やはり夏。昼休みに新刊書店で 「感謝だ、ジーヴス」(P.G.ウッドハウス著/森村たまき訳/国書刊行会) を買う。 おお、もう次がウッドハウス・コレクションの最終回なのか。 残念だ、永遠に続いて欲しかった。 最終回のタイトルは「ジーヴスとねこさらい」だそうだ。 「ねこ」と平仮名で書くところが、この訳者らしい。 「感謝だ、ジーヴス」も次に心が弱ったときのために、読まずにとっておこう。
帰宅してお風呂に入り、湯船で 「ねじまき少女」(P.バチガルピ著/田中一江・金子浩訳/ハヤカワ文庫) の上巻を読み始める。 ヒューゴー賞、ネビュラ賞、ローカス賞、キャンベル記念賞と、 主要SF賞を次々受賞した話題作。 バチガルピ、という名前にインパクトがあることは間違いない。 物語の舞台は近未来のバンコクなので、東南アジア系の名前かと思ったら、 イタリア系らしい。 私のクイック調査によれば、 バチガルピ("Bacigalupi")は、 父祖が "Bacigalupo" であると示す派生形か、複数形。 "Bacigalupo" は南イタリアによくある姓だそうだ。 由来については不明で、 "lupo" が「狼」を意味するという点では一致しているものの、 前半の "baciga" の部分には色々な説があるようだ。