2011年5月30日月曜日

七つの夜

今朝も雨。 昨日作った苺ジャムをトーストに載せて食べる小確幸。 他に、小松菜とベーコンの炒めもの、目玉焼き、ソーセージ、 ヨーグルト、キウィ、珈琲。 一週間ほど、朝食と早い夕食の一日二食スタイルを実験中。 けっこう快適。

昨夜、寝台で 「七つの夜」(J.L.ボルヘス著/野谷文昭訳/岩波文庫) を読了。いかにもボルヘス。ボルヘスのエッセンス。 特に第四夜「仏教」と第七夜「盲目について」が、ぐっと来ました。

「ゲーテの言葉は黄昏のみならず、人生についても言い得ていると思います。 あらゆるものは私たちを置きざりにしていきます。 究極の孤独が死であることを別にすれば、 老いは究極の孤独であるはずです。 『近きものはすべて遠ざかる』というのは、 盲目の過程を表してもいます。 本日はその盲目についてお話しし、それがまったくの不運ではないことをお教えしたいと思いました。 盲目とは、運命もしくは偶然から私たちが授かる、 とても不思議な道具の数々のひとつであるにちがいありません」
J.L.ボルヘス「七つの夜」、第七夜「盲目について」より