2010年2月28日日曜日

幸福の進化論

10 時近くまで寝てしまった。 でも良く寝たような、全然寝られなかったような。 今日はちょっと寒い。 珈琲だけの朝食のあと、 午前中は翻訳仕事、掃除機がけ、洗濯など。 朝風呂に入ってから、昼食の支度。 豚リブの残りを使ってリゾット風のものを作ってみる。 適当に作ったわりに美味しい。 午後も翻訳仕事を少し。第3、4章を一通り見直して、 進行具合のサンプルとして編集者に送っておく。 全体で 10 章あって、分量で丁度三分の一くらい終わった。 珈琲を飲みながら、 「内乱記」(カエサル著/國原吉之助訳/講談社学術文庫) を読んだあと、 夕方まであれこれ。 夕食は御飯を炊いて、だしをひき、 豚肉生姜焼き、キャベツの千切り、冷奴、 沢庵、白菜の漬物、豆腐の味噌汁。 夜はお弁当のおかずを仕込んだり、 「プライスレス」(W.パウンドストーン著/松浦俊輔・小野木明恵訳/青土社) を読んだり。

人間は利得で気分が良くなる度合いよりも、 損失で苦しむ度合いの方が大きい。例えば、 一万円もらえる嬉しさより、一万円落としたショックの方がずっと大きい。 得になることが起こるかも知れないがその可能性がとても低いときには、 人間は賭けにでやすくなる。例えば、多くの人が宝くじを買う。 逆に、損になることが起こるかも知れなくてその可能性がとても高いときにも、 人間は賭けにでやすくなる。例えば、大損すればするほど、大穴狙いをしてしまう。 このような性質は「プロスペクト理論」として知られているが、 (非合理的なのに)なぜそうしてしまうのか、という理由は分からない。 プロスペクト理論を進化論的に説明しようとした キャメラー、ローウェンスタイン、プレレックは、 「人類は、幸福になるべく進化したのではなく、 生き延びて生殖すべく進化した」からである、とした。 そう言われてみればなるほど、 人間にとって幸福になることが困難であるのはもっともだ。