2009年6月30日火曜日

フライング

8 時起床。雨のせいか、少しは涼しい。 珈琲、オレンジジュース、トーストの朝食のあと出勤。 郵便局での用事に思いの他、時間がかかり、 出社したのは 10 時近くになってしまった。 午前、午後とお仕事。昼食は定食屋にて。 18 時過ぎに退社。お湯の中を歩いているような蒸し暑さ。 手を握ると空気から水が絞り取れそうだ。 なんとなく、「冷やし中華」が食べたくなって、 それらしい店に入ってみたが、フライングだった。 つまり「冷やし中華あり升」の季節にはまだ早かった。 がっかりしつつ、レバ韮定食を食べて帰る。 冷やし中華って、普段はそう美味しいものとも思えないのだが、 夏には無性に食べたいときがある。 夏になると冷たい麺類が急に魅力的になって迫ってくる。 そう言えば、冷製のパスタにも劇的に美味しいものがあるよなあ。

季節は、会計期末だ。昨日の続きで経営者のヴィジョンについて。 日本の会社の決算報告を見ると、とてもつまらないことが書いてある。 例えば、「当社のモットーは、にこにこ、はきはき。 今日も明日も、お客様の幸せのためにがんばります」みたいな感じ。 最近、実はこういうのが良いところなんじゃないかなあ、と思ってきた。 エンロンのような目覚しいヴィジョン、ああそんなアイデアがあったか、 それが世界の未来なのか、いや言われてみれば、まさにそれが未来なのだ、 そうでしかありえない、何兆円儲かるやら分からないぞ、 と直感してしまうような、凄い所を指し示してしまうリーダーの指先を見ていると、 思考力を失なってしまう。 しかし、神ならぬ人の身に、未来の何が分かるわけでもないのだ。 最近だと、google と amazon がかなり怪しいと思う。もうしばらくすると、 「我々は通貨やエネルギーのように計算力の市場を作り、 計算力をトレードしてリスクレスに世界の隅々まで安定供給する。 もう世界に我々以外のコンピュータはいらない。 我々が地球上で唯一のコンピュータになるのだ。 今日から『スカイネット』と呼んでくれ」とか (私が今でっちあげたので、真に受けないように)、 目覚しいヴィジョンを言い出しかねない。 それが「にこにこ、はきはき、がんばります」だと、 よしよし頑張って儲けてくれよ、でもちゃんと見張ってるぞ、 取り敢えず流動負債をキャッシュで割り算してみるか、くらいの気になって、 かえって良いんじゃないだろうか。

2009年6月29日月曜日

アグレッシヴ

8 時起床。朝食は純水と一切れのパン。 今朝も朝から蒸し暑いなあ、と思いつつ、出社。 午前、午後とお仕事。 昼食は神保町名物、「キッチン南海」の黒いカツカレー。 近所で「パイドン」(プラトン著/岩田靖夫訳/岩波文庫) を買って、社に戻る。 やはり今日はかなり集中力が低く、 一日ぼうっとしていたような気がする。 若い人にはまだまだ想像もつくまいが、 年をとると週に一日くらい何もせずに寝転がっていないと、 次の週、次の週とまわっていかないのだよ、いや、ほんとに。 18 時過ぎに退社して、スーパーで食材を買って帰宅。 夕食は冷やし饂飩。 食後にドライフルーツ入りのパンとチーズで、白ワインを一杯だけ。 お風呂に入って、湯船で読書。

「青い蜃気楼」(黒木亮/角川文庫)。 小説風に、かのエンロンの破綻を描いたもの。 エンロンの「アグレッシヴ」とか「クリエイティヴ」と言われた会計手法 (つまり、会計操作だったのだが)って、 もっともっと巧妙なものかと思っていたが意外と素朴だったようだ。 要は、子会社を作ってそちらに資産なり負債なりを移して、 本社の帳簿から見えなくする(業界用語では「オフバランス」する)ことと、 証券化することの二つがポイントで、 それがちょっと複雑になっているに過ぎない。 子会社が約束手形を振り出して本社の株を受け取り、 その株を担保にして資金を集め、 その資金でもう一つ会社を作り、 その会社が本社の持株のオプションを売り出して、本社がそれを買う、 とか、その程度のことで、本当に世間がみんな騙されるのだろうか? 思われているよりはずっと素朴な詐欺がまかり通ったのは、 やはりエンロンのヴィジョンがそれなりに素晴しかったからかも知れない。

