2011年4月9日土曜日

生者と死者と

む、何故に受験ラジオ講座が… と思ったら、ブラームスの「大学祝典序曲」。 しかし、ブラームスは古楽ではない。 どうやら、土曜日は「古楽の楽しみ」はお休みで別番組らしい。 7 時半くらいに起きて、珈琲とトーストとチーズの軽めの朝食。 朝風呂に入って、湯船で 「叛逆としての科学 ― 本を語り、文化を読む22章」(F.ダイソン著/柴田裕之訳/みすず書房) を読む。 洗い物など家事をしているうちに昼。 昼食はキャベツとアンチョビのスパゲティで、ロゼを一杯だけ。

午後は読書。 「アマンダの影」(C.オコンネル著/務台夏子訳/創元推理文庫) を読了。 オコンネルを読むのは三冊目だが、どれも死者が重要な役割を演じるのが特徴だ。 登場人物の中に「故人」が多い。 生きている人間が皆、死者の強い影響下にあって、 生者たちは忘れられない死者たちとともに生きている。 どちらかと言うと、死者たちの方が鮮かで魅力的に描かれているくらいで、 生者の心の中で死者が生きていると言うよりも、 死者の心の中で生者が生かされているような感じ。

夕食は御飯を炊いてだしを引き、 金目鯛の煮付け、アスパラガスのおひたし、だし巻き、蕪の甘酢漬け、 大根と油揚げのお味噌汁、御飯。 卵一つでだし巻きを作るのは難易度が高い。 お風呂上がりに、酒を冷やで五勺ほど。