりと性能チェックでもしようかな、 と陽気に作業を始めたら、えらい目にあった。 テスト用のデータを与えたら、不可思議なエラー続出。 ちゃんと動いていたはずのものまで挙動不審。 メモリ管理のバグに違いないのだが、 半日で原因は突き止められず。 確保した領域は丁寧に解放しているし、 解放したところにアクセスもしていないし、 二重解放もしていない。おかしいなあ……。悄然として退社。 お茶の水のカレー屋さんにて夕食。チキンカレー(10倍)。 歩く元気もなく、帰りは地下鉄で。

最寄り駅に着いたと同時に、ひょっとしてあれが原因か、と思いついた。 始めの方で解放したメモリ領域に対し、 ずっと後でその「長さ」をとっていたような…。 その領域にはコンピュータの都合でもう別のデータが入っているかも知れないので、 領域の長さを得ようとすると、運が悪いとランダムな長さが返ってくる。 その大きさによって微妙なエラーから悲惨なエラーまでランダムに災害が起こるはずだ。 とすると、今日半日の作業は無駄だったばかりか、有害だった……。 20 時過ぎに帰宅。

2009年4月25日土曜日

エレベータの問題

8 時頃目が覚めた。しかし、マグカップに珈琲をいれて、 しばらく寝床で読書をしたりしていたので、 起床は 10 時近く。 今日は朝から雨。夕方には強く降るとの予報だったので、 自宅静養の日にする。 午前中は洗濯などの家事。 昼食はポモドーロで、シラーを一杯だけ。 午後は読書などで雨の休日を満喫。 「ウォリス家の殺人」(D.M.ディヴァイン著/中村有希訳/創元推理文庫)。 を読み始めて、夕方に読了。 途中で珈琲と、チョコレートケーキ。 やはりミステリは英国産だ。地味ながら落ち着いて良い。 夕方、お風呂に入って、湯船でも読書。 最近、湯船で読んでいるのは、 「プログラマのうちあけ話」(J.L.ベントリー著/野下浩平、古郡廷治訳/近代科学社)。 "Programming Pearls" の翻訳の続編にあたる。 夕食は、御飯を炊いて、ゴーヤチャンプルーと若芽の味噌汁など。

私が勤めているビルは十数階建てで、エレベータが 4 つ設置されている。 この規模で 4 つは適正か、十分過ぎるほどに思われる。 ところが、エレベータが来るのがやたらに遅い。 私のいるフロアは一階からの直通階なので、普段はそれほど被害がないものの、 やや異常なのではないかと思うときがある。 一体どういうアルゴリズムになっているのだろう。 この問題に対してソフトウェア業界で良く知られている解決法に、 「エレベータを待つスペースに大きな鏡を設置する」というものがある。 本当の問題は、エレベータが来ないことではなく、 エレベータを待つ間にストレスを感じることなので、 良い暇つぶしを用意すればよいのだ。 つまり、問題を解くときには、何が本当の問題なのか、 良く良く考えることで妙案が見つかるものだ、という教訓なのだが、 いくら鏡を置かれても遅いものは遅い。 できることなら、アルゴリズムを私が改訂したい。

2009年4月24日金曜日

スパニッシュ

7 時半くらいに起床。珈琲とオレンジジュースとクロワサンの朝食。 定時出勤。今日は昨日よりまたさらに、気温が低い。 午前にミーティングを一つ、その他はプログラムを書いていた。 最初は簡潔、明快なプログラムを書いているつもりだったのだが、 エラー処理をしたり、API にあわせたりしているうちに全体で千行近くなり、 自分でもわけがわからなくなってきた。 特にバグが出るとなかなか取れない。 今日も一つどうしても取れないバグがあったのだが、 二時間くらい格闘してから、 間違っているのはプログラムではなくて、自分の方だと気付いた。 無バグのバグだ。 やはりこういう爆発する複雑さを抑え込める能力は、 特殊な才能なのかも知れないなあ……、とちょっと溜息。

昼食は近所のタイカレー屋さんにて。 18 時から社内の技術的なセミナがあったので、参加。 どれも面白かった。流石にハッカーがごろごろしている会社だなあ。 そのあと続けて無料の宴会があったのでちょっと顔を出して、 ビールでスペイン料理をつまみ食いしてから帰る。 21 時頃帰宅。 さて、珈琲をいれて、デザートにしよう。

2009年4月23日木曜日

架空の学問

春眠暁を覚えず、眠くてしょうがないこの頃。 8 時起床。珈琲豆が切れていたので、オレンジジュースとクロワサンの朝食。 定時出勤。 今日も良い天気だが、昨日と変わって気温が低くて肌寒い。 午前、午後といつものようにお仕事。 昼食は近所の店でオムライス。定時退社。 珈琲豆を買って帰る。 夕食はバゲットと生胡瓜を切って、リエットとフォワグラのムース。 ヴィオニエを一杯だけ。食後に珈琲と、オレンジのタルト。

