2010年11月30日火曜日

ランキング追跡

8 時過ぎに起床。 珈琲とヨーグルトで目を覚ましてから、 御飯を炊き、おかかのおむすびを作る。 出勤して午前、午後とお仕事。 昼食は持参のおむすび弁当。 砂糖入りの卵焼きと、長葱と油揚を焼いたもの、 おかかのおむすび二つ。 18 時過ぎに退社。 帰宅してお風呂に入り、夕食の支度。 カレールーの残りでカレーライス。白菜の炒めものを追加し、ヱビスビールも。

「世界を変えた手紙」(K.デブリン著/原啓介訳/岩波書店) の amazon ベストセラーランキングを一ヶ月ほど追跡してみた (11 月 10 日あたりからは、python で書いたスクリプトで一時間毎に自動取得)。 売れ行きがいま一つなことはさておき、 服部仮説と矛盾する振舞いが若干見受けられることが気になる。 時折、少しだけランクが上がるのだ。 服部仮説によれば、売れた瞬間に一位にランキングされるはずなので、 「ちょっと上がる」のは考え難い。 この現象は大体、定期的に起きているので、 amazon の中で何らかの調整が行われている可能性が高い。 または、実は仮説が成立していないのかも。 しかし、今のところはまだデータが少なくて、これ以上のことは分からない。

2010年11月29日月曜日

ゼブラ印

昨夜、 「エンダーのゲーム」(O.S.カード著/野口幸夫訳/ハヤカワ文庫) を読了。 8 時過ぎに起床。 いつもの朝食のあと、カレー弁当を作って出勤。 ゼブラ印のお弁当缶が久しぶりに活躍。 午前午後とお仕事。昼食は持参のお弁当。 17 時くらいに退社。帰宅して、夕食の支度。 白菜と餃子の水炊き鍋。手製のポン酢にて。 日本酒を五勺ほど。 鍋のあとは、中華麺を入れて塩ラーメン風にしてみた。 胡麻油と黒胡椒で風味づけ。美味しい。

明日はお昼がおむすび弁当、夜がカレーライスの残りの予定で、 無事に今月の食材の予算を守り切った。 今月も下旬に危機一髪だったのは、 誰のせいでもありゃしないみんなおいらが悪かったのだが、 とりあえず予算の付け替えをすることなく乗り切ったのは偉かった。 夜、明日のお弁当用に卵一個でミニ卵焼きを作り、 長葱と油揚げの最後の残りを焼いておく。

2010年11月28日日曜日

カレールー

9 時頃起床。 やや不満顔の猫に普通のキャットフードを与え、 珈琲とヨーグルトで目を覚ます。 午前中は洗濯、掃除機がけなどの家事。 昼食は御飯を炊いて、だしを引き、 油揚げと若布の味噌汁、昆布ともろみの和えもの、豚キムチの残り。 お風呂に入って、 「エンダーのゲーム」(O.S.カード著/野口幸夫訳/ハヤカワ文庫) を読む。 しばらく昼寝。 午後も読書などして、夕方、買い出しに行く。予算は 141 円。 考え抜いた結果、プライベートブランドのカレールー 128 円を買って帰る。 夕食は冷凍してあった豚肉少々と人参(小)半分でカレーライス。 マドラス風のカレーパウダーとカイエンヌペッパー、ガラムマサラで風味を追加。 三、四食分のつもりで作ったので、 具の量は私が学生の頃の駒場生協食堂のミニカレーくらいだったが、 ルーは思いがけない美味しさ。夜も読書など。

「男の編み物 橋本治の手トリ足トリ」(橋本治著/河出書房新社) を読んでいたら、編み物がしたくなってきた。 一度もしたことがないけれど。 本書の主張によれば、 仕方を知っても完成品を一つも作ったことのない人間というのは、 マフラーなんかから編もうとするからいけないんだそうだ。 これはなかなか良い指摘だ。 十分に複雑で面白みがないと、技法のマスターに必要な根気が続かない。

2010年11月27日土曜日

「エンダーのゲーム」

8 時起床。 今日はまずまずの天気だ。 猫に週末スペシャルのキャットフードを与える。 珈琲とヨーグルトの朝食のあと、朝風呂。 湯船で 「エンダーのゲーム」(O.S.カード著/野口幸夫訳/ハヤカワ文庫) を読む。 孤独な天才少年が「ゲーム」を通して究極の指揮官へと成長していく姿を描く、 SF 界の古典的傑作。 amazon のコメントには翻訳が悪いとの意見が散見されるが、 私は全く問題ないと思う。

書類の整理など少し家事をして、外出。 以前にお世話になった方が出張で東京に来ているとのことで、 昼食をご一緒する。 神保町のインド料理屋さんにて。 神保町に出てきたついでに、本屋をあちこち覗いてから帰る。 帰宅して夕方まで昼寝。 お風呂に入って、湯船で某社の財務諸表を読む。 現下の厳しい環境の中で何とか変わろうと努力しているのだが、 それがなかなかうまく行かない、という感じかなあ。 昼に食べ過ぎて胸焼け気味なので、 夕食は時間を遅らせて、これから。あっさりと白菜と油揚げの炒麺のみの予定。

2010年11月26日金曜日

二通りの働き方

昨夜は 21 時くらいに寝たのだが、9 時まで寝てしまった。 相変わらずいくらでも眠れる。 もし、私が一日 6 時間くらいの睡眠で済んでいたら、 一体どんなに膨大な業績があげられていたことか……、 と妄想できるのがロング・スリーパーのいいところだ。

