チェスの伝説的名人フィリドールの作曲したカンタータを「古楽の楽しみ」で聴く。 フィリドールって結構メジャーな作曲家だったのだなあ。
午後からは雨。帰りに髪を切りに行く。 髪を切ってもらう間、 「数学をいかに使うか」(志村五郎著/ちくま学芸文庫) を読む予定だったのだが、鞄に入れ忘れていた。 やむを得ず小一時間、妄想にふけった。
ノーベル賞受賞から丁度百年ということで、 キュリー夫人がちょっと話題みたい。 しかし、私が一番秀逸だと思ったのは、やはり xkcd.com のマンガ だった。 "But you don't become great by trying to be great. You become great by wanting to do something, and then doing it so hard that you become great in the process. So don't try to be the next me, Noether, or Meitner. Just remember that if you want to do this stuff, you are not alone" (「でも、偉大になろうとして偉大になるんじゃないの。 あなたが何かをしたいと思うことで、 一所懸命になるその過程で、偉大になるのよ。 だから、第二の私や、第二のネーターや、第二のマイトナーになろうとしないで。 これだけを覚えておきなさい。 この道を進みたいなら、あなたは一人じゃないって」。) それからオチもいいね。 "Also, avoid radium. Turns out it kills you." (「それから、ラジウムには気をつけて。死ぬわよ」。)
全国の科学少女や数学ガールの皆さんは、 是非 xkcd オリジナル でゾンビ・マリ・キュリーの言葉をかみしめられたい。 人は第二の誰かになろうとしたり、偉人になろうとして、偉大になるのではない。 何ごとかを成し遂げようとするとき、そのことに夢中になるとき、 その過程で偉大になるかも知れないだけなのであり、 志という言葉の最も高い意味においては、 のちの人がそれを偉大と呼ぶかどうかも、 実際に偉大なことを成し遂げられるかどうかすら、 どうでもよろしいことなのである。