2009年10月25日日曜日

作り置きの日々 / ジェットコースター

また寝坊。 寝台でしばらく「所有せざる人々」 (アーシュラK.ル=グィン著/佐藤高子訳/ハヤカワ文庫)を読んでから起き出し、 朝食は珈琲、オレンジジュース、トースト、ワインジャム。 amazon から「シャーロック・ホームズとお食事を ベイカー街クックブック」 (J.C.ローゼンブラット、F.H.ソネンシュミット著/ 粕谷宏紀、野呂有子監修・監訳/東京堂出版)が届いた。 朝風呂に入って、 湯船で「笑う食卓」(立石敏雄/阪急コミュニケーションズ)を読む。 昼食は、アーリオオーリオ、パテ・ド・カンパーニュ、ピクルス。 食休みに少し横になろうかな、と思ったら、 二時間以上寝てしまった。 昨夜も軽く 8 時間以上は寝たのに、どういうことだろうか。 夕食は、里芋の胡麻味噌あえ、牛蒡のきんぴら、煮豚、 七味蒟蒻、高野豆腐、新生姜の甘酢漬け、炊き込み御飯、しめじの味噌汁。 食後に煎茶。 何だか、作り置きが楽しくなってきて、 今日も自制しなければ、塩豚とか、烏賊の塩辛とか、 発酵系(?)の料理にまで進展してしまうところだった。 夜は講演の準備を始める。 まあ、とりかかっただけ、みたいなものだけど、始めることが大事。

私は出社退社のおり、某遊園地の中を通り抜けるので、 平日は毎日のようにジェットコースターを見ている。 ジェットコースターは高校で習う力学の単純な応用に過ぎない。 だから、 今さら何か新しいことを知ることはなさそうだが、最近驚いたことがある。 J.D.バロウのエッセイで知ったことには、 「ジェットコースターのループは円形ではない」のだ。 もし円だったとすると、宙返りするためには、 ジェットコースターは円の半径の 2.5 倍以上の高さからスタートする必要があり、 そうすると円の最下点を通過するときに下向きにかかる力が、 6 G を越えてしまう。 普通の人間が耐えられる重力は 4G 程度だそうだ。 (この計算では、 円の頂上で下に落ちないように上向きの力がかかることを仮定している。 興味のある方は、簡単なエネルギー保存則の例題なので計算を試みられたい)。 この問題を解決するために、ジェットコースターのループは真円ではなくて、 横より縦に長いクロソイドという形になっている。 クロソイドは道路のカーヴにも使われていて、 一定の割合でハンドルを回して逆に戻すことで丁度カーヴを曲がれる形でもある。 もし道路のカーヴが真円の一部の形をしていたら、 カーヴに入ったとたんにハンドルを急激に切り、 そのままハンドルを止めて、カーヴから出たとたんに元に戻す、 という不自然な動作をしなくてはならないだろう。