いつもの朝食のあと、スペシャルでないお弁当を詰めて出勤。 午前、午後とお仕事。 昼食は持参のお弁当。ししゃも、豚キムチ、だし巻き卵、高野豆腐の煮物。 いつものように昼休憩に神保町の散歩。 うーむ、「ハヤカワ・ミステリ・マガジン」が「相棒」特集とは。 画期的だ。 17 時過ぎに退社。 お風呂に入ってから夕食の支度。 王将の餃子を焼いて、湯上がりのヱビスビール。 そのあと、長葱と油揚げの塩炒麺。

会社員の働き方には、 自分がいなくなっては駄目なことを目指すか、 自分がいなくなっても大丈夫なことを目指すか、 二種類があるような気がする。 前者は取り替えの効かない「オンリーワン」になる、 ということを必ずしも意味しない。 大体において組織の一員は、いくら貴重な人材であっても、 結局のところ、取り替えが効くものだ。 後者の方も、 いつレイオフしても会社が困らないくらい仕事ができない人、 あるいは仕事をしない人、という意味ではない。 言いたいことは、 情報を自分の手元にできるだけキープするタイプと、 逆に情報をできるだけ共有か公開しておくタイプの二通りがいるようだ、 ということである。 あくまでただのタイプの違いであって、どっちが良いも悪いもない。 何となく後者の方が会社にとっては良いような気もするが、 よくよく考えてみるとそうでもない。

2010年11月25日木曜日

awk

8 時くらいに起床。 いつもの朝食のあと適当にお弁当を詰めて出勤。 昼食は持参のお弁当。 ししゃも、だし巻き卵、豚キムチ、高野豆腐、酢醤油昆布。 午後はちょこちょことスクリプト書き。 私は awk という言語が好きなのだが、 さすがに今のスクリプト言語と比べると、時に非力さを感じる。 特に正規表現がもう一つ。 しかしシンプルだからこそ良い、とも思うし微妙なところ。 やっぱり明日、python で書き直そうかな、と思ったところで退社。

外はけっこう寒い。 スーパーで長葱一本、人参一本、油揚げ二枚を宝石鑑定くらい吟味した上で買う。 帰宅して、ししゃも一本に五勺ほど熱燗をつけ、身体を温める。 夕食は、味噌煮込み饂飩。うまい。 お風呂に入って、湯船で技術系のテキストを読む。

2010年11月24日水曜日

晩秋のブラームス

8 時半くらいに起床。 いつもの朝食のあと、適当にお弁当を詰めて出勤。 今朝はけっこう寒い。 午前、午後とお仕事。 昼食は持参のお弁当。 だし巻き卵、ししゃも、鶏肝の生姜煮、白菜漬物など。 17 時半くらいに退社して、 近所でチキンカレー(10倍)の夕食を済ませ、 地下鉄でコンサート会場に向かう。

演目は晩秋らしく、 ブラームスのヴァイオリン協奏曲とシューマンの交響曲。 ドイツ人の女の子のヴァイオリニストがなかなか良かった。 やはり秋はブラームスにしみじみする。 今、帰宅。さてお風呂に入ろう。

2010年11月23日火曜日

「アーチャーズ」

8 時半くらいに起床。珈琲、ヨーグルトなどの朝食。 朝風呂に入って、湯船で 「ジェリコ街の女」(C.デクスター著/大庭忠男訳/ハヤカワ・ミステリ 1396) を読み始める。昼食は鍋焼饂飩。 午後は二時間ほど昼寝をしてから、また読書。 夕方、「ジェリコ街の女」を読了。 相変わらず面白い。多分、前にも読んだはずなのだが、やはり内容を忘れていた。 シリーズ主人公のモース主任警部は 「アーチャーズ」というラジオ番組の熱心なファン、ということになっている。 "The Archers" は BBC Radio4 の超長寿人気連続ドラマで、 放送が開始されたのは 1951 年、もう 60 年近くも続いているそうだ。 架空の農村を舞台にした一種のソープオペラらしい。 ポッドキャストもしているので聴いてみようかな…。

お弁当用にだし巻き卵と豚キムチを作ってから、夕食の支度。 御飯を炊いて、王将の餃子を焼き、他にししゃも、白菜の漬物、若布の味噌汁。

明日の夜はコンサートに行く予定なので、更新はかなり遅くなるか、 あまり遅くなるようだとスキップします。

2010年11月22日月曜日

男の編み物

8 持過ぎに起床。いつもの朝食のあとお弁当を詰め、 ちょっと早めに出勤。 一つ所用を片付けてから、いつもくらいの時間に出社。 午前、午後とお仕事。 昼食は持参のお弁当。 ししゃも、高野豆腐の煮物、鶏肝の生姜煮、白菜の漬物。 夕方くらいから外国からのお客様との商談に同席したので、 帰宅したのはいつもより遅め、と言っても 19 時くらいだけどさ。 夕食は餃子鍋。餃子は王将に行って食券と交換した。 いざと言うとき、本棚のすきまに食券が挟まっていたりする。 冷やした日本酒を五勺ほど。 あとは雑炊にした。何鍋のあとでも雑炊はそれぞれに美味しい。

