昨夜夜更しをしたので、9 時半起床。 ヨーグルトとブルーベリーで目を覚まして、 一服してから洗濯に掃除など家事をする。 毎年のように手作りの梅干しを送って下さる方から、 今年も届いた。さらに、「賀茂鶴」純米吟醸と、 パン類も送って下さった。ありがたし。 梅干しは常に古いヴィンテージから順に食べているので、 今年届いたものを食べるのは相当先になるだろう。 少し校正作業をしてから、昼食の支度。 鰤の塩焼に酢橘と新生姜、もろきゅう、蕪の甘酢漬け、 豆腐の味噌汁、御飯、手取川を半合ほど。 お風呂に入って、 湯船で 「ウィルバーフォース氏のヴィンテージ・ワイン」(P.トーディ著/小竹由美子訳/白水社 ) を読む。 しばらく昼寝。もう秋とは言え、昼間はまだまだ暑い。
昼寝のあと午後は、校正作業。 夕方、窓を開けていると、ふと秋刀魚を焼く匂いが漂ってきた。 私は紀州の生まれなので、すぐに「秋刀魚の歌」が思い浮かぶ。 あはれ秋風よ、こころあらば伝へてよ。 男ありて今日の夕餉にひとり、さんまをくらひて思ひにふける、と。 さんま、さんま、そが上に青き蜜柑のすをしたたらせて、 さんまをくらふはその男がふる里のならひなり。 和歌山は貧しく文化のない地方なので、 有名人や偉人が少なくて、 私も誰か有名な人はと訊かれて「えーっと……、暴れん坊将軍?」 と答えてしまうくらいなのだが、 逆に数少ない有名人のことを良く知っている、という効果がある。
夕食はカルボナーラと、酢キャベツとソーセージの煮込み料理、 タイムと玉葱とオリーヴ入りのパン。 食後にドライフルーツケーキと珈琲。 夜もゲラ校正の作業を少し。