2011年8月22日月曜日

老学徒はかく語りき

一日しか静養できなかったので、ちょっと辛い朝。雨で涼しい。 昼休みに、三省堂本店で開かれている古書フェアで 「狂風記 (上・下)」(石川淳著/集英社文庫) を見つけて購入。 確かに持っていたはずなのに、いつの間にか書庫から紛失したので。 他に新刊の 「殺す」(J.G.バラード著/山田順子訳/創元SF文庫)。 調子がもう一つだったので、15 時過ぎに退社。

歳をとると自分の写真を見ることがほとんどない。 つまり、自分の気が緩んでいるところの顔を知らない。 T 君の披露宴で隣の席だった A 先生がいつの間にか撮ってくれた写真を見て、 すっかり枯れた初老の学者、という風情になってきたなあ、と思った。 実際は、学者じゃなくて、ヒラの会社員ですけれどね。 あと、久しぶりに会う元学生たちに気を遣わせるほど痩せたことも、 ようやく実感として自覚。

あ、ちなみに乾杯のスピーチは、 新郎が私のゼミでいかに優秀だったかをベタ誉めしたあと (最高に優秀だったことは事実ですが)、 "oblige" という単語の語源などを説明しました。 「三つ数える」小話(8/20記)は、 ややエキセントリックな新郎への web 版だけのサーヴィスです。