2009年5月25日月曜日

銀の弾はない

8 時過ぎに起床。 昨夜、遅くまでセネカの「人生の短さについて」(茂手木元蔵訳/岩波文庫) を読んでいたせいで、月曜日からちょっと寝坊してしまった。 ところで、人間は昔からちっとも賢くなっていないどころか、 退化しているんじゃないかなあ……

珈琲とクッキーの朝食のあと出勤。 すっかり夏の気持ちで T シャツ一枚で外に出たら、肌寒い。 流石にちょっと気が早過ぎたか。午前、午後とお仕事。 昼食はカレーライスのチェーン店にて。三省堂で、 「人月の神話 [新装版] 〜 狼人間を撃つ銀の弾はない」 (F.P.ブルックス Jr.著/滝沢徹・牧野裕子・宮澤昇訳/ピアソン・エデュケーション) を買って、社に戻る。 ずーっと昔、学部生時代くらいに旧版の旧訳を読んだはずだが、 何度かの引越の間になくなっていたので、 ソフトウェア業界に就職した今こそ、再読のため。 ソフトウェア業界が今から思えば、まるでよちよち歩きだった黎明期に書かれた本なのに (なんと原著初版は 1975 年刊だ)、 ここで指摘されている問題は全く解決されておらず、 相変わらず同じ誤ちが日常的に繰り返されている。 改訂版が駄目だとか、新訳の方(あるいは旧訳の方)が酷いとか、 あれこれ言われる本だが、それも名著ゆえだろう。 どうでもいい本はその種の批判に限って受けないものだ。 昼休みの間にも、ちょっとあちこち拾い読みしていて思ったことには、 昔の人は賢く、教養があったのだなあ、と。 ところで、人間は昔からちっとも賢くなっていないどころか、 退化しているんじゃないかなあ……

定時くらいに退社。 夕食は、オムライス、胡瓜のサラダ。 オムライスと親子丼ばかり作り過ぎのような気もするが、まあいいじゃないの。 赤ワインを一杯だけ。 マルベックという私には初耳の品種が 7 割使われているもの。 食後のデザートは、珈琲とオレンジとチェダーのチーズケーキ。 これからお風呂に入って、湯船で「人月の神話」を読む予定。

明日の夜は会食がありますので、更新はかなり遅くなります。