2011年11月27日日曜日

パンチェッタとの会話

昨夜、少し夜更かしして 「吸血鬼と精神分析」(笠井潔著/光文社) を読んでいたので、起床も遅くなった。 猫にキャットフードを与え、自分に珈琲と果物とヨーグルトの朝食。 少し事務雑用や洗濯をしてから、朝風呂。 そのあと早めの昼食。 鯵のひらきを網で焼き、白菜の漬物、昆布の佃煮、小松菜の味噌汁と御飯。 鯵の残りで酒を五勺ほど飲む。 こういうのを「猫もまたぐ」と言うのだろうか、 と思うくらい綺麗に食べた。 しばらく昼寝ののち、 午後も掃除などの家事と読書。

夕方、近所のスーパーへ食材を買いに行く。 パンチェッタを手にとって軽く 10 分間は悩んだ。 カルボナーラはパンチェッタを使うに越したことはないが、 言うまでもなく、安いものではない。 そもそもベーコンやハム類は高価だが、これはなお高い。 イタリアもスペインも破産しそうだと聞いているわりに、 輸入品は言うほど安くなっていない。 輸入業者が暴利を貪っているのか、 それとも国内業者の既得権益を保護する関税のせいなのか、 ここで悩んでいてもパンチェッタは答えてくれない。 そう言えば、代官山のイタリア広場(?)ではもっと安く売っていた記憶がある…… いや、しかし今この目の前のパンチェッタが安くないことが問題なのだ。 特に、分不相応に良いハムを朝食用に買ってしまったばかりの今、 この値段は痛い。……ああ、あと二億あれば…あと二億あれば! 深津絵里さんは相変わらず可愛いな…… 今、家に残っているベーコンの残り、あれも悪くない品だし、 丁度使い切れて結構だ。 本格的なカルボナーラは余裕のあるときに外で食べればいい。 ラ・ヴィ・サーンプルを心掛けている私にだって、そんな機会もあるだろう。 ドットール・コグレだって、 「家で作れないものは外で食べて、店に負けない皿を家で拵えよう。」 と言っていた。 いやいや、でも家庭料理だからと言って代用品で済ませる理由にはならない。 しかし、この値段はいくらなんでも…

夕食は、ルッコラとベーコンと大蒜チップのサラダ、 フェットチーネのカルボナーラ、 メインは骨付き羊肉をパプリカ風味でソテーにする。 ソースはフライパンにワインを足して適当に。 付け合わせにポテト。 昨日と変化をつけるためにちょっと工夫してみたが、 羊肉はやっぱり塩胡椒にローズマリィくらいが一番美味しいように思う。 食後に紅茶とアップルケーキ。 夜は料理の仕込みと、読書など。 国産ベーコンでもカルボナーラは悪くない。