起床。朝食は珈琲と林檎とヨーグルトだけにして、 寝床で安静にしている。 昼前にお風呂に入ってのち、肉たま蕎麦を作って昼食。 再び、寝床へ。三時間ほど昼寝。 夕食の支度。鶏肉と豚肉のキムチ鍋。そのあとの雑炊。 再び、寝床へ。 今日は、 「猫はスイッチを入れる」(L.J.ブラウン著/羽田詩津子訳/ハヤカワ文庫) と 「ジーヴスとねこさらい」(P.G.ウッドハウス著/森村たまき訳/国書刊行会) を読了した。 「ファインマンさんの流儀」(L.M.クラウス著/吉田三知世訳/早川書房)、 「Founders at Work」(J.Livingston 著/長尾高弘訳/ASCII) などが読みかけ。
猫というものは飼い主の心の内や体調を敏感に察して、 傍らに寄りて優しく頭を押しつけてきたりするものだ、 と世間の猫好きの間では聞く。 猫は優れた心理学者にして、偉大なる癒し手である、と。 しかし、 私が国を離れていた年月を除いても十年以上の付き合いであるうちの猫(クロソフスカヤ、愛称「くろ」) に、そんな気遣いを感じたことはない。 頭を押しつけてくることはあるが、それは耳の後ろがかゆいか、 何か気に入らないことがあって頭突きしているだけだろう。 今日も五つの本棚がひしめく小さな台形型の寝室にこもって静養しているところに、 ドアの前で「自分だけ暖房をかけるな」と激しく抗議して、 入れてやると寝台の私の胸の上に乗って盛大に鼾をかいて寝る。 重いし、うるさい。 しばらく格闘のあげく、何とか足元のあたりに落ち着いてもらった。