2011年12月15日木曜日

寿命とゴット原理

昨夜が遅かったので、少し寝坊。 珈琲で目を覚まして、果物類での朝食。 出勤。 昼食は近所のタイカレー屋にて、チキンカレー。 新刊書店で「ディアローグ」(G.ドゥルーズ&C.パルネ著/江川隆男・増田靖彦訳/河出文庫) を買った。 夕方退社して、某勉強会に参加。 遅くなったので、夕食は近所の中華料理屋で済ませて帰宅。

最近、ものの寿命について考えることが多い。 人間の寿命のようなものについては、 非常に多くのサンプルから分布の形が良く分かっているし、 色んな特別な状況を加味して確度の高い推測ができる。 しかし、 ほとんど何のデータもなく、全く何も仮定できないような場合でも、 ゴット(J.R.Gott III)の原理という統計的推測の方法がある。 ゴット原理によれば、今までどれくらい長持ちしているかさえ分かれば、 あとどれくらい寿命がもつかを推測できる。 使い易い目安を挙げれば、 ものごとは 60 パーセントの確率で、 今まで生き延びた時間の4 分の 1 以上 4 倍以下の時間をこのあとも存続しうる。 例えば、ある会社が現在まで十二年間存続しているとしよう。 あとどれくらい長持ちするだろうか。 ゴット原理によれば、60 パーセントの確率で残りの寿命は、 三年以上、四十八年以下である。

ゴット原理の仕組みは簡単。 寿命の長さは分からないが、 とにかく今この時は、この寿命の長さのどこかにいる。 全く何も分からない以上、寿命全体に一様な確率でいると思っていいだろう。 とすると、寿命全体の最初から 20 パーセントのところから、 80 パーセントのところまでの幅 60 パーセントの間にいる可能性が、 丁度 60 パーセントである。 この区間にいるとすれば、残りの寿命の長さは、 これまでの長さの 4 分の 1 以上、4倍以下ということになる。 ちょっと、簡単な図を書いてみればすぐに納得できるだろう。