また気温が急激に下がったようだ。 と、猫との距離感で知る。 いつもの和風朝食のあと、適当お弁当作り。 折角、親切な方から良いパンをいただいたところなので、 久しぶりに腕によりをかけてサンドウィッチを作ろうと思っていたのだが、 少しの寝坊と寒さに躓いてしまった。
そして今週も、 ごくごく普通であくまで平均的で容姿も力量もまさに人並みな四十代サラリーマン安倍礼司のように、 オフィスビルへと急ぐのであった。 時代が変わってもサラリーマンのヒーロー像には、 平均(たいら・ひとし)、江分利満(えぶり・まん)、安倍礼司(あべ・れいじ)、 のように「普通」を強調した名前がつくのは何故だろう。 しかし、その意味は違う。 植木等が演じた平均は、どこにも平均的なところのない超人であり、 周りの人々は彼に呆れながらも、彼だけが天才であり、 自分たちはどう逆立ちしても彼にはなれない凡人であり、 舞台の書割であるに過ぎない哀しみを抱えている。 それはまさに、「フェリスはある朝突然に」と同じ構造だ。 一方、阿倍礼司はイベント企画会社に楽しく手堅く勤め、妻と息子がいて、 休日には(スポンサーの)ニッサンに乗って遊園地へ行く。 それはアベレージであって同時に多くの人にとっての「夢」であるが、 それは彼が天才だからではない。まさに平均だからなのだ……
とか歩きながら「平均」について考えているうちに到着。 出社してお仕事。昼食は持参のお弁当。 夕方、定時に退社。寒い。北風も強く、体感は氷点下。 家の近くで道の前を白黒のホルスタイン柄の猫が横切って行った。 また新顔だ。このあたりは猫にとって暮らし易いのかも。 帰宅して夕食の支度。 寒さのあまり予定を変更して鶏鍋にする。鍋のあとは饂飩。 うどんはいいね。だいすき、うどん。 平均的な嗜好だけれども。