2011年1月24日月曜日

リドル・ストーリー

6 時に目を覚まし、「バロックの森」を聞いたような聞かなかったような。 7 時過ぎに起床。 今日は曇り空。夜の間に少し雨が降ったようだ。 珈琲、トースト、茹で卵、ヨーグルト、ブルーベリージャムの朝食のあと、 お弁当を詰めて出勤。自分としてはかなりの、朝型にシフト。 想像通りメディア部も大して早く出勤しないようで、 午前中は静かな環境が楽しめた。 昼食は持参のお弁当。 だし巻き、豚肉と玉葱の塩炒め、高野豆腐の煮物、大根の葉の漬物、 猫まんま。 いつもの神保町散歩のあと、 午後はあっさり働いたり、働かなかったり、 "Beautiful Data"(Edited by T.Segaran and J.Hammerbacher / O'Reilly) から一篇 "What data doesn't do" を読んだりして、16 時過ぎに退社。

帰宅して、お風呂に入り、湯船でハヤカワ・ミステリマガジンを読む。 高橋葉介の新連載「怪盗ミルク」も、「顔のない女」に引き続き良い感じ。 それはさておき、今月はベスト・オブ・ベスト短編の特集。 短いので、湯船で「女か虎か」(F.R.ストックトン作/中村能三訳) を読了。もちろん、今まで色々なアンソロジーで何度も読んだことがある。 リドル・ストーリーというジャンルの代表作で、 多くの人がこの話を(実際に読んだことはなくても)知っていると思う。 しかし、以前から私はこの話のどこが面白いのか、もう一つ分からないでいる。 いや、面白くないわけではないのだが、 それほどでもないじゃないか、という感じ。 実際、このジャンル自体がトリックなのであって、 「女か虎か」はその典型例なのだろう。 リドル・ストーリーの性質として「オチ」のないことが居心地が悪くて、 自分で「オチ」をつけたくなる。そして、 「自分ならもっと上手にこう書ける」とオマージュ作品を呼び寄せる。 しかも、オマージュ作品が原作よりも面白い。 何故なら、原作には「オチ」がないのだ。 オチている方が面白いに決まっている。 そして自動的に原作の地位を高めてしまう、という仕組み。

夕食は、白菜と出来合いの水餃子で鍋にして、黒酢で食す。 あとは饂飩。白ワインを少々。