2009年8月7日金曜日

improbable

8 時半起床。 珈琲、トースト、ソーセージと目玉焼き、バナナの朝食。 家計簿つけなどの雑用。 "MasterMoney2" をしばらく使ってみているのだが今一つ。 Excel で自作するのも面倒だし、悩ましい。思えば、 "MS Money" は MicroSoft 製品にしては抜群に使い良いソフトウェアだったのになあ……。 朝風呂の湯船で読書。 「闘うプログラマー」(G.P.ザカリー著/山岡洋一訳/日経BP社)の残りを読了。 洗濯をしてから、昼食は盛り蕎麦。食後は一時間ほど昼寝。

午後も夏休みを満喫。と言っても、昼寝、お風呂、読書、くらいしかすることがないので、 午後も読書。 「数学的にありえない (上・下)」(A.ファウアー著/矢口誠訳/文春文庫)を読み始める。 ずば抜けた計算力を持つギャンブル中毒の大学非常勤講師(統計学)が、 実験的治療の副作用で、ある「能力」を身につけてしまい、 各国の秘密機関に狙われるという荒唐無稽なサスペンス小説。 偶然、確率、統計、などが背景になっているので、これは読まねば (とは言え、文庫版が出るのを待っていた)。 本の冒頭に、主人公の統計学の講義からの「引用」があるのだが、 毎年百万分の一