2011年8月10日水曜日

マロリー・サーガ

「魔術師の夜 (下)」(C.オコンネル著/務台夏子訳/創元推理文庫)、読了。 相変わらずのオコンネル節。例えば、登場人物表に四人も「故人」がいる。 ずっと昔に亡くした妻が幽霊として傍に存在するという現象を、 日常でも演じ続ける狂気の天才マジシャンという設定も、いかにもオコンネル。 第五作に至って、マロリーは随分と人間らしくなってきた。 ここまでしか翻訳されないまま品切れ状態なので、 以降のマロリー・サーガは原書で読まざるを得ない。 「数学基礎論講義」(田中一之(編著)・鹿島亮・角田法也・菊池誠/日本評論社)、 ゲーデルの第一不完全性定理の証明。 こんなに簡単だったっけ。