2010年9月20日月曜日

「ウィルバーフォース氏のヴィンテージワイン」とトロロープ

8 時半頃に起床。 珈琲、トースト、ヨーグルト、ブルーベリーの朝食。 「ウィルバーフォース氏のヴィンテージ・ワイン」(P.トーディ著/小竹由美子訳/白水社 ) を読了。 四つの「ヴィンテージ」を逆行していく構成が効果を上げていて、 久しぶりに良い小説を読んだな、と思った。 結末(実際は発端)の描写の明るさに、哀しくなる。 訳者あとがきによれば、 著者は愛読するトロロープの某作品からこの構成を思いついたそうで、 やはりいかにもイギリス的だ。 そう言えば、イギリスでは Anthony Trollope は有名作家だが、 日本ではほとんど知られていない。 翻訳も二、三冊しかされていないと思う。 ただ、英国的、ヴィクトリア朝的、スノッブ的、趣味の良さ、 みたいなもののアイコンではあるらしく、 以前に私の家に書架を見に来た人が、 「トロロープはおいていないんですか?」と言っていた。 当時、私はトロロープを知らなかったので、 「とろろっぷ?なんでしょう、それ」と答えたものだった。 それはさておき、 次は同じ著者の「イエメンで鮭釣りを」を読むことにしよう。

お風呂に入ってから昼食の支度。 鰤の照り焼きに新生姜、蕪の甘酢漬け、焼き海苔、しめじと豆腐の味噌汁。 午後は校正作業に集中。 夕方、涼しくなってから、切れている珈琲豆を買いに行く。 秋とは言え、湿気が充満していて蒸し暑い。 どうやら、明日、明後日はまた夏日らしい。 家から一歩も出ないだろうから、問題はないのだが。 帰宅して、夕食の支度。酢キャベツとソーセージの煮込み料理、 タイムと玉葱とオリーヴ入りのパン、ヱビスビール。 夜も校正作業。二校を最後まで校正した。 「夏休み」中にさらにもう一回見直して、 索引情報の校正をしてから返却する予定。