2009年6月28日日曜日

白玉と鬼 / 黒い白鳥

27日(土曜)。少し寝坊。珈琲、オレンジジュース、トーストの朝食。 いくつか家事のあと、朝風呂に入って、身支度をし、外出。 駅弁を買って新幹線に乗る。 車内でお弁当を食べながら、 「伊勢物語」(石田穣二訳注/角川ソフィア文庫)と、 「ブラック・スワン (上、下)」(N.N.タレブ著/望月衛訳/ダイヤモンド社) を交互に読む。 「伊勢物語」は、坂口安吾がその中に出てくる物語について評論に書いていて、 ちょっと読みたくなったので。

わずか 1 ページにも満たない、こんな短い話である。
ある男が、とてもわがものにできなかった女に何年間も求婚し続けて、 ついにさらい出し、暗い夜道を二人逃げて行った。 芥河という川のほとりまで来たとき、 草の上の露を見て、女が「あれは何」と男にきいた。 このあたりには鬼が出て、もう夜も更け、雨も降り、雷もひどく鳴る中、 答える間もなく、男は女を連れて荒れ果てた蔵まで来た。 男は女を蔵の中に入れ、自分はその前で武器を持って番をしたのだが、 鬼が早速、一口で女を食べてしまった。 女は悲鳴をあげたのだが、雷の音に男は気付かなかった。 夜が明けて、見ると、連れてきた女の影もない。男は、いたく泣いて、こう詠んだ。 しらたまかなにぞとひとのとひしとき つゆとこたへてけなましものを (白玉ですか、なんですか、とたずねたとき、 露だよ、と答えて、消えてしまったらよかったのに)。

この物語がどうにもすごい、すごすぎる、ということなのだが、 そうこうしているうちに到着。 ホテルの部屋で、お風呂に入ったり、「ブラック・スワン」を読んだり。 夜は市役所近くのビストロにて、 R 大から K 学院大に移られた方と、R 大から D 大に移られた方と、 R 大から A 社に移った私とで、A 堀先生のお誕生月を祝う会。 私は海老と茹で卵のサラダ、牛の胃のパン粉焼きなど。 関西主要私大の内部情報を色々と聞かせていただたく。 ところで A 堀先生はちょっとお疲れなんじゃないだろうか。 さすがの野望と戦略とごり押しと寝技の男にも、蹉跌はあるのかも知れない。 一般論だが、大組織はそうそう自分から変化できるものでない。 本当の変化や改革は、ハゲタカ・ヘッジファンドにまるごと買収でもされない限り、 ありえない気がする。 そのあと、梯子につぐ梯子で、A 堀先生になかなか帰してもらえず、 宿に戻ったのは深夜 2 時。 折角だから挨拶まわりしたいところもあったのだが、 A 堀先生の杯を断るわけにもいかず、やむをえなかった。

28 日(日曜)、9 時半起床。 ルームサーヴィスの朝食。ベーコンエッグ、ポテトとトマト、果物類と、パン類あれこれと、 珈琲とオレンジジュース。 朝食を食べながら、報道 TV ショウを観つつ、日経新聞を見つつ、ビジネスマンの真似。 良くて無意味、悪くて有害な情報ばかりだったが、コスプレ気分は味わえた。 あとは、チェックアウト時間の 14 時まで、のんびり読書。 湯船や寝床で「ブラック・スワン」を最後まで読む。 以前に原書を読んだのだったが、再読の価値があった。 まあ、そこまでガウス分布自体を非難しなくていいとは思うが。 駅のデパート地下でお弁当を見繕って、新幹線で東京に戻る。 車内では「伊勢物語」などを読んだ。

夕方の東京は雨。雨に濡れて帰宅。早速、お風呂に入る。 湯船で「ギリシア哲学者列伝(上)」(ディオゲネス・ラエルティオス著/ 加来彰俊訳/岩波文庫)を読む。 夕食は、一昨日、N さんからもらったパセリを使って、アーリオオーリオ。 ロースハムと胡瓜のサラダなど。白ワインを一杯だけ。

2009年6月26日金曜日

新橋の焼き鳥屋

7 時半起床。今日も蒸し暑くなりそうだ。 珈琲、オレンジジュース、トーストの朝食のあと、早めに家を出て、 近所の銀行へ。 住民税を全部払ってしまおうとの意気込みだったものの、 判子を持ってくるのを忘れた。 ATM で現金を引き出して下さい、と窓口で言われたのだが、 ATM の前で気付いたことには、一日の引き出し限度額を遥かに越えているではないか。 やむなく一期分、つまり全体の 4 分の 1 の額だけを引き出して窓口で支払う。 いつもの通り、午前、午後とお仕事。 18 時過ぎに退社して、虎ノ門へ向かう。

