2010年7月25日日曜日

開発の考古学

8 時起床。 窓から見るには今日も猛暑らしい。 もっと遅めにしたかったのだがお腹が減ったので、朝食の支度。 えぼ鯛のひらき、蕪の酢漬け、らっきょう、オクラと若布の味噌汁と御飯。 早起きし過ぎたので、少し TV の報道番組や政治対談番組なりを観るが、 地上デジタル波への全面切り替えのタイミングで受像機捨てようかな……、 と思った。 朝風呂に入って、湯船で 「わが百味真髄」(檀一雄著/中公文庫) を読む。 午後は昼寝をしたり、原稿を書いたり、 「超マシン誕生」(T.キダー著/糸川洋訳/日経BP社) を読んだり。

「超マシン誕生」読了。 三十年以上前、 データゼネラル社が "Eclipse MV/8000" というミニコン(死語?) を開発したときのドキュメンタリ。流石に面白かった。 社内資源の奪いあい、 突然に打ち切られる有力プロジェクト、あるいは、突然に社の命運が託される謎プロジェクト、 いつ終わるかも知れず、いつ中止されるかも知れないまま果てしなく続くデバグ、 燃えつきてか不満を持ってか理由は様々に次々と脱落していくメンバ、 下からは狂気としか思われない上の気まぐれな方針決定、 あるいは、業界名物「マッシュルーム・マネジメント」 (技術者たちを全員暗いところに閉じこめて、生ゴミを注ぎこんで、放置して待つ)、 できたとしても半年で陳腐化する商品、 などなど、 やはり情報技術の開発ってどこも同じようなストーリィを生きているんだなあ、 と思うところからして、 他人の苦難は面白い、ということかも知れない。

夕食は、昨日のカレーライスの残り、オクラのサラダ、キウィ、 ヱビスビールを一杯だけ。カレー、うまい……。 夜は本を読んだり、おかずの作りおきをしたり。