A.E.ヴァン・ヴォークトの「宇宙船ビーグル号の冒険」 (沼沢洽治訳/創元SF文庫)に、「ネクシャリズム」という架空の学問が出てくる。 訳語には「総合科学」という言葉があてられていて、 どうやら、科学のどの専門分野でもなく科学全ての分野を総合的に把握し、 そのつながりを研究、応用する学問のようだ。 主人公がそのネクシャリズムの専門家、ネクシャリストで、 あらゆる分野の科学者を乗せた宇宙船が危機に会うたびに (ちなみに宇宙船の総監督は数学者)、 どの専門家からも出て来ない発想で問題を解決するのである。 子供の頃、この架空の学問にぐっと来て、主人公に憧れたものだ。 もう一つ、SF ではお馴染みの架空の学問には、 I.アシモフの「銀河帝国の興亡」(「ファウンデーション」)シリーズに出てくる、 「心理歴史学」がある。この学問の詳細も良く分からないが、人類の未来を数学的手法で予測する、 という一種の未来学らしい。 私の子供心に、この架空の学問もぐっと来たものだった。 現実に存在しない架空の学問には、何か子供心をくすぐるものがあるらしい。

2009年4月22日水曜日

謎のキューブ

8 時起床。珈琲とクロワサンの朝食。 今日はまた良い天気で、気温も上がりそう。 まだ春先、といった感じと、もう初夏、という感じが、 交代交代にやってくる。 午前、午後とほとんどデバグ。 昼食は近所の居酒屋のランチメニュで、生姜焼き。 今日も定時の 18 時に退社。 フレックスなのでその必要もないのだが、 相変わらず定時出社退社を守っている。 帰宅して、夕食はゴーヤチャンプルー風の炒麺。 シラーを一杯だけ。食後に珈琲と、パンプディング。

昼休みに本屋で、 「フロッピーキューブ」 というおもちゃを買った。 ルービックキューブの一段しかない簡単ヴァージョンである。 もちろんパズルとしては、とても簡単。 しかし、このおもちゃの凄いところは、その仕組みだ。 ルービックキューブの仕組みもなかなか巧妙なものだが、 少し考えれば「こうなっているんだろうな」と分かる。 しかし、このフロッピーキューブはそれよりずっと複雑なはずだ。 正直に言って、私には分からない。同じ人が設計した 「ボイドキューブ」というものもある。 これはルービックキューブの中央が空になっている。 この仕組みは多分こうなっているだろう、と想像がついた。 一方でパズルとしては、中央の升目の色を手がかりに出来ない分、 ルービックキューブより難しいように思う。

2009年4月21日火曜日

理解の意味

8 時過ぎに起床。また少し寝坊したため、オレンジジュースとクロワサンの朝食。 通勤途中、SBUX で「京都タンブラー」にカフェ・ラテを入れてもらって、定時出勤。 午前、午後といつものお仕事。 昼食はタイカレー屋さんでチキンカレー。 ついでに新刊書店で「宇宙船ビーグル号の冒険」(A.E.ヴァン・ヴォークト著/ 沼沢洽治訳/創元SF文庫)を買う。 今日は、プログラムに大変不経済なことをしているところを見つけて、 それを何とか訂正しようとしていたのだが、一日をほとんど棒に振った。 慣れないことに頭を使い過ぎたのか、猛烈に疲れて、雨の中を定時退社。 目をあけていられないほど眠いので、夕食はあるもので。 つまり、茹で卵と胡瓜のサラダ。バゲットを切って、 リエット、干し杏入りフォワグラのムースなどで食べる。 ヴィオニエを一杯だけ。

昨日の超立方体と超球の話だが、最初は誰でも驚くものの、すぐに、 次元が高くなれば立方体の対角線の長さがいくらでも長くなるのだから当たり前じゃないか、 と気付く。つまり次元が高くなると、 一辺の長さが 1 の立方体を球の中に納めるために、 いくらでも大きな球がいる。 しかし、この立方体に内接する球の直径は 1 である。 計算してみれば明らかなことばかりとは言え、 次元が高くなると立方体や球のような単純な図形ですら、 我々の直観からすれば非常に奇妙で不思議なものだ。 三平方の定理からこうで、三次元でも距離はこう定義されて、 高次元でも同様にユークリッド距離を定義しますよ、 と習って、ああそうですか、と済ませるのが普通かも知れないし、 高校まで良くできた子や秀才の理解は大体そういうものなのだが、 数学のセンスオヴワンダーとは、そういう抽象的一般化とその慣れの、 もう一つ、向こう側にあるものだ。 あるときフォン・ノイマンは、 「数学においては、ものごとを理解することはできない。 できるのはそれに慣れることだけだ」と言ったそうである。 この意味はなかなか深い。

2009年4月20日月曜日

距離の感覚

8 時過ぎに起床。少し寝坊したため珈琲をいれる時間がなく、 オレンジジュースとクロワサンの朝食。 定時に出社して、午前、午後とお仕事。 昼食は会社の近所の定食屋にて、豚しゃぶと白身魚のフライの定食。 18 時の定時退社。 帰宅して、夕食はゴーヤともやしの炒麺でシラーを一杯だけ。 食後に珈琲とパンプディング。

昨日紹介した "The Cauchy-Schwarz Master Class" (J.M.Steele) に、こんな話が出ていた。 ちょっと数学を勉強すると、人はすぐ 3 次元よりも高い次元に慣れてしまうものだ。 公理と定義で整理されているおかげだが、 そのせいで高次元が相当にトリッキーで、 直観を裏切るものであることを忘れてしまう。 例えば、三平方の定理と、通常の距離の感覚。

