2011年7月26日火曜日

方便と旦那

土曜日で TV 放送が終了したはずなのに、 そのあと試しにスウィッチを入れてみたら、同じように放送が続いていた。 画面の右上の方に「デジアナ」 という謎のキーワードが表示されているのが唯一の違いで。 TV 放送終了のアナウンスは、 国民を善導するための国家的方便だったのに違いない。 私も、TV は終了したものと思って、観ないことにしよう。

ところで私の中学高校は仏教系だったので、仏教の授業があった (おかげで私は今でも般若心経を暗唱できる)。 そこで「方便」というのは仏教用語だと習った。 いずれ真理に導くために、その途中、途中に仮に設けた嘘の教えのことだそうだ。 例えば、地獄だとか、天国だとか、仏様だとか、輪廻だとか、 そういうのは全て「方便」であって、 真実は色即是空、空即是色の悟りだけなのですよ、と。 今、思えば非常に深い内容を教わっていたようである。 全く関係ないが、「旦那」という言葉はサンスクリット語だ、とも習った。 その意味は「布施(ダーナ)」、あるいは「布施をくれる人(ダーナパティ)」であり、 つまり、哀れなあなたにものをめぐんでくれる人のことである。