この前、TV で男の編み物の番組を観て橋本治のことを思い出し、 「男の編み物 橋本治の手トリ足トリ」(橋本治著/河出書房新社) を読み返してみた。 昔はそんなにおかしくは思っていなかったのだが、 今見ると、少なくともヴィジュアル的には、 タイムマシンはドラム式、と言いますか、80 年代テイストが満載。 それはさておき、すごいことが次々と書かれているのに驚いた。 ちょっと言い過ぎかも知れないが、昭和の「風姿花伝」かと思った。 編み物について書きながら、 戦後とは、自由とは、真似とは、技術とは、男とは、女とは、 などがズバズバ書かれている。 橋本治も若い頃はキレてたんだなあ、としみじみした。 とめてくれるなおっかさん、背中のいちょうが泣いている……。

2010年11月21日日曜日

ブラスバンド

日曜日の朝、NHK FM では吹奏楽のみの番組が放送されている。 朝から、「汽車メドレー」(演奏は航空自衛隊中部航空音楽隊です)、 などを聴くのは一体どういう視聴者層なのか、 日曜の朝をブラスバンドで景気づける人が実はけっこう沢山いるのか、 そういう人の家の本棚には吹奏楽の CD ばかりがぎっしり並んでいるのか、 毎回毎回 45 分間も放送する曲が尽きないのだろうか、 と毎週日曜日の朝に浮かぶ疑問でうとうとしているうちに、 「名演奏ライブラリー」の時間になった。 パールマンのヴァイオリンをしばらく聴いてから起床。

珈琲とヨーグルトで目を覚ます。 午前中は朝風呂と読書など。 昼食は昨夜の稲荷鮨の残りと、溶き卵の御澄まし。 午後は掃除機がけと玄関の掃除をして、 スーパーに食材を買い出しに行く。 清水の舞台から飛び降りるくらいの気持ちで、 米、白菜、豚肉、ししゃもに投資。 食費の予算残高はあと 600 円。なかなかスリリング。 帰宅して、明日のお弁当用に高野豆腐を煮て、ししゃもを焼く。 「黒と青」(I.ランキン著/延原泰子訳/ハヤカワ・ミステリ 1665) を読んでいるうちに夕方。 夕食は、ピェンロー。干し椎茸がないので、せめて昆布と酒を加えた。 そのあとは饂飩。

夜も読書の続き。「黒と青」を読了。 かなり筋が複雑なので、読むのにけっこう時間がかかってしまった。 特に前半がなかなかすらすらとは読めない。 しかし、重厚で充実した読後感。 相当に実力のある作家だと思う。 スコットランドのダークサイドという独特の舞台もいい。 始終引用される古いロック音楽を知らなくても特に問題ないが、 その知識があればさらに細かいところまで楽しめるかも。

2010年11月20日土曜日

稲荷鮨

8 時過ぎに起床。 昨夜は猫が寝室に入りこんでいたおかげで何度も途中で目を覚まし、 やや睡眠不足。 珈琲とヨーグルトとブルーベリーの朝食のあと、 洗濯機を仕掛けてから、マグカップの珈琲を持って再び寝室へ。 寝床でしばらく読書。 「黒と青」(I.ランキン著/延原泰子訳/ハヤカワ・ミステリ 1665)など。 洗濯物を干して朝風呂に入り、湯船でも読書の続き。 湯上がりにヱビスビールで前菜のもつ煮込みを少し。 昼食は酢キャベツとベーコンの蒸し焼きの残りを混ぜ込んで卵炒飯。

寝不足解消のため昼寝。 午後は稲荷鮨作りと、読書。 酢飯には蕪の酢漬けの最後の残り(葉の軸のところばかり)と、 白胡麻を軽くあたったものを混ぜた。 夕食は稲荷鮨と、もつ煮込み少しに、白ワインを一杯だけ。 あ、いくつか油揚げを裏返しにしようと思っていたのを忘れた。 お稲荷さんは手間のかかる割に消えるのは一瞬。 美味しいのだけれども、一抹の虚しさ、いや、料理のダンディズムを感じる。


2010年11月19日金曜日

おせち本

昨夜、 「パイドン」(プラトン著/岩田靖夫訳/岩波文庫) を読了。 8 時起床。 いつもの朝食のあと、週末スペシャル弁当と言う名の、 今週の作りおきのおかずの残りを総浚い弁当を作って出勤。 午前午後とお仕事。 昼食は持参のお弁当。 だし巻き卵、高野豆腐、酢キャベツとベーコンの蒸し焼き、 鶏肝のキムチ和え、白菜と蕪の漬物。 昼休憩はいつものように神保町を散歩。 新刊書店の料理コーナーは既に「おせち」本が占領し始めている。 「パイドン」を読み終えたので、 「パイドロス」(プラトン著/藤沢令夫訳/岩波文庫) と 「テアイトス」(プラトン著/田中美知太郎訳/岩波文庫) を買って社に戻る。 17 時くらいに退社。 近所のスーパーで油揚げ 6 枚を 200 円で買う。 これで明日はお稲荷さん作ろう。

と思って帰宅すると、米があと二合くらいしかない。ピンチ……。 まずお風呂に入って身体を温め、 湯上がりに高野豆腐の煮物でヱビスビール。 夕食は焼き饂飩。

2010年11月18日木曜日

気になる三冊

8 時半起床。 いつもの朝食のあと、適当にお弁当を詰めて出勤。 今日も冬らしい爽やかな朝だ。 午前、午後とお仕事。 昼食は持参のお弁当。 鶏肉と長葱の照り焼き、だし巻き卵、高野豆腐、 白菜と蕪の漬物。 昼休憩の散歩に本屋へ。 気になる最近の新刊は、 「オリーヴ・キタリッジの生活」、 「エステルハージ博士の事件簿」、エーコの「バウドリーノ」 の三冊かな……。 午後はちょっと面白いデータが上がってきて、 スクラッチ程度のデータマイニングを少々。 来週からはしばらくこの仕事がメインになりそうだ。 17 時過ぎに退社。 スーパーで買い物をして帰宅。 今月もまた、前半に使い過ぎて食費の予算に底が見えてきた。 月末まであと 2500 円……一日 200 円は流石にちょっと無理か。 酒代をいくらか付け替えするしかなさそう。