今、一辺の長さが 4 メートルの正方形を考えて、 縦横ともに半分のところに直線をひき、田の字型に 4 つの小さな正方形に分ける。 それぞれの小正方形の一辺は 2 m だから、それぞれの中に半径 1 m の円がぴたっと入る。 では、問題。田の字の中心をその中心とする円で、 上記の 4 つの円に中からぎりぎり触れる円の半径はいくらか。 おしくらまんじゅうのように、4 つの円に小さな円が囲まれている形だ。 これは中学入試くらいの問題だろうか。答は√2-1 である。 では、一つレベルを上げて、今度は立方体を考えよう。 同じく一辺 4 m の立方体を、 上と同じように 8 つの小立方体に分け、 それぞれの中に半径 1 m の球をぴったり納める。 始めの大きい立方体の中心をその中心として、 この 8 つの球に中から触れる球の半径はいくらか。 正方形の場合が解けていれば易しい。もちろん答は√3-1 である。 では、4 次元では、5 次元では、と簡単に一般化できて、 一般の d 次元では、その(超)球の半径は√d-1 だろう。 例えば、10 次元のときは√(10)-1 で、大体、2.16 くらいだ。 おや、すると直径は 4.32 くらいで、もとの(超)立方体の一辺の長さより大きい! 小さな立方体の中に入った球たちに囲まれていたはずなのに、 外側の大きな立方体からはみ出してしまった?

2009年4月19日日曜日

inequality

9 時起床。珈琲とオレンジジュースとクロワサンの朝食。 今日は良い天気だ。午前中はいつものあれこれ。 鴨胸肉の冷製、茹で卵、胡瓜でバゲットのサンドウィッチを作って、 散歩ついでに会社に行く。 日曜日なので人も少ない。夕方まで気楽にプログラムを見たり。 私の給料は固定年俸なので、 会社に遠慮なく、いくらでも残業も休日出社もできる。 バグがなかなか取れないので、 もういいや帰ろう、と思ってメイルをチェック。 人事からの連絡で、私は試用期間中ではない、とのこと。 試用期間だから定時出社退社なんだよねー、とか、 新人研修とか面談とか一杯ありそうで大変なんだよ、 とか、人には(ちょっと嬉しそうに)話していたのだが……。 ま、でも朝は人がいなくて静かで良いので、 しばらく定時出社を続けてみよう。サラリーマンたるもの、 新人は誰よりも早く出社するくらいの気構えが必要だ。 帰るのも誰よりも早いけど。

夕食はお茶の水のカレーライス店にて。 つきだしのじゃが芋と、野菜カレー(10倍)。 野菜が沢山入っていて、その甘みで辛さがかなり中和される。 これはもっと辛くてもいいなあ。 帰宅して、珈琲とパンプディング外交官風。

夜は、"The Cauchy-Schwarz Master Class" (J.M.Steele / Cambridge) を読んだり。 (数少ない)不等式についての本の中でこれが簡単で、しかも一番面白い。 いつも数ページ読むだけで、はっとすることが書いてある。 かなり前から証明したいと思っている不等式があって、 それにつながるアイデアとか手法が得られるかも、 と思って、一般的な不等式関連の本を読み始めたのだが、 最近はもう趣味化している。 ところで、「不等式」(inequality)について検索しようとすると、 「不平等」の意味の "inequality" が大量にヒットしてしまって困る。 世の中では、数学的な不等式よりも、 経済的な不平等や不公平や不均衡の方がずっとずっと、 大事と思われているのだなあ。

2009年4月18日土曜日

かもねぎ

9時起床。珈琲とクロワサンの朝食。 今日は曇り空。 洗濯をしたり、掃除機がけをしたり、あれこれ雑用。 昼食は、オリーヴ入りのフーガス、鴨胸肉の冷製、シラーを一杯だけ。 食後に珈琲と、ブルーベリーのタルト。 昼風呂に入って、湯船で読書。 「知りすぎた男」(G.K.チェスタトン著/井伊順彦訳/論創社) から短編を一つ読む。 お風呂から出て、 寝台で「アインシュタイン・セオリー」(M.アルハート著/横山啓明訳/ハヤカワ文庫) の残りを読み終え、 少し横になるつもりが気付いたら小一時間昼寝していた。 夕方になって、スーパーに買い出しに行く。 立派なホワイトアスパラガスにぐっときたものの、 値段の高さに手が出なかった。 レストランでは嬉々として注文するかも知れないが、 スーパーでは主婦(主夫)モードなので、それはそれ。 帰宅して夕餉の支度。 鴨胸肉の冷製と長葱を使ったパスタ。 名付けて鴨葱スパ、とヴィオニエを一杯だけ。 食後に珈琲と、胡桃とレーズンのケーキ。

今日は何もしなかったなあ、と反省して、 二度目のお風呂では、湯船で「珠玉のプログラミング」(J.ベントリー著/ 小林健一郎訳/ピアソン・エデュケーション)から、 ヒープについてのコラムを読む。

2009年4月17日金曜日

ご馳走の週末

8 時起床。珈琲とオレンジジュースとクロワサンの朝食。 今日は曇り空、気温もかなり低く、ときどき雨も降るそうだ。 午前、午後といつものお仕事。今日も誰とも話さなかった。 昼食は、近所の居酒屋のランチメニュ。 「石川風カツカレー」と立て看板に出ているのが気になっていたのだ。 石川県風、ということらしいのだが特徴は、 (1)フォークで食べる、(2)ルーが濃厚、(3)キャベツの千切りが一緒に盛られている、 (4)カツに既にウスターソースがかかっている、の 4 点らしかった。 ウスターソースがかかっていると何でも美味しく食べられる人なので、 とりあえず満足のランチ。石川風の謎も解決されたし。 午後もいつものように仕事をして、定時に退社。

