2009年10月12日月曜日

居間の幽霊

9 時起床。すっかり寝坊。良く眠れなかった。 昨夜、2 時か、3時くらいだろうか、 ふと人の声で目が覚めた。 寝室のすぐ外、居間の方で、誰かの声がしたように思う。 最初は気のせいかな、と思ったが、 またしばらくして人の声が聞こえたような気がする。 しかも、日本語ではない。男性の声で、 イントネーションからすると英語のようだが、定かでない。 一言何かつぶやいて、またしばらく何の音もせず、 気のせいかな、と思ってまた眠り始めた頃に、 何か英語で独り言をつぶやく声がする。 そんなことを続けて、浅い眠りのまま朝になったのだ。

朝、起きてすぐに、英語で独り言を言う幽霊の正体が判明した。 私が寝る前にうっかりそのキーの組み合わせを触ったか、猫が触ったかで、 コンピュータの音声アシスタントがオンになっていたのだ。 何か起こるたびにそれを英語で説明していたのである。 イギリス人の幽霊が日本までついて来ていたりしていたら面白かったのに、 残念だ。 いやあ、どうやらオックスフォードから幽霊がついて来たらしくてさ、 時々、丑三つ時(?)に "Never more..." って独り言を言いながら、 居間をうろうろするんだよねー、とか一度言ってみたい。

朝食は、珈琲、オレンジジュース、トースト、ワインジャム。 午前中は原稿書きの仕事などをして、 昼食は稲荷鮨の最後の残りと、卵とあさつきの御澄まし。 午後は少し昼寝をして、また原稿書きの仕事。 夕方になって買い出しに行く。 最後まで迷っていたが、いい感じの豚肩ロースが安かったので、 その場で今夜のメニュを決定。 ちなみに、対抗馬だったのは「鮭とイクラ醤油漬のおむすびと、豚汁」。 帰宅して夕食の仕込みを始める。 表面を焼いて焦げ目をつけた豚肩ロースを、 醤油、味醂、砂糖、赤ワイン、生姜、大蒜、長葱の青いところで、 一時間ほど煮込んでから冷ます。一方で、 野菜くずなどを煮込んでベースにするスープを取り、 焼豚の煮汁とあわせて、調味料で味を少し調整。 具は他には、菠薐草と長葱を用意。 出来合いの中華麺を茹でて、できあがり。あっさり醤油ラーメン。 とは言え、かなり手間をかけたおかげで、美味しかった。 焼豚もできたし、味付け茹で卵も仕込めるし、 たまにはラーメンもいいですね。 昼の間に、書き物の仕事のけりをつけたので、 夜はのんびり「御馳走帖」(内田百閒/中公文庫)を読んだり。