帰宅。 動物性たんぱく質は「もつ」で採るしかないか、と思い、 たくさん買ってきたもつを一度に下茹でする。 夕食はその一部でもつ鍋。もつは安いのだが、もつ鍋に必須の大蒜が高い、 という落とし穴が。あとは饂飩。赤ワインを一杯だけ。

2010年11月17日水曜日

ふつうの人

9 時起床。 いつもの朝食のあと出勤。週の中日はお弁当なし。 午前午後とお仕事。 昼食は近所の店でチキンカツカレー。 月曜日も低調だけど水曜日も週の真ん中で低調だよなあ、 と「ニッポン無責任時代」の平均(たいらひとし)的なことを思いつつ、 会社の忘年会の予定を報せる all メイルに季節を感じる午後。 そう言えば、何故あの頃は、 平均君とか江分利満氏とか「ふつう」を強調していたのだろうか。 それより少し後だが、アメリカ映画の「普通の人々」 の登場人物たちは、全然普通には見えなかったなあ。 と、あれこれ深く思索しているうちに、夕方。 17 時半くらいに退社。 外は冷たい雨。夕食は鍋にするしかないな……、 と思いつつ帰宅。

まずはお風呂に入って身体を温めてから、夕食の支度。 予算の関係でもつ鍋。お酒は冷やした日本酒を五勺ほど。 あとは饂飩にしてみた。

2010年11月16日火曜日

ランキン

8 時過ぎに起床。 よく晴れて気温が低く、冬らしい朝。 もう立冬は過ぎたし、来週は小雪だものなあ。 珈琲、トースト、ヨーグルト、ブルーベリーの朝食。 御飯を炊くのを忘れていたので、 急遽、酢キャベツとベーコンの蒸し焼きをトースト二枚の間に挟んで、 サンドウィッチのお弁当を作る。 午前午後とお仕事。昼食は持参のサンドウィッチ。 17 時過ぎに退社。夕方はもうかなり冬らしい。

帰宅して、冷奴と熱燗を五勺ほどで身体を温める。 一服してから、夕食の支度。 きのことベーコンと長葱のアーリオオーリオののち、 柿とヨーグルトのデザート。 夜は読書。 「黒と青」(I.ランキン著/延原泰子訳/ハヤカワ・ミステリ 1665)など。 本当はランキンの最新刊「最後の音楽」を読みたいのだが、 シリーズものなので、少しさかのぼって読むことにした。 スコットランドが舞台の警察もので重厚な作風。 主人公の心象を表現するために 60 年代、70 年代のロックが頻繁に引用されるのだが、 私はロック音楽に全く無知なので、その部分は楽しめない。 ちなみに「黒と青」のタイトルもローリング・ストーンズらしい。

ウォーリック大学に外留していたときのこと、 イギリスのかなり北の方にある大学に招かれて講演に行った。 そのとき、地元の数学者たちとレストラン(もちろんインド料理)に行ったのだが、 その中にかなり個性的な外見の若い数学者がいた。 長州力と熊を足してヘヴィメタにかぶれた感じ、とでも言っておこうか。 その彼が本屋のショーウィンドウに突如かじりつき、 「おおっ、ランキンの新刊が出てる!買わねば、ぐふぐふふ……」 と不吉な笑い方をしたのが、ちょっと怖かった。 それ以来、ランキンはそんな作家(どんな?)かな、と思っているのだが、 その印象は「黒と青」の読後に変わるだろうか。

2010年11月15日月曜日

青色と黒と青

昨夜、 「荒涼館 2」(C.ディケンズ著/青木雄造・小池滋訳/ちくま文庫) を読了。 「バロックの森」を聴きながらうとうとしている内に二度寝。 結局、9 時まで寝てしまった。ちょっと寝過ぎ。 珈琲、ヨーグルト、ブルーベリーの朝食のあと、 適当にお弁当を詰めて出勤。 午前、午後とお仕事。 昼食は持参のお弁当。 鶏肉と長葱の照り焼き、だし巻き卵、高野豆腐、蕪の酢漬け。 午後一のミーティングが済んでから、日課の散歩。 新刊書店で 「青色本」(ウィトゲンシュタイン著/大森荘蔵訳/ちくま学芸文庫)を買い、 古本屋で 「黒と青」(I.ランキン著/延原泰子訳/ハヤカワ・ミステリ 1665) を買う。 店の外の平棚にハヤカワ・ミステリ版のデクスターが一冊 250 円で売られていたので、三冊購入。 午後も月曜日らしく低調に仕事をして、 17 時過ぎに退社。外は冷たい雨。 何だか喉がいがらっぽいし、背中のあたりがぞくぞくするような。 今日は周りが風邪ひきさんばかりだったから、うつされたかな……。

そういうときは、お酒と鍋で消毒に限る。 京都の日本酒を五勺ほどで身体を温める。 一服してから夕食の支度。寒いのでキムチ鍋に決定。 赤ワインを一杯だけ。あとは饂飩にした。

