2011年12月5日月曜日

負け試合

今朝もけっこう暖かい。 秋と真冬が行ったり来たりの気候で、体調がもう一つ良くない。 もう無理はきかない身体なのだなあ……と言うより、 無理はしていないつもりなのだが、普通にしていることがもう無理なのだね。 「アナバシス」を心の古典とする私は、 人生とは一個の撤退戦である、 をモットーにしているのだが、 最近なおさらにそんな自分の言葉が身に沁みる。 放浪の天才数学者エルデシュは、 人生とは「究極のファシスト」こと、神が敵の負けゲームだと主張していた。 自分が何か間違ったことをすると、神に2点入る。 正しいことをしても、神に1点入る。 この必敗のルールにおいて、神の得点をできるだけ小さくとどめるのが、 人生と言う名のゲームの趣旨なのだ、と。 エルデシュに古典の素養があったとは思わないが、 この思想は「アナバシス」に通じると思う。

いつもの朝食のあと、お弁当を詰めて出勤。 身体をいたわって、流し打ち的に雑用をあれこれ。 昼食はパクチーの香りを漂わせつつ、タイ風炒めものかけ御飯のお弁当。 午後は半分趣味みたいなプログラミング。 夕方退社して、近所のカフェにて一服。 「マクベス夫人症の男」(R.スタウト著/山本博訳/ハヤカワ・ミステリ文庫) を読み、珈琲豆を買って帰る。

帰宅して夕食の支度。 風邪をひきかけなのかちょっと熱っぽいかな、と思って、 身体を温めるべく、 鶏団子入りモツ鍋(辛味噌味)にした。 中華風のつもりだったのだが、パクチー(香菜)のせいか、謎の国籍。 あとは雑炊。食後に林檎を一つ。