2011年9月18日日曜日

「ミレニアム」

休暇の読書計画その一、 「ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女」 (S.ラーソン著/ヘレンハルメ美穂・岩澤雅利訳/ハヤカワ文庫) 。 上巻読了。下巻に入り、あともう少し。 「なんぼのもんや」と思って文庫版が出るのを待っていたのだが、 流石にぐいぐい読ませる。 ダークな「長くつ下のピッピ」、調査員リスベットがいい。

著者は「ミレニアム」シリーズを全十作として構想していたらしいが、 第一作が出版される前に著者が亡くなり、 書き上げて契約が済んでいた第三作までの三部完結になってしまった。 享年 50 歳。死因は心筋梗塞。 やはり、人生 50 年とは良く言ったもので、 そのあたりを道標にするのが妥当なのかも知れない。 私自身は成人以来、高い確率で 56 歳まで生きられるだろう、 と仮定して人生設計をしてきた(数字が半端なのは、7 年を単位にしているから)。 しかし、ここまで歳をとってみると、やや虫の良い仮定だろうな、と思う。 人は無限に生きられるように暮らす傾向がある。 それに歯止めをかけるのすらも下手だ。