2010年11月14日日曜日

家事と読書の日曜日

9 時過ぎに起床。 珈琲、ヨーグルト、ブルーベリーなどで目を覚まして、 洗濯などの家事のあと、 「魔術師(下)」(J.ディーヴァー著/池田真紀子訳/文春文庫) を読む。上巻は昨夜、読了した。 昼食は焼き饂飩。 昼風呂に入って、湯船でも「魔術師(下)」を読み、 午後のうちに読了。 マンネリながら既にマニエリズムの境地に逹したライム&サックスのシリーズ。 いつまで続けられるのか心配にもなるが、相変わらず面白い。 夕方まで家事あれこれや、お弁当のおかず作り。 高野豆腐を煮て、だし巻き卵を焼き、鶏肉と長葱の照り焼きを作った。 「宇宙は何でできているのか」(村山斉著/幻冬舎新書) を読んでいるうちに夜。 夕食は、ピェンロー。 塩と唐辛子の他に、柚子胡椒も用意。 白ワインを少々。鍋のあとは雑炊。 夜も「宇宙は何で……」を読んで、読了。 これだけの内容を 200 ページほどの新書で一般向けに説明する、 という困難にチャレンジした心意気が素晴しい。

さて、11月も下旬に入って、いよいよ年末が迫ってきた感じ。 ぼうっとしているうちに今年も終わっちゃいそうだなあ。

2010年11月13日土曜日

封筒の裏での計算

9 時過ぎ起床。 珈琲、ヨーグルト、ブルーベリーなどで目を覚まして、 「湖は餓えて煙る」(B.グルーリー著/青木千鶴訳/ハヤカワ・ミステリ 1839) を読んだり、朝風呂に入ったりしているうちに昼。 朝昼兼食に御飯を炊いて、 鯵のひらきを焼き、白菜の漬物、長葱としめじの味噌汁。 午後も読書など。「湖は餓えて煙る」、読了。 盛り込み過ぎのきらいもあったが、 あれこれの伏線が全て最後に収斂するところなど、 なかなか読み応えのある作品だった。 次は「魔術師(上・下)」(J.ディーヴァー著/池田真紀子訳/文春文庫) を読み始める。 夕食は豚肉のすき焼き風鍋。 砂糖を使わずに酒と醤油と大量の葱で仕上げる。 ヱビスビール。あとは饂飩。

趣味と実益を兼ねて、 私が訳した新刊 「世界を変えた手紙」 の Amazon 商品ベストセラーランキングの推移を(自動)追跡している。 服部仮説 を認めれば、これによって私の本が何冊売れたか分かるが、 他にも色んなことが推定できる。 私の本のランキングは、喩えて言えば、 アマゾン・ジャパンでの全ての本の売れ行きの流れに挿したプローブのようなものだ。 例えば、アマゾン・ジャパンでの一年間の書籍売上高を推定してみる。

私の本のランキングは現在のところ、大体数万位から十万位くらいだが、 時々、数千位から二万位程度のランクに急上昇する。 服部仮説を認めればこれは、 私の本が一瞬だけ一位にランキングされたあと、 私の本よりもランクが下の本が、 数千冊から二万冊程度売れて私の本を追い抜いたことを意味する。 実際、私の本が売れてからランク集計されるまでの時間は一時間より短いし、 私の本のランクより上の本が売れても私の本のランクを下げないので、 実際に一時間に売れた冊数はこれよりかなり多い。 細かい計算は抜きにしてざっくり、3万冊と評価してみよう。 時間による売れ行きの大小をならして、 一日にはこの十倍程度、つまり30万冊以上は売れると思われる。 とすると、一年ではこの365倍で一億冊以上が売れるだろう。 本一冊の値段をざっと千円とならしてみると、 年間の売上げは一千億円くらいのはずだ。 この私の見積もりはどれくらい正しいか? アマゾンは日本での売上高を公表していないが、 業界推計ではアマゾンの昨年の日本国内売上は約4千億円とされている。 楽天の昨年の売上は約3千億円なので、この推計は悪くなさそうだ。 また、アマゾンジャパンの売上のうち、 書籍・音楽・映像ソフトなどの売上は六割程度と見なされているそうなので、 書籍のみではその半分で三割くらいか。 とすると、アマゾンジャパンの書籍の売上は4千億円の三割で一千億円程度。 上の見積もりと一致する。

私の上の推定は言わゆる「封筒の裏での計算」だが、 追跡する本の種類を増やし、長時間観測し、 ちょっと真面目に統計的推測を行えば、 かなり正確に売り上げを推定できるはずだ。 誤差1パーセントくらいまでいけるんじゃないかな。

2010年11月12日金曜日

いつものスペシャル

8 時前に起床。 いつもの朝食のあと、週末スペシャル弁当を作って出勤。 午前、午後とお仕事。 昼食は持参の週スペ弁当。 炒飯、王将の焼き餃子、レバ韮炒め、白菜の漬物。 もう一つスペシャリテらしからぬ週末スペシャル弁当が続いている。 ちょっと反省。 既に二十回くらい読んでいる 「人生の短さについて 他二篇」(セネカ著/茂手木元蔵訳/岩波文庫) から「心の平静について」を読み終えて、 「幸福な人生について」に入った。 昼休みはいつもの如く、書店巡り。 買いたい本が沢山あるのだが (ヴィトゲンシュタインの「青本」とかね)、 未読本がたまっているのでぐっと我慢。 午後もいつもの如く仕事をして、17 時半くらいに退社。 いつもの如く日々が過ぎ、いつもの如く週末に辿りつく。 猫に週末用のちょっとスペシャルなキャットフードを買って帰る。