週末でもあることだし、会社の近所の蕎麦屋にて夕食。 ヱビスの生ビールを一杯、二色天盛り。 二色の変わり蕎麦の方は、さらしなの生粉(きこ)打切り。 天麩羅は生き海老、獅子唐、小茄子、穴子。 天麩羅は銀宝(ぎんぽ)を予定していたのだが、残念ながら売り切れ。 こちらでは春の天麩羅と言えば銀宝、ということになっている。 この魚自体は全国のどこでもある魚だが、名前が地方ごとに違って、 関西ではそれほどありがたがっていないような気がする。 品切れとあればやむをえない。海老と穴子でも問題なし。 一通り食べ終わったあと、突き出しの蕎麦味噌があまっていたので、 「十四代」を一合だけ頼んで、ゆっくり飲む。 私は関西では「賀茂鶴」を飲み、関東では「十四代」を飲むことが多い。 「賀茂鶴」は広島のお酒なのに、京都ではどこでもおかれていて、 東京ではどこでも「十四代」がおかれているように思うのだが、 実際は、それが理由で私がその店を贔屓するようになっているだけだろう。

帰宅すると、丁度、宅急便で京都よりワインと、美味しいものが届いた。 京都の某フレンチ特製のリエットや、ムース、鴨肉の冷製など。 今日は何だか、ご馳走三昧だ。 つたなくも真面目に働いていると、こういう良い週末もやってくる。

2009年4月16日木曜日

過去の事情

8 時起床。珈琲とオレンジジュースとクロワサンの朝食。 今日もいい天気だが、昨日ほどではない。 定時に出勤し、今日も午前午後とコーディング。 昼食は葱とろ丼と鮪のあら汁。 本屋で「アインシュタイン・セオリー」(M.アルハート著/横山啓明訳/ハヤカワ文庫) を買って戻る。物理の本ではなくて、サスペンス小説。

午後も午前と同じように過して、定時に退社。 今日はバグがなかなか取れなくてあまり進まなかった。 良く言われることではあるが、 C 言語の演算子の優先順位には根本的な問題がある。 設計者はどうしてこんな変なことにしたのだろうか、 と誰しも思うところだが、それには歴史的経緯による理由があるらしい。 昔の事情ではそれが自然に思えたものが、 今では事情が変わって明らかに奇妙なことになっているのに、 変更しようにも過去からの事情がそれを許さないのだ。 そういうことって、世の中にはたくさんあるよなあ……、 と思って少しは心を慰める。

ビルの外に出ると、雲行きが怪しい。また強い雨が降りそうだ。 家の近所の定食屋にて夕食。 具沢山の大きな豚汁と、温泉卵、海苔の佃煮と漬物。 帰宅して、チョコレートとカシスのケーキで、赤ワイン一杯と珈琲。

2009年4月15日水曜日

文化的吝嗇

8 時起床。珈琲とオレンジジュースとクロワサンの朝食。 夜の間に雨もあがり、今日もまた絶好の天気。 気温も高く、ジャケットもいらないくらい。 定時に出勤。 午前、午後とコーディングに励んだ、と日記には書いておこう。 会社の中のことは企業秘密だし。 私自身は特に重要なことをしていないので、 実際は書いても何の問題もなさそうだが、念のため。

昼食は某スマトラカレー屋さんにてチキンカレー。 昨日もカレー、今日もカレー。 味覚が子供なので、毎日カレーとパスタでも大丈夫だ。 時々大人になって、いい蕎麦と、お鮨が入れば、言うことなし。 スマトラカレーで思い出したのだが、 渋谷のストリップ劇場の近くにあった某カレー屋さんはまだやっているのだろうか。 動いているのが不思議なくらいのおじいさんが注文を取りに来て、 何を答えても同じく「卵カレーね」と言われる店だ。 渋谷もずいぶん綺麗になっていることだし、 土地開発に負けてなくなってしまったかなあ。

昼食のあとは、午後の始業までまだ時間があるので、書店を少しまわる。 また「さよなら、愛しい人」は買うのを見送った。 今日は店内放送で宣伝までしていて、 そこまで大々的に売っていると逆に引いてしまうのは、 文化的吝嗇というものなのだろうか。 店内放送に背を向けて、G.K.チェスタトンの「知りすぎた男」 (井伊順彦訳/論創社)を買って、社に戻った。 定時少し過ぎに退社。 帰宅して、夕食は納豆パスタと、胡瓜のサラダ。 白の方が良かったのだが、切れているので赤ワインを一杯だけ。 食後に珈琲とオレンジのタルト。

