8 時半くらいに起床。 珈琲、トースト、ワインジャムの朝食を寝台でとる。 洗濯をしてから、 午前中は雑誌「数理科学」の書評書き。初稿を完成。 もうしばらく何度か見直して、無駄なところを削ってから、提出する予定。 私は大抵の文章は、後ろを振り返らず一筆書で最後まで書いてから、 それを繰り返し添削して最終稿を作る。 添削の主な部分は、不用な文や語を削り取ることなので、 大体、分量が半分以下になる。 これは逆に、私が普通に文章を書くと随分と冗長だ、という証拠だろう。 ちなみに、この日々の blog については、 ほとんど一筆書きのまま、その無駄な冗長ぶりを記録する方針です。
昼食は、肉骨茶と、肉骨茶のスープをちょっと使って長葱の塩炒麺。 お風呂に入ってから、しばらく昼寝。 おかしなタイミングで間違い電話に起こされ、午後は体調不良。 絵を観に行くついでに食器でも買おうかと思っていたのだが、結局、自宅で便々と過す。 「クライム・マシン」(J.リッチー著/好野理恵他訳/河出文庫) を読んだり、掃除機がけをしたり。 J.リッチーは、兎に角軽く、兎に角短い。そしてオチがある。 徹底的に無駄を削いだ簡潔さを目指した、職人芸的な短編作家である。 こんなパスタイム的なミステリ短編ではなくて、 「真面目な」ものを書けば良かったのに、と思うのは、 おそらく間違った感想なのだろう。 とりあえず、リッチーでパスタイムできるのはそのおかげなのだから。 夕食はまた肉骨茶。 大量の豚スペアリブと大蒜とスパイスを煮るだけの料理なので、 一度作ると4、5回続けて食べざるを得ない。 少しは変化をつけるため、豆腐を入れて肉豆腐風にしてみた。 あとは、御飯とお漬物など。
昨日の、「枕頭問題集」 68 番の解答。
ワイン一本の原価は 100 ペンス、ワインの本数は 60 本。
初日、二日目、三日目でそれぞれセラーから取り出されたワインの本数を、
x, y, z とし、一本の原価を p として、方程式をたてる。
方程式の数は、どの日も利益が同じであったことから二つ、
二日目の夜には 11 ポンド分のワインが残っていたことから一つ、
最終的に一本あたりの利益が 6 ペンスであったことから一つ、
の合計 4 つあるので解が求められる。
二次方程式から解が二つ出てくるが、
ワインの本数が 5 の倍数でなければならないことから、
一つに定まる。