珈琲で目を覚まして朝食の支度。 秋鮭に大根おろし、玉葱酢大豆、ちりめんじゃこ、卵かけ御飯、偽豚汁。 午前は洗濯の他、私的プロジェクトの作業など。 朝風呂に入って、湯船で 「科学の花嫁 ― ロマンス・理性・バイロンの娘」(B.ウリー著/野島秀勝・門田守訳/法政大学出版局) を読む。 どちらかと言うとエイダ自身より、 母親アナベラの四角四面の理系少女ぶりの突き抜け感が凄い。 バイロンが「平行四辺形の君(princess of parallelogram)」と呼んだだけのことはある。
昼食はロースハムとえのき茸と長葱のアーリオ・オーリオ。 午後も掃除などの家事と読書など。 「食物連鎖」(G.ニコルスン著/宮脇孝雄訳/早川書房)。 イギリス人のブラックさと悪趣味には、時々ついていけないなあ…… と思いつつ怖いもの見たさで読んでいる。 夕食は再び入魂のおでん。ちょっと変化をつけて、 薬味に柚味噌と柚子胡椒。そのあと玉葱の煮麺。
映画を観たからと言うわけでもないのだが、 グールド本を読みながらグールドのピアノ演奏を聴いてみる夜。 本は書庫をしばらく探索ののち「グレン・グールドの生涯」(O.フリードリック著/宮澤淳一訳/リブロポート)を、 曲はベートーヴェンのソナタ「悲愴」「月光」「熱情」、 ハイドンのソナタ最後の 6 曲集を選んだ。