2009年4月14日火曜日

ウィズダム

7 時半起床、珈琲とオレンジジュースとクロワサンの朝食。 定時に出勤。今日もあたたかくて良い天気だが、 夜からは大雨になるそうだ。午前、午後とプログラミングに励む。 と言っても、実際は昨日書いたところの手直しがほとんど。 色々教えてもらったので、 型と関数をプロジェクト用のものに直すこともできた。 しかし、そうすると型をエディタが認識して色付けしてくれないのが気になり、 エディタの設定ファイルをいじっている内にお昼時。 昼食は近所のタイカレー屋さんにて。 本屋でまた「さよなら、愛しい人」を買うかどうか迷って、 結局買わずに社に戻る。 午後も同じ調子で、仕事をしたり、仕事をするふりをしたりして定時まで過す。

毎日、仕事の最後は、「ウィズダム・メモ」のバックアップ。 細かい設定や、どこになにがあるのか、とか、 どこにも書いていないがこういうことになっている、というような、 ささやかな情報をメモしているもの。 三歩あるくと忘れるというほどではないが、 最近の私は、 書き留める前に三つ何かすると忘れるので、 このメモはかなり重要。 例えば、それはどこそこにありますからこうして下さい、と聞いたあとに、 エディタの色付け設定をして、一箇所目についたバグをとって、 エスプレッソを飲んだら、もう忘れている。年はとりたくないものだ。 若いあなたは笑っているかも知れないが、明日は我が身ですよ。

それで思い出したのだが、ある大変偉い数学者の御老人の話である。 その話をうかがった時点で 70 歳近かったと思うのだが、 私にこうおっしゃっていた。 最近、自分は駄目になったと思う、数学がまるでできない、 その理由を考えてみるに、頭の中で自由に動かせる領域が減ったことが大きい。 昔は、ああして、こうして、ここはこうなって、一方でここはこうなるから、 あちらではこう、そっちではこうなってこう、と頭の中で考えられたのだが、 今では全部ノートに書かないと分からないし、 そうすると局所的にしか考えられないので、まともなことはできない。 という話だったのだが、 そういう問題が生じ始めたのが 70 歳の最近だったとすると、 それはすごいことだね。

夕食は豚肉、もやし、韮などの炒麺。 赤ワインを一杯だけ。食後に珈琲と、ティラミス。

2009年4月13日月曜日

愛しい人

8 時過ぎまで寝てしまい、ちょっと寝坊。 珈琲豆が切れていたので、朝食はオレンジジュースとクロワサン。 今日はまた初夏の陽気だ。 試用期間の新人の定時、9 時半に何とか出社。 午前、午後とちょっと集中してコーディングした。 一番最初のステップの関数の素朴なものが出来た。 あとの作業が楽になるようにデータを他の形式に翻訳するだけの、 本質的には数十行程度の関数だが、とりあえず何か表示されると嬉しい。 しかし、 プロジェクトで使われている変数型やら関数やらが良く分からないので、 基本型と普通の標準ライブラリで書いてしまっている。 プロジェクトのコーディング規約にも多分、あっていない。 おいおい習っていかなくてはならない。 こういうことは複雑で煩雑で膨大な情報で、しかもつまらないのだが、 絶対必須なので今のところ一番、荷が重い問題だ。 ソースを読めば分かる、ということなのだろうが、 ソースコードはもう何万行もある……。

昼食は居酒屋が昼間に出しているランチ。 鶏肉とトマト煮込みなど。 昼休みに新刊書店で、 チャンドラーの「さらば愛しき女よ」の村上春樹新訳が山積みにされているのを発見。 タイトルは「さよなら、愛しい人」である。 なんということだ、「さらば愛しき女よ」が「さよなら、愛しい人」だって! 少なからず衝撃を受けた。 会社に戻って、また仕事をしたり、仕事をしているふりをしたりして、 定時の 18 時少し過ぎに退社。 珈琲豆を買って帰る。 夕食は、ニラ玉炒飯と昨日の豚汁の残り、白ワインを一杯。 食後に珈琲と、胡桃の入ったスポンジケーキ。

「さらば愛しき女よ」が「さよなら、愛しい人」だって!? まあ、いずれ買ってしまうとは思うが……

2009年4月12日日曜日

眼高手低

9 時過ぎ起床。ゆっくりとよく寝た。 今日は比較的気温が低いようだ。 朝食は珈琲とオレンジジュース、クロワサン。 午前中は洗濯などの家事。昼食にはカルボナーラを作った。 午後は予定していた専門書読み。 夕方お風呂に入ってから、夕食の支度。 御飯を炊いて、豚汁、納豆など。 食後に珈琲とチョコレートケーキ。今日は一歩も外に出ず。

やっぱり初老にもなると、毎日新しいことを覚えて行くのは難しいなあ、 としみじみ思う、日曜日の夜。 昔、「眼高手低」という言葉を知って、これだな、と思った記憶がある。 目標だけは高くて現実の自分の実力が低いこと、 特に批評するだけ達者で本当に創り出す力はないことを指す言葉である。 概ね、ネガティヴな意味で使うものだが、 自分よりもずっと高い所を見ている姿だとして、 私は良い意味に捉えている。 若いときは誰でも眼高手低である。この私だって子供の頃は、 ひょっとして自分は天才なんじゃないか、と思っていたくらいだ。 でも年を取るに連れ、自分はこの程度のものだよな、と分かってくる。 世界を知って賢くなる分、当然そのはずであり、それはそれでいいのだが、 ポイントは「手低」の方ではなくて「眼高」の方だ。 年を取るほど、自分よりもずっとずっと高いところを見なくなる。 あえて目をそむけて、自分も、皆も、まあこんなもんだよな、と思うようになる。 私はそんな風ではありたくない。

