2012年2月26日日曜日

ボビー・フィッシャー「60」とドラゴン・タトゥーの女

今日は、ちょっとは温かい。 風邪がまだ残っているようだが、今日ゆっくりすれば完治しそう。 鯵のひらきを焼いて、納豆、胡瓜とじゃこの酢の物、豚汁、御飯の朝食。 洗濯をして、朝風呂に入ってから、 猫を湯湯婆がわりに足下に置いて寝床で読書など。 昼食は、しめじのアーリオオーリオと、ハムのオムレツ。 二時間ほど昼寝して、午後も午前と同じ調子で暮らす。 「レオナルド・ダ・ヴィンチ 神々の復活(上)」(メレシコーフスキイ著/米川正夫訳/河出書房新社) 読了。下巻に入った。 お三時に緑茶とパン・オ・ショコラを一切れ。 夕方近くなってから、掃除機がけなど掃除をあれこれ。 夕食はピェンロー鍋。そのあと少し豆板醤を足して、雑炊にする。

だから何と言うことでもないのだが、 ハリウッド版の映画 「ドラゴン・タトゥーの女」 の中に、ボビー・フィッシャーの「60」がちらっと出てくる。 ドラゴン・タトゥーの女こと、調査員のリスベットが、 チェスの相手と待ち合わせをするカフェでテーブルに置いている本は確かに、 これだった。 (ちなみに、この古典的な本は割と最近、日本語に翻訳され、 「魂の60局」 として出版されている。) おそらく、日本でこの映画を観て、かつ、これに気付く人は稀だと思うので、 ここにリマークしておく。 リスベットは人間関係をうまく持てず、精神障害の烙印を押されながらも、 実は完璧な記憶力と思考力を持つハッカーで超一流の調査員という設定なので、 そのあたりの人格を映像で表現する助けとして登場させたのかも知れない。 実際、原作の方でも彼女がチェスを指すシーンがあるが、 フィッシャーへの言及はない。

そして、映画は原作をかなり忠実に映像化している上に、 雪景色の美しさはもちろん、他にもクールな映像美が冴え冴えで、なかなかよくできていた。 特にリスベットを演じたルーニー・マーラがいい。 しかし、原作に忠実、ということから想像されるように、 性的暴力を描く過激な場面が多いし、例えば、「カップルで楽しくデート」向きではない。 また、 犯人が脅迫目的で家の前に残した猫の惨殺死体を主人公たちが発見するシーンがあり、 これが相当にリアルなので、猫好きの方は観ない方がいいかも知れない。 または、ミカエルが家を出たとたんに「マイガ!」と叫んだら、 そのあと数分間、目を閉じるといい。