2011年7月24日日曜日

天使の帰郷

やはり夏が戻ってきたようだ。 外に出なかったので、それほど実感はしていないけれど。 珈琲のあと、洗濯機をしかけてから、朝食の支度。週末は典型的な和朝食。 洗濯物をベランダに干して、お風呂に入る。 湯船の読書は "Everything is Obvious" (D.J.Watts 著/ Crown Business). 湯上がりにヱビスビールを飲みながら 「天使の帰郷」(C.オコンネル著/務台夏子訳/創元推理文庫) を読む。 春あたりから、自宅ではアルコール類を飲まないことにしているので、 今日はたまの贅沢。そして、もちろん昼寝を二時間ほど。 サマータイム制よりも、シエスタ制を支持。

昼寝のあと午後からは、洗濯ものの取り入れや掃除機がけなどの家事の他、 書評原稿の推敲、趣味の不等式研究、読書など、いつもの通り。

「天使の帰郷」(C.オコンネル著/務台夏子訳/創元推理文庫) 、 読了。 マロリー・サーガの第四作。うーむ、素晴しい。 電柱の上のラヴ・シーンの美しさも泣けるし、 最高に格好良い西部劇のようなクライマクスも抜群。それに、 いつものオコンネル節が今回も冴えている。 つまり、規格外であるがために世の中に受け入れられない天才的な登場人物たち、 彼等の孤独な魂と報われない愛、独自の世界に生きる強靭さと切なさ、 同じように孤独で、ずば抜けて聡明な同種との束の間の交感、 唯一の理解者である死者たち、 といったオコンネル作品の特徴が今回もまた全部そろっている。 古本屋の百円均一棚を周ってこつこつ集めてきたが、 第五作の「魔術師の夜 (上・下)」は即、amazon マーケットプレイスで注文してしまった。 第五作のあと翻訳がストップしているので、 そこからは原書で読まざるを得ない。