お風呂に入って湯船で 「宇宙は何でできているのか」(村山斉著/幻冬舎新書) を読む。 夕食は、鶏肉メインの水炊き鍋。自作のポン酢醤油にて。 おともはヱビスビール。あとは卵雑炊にした。 鍋のあとの雑炊はいつもスペシャル。

2010年11月11日木曜日

晩秋

9 時起床。ちょっと寝坊。 いつもの朝食のあと、適当にお弁当を詰めて出勤。 午前、午後とお仕事。 昼食は持参のお弁当。 鱈のムニエル、だし巻き卵、ジャーマンポテト、 鶏もつ煮込み、蕪の酢漬け。 いつものように 「人生の短さについて 他二篇」(セネカ著/茂手木元蔵訳/岩波文庫) を読みながら。 「心の平静について」の終わりのあたり。 午後もお仕事。主に考えたことのドキュメント書き。 17 時半くらいに退社。晩秋に冬の気配。 段々と寒くなってきたなあ。

帰宅して、 ジャーマンポテトの残りと白ワイン少しで一服してから、夕食の支度。 王将の餃子を焼いて、レバ韮炒めを作る。 赤ワインを一杯だけ。 お風呂に入って、湯船で 「宇宙は何でできているのか」(村山斉著/幻冬舎新書) を読む。 湯上がりに柿を一つ。

2010年11月10日水曜日

Scraping

8 時くらいに起床。 今日も良い天気。 珈琲、ヨーグルト、ブルーベリーの朝食のあと出勤。 今日は週の中日でお弁当はなし。 午前、午後とお仕事。 昼食は近所でポテトサラダとチキンカツカレーライス。 本屋を散歩。 ディーヴァーの新刊の文庫が出ているのを見て、 そう言えば最近、ディーヴァーを読んでいなかったなと思い、 ちょっと前の作品だが 「魔術師(上・下)」(J.ディーヴァー著/池田真紀子訳/文春文庫)を買う。 この前、出版社の方とお話ししたときに話題にのぼった 「宇宙は何でできているのか」(村山斉著/幻冬舎新書)も買って社に戻る。

午後、ちょっと仕事の合間の手遊びくらいのつもりで、 某大型ネット書店から書籍のランキングを取得するスクリプトを書いた。 しかし、そのあともグラフを描くようにしたり、 自宅にもデータを送るようにしたりと、 その関連で午後一杯楽しく遊んでしまった。 17 時過ぎに退社。

ふふふ、ちゃんと一時間毎にデータが更新されている。 やはりコンピュータは自動化と計算に使うものだ。 さて、夕食の支度。 何か他のものにしようかとも思ったが、 やはり鶏もつ鍋以上に魅力的なアイデアを思いつけず、再び鶏もつ鍋。 赤ワインを一杯だけ。 今日は鍋のあとは雑炊にしてみました。 うーん、濃厚で美味しい。おかげで赤ワインをもう少し追加。

2010年11月9日火曜日

鶏もつ鍋

8 時前に起床。 今日はすっきり爽やかな良い天気だ。 いつもの朝食のあと、お弁当を詰めて出勤。 午前午後とお仕事。 昼食はいつもと同じく 「人生の短さについて 他二篇」(セネカ著/茂手木元蔵訳/岩波文庫) を読みながら、持参のお弁当。 鱈のムニエル、ジャーマンポテト、エリンギのマヨネーズ炒め、 蕪の酢漬け。 今年中にまたオフィスの引っ越しなのだが、 年末くらいだろうと漠然と思っていたら何と来月の最初あたりらしい。 また荷造りだ。 自分の荷物は半日で十分だけど、 部署の本棚の書籍類が大変なんだよなあ。 17 時くらいに退社。 スーパーで買い物をして帰宅。

夕食は鶏もつ鍋。 鶏皮を炒めて作った脂を使って鶏もつを炒め、 酒と醤油で味つけをし、 韮、キャベツ、長葱、唐辛子を加えて鍋にする。 赤ワインを少々。鍋のあとには饂飩と卵。 お風呂あがりには、柿を一つ食べよう。

最近の就眠儀式は、 「荒涼館 2」(C.ディケンズ著/青木雄造・小池滋訳/ちくま文庫) を一章読むことと、 「パイドン」(プラトン著/岩田靖夫訳/岩波文庫) を少し読み進めること。 「荒涼館」は連続ドラマの一回分、という感じで丁度良い。 一方、プラトンは心が洗われる。

2010年11月8日月曜日

甘いだし巻き

9 時起床。寝坊。 いつもの朝食のあと、お弁当を詰めて出勤。 午前、午後とお仕事。 昼食は持参のお弁当。 豚肉しょうが焼き、甘いだし巻き卵、エリンギとベーコンのマヨネーズ炒め、 蕪の酢漬け。 最近、お弁当用には砂糖入りの甘いだし巻きもアリかな、 と思うようになってきた。 午後も月曜らしく低調気味に過し、 17 時頃退社。 スーパーで買い物をして帰宅。

ジャーマンポテトと白ワイン少しで一服してから、夕食の支度。 カルボナーラ、鱈のムニエル、白ワインを一杯だけ。食後に柿を一つ。 お風呂に入って湯船で 「湖は餓えて煙る」(B.グルーリー著/青木千鶴訳/ハヤカワ・ミステリ 1839) を読む。