夜は、おとなしく収奪されるだけの種族、哀れな子羊たち、 つまり哀しきサラリーマンの聖地、 新橋の焼き鳥屋さんで、ネットワーク関係の一名会社 CEO 兼従業員 N さんと会食。 解散選挙についてとか消費税についてとか、 どこかのニュース番組がインタヴュに来ないかなあ、と待ち構えていたのだが、 残念ながらどこの撮影チームも現れなかった。 ニュースキャスタが上手な駄洒落と大衆への全く心ない共感を口に出来るように、 いくつかコメントを考えておいたのに残念だ。 N さんから、饂飩と自作のイタリアンパセリを分けていただき、感謝。 さらに、「プログラミング Gauche」(Kahua プロジェクト著/オライリー) のノベルティグッズらしき、キーホルダーまでもらった。ありがたし。 21 時過ぎにお別れして、22 時近くに帰宅。

明日の夜も会食の予定がありますので、明日は更新をお休みします。 次回の更新は 28 日(日曜)の夜を予定しています。

2009年6月25日木曜日

重箱の隅 / 素麺

8 時起床。今日も蒸し暑い。 珈琲、オレンジジュース、トーストの朝食のあと出勤。 午前、午後とお仕事。昼食は近所のタイカレー屋さんにて。 重箱の隅にもう一つ小さな重箱があってその隅をつつくような、 微妙なバグを発見。夕方までかかって何とか原因を突き止めた。 こういう特別なときに、こういう特別なことがたまたま起こって、 それがたまたま誰にもとがめられなかったら、というような、ある意味、絶妙なバグで、 もう見なかったことにして放っておきたいくらい。 しかし、見つけた以上はそういうわけにも行かない。明日、対策を考えよう。 18 時半くらいに退社。スーパーで食材を買って帰宅。 夕食は素麺。今年初の素麺。 夏は素麺だ。胡瓜、卵の薄焼き、ロースハムなどをつけあわせる。 食後に白ワインとチーズを少し。

明日の夜は会食の予定ですので、更新はかなり遅くなります。 ちなみに明後日の夜も会食の予定。明日は週末に向けて、ばりばり働こう。

2009年6月24日水曜日

堕落論

8 時起床。雨。珈琲、トーストの朝食のあと出勤。午前、午後とお仕事。 昼食は持参のお弁当。タイ製ゼブラ印の金属製の弁当入れに、特製カレーと御飯。 18 時過ぎに退社。夏至なので外はまだ明るい。 雨もあがって、随分と蒸し暑い。嫌な季節がやってきたなあ…… 私は冬が好きで、一年中冬でもいい。 夏はもとより低い生産性が半分くらいに落ちるし、 それに、秋、冬は魚良し、肉良し、鍋良し、燗酒よし冷酒もまたよし、 美味しいものだらけだが、 夏に美味しいものなんて、そうねえ、、、生ビールと素麺くらい? あ、そうだ、そろそろ素麺とヱビスとギネスを買ってきておこう(うきうき)。 帰宅して夕食は、北京風酢豚(ウー・ウェン先生レシピ)などで赤ワイン。 食後にグラスに残ったワインで、 チーズ(ブリ・ド・モー)と、ドライフルーツ類のパンを少し。 お風呂に入って湯船で坂口安吾の「堕落論」(新潮文庫)を読む。 夜は C.L.ドジソンのパンフレット読みの予定。

2009年6月23日火曜日

Waltz for Debby

8 時起床。今日はかなり蒸し暑くなりそうだ。 珈琲とトーストの朝食のあと出勤。 午前、午後とお仕事。昼食は近所の定食屋にて。 18 時過ぎに退社。外は猛烈な蒸し暑さ。京都みたいだ。 スーパーで食材を買ってから帰宅。 御飯を炊き、音楽を聴きながら気長に玉葱を炒めて、また特製カレーを作る。 曲は珍しくジャズ。 ビル・エヴァンス・トリオの「ワルツ・フォー・デビィ」ライヴ。 癒される。けど、だらんとするわけではなくて、 却って気持ちの引き締まるような、いい音楽だ。 CD プレイヤが引越で壊れてしまったので、PC で聴いているのが残念。 少し疲れているようなので、今夜は特に仕事をせず。 年をとると、気候や天候の変化が自分の調子や気分にけっこう影響を与えるので、 要注意なのです。