2009年4月11日土曜日

0 からのスタート

8 時くらいに起床。 マグカップに珈琲をいれて、寝台で珈琲とクロワサンの朝食。 しばらく読書など。 一時間くらいして起き出して、雑用をあれこれ。 昼食は昨日食べそこねた、お茶の水の某カレーライス屋さんにて。 この店でも辛さが調節できて、 一番辛くないのが「中辛」でそれが「辛さ 0 倍」 ということになっている。 辛さ 0 倍ってのは変じゃないかなあ、と一瞬思ったが、 おそらく辛さを調節するための追加分スパイスを入れないのが 0 倍なのだろう。 世の中には 0 から数え始めた方が合理的なものが沢山ある。 例えば、建物の階数だ。 ただ、普通の人にとっては、0 はまだ少し馴染みのない数なので、 あえて無理に 1 から数えて、却って話が難しくなっている。

折角このあたりまで出てきたし、他にすることもないので、 会社に行ってあれこれ。土日は休日ということになっているが、 出社している人もけっこういる。 18 時少し前に退社。食材を調達しに、スーパーに立ち寄る。 おおっ、一袋 500 円もするポテトチップスがこんなに沢山。 一袋がその十分の一くらいの値段のもやしなどを買って帰宅。 夕食は豚肉ともやしと韮の炒麺に目玉焼きのっけ。赤ワインを一杯だけ。 食後に珈琲と、アップルパイ。

2009年4月10日金曜日

タイムマネジメント

7 時半起床。珈琲とクロワサンの朝食。 今日も晴天。気温も 25 度くらいまで上がるそうだ。 午前中はタイムマネジメントの講座みたいなものがあって、 参加してみる。昨日、超シンプル仕事術について blog に書いたところだし、好奇心で。 うまい具合にたまたま隣りに偉い人が座って、 その MS Outlook 上のスケジュール表を見せてもらえた。 まあ大変お忙しそうだ。絶対要出席の上層部会議が沢山あって、 その隙間に秘書がどんどん他のミーティングなどを入れて行く。 この場合、外部要因が多過ぎて、本人で対策できることはないような……。 とりあえず、会議やミーティングの無駄や延長が最大の問題のようだった。

昼食は、お茶の水の方の某有名カレーライス店に行ってみたのだが、 やはりもう行列が出来ていて、やむなく会社の近所の定食屋にて。 午後は同僚の天才プログラマに、vi 上の素敵な開発環境の設定を教わる。 達人の .vimrc とか、.emacs を見せてもらえると勉強になる。 まあ、後ろから「シロートじゃないんだから、"V5k2<" で左詰め!」 とか教育的指導されるのはちょっと恥ずかしいけど。 さて、と仕事を始めたのだが、丁度何故かネットワークが断絶し、 やむなく定時まで資料読み。しばらくしてネットワークも復活したが、 定義なので退社。

夕食は鶏腿肉と長葱で炒麺を作る。赤ワインを一杯だけ。 食後に珈琲と、チーズケーキ。

2009年4月9日木曜日

アメイジングな仕事

7時半起床。オレンジジュース、珈琲とクロワサンの朝食。 今日は昨日よりもさらに温かい。 朝の通勤もちょっと汗ばむくらいの陽気。定時出社。 昼食は近所の定食屋にて、豚しゃぶの定食。 本屋で「More Joel on Software」(J.Spolsky 著/青木靖訳/翔泳社) を買って、会社に戻る。 今日も夕方になってフロアが盛り上がってきたくらいのタイミングで、定時退社。 今日もクレイジーキャッツの歌みたいな感じで良く働いた。 夕食は長葱と鶏腿肉のハーブ焼きのスパゲティーニ。 白ワインを一杯。食後に珈琲と、チーズケーキ。

某 blog を読んでいたら、超シンプル生産的仕事術、みたいな 記事があった。 以下の 3 ステップを毎日繰り返すだけだと言う。
ステップ1. 今日の ToDo リストの中で アメイジングな素晴しいことを見つける。
ステップ2. 朝一番のまとまった時間を確保し、全てのノイズをシャットアウトして、 そのアメイジングな仕事だけに集中する。
ステップ3. あとは昼寝するなり、IM でチャットするなり、 blog を読むなりして、午前中の アメイジングな成果を祝う。
以上である。もちろん、私を含む誰もが、 見つけられるものならこの ToDo リストの中にアメイジングなものを見つけてみろ、 または、 そのアメイジングな仕事とやらの他のあれこれの沢山の仕事はどうするんだ、 などと言いたくなるだろうが、 非現実的ながらなかなか教訓に満ちたプランのようにも思う。

つまり、 人は素晴しいことをすべきであり、 人それぞれにとっての素晴しいことは、一つもないようで実は、ある。 そして、そのことを最優先にすべきであって、 それにわずか30分であろうと完全に没頭できれば、 もうそれでその日は大成功というもので、 あとのことは無理に考えなくてもどうにかなる。