2010年11月7日日曜日

立冬

8 時半くらいに起床。 いつもの朝食。 雑用のあと、 「湖は餓えて煙る」(B.グルーリー著/青木千鶴訳/ハヤカワ・ミステリ 1839) を読んでいる内に昼。 昼食は御飯を炊いて、鯵のひらきを焼き、 おかずの残りの高野豆腐と切干し大根、長葱と油揚げのお味噌汁。 お風呂に入って、湯船で「湖は餓えて煙る」を読む。

午後も続きを読んだり、 T.Björk の "Arbitrage Theory in Continuous Time" (Oxford University Press) を勉強したり。 どうやら私は、 一期モデルすら(二項でない一般の場合には)ちゃんと理解していなかったようなので、 この本の最初のあたりで復習。 読書と勉強の合間に、作りおきのおかず作り。 ジャーマンポテト、エリンギとベーコンのマヨネーズ炒め、 だし巻き卵、豚肉の生姜焼きを作った。

立冬にもなると夜が早い。 立冬って何を食べる習わしなのだったか。 千枚漬……は、食べるんじゃなくて立冬に仕込むんだっけ。南瓜?大根? 思い出せないので、 夕食は豚肉ときのこ各種の鍋。七味と柚子胡椒で。 あとは雑炊にした。 きのこなんて霞みたいなものなのに、 何故にこんなに美味しいかなあ。 お風呂に入って湯船で Björk のテキストを読む。

2010年11月6日土曜日

二度寝

昨夜あまりに早く寝てしまったため、6 時前に目が覚めた。 「バロックの森」を聴きながら、 「国家 (下)」(プラトン著/藤沢令夫訳/岩波文庫) を読了。 就眠儀式にちょっとずつ読んでいたので、 ずいぶんと時間がかかった。 次は「パイドン」の予定。 バッハのヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのソナタとプラトンに癒され、 今日は清らかな目覚めだな、と思ったのだが、 気付いたら二度寝していて、結局起床は 10 時頃。 駄目人間過ぎる。 せめて昼食まで、洗濯と掃除機がけ。 昼食は、御飯を炊いて鯵のひらきを焼き、 だし巻き卵の残り、蕪の酢漬け、油揚げと舞茸のお味噌汁。

オプションプライシングについて考えたいことがあったのだが、 寝過ぎたせいかもう一つやる気が出ない。 こういうときは、せめて雑用でもするか。 来年の手帳を買ったり、年末調整の書類に判子を押したり、 玄関を掃除したり。あとは夕方まで、 ボルヘスの「バベルの図書館」シリーズからキプリングの短編を読んだり、 「天文学の誕生」(三村太郎著/岩波書店/岩波科学ライブラリー 173) を読んだりして遊んでいた。 「天文学の誕生」は、ローマ帝国でプトレマイオスの遺産が断絶してからコペルニクスが現れるまでの九百年もの間、 天文学はどこでどうなっていたのかを明かした易しい本。 100 ページほどの小さな本だが、力作だ。 特に、イスラム世界で論証科学と翻訳文化の重要性が高まって行く流れとその意味が説明される後半が興味深い。 著者は三十代半ばの若い研究者。なかなか大したものだなあ。

夕方になってまたお風呂に入ってから、夕食の支度。 餃子を焼いて、高野豆腐や切干し大根など、お弁当のおかずの残りと。 赤ワインを一杯だけ。ローゼン博士のピノ・ノワール。

2010年11月5日金曜日

町の本屋さん

8 時頃に起床。 いつもの朝食のあと、適当にお弁当を詰めて出勤。 午前、午後とお仕事。 昼食は持参のお弁当。 だし巻き卵、じゃが芋のカレー粉焼き、 高野豆腐、切干し大根、蕪の酢漬け、白菜の浅漬け。 17 時くらいに退社して、生餃子を買って帰る。

私の訳したデブリン本が近所の小さな本屋にまで置かれていて、 ちょっと嬉しい。 科学読み物もけっこう置いてくれる面白い品揃えの店で、 けっこう好きな本屋さんだ。 私の本は「ベッドルームで群論を」(B.ヘイズ著/冨永星訳/みすず書房)と、 「フンコロガシの生物多様性」(塚本珪一著/青土社)の間に挟まっていた。 群論に負けてもフンコロガシには負けたくない、 とおかしな競争心が一瞬わいたものの、 お互い人気のない科学読み物同士、 肩寄せあって頑張っていきましょう、と思い直す。 そう言えば、子供の頃、 ファーブル昆虫記でフンコロガシの話を面白く読んだものだった。 今の子供はファーブル昆虫記なんて読むのだろうか。

夕食は餃子鍋。ドイツの白ワインを一杯だけ。あとは饂飩にした。

2010年11月4日木曜日

薄い本

8 時頃に起床。 いつもの朝食のあと、適当にお弁当を詰めて出勤。 午前午後とお仕事。 昼食は持参のお弁当。 薩摩揚げと油揚げの生姜と葱炒め、 高野豆腐、切干し大根、蕪の酢漬け。 昼休憩に近所の本屋で 「日本の弓術」(オイゲン・ヘリゲル述/柴田治三郎訳/岩波文庫) を買った。 本文が 60 ページもなく、しかも活字がゆったり組まれている。 薄い本って何だか格好良い。 夕方退社して、 「世界を変えた手紙」 でお世話になった近所の出版社にご挨拶に行く。 少し所用があったので、19 時くらいに失礼して帰路につく。

