2012年2月13日月曜日

読むと天才になれる本

今日も寒い。珈琲とヨーグルトと苺で目を覚ましてから、 「古楽の楽しみ」を聞きながら朝食の支度。 春はまだ遠く、この時間、外はまだ暗い。 鰯の生姜煮、納豆、生卵、大根の漬物、御飯、春菊の味噌汁。 お弁当を詰めて出勤。 途中で税務署に寄り道して、確定申告書を提出。 出社して午前、午後とお仕事。 昼食は持参のお弁当。筑前煮、黒豆、昆布の佃煮、こぶちりめんじゃこ、御飯。 夕方退社。 帰宅して夕食の支度。 豚肉と水菜の常夜鍋。あとは長葱を一本分入れて蕎麦にした。 初めて試したが、常夜鍋のあとを蕎麦にするのは悪くない。 食後に紅茶とチョコレートを少し。

湯船で、 「知的生産の技術」(梅棹忠夫著/岩波新書)を読む。 子供の頃から何度か読み返しているが、今回は久しぶりだ。 こんなことが書いてあったっけ、と思うこと、しきり。 そう言えば、この本の最初の方に、 著者が「発見の手帳」を持ち歩いて何かと記録し始めたきっかけとして、 高校生の時にメレジュコーフスキイの「神々の復活」という本を読んだことが書いてある。 レオナルド・ダ・ヴィンチの伝記的小説らしい。 岩波文庫に入っていたこの本が若き著者の仲間たちの間でブームを巻き起こし、 著者の他にも川喜多二郎などの天才を生んだと言う。 昔、この箇所を読んだときに、 「そうか、僕がダメだったのは、『神々の復活』を読んでいなかったからか。早速、読まなければならんぞ」 と思ったものだが、絶版か品切れで入手できなかった。 今、amazon で調べてみたところ、やはり品切れのままである。 もちろん、今なら図書館で借りることも、 神保町の岩波文庫専門の古書店で買うことも可能なのだが、 「あれさえ読めば、私も天才になれたのだがなあ……ざんねんざんねん」 と思えることは貴重なので、 読まないままにしている。