2009年4月8日水曜日

水餃子

7 時半起床。オレンジジュース、珈琲とクロワサンの朝食。 今日もまたいい天気だ。つい先日までの寒さが夢のようで、 もう初夏の陽気と言ってもいいくらい。 閑散としたオフィスで、エスプレッソ。 珈琲やコーラなどはフロアにサーバがあって、 無料で提供されている。 開発の人は勤務時間がフレックスな上に大抵は夜型なので、朝は人が少ない。 私の見たところ午前の遅くに来る人が多いようだ。 昼食は近所のカレーライスのチェーン店。 今日もいくつかの疑問を解決したが、 まだまだ準備段階か。18 時に定時退社。 同じフロアは夕方のこの時間が一番人が多く活気もあるので、 抜けがけするようだが、 朝から出社しているともう眠くなってくるのだから仕方ない。 年はとりたくないものだ。

夕食は出来合いの水餃子を茹で、黒酢で食べる。白ワインを一杯だけ。 季節の香りや味わいを皮に包んで口の中まで運ぶ、 というのはどう考えてみてもグッド・アイデアなので、 水餃子に似た料理が世界中にある。どれも美味しいに違いない。 食後に珈琲と、チーズケーキ。

2009年4月7日火曜日

上手とオリジナル

7 時半起床。オレンジジュース、珈琲とクロワサンの朝食。 今日もいい天気だ。気温も 20 度を越えるそうで、あたたかい。 もうコートもいらない。 定時出社。相変わらず、午前中は閑散としている。 昼食は会社の近所の定食屋にて。 今日もいろんな人に教えを乞い、かなり勉強になった。 そもそも五里霧中で何が分からないかも分からない、 という状態から、少しは様子が見えてきたが、まだ良く分からない。 とは言え、 あと二、三、先に目を通しておきたいソースコードがあるものの、 もう見切り発車で自分のコードを我流で書き始めなくてはならない。 P. Graham がエッセイに書いていたのだが、 研究者は上手になるところから始めていずれオリジナルに至る一方で、 ハッカーはオリジナルなところから始めていずれ上手に至る、 という意味で方向が真逆なのだそうだ。 18 時過ぎに退社。 帰宅して夕食は、 鶏腿肉のハーブ風味のグリルに、長葱のスパゲティーニ添え。 白ワインを一杯だけ。食後に珈琲とチーズケーキ。 近所のややスノッブなスーパー特製の「プレミアムチーズケーキ」 だが、これがなかなか美味しい。

2009年4月6日月曜日

チョコクロ

8 時頃、起床。 朝食が切れていたので、通勤途中でチョコクロとカフェラテを買って出勤。 午前中は雑用を少し。昼食は近所のタイカレー屋さんにて。 帰りに、本屋で「七番目の仮説」(P.アルテ著/平岡敦訳/ハヤカワミステリ 1815) を買って戻る。 午後は関係資料など調べているうちに、他の人もやってきたので、 開発環境について教えを乞う。 既に膨大な量の仕事が進んでいるところに、 途中から参加して、全く未知の環境で仕事するのは、 途轍もなく難しい。少なくとも、大変、複雑だ。 とりあえずフェイルセイフはあるので、何も出来なかったところで、 プロジェクトが爆発することはないのだけが救い。 18:30 くらいに退社。 近所のスーパーで食材などを買って帰宅。 夕食は長葱と卵の炒飯と、白ワインを一杯だけ。 食後に珈琲とチーズケーキ。

まだ大学からの成績評価の疑義照会が残っていて、メイルでその対応。 学生側の権利であるし、「自分は合格しているに違いない、 不合格は何かの間違いだ」、 と信じられるその前向きさが羨ましいくらいに眩しいので、喜んで対応している。 実際のところは、十二年間で本当に採点間違いだったのは一回だけだ。 成績発表後に、学生本人ではなくてその友人が、 「彼(ほど良くできる学生)が落ちているのはおかしい」 と私の所に言いに来て、答案を見てみたら、 笑ってしまうほど馬鹿な解答だったので最後まで見ずに途中で不合格評価をつけていた。 答案の最後まで採点してみると、 後半で急に正気を取り戻していて、 全体ではぎりぎり合格していたのである。 とは言え、あれは不合格でも良かったような気がする。

2009年4月5日日曜日

白ワイン

9 時頃起床。 寝床でしばらく、「二瓶の調味料」(ロード・ダンセイニ著/小林晋訳/ハヤカワミステリ 1822) を読む。読了。 ダンセイニってこんなショートショートみたいな短編を沢山書いていたんだなあ。 朝食は珈琲とレーズンスコーン。 あれこれ雑用をしているうちにお昼時。 昼食はベビーポテトで特製の貧者のパスタ。 白ワインを一杯だけ。ドメーヌ・ラ・スフランディエール、 プイィ・ヴァンゼル、クリマ・レ・カール (2006).

