2010年3月22日月曜日

たいちゃ

また 9 時過ぎまで熟睡。今日もまた良い天気だ。 カフェオレを作って、寝床でしばらく読書など。 午前中は洗濯をして、お風呂に入り、 今日の分の翻訳作業をした。 昼食は鯛茶漬。昆布締めの鯛の薄切りを冷や御飯にのせて、 大葉と山葵を盛り、だし茶をかけて食べる。 それはさておき、刺身包丁が欲しくなった。 持っている包丁でも切れ味は悪くないのだが、 刺身をひくときに刃の長さが足りない。 次に京都に行ったとき「有次」で買うかな……。 「有次」と言えば銅の卵焼き器がぐっとくる。 料理が上手になったら買おうと思っているのだが、 もうちょっと修行が必要だろう。

午後も翻訳を進めたり、本を読んだり。 昼寝の代わりに、床に綿棒を投げて「ビュフォンの針」の実験をしてみる。 同じ幅の平行な線がたくさんあるところに、 その幅より短い一本の針をでたらめに繰り返して投げ、 何回平行線に交わるかを数えると円周率の近似値が得られる、 という有名な実験である。実際、数百回くらい投げてみたが、 円周率の近似値として 3 を得るのも難しかった。 針の代わりに綿棒じゃ、こんなものだろう(笑)。

「統計学とは何か」(C.R.ラオ著/藤越康祝・柳井春夫・田栗正章訳/ちくま学芸文庫) に、 イタリアのラッザリニという数学者が、 平行線の幅と針の長さの比が 6 対 5 の条件で 3408 回中 1808 回、 という実験結果を論文誌に報告した話が出ている。 ここから円周率の近似値を計算すると 3.1415929... で 真の値との誤差は 10 のマイナス 7 乗程度という正確さである。 しかし、これはほぼ確実にデータ捏造で、 いかにしてこの捏造が(上に書いた数字だけから)見破られたのか、 という話がラオの本に説明されている。 (ヒントは、「355/113」。)

お弁当のおかずを作ったりしているうちに夕食の支度の時間。 鯛と蛸の散らし鮨、卵の澄まし汁。