2011年9月1日木曜日

あなたと氷ホテルへ

奇妙なくらい蒸し暑くて寝苦しい夜だった。 今日も、今にも雨が降り出しそうなのに一滴も降らず、 蒸し暑いだけの一日。 夕方、退社。 帰宅してお風呂に入ってから、 ステイシー・ケントの歌声を聞き流しながら、夕食の支度。 鰤の照り焼き、しめじと蒟蒻のきんぴら、納豆、 小松菜と油揚げの味噌汁、御飯。 その合間に、キャベツの漬物も仕込んだ。

小説家のカズオ・イシグロはステイシー・ケントの大ファンらしくて、 主にスタンダートしか歌わないケントに、いくつかオリジナル曲用の詩まで提供している。 このつながり、分かるような分からないような。 その提供曲の中に "The ice hotel" という曲があって、 夏が大嫌いな私にぐっとくる。 あなたと二人旅行をするなら、北極の「氷ホテル」に行きましょう、 という歌詞。行きたいなあ、氷ホテル。 どこもかしこもマイナス5度で、何もかも氷で出来ているらしい。 寝台の形に切った氷の塊の上にトナカイの毛皮にくるまって寝て、朝になって無事だったら、 外に散歩に出て、氷原に昇る日の出を眺めるんだそうだ。ラヴリィ、インディード…… 行きたいなあ、氷ホテル。