2011年11月12日土曜日

グールドの孤独と凡庸/紀州の酒

ああ良く寝た。珈琲で目を覚ます。 昨日は 12 月なみの寒さで今日は 10 月なみの暖かさ。 寝坊したので、朝昼食兼用。 昭和風のスパゲッティ・ナポリタンを作る。 ちょっと贅沢に茹で卵も散らしてみよう。 食後に蜜柑を一つ。

午後は渋谷に出かけて、 ドキュメンタリ映画 「グレン・グールド 天才ピアニストの愛と孤独」 (M.オゼ&P.レイモント監督/2009) を観る。 この映画の 有名人コメント の中で漫画家の吉野朔美さんが、 天才には孤独であって欲しいと凡人たちは思うものだ、 しかしこの映画にはグールドの凡庸な部分がおさめられていて、 それがよりいっそう孤独を際立てている、 といった発言をしていて、ちょっと感心したので。 ちなみに私は吉野朔美さんの漫画が好きだ。 昔、「少年は荒野をめざす」の連載を読むために、「ぶーけ」を買っていたくらい。

帰宅して夕食の支度。 たまたま和歌山のお酒を入手したので、 御飯を炊いている間に、五勺ほど晩酌。 私が中学高校時代に六年間通学した町で作っている酒で、 全国的にも(わりと)有名だと思う。 最近は「赤字」に「ベア」がキーワードの毎日なのだが、 せめてお酒くらいは「黒字」で「ブル」。 和歌山はあまり酒を造っているようなイメージがないが、 実はけっこう蔵元がある。 例えば、博物学者の南方熊楠の実家も蔵元だった。 秋鮭に大根おろし、玉葱酢大豆、里芋の煮物、 豚肉がないので練り物を使った偽豚汁と、御飯。