珈琲とピザトーストと果物の朝食。 洗濯をしてから、朝風呂に入る。 昼食は、昨日買ったパンチェッタを使ってカルボナーラ。 やはり味が全然違う。 これくらいのささやかな贅沢は許されるだろう。 私の清く貧しく質素な生活にも彩は必要だ。 また二時間の昼寝のあと、 午後も掃除機がけなどの家事の他、読書など。 「ミレニアム2 火と戯れる女(上)」(S.ラーソン著/ヘレンハルメ美穂・山田美明訳/ハヤカワ文庫)、 読了。下巻に入った。
夕方、近所のスーパーで食材の調達。 清く貧しく質素な生活にささやかな彩を加えるために、 一個 200 円近い柚子の前で悩む。 私は基本的に徳島の酢橘派なのだが、柚子の方が安いし、 柚子だって悪くはない。 なにせ、フェラン・アドリアのおかげで、今や世界の "Yuzu" だ。 それに、「桃栗三年、柿八年、柚子の大馬鹿十八年」と言うように、 柚子は成長が遅いことで有名な柑橘類で、 そういうところに私的な共感がわかないでもない。 気付かれない程度でもちょっとずつちょっとずつ成長していると、 十八年くらい経って、ちょこっと鍋料理の片隅の引き立て役くらいにはなれるかも知れない。 それでも「酢橘は高かったから」とか、言われちゃうのかも知れないけれども。
結局、浅草十二階から飛び降りるくらい思い切って柚子に散財。 柚子ベースでポン酢醤油を仕込んでから、鶏の水炊きにする。 鍋のあとは雑炊。 食後に林檎を一つ。