2011年10月1日土曜日

「プリザービング」、保存食の奥義

涼しくて良く眠れる。昼寝もいれれば一日の半分以上寝てしまいそう。 カフェオレで目を覚ましてから、朝食の支度。週末なので和風。 鰤のあら煮、だし巻き卵、どんこ昆布、切干し大根と若布の味噌汁、生姜御飯。 お風呂に入ってゆっくりしてから、昼寝。 夕方までしばらく読書や、私的プロジェクトの作業など。 暗くなってきたので、夕食の支度。 夕食のメインは湯豆腐。鰤のあら煮の最後の残りで、日本酒を五勺ほど。 あとで小松菜と長葱の煮麺。

最近、保存食に興味がわいてきて、簡単なところから試したり、本を集めたりしている。 すると、知り合いの方から、「プリザービング」(O.シュウォーツ著/山と渓谷社) という本を推薦された。 調べてみると、既に品切れになっていて、古書市場で倍から三倍の値段がついている。 ずいぶん悩んだのだが、「これは投資だ」と自分に言い聞かせて購入。 そして、はっきり言おう。これは名著だ。 野菜、果物、肉、魚、様々な保存食の原理と原則、 基本技術が丁寧に解説されている。 作り方だけではなくて容器の封じ方など、周辺技術も詳しい。 美しく分かりやすい写真が一杯入っていて目にも楽しいし、 索引もしっかりしていて真面目な本作りがうかがわれる。 専門店でも開けそうな本格派だが、 それでいて、料理の専門書にありがちな、 「言いたいことは分かるけど、普通の暮らしをしている素人には無理でしょ」 というところはなく、実践的。

著者はイスラエル生まれのイギリス育ち(名前のシュウォーツは Schwartz, つまりシュワルツ)。 スパイスから想像されるように、どうやら中東は保存食の本場らしい。 著者はイギリスに移住して、 中東ならどこにでもある保存食用の材料がないことに一度は落胆したものの、 そこで現代的かつ西洋的なレシピに工夫していったとのことである。