帰宅して夕食の支度。 ドイツの白ワインをおともに、うどんすきの夕食中。 聞いたことのない葡萄の名前だが、ピノ・グリのことらしい。 また明日も鍋にしてしまいそう。

2010年11月3日水曜日

手習い

10 時近くまで寝てしまった。また 10 時間睡眠だ。 しかも、まだいくらでも眠れそう。 珈琲、ヨーグルト、ブルーベリーの朝食。 今日もまた爽やかな良い天気だ。 お風呂に入って、湯船で 「喜嶋先生の静かな世界」(森博嗣著/講談社)を読む。 昼食はしめじとベーコンのスパゲティ。 ヱビスビールを一杯だけ。 ちょっと昼寝をしようと思ったら、また二時間以上寝てしまった。 そのあと午後も 「喜嶋先生」を読んで、読了。充実した休日の午後だ。 あ、そうそう、この著者の本では珍しく、 各章冒頭で引用される文章が私の知らない書物からだった。 明日、神保町で 「日本の弓術」(オイゲン・ヘリゲル著/柴田治三郎訳/岩波文庫) を買おう。

夕食は御飯を炊いて、鶏肉とじゃが芋のカレー粉焼き、 白菜の漬物、しめじと油揚げの味噌汁。 白菜の味がまだ今ひとつだったので残りを漬物にしてみたら、 かなりうまく出来ていて嬉しい。 今日二度目のお風呂に入って、湯船で 「Scheme 手習い」(D.P.Friedman and M.Felleisen 著/元吉文男・横山晶一訳/オーム社 ) で初老の手習い。

2010年11月2日火曜日

風呂敷

8 時半くらいに起床。 今日は久しぶりに遠くまで透き通るような爽やかな晴天。 冬晴れ、だろうか。 珈琲、トースト、ヨーグルト、ブルーベリーの朝食。 適当にお弁当を詰めて出勤。 午前午後とお仕事。 昼食はいつもと同じく 「人生の短さについて 他二篇」(セネカ著/茂手木元蔵訳/岩波文庫) を読みつつ、持参のお弁当。 豚キムチ、薩摩揚げ、高野豆腐、切干し大根、蕪の酢漬け。 普段はフロアの入口近くの、おそらく来客用のテーブルで堂々と風呂敷を広げて食べているのだが、 今日は何やら商談中のようだったので、奥の方のテーブルで。 ちなみに誰もツッコミを入れてくれないので自分から書くが、 この風呂敷の中央には「√-1」が染め抜かれていて、愛(i)は全てを包む、の意味なのである。 昔、私の講義をモグリで聴きに来てくれていた御老人がプレゼントしてくれたもので、 何故だか、私はモグリの聴講者たちには大いに恵まれた。 確か、何かのお祝いの機会に配るために注文して作った、とおっしゃていたと記憶している。

昼休憩の散歩。 今、神保町は名物「古本まつり」の最中なので私の散歩道も混雑している。 17 時くらいに退社。 スーパーで買い物をして帰宅。 夕食はまた鍋。鶏の水炊き鍋を手製のポン酢で。ヱビスビールを一杯だけ。 鍋のあとは饂飩にする。 夜は 「荒涼館 2」(C.ディケンズ著/青木雄造・小池滋訳/ちくま文庫) を読んだり。

2010年11月1日月曜日

会心

9 時起床。相変わらずいくらでも眠れそう。 珈琲、ヨーグルト、ブルーベリー、カンパンの朝食。 適当にお弁当を詰めて出勤。 バッハの「インベンションとシンフォニア」が胸に沁みる季節だ。 出社して午前、午後とお仕事。 昼食は持参のお弁当。 豚キムチ、高野豆腐、切干し大根、蕪の酢漬け。 いつものようにセネカを読みながら。 昼休憩の近所の本屋で、 「キプリング短編集」(キプリング著/橋本槇矩編・訳/岩波文庫)、 「喜嶋先生の静かな世界」(森博嗣著/講談社) を買って社に戻る。

「喜嶋先生」は短編「キシマ先生の静かな生活」 にその前日談を加えて長編化したもののようだ。 「キシマ先生」には良い思い出がある。 「ブックガイド 〈数学〉を読む」(岩波書店編集部編/岩波書店) という本に寄稿したときにこの短編を題材に挙げたのだが、 この時に書いた丁度 10 ページの短いものが、 今のところ私の生涯でベストの文章だと思う。 数学の論文や翻訳やあらゆる私のアウトプットの中でもベストだろう。 ただ一般的に反応はほとんどなくて、 例えば amazon 評などを見て、がっかりすることが多かった (担当の編集者だけは激賞してくれたけど)。 しかし、それ以来時折、常に私が忘れたころに、 この文章のことを覚えていて下さる方が現れ、その度にとても嬉しい。 自分の会心の作品も自分の思うようには、おおむねどこにも伝わっていない。 しかし、伝わるところにはちゃんと伝わっている、という有り難さ。 まあ当たり前のことだけれども、しみじみ思うことである。

午後もあれこれ。しかし調子はもう一つ。 初老にもなると夏の疲れがなかなかとれないのだなあ……とでも納得しておこう。 17 時過ぎに退社。 スーパーで買い物をして帰宅。 帰宅して、切干し大根と剣菱を五勺ほどで一服してから、夕食の支度。 うどんすき。具は牛蒡入り薩摩揚げ、油揚げ、長葱、しめじなど。 今日はしめじにはり込んでみました。 しかし練り物入りの鍋はまた独特の美味しさがあるねえ。