8 時過ぎに起床。 よく晴れて気温が低く、冬らしい朝。 もう立冬は過ぎたし、来週は小雪だものなあ。 珈琲、トースト、ヨーグルト、ブルーベリーの朝食。 御飯を炊くのを忘れていたので、 急遽、酢キャベツとベーコンの蒸し焼きをトースト二枚の間に挟んで、 サンドウィッチのお弁当を作る。 午前午後とお仕事。昼食は持参のサンドウィッチ。 17 時過ぎに退社。夕方はもうかなり冬らしい。
帰宅して、冷奴と熱燗を五勺ほどで身体を温める。 一服してから、夕食の支度。 きのことベーコンと長葱のアーリオオーリオののち、 柿とヨーグルトのデザート。 夜は読書。 「黒と青」(I.ランキン著/延原泰子訳/ハヤカワ・ミステリ 1665)など。 本当はランキンの最新刊「最後の音楽」を読みたいのだが、 シリーズものなので、少しさかのぼって読むことにした。 スコットランドが舞台の警察もので重厚な作風。 主人公の心象を表現するために 60 年代、70 年代のロックが頻繁に引用されるのだが、 私はロック音楽に全く無知なので、その部分は楽しめない。 ちなみに「黒と青」のタイトルもローリング・ストーンズらしい。
ウォーリック大学に外留していたときのこと、 イギリスのかなり北の方にある大学に招かれて講演に行った。 そのとき、地元の数学者たちとレストラン(もちろんインド料理)に行ったのだが、 その中にかなり個性的な外見の若い数学者がいた。 長州力と熊を足してヘヴィメタにかぶれた感じ、とでも言っておこうか。 その彼が本屋のショーウィンドウに突如かじりつき、 「おおっ、ランキンの新刊が出てる!買わねば、ぐふぐふふ……」 と不吉な笑い方をしたのが、ちょっと怖かった。 それ以来、ランキンはそんな作家(どんな?)かな、と思っているのだが、 その印象は「黒と青」の読後に変わるだろうか。