2010年2月14日日曜日

「エル・ブリ」閉店の経済学

9 時くらいに起床。珈琲、トースト、苺ジャムの朝食。 今日は良い天気だ。午前中は洗濯、掃除機がけ、 今日の分の翻訳仕事など。 昼食は卵と長葱の炒飯で白ワインを一杯だけ。 お風呂に入って、湯船で 「明日をどこまで計算できるか」(D.オレル著/大田直子・鍛原多惠子・熊谷玲美・松井信 彦訳/早川書房)を読む。 お風呂のあとは、しばらく昼寝。 その後は夕食の時間まで、講演の準備と読書など。 夕食は御飯を炊いて、塩鮭、だし巻き卵、高野豆腐、豚汁。 食後にワインを一杯だけ。イル・バチャレ。 夜も講演の準備など。主にセリフつけ作業。

世界最高のシェフによる世界最高のレストランとされる 「エル・ブリ」 が閉店するというニュース (リンク:New York Times Blog on Dining Out "El Bulli to Close Permanently")。 夏の時点では期限付きの閉店とされていたが、 一昨日の金曜日に、オーナーのフェラン・アドリアの口から "permanently" に閉店することが発表された。 「エル・ブリ」に行ったことがあるかどうかで、 「グルメ」と「それ以外」に分けられる昨今、 悔しい思いをしている方も多かろう。 オーナーによれば閉店の理由は、 驚くべきことに、毎年 50 万ユーロずつ赤字(!)だったから、だそうだ。 ちなみに、「エル・ブリ」には 48 席しかなく、 かつ、一年間に 6 ヶ月しか開かない。 このわずか 8 千席に対して、 控えめな数字でも 30 万人の予約申し込みがあると言われている。 それで何故、赤字閉店になるのか、不思議だ。 需要が圧倒的に供給を越えている状態のまま、 赤字倒産することがありうるのだろうか? そもそも、なぜそんな赤字を放置していたのか。 例えば、なぜ値上げしなかったのか。 「エル・ブリ」のディナの値段はそれほど高くない。 実際、「エル・ブリ」より高いレストランは、 東京に数え切れないほどある(らしい。良く知らないけどね)。 これをチャレンジングな経済学的問題であると捉えた人が多いようで、 プロ、あるいは市井の経済学者たちがこの「エル・ブリ」問題を議論している。 面白くて、うっかり blog を読んで周ってしまった。