食後はレオンハルト演奏のバッハの平均律を聴いているうちに、一時間ほど昼寝。 いくら寝ても眠いのだが、無理矢理起きる。 午後は一週間の反省と明日からの予定などをたて、 書類の整理など。 夕方になってお風呂に入り、湯船で雑誌などを読んで長風呂。 夕食は御飯を炊いて、だし巻き卵などと、若芽と小玉葱の味噌汁の粗食。 今頃、京都ではみんなご馳走を食べているんだろうな、 と思いながら、食後に白ワインを一杯だけ。 夜も浅いうちから相当眠い。これが春眠だろうか。

2009年4月4日土曜日

ウォッチメン

9 時頃起床。朝食は珈琲とレーズンスコーン。 午前中はまだ残っている住所変更手続の類などあれこれ。 昼食はケチャップライスにクレソンのオムレツ添え、 という風のオムライス。上出来。

午後は、久しぶりに映画館に行って B 級映画を観る。 「ウォッチメン」。 アメリカンコミックが原作で、ヒーローがテーマで、 アメリカ自身への深い批評になっているところなど、 「ダークナイト」に似ている。 しかし、こちらの方が遥かにヴァイオレントで、ずっとダークなので、 R15 指定とは言え 20 歳以下の人は観ない方が良い。 バットマンとかスーパーマンみたいなものに大金をかけて、 この種のハリウッド映画の中でこんなテーマを表現するところが、 アメリカの偉大さかなあ、などと思ったり。 ここまで自分自身への批評能力があれば、 どこまで病んでも駄目になっても、復活できそうな気がする。 ちなみに興業的には、 「ダークナイト」に続きこの映画も日本では大きく空振りしそうだ。 公開して日も浅い、渋谷の土曜日なのに、がらがらに空いていた。 お客は、ヒーローものだと勘違いして来てしまったカップルと、 超大企業経営者で大富豪の登場人物がデスクの上に黒い Macintosh SE/30 を置いて白黒モードで使っているのを目撃しに来たオタクだけ、 といった感じ。

夕食は家の近所の定食屋にて、鯵の開きの一夜干しと十穀米など。

2009年4月3日金曜日

春のラーメン

7 時半起床。珈琲とレーズンスコーンの朝食のあと、 身支度をして出勤。 天気予報通り、昨日のことが嘘のような春の陽気。 街のあちこちに桜も咲き乱れている。 夜にミーティングが一つあったので退社は 21 時近くになり、 入社三日目にして 12 時間勤務。 家で夕食を作るには遅いので、何か食べて帰ることにする。 そういえば昨日 K さんが、 奥さんがお嬢様育ちのためラーメンや餃子を一緒に食べられない、 と言っていたのを思い出して、博多ラーメンと餃子にした。 あまりお嬢な奥さんをもらうのも考えものだな……。 まあ、幸せ一杯のようだからそれくらいネグリジブルなのだが。 などと思いつつ、豚の背脂と擂り胡麻と大蒜の沢山入ったラーメンをわびしく食べて、 帰宅。 さて、まずはお風呂でも入って、ゆっくりしよう……

2009年4月2日木曜日

L&P

7 時半、起床。珈琲とレーズンスコーンの朝食。 身支度をして出勤。 外は冷たい風が吹き荒れていて、まるで冬の嵐。 吹き飛ばされそうになりながらも、 途中の SBUX で珈琲をテイクアウトし、何とか出勤。 開発系の人は遅い時間に来て遅くまで仕事をする人が多いので、 朝の職場は静かだ。 昼食は近所のタイカレー屋さんで、赤と緑のセット。 18 時頃、退社。今日は一日中、鼻をかんでいたような。 帰りも冷たい暴風。明日あたりから春らしい陽気だとの予報だったが、 本当なのだろうか。 家の近くの本屋で、レオナルド・ダ・ヴィンチの特集をしている雑誌 "pen" を買って帰る。この本屋は小さい割に品揃えも面白いし、 深夜まで開いているところも嬉しい。

帰宅して、御飯を炊き、ベーコンエッグと、 ベビーポテトと長葱の味噌汁など。 じゃが芋の皮がいい風味で、だしと味噌とのバランスも良く、 思いがけなく美味しかった。 素人料理のいいところは、こういうまぐれ当たりだ。 ところで、私も普段は目玉焼きには塩と胡椒だろう、 などとスノッブなことを人前では言っているのだが、 やはり貧しい育ちは隠せないもので、ウスターソースが好きだ。 今日は、リー&ペリンス。国産もいいけど、L&Pはやはり捨て難い。 誰も試したことがないとは思うが、 天麩羅にL&Pを少しふって食べると美味しいだろうなあ、 とさえ思っている。 今日の湯船の読書は、ダ・ヴィンチ特集の"pen".

2009年4月1日水曜日

初出社

8 時起床。 風邪の症状は進行。悪化していると言うより、 所定の発展コースをたどっている感じ。今日が山くらいだろうか。 初出社の試しに地下鉄に一駅だけ乗ってみたが、 ストップウォッチで測ったところ、 徒歩で行くのとほとんど同じ時間だった。 電車に乗ると楽だから無駄ではないのだが、ちょっと複雑。 ビルの一階のエレベータのところに「新入社員は4F」 というようなことが書いてあったので行ってみると、 瞳のきらきらとしたフレッシュな新入社員の方々がずらっと座っていて、 即座に「ここは新卒の方だけですので」と担当者の方から断わられる。 他のフロアに行って、人事の方から説明を受けた後、 午後から配属部署へ。風邪でぼうっとしながら、あれこれ。 しばらくは環境設定に時間がかかりそう。18 時に退社。 夜はお花見の企画があったようだが、風邪で苦しいので失礼させていただく。 外は暗雲たちこめており、雷とか雪の予報もさもありなん。

帰宅して、夕食はブルーチーズのパスタ。赤ワインを一杯だけ。 ニコラ・ポテルのモレサンドニ、ヴィエイユ・ヴィーニュ(2006)。 初出社日だし、ちょっと贅沢なワインにしてみたが、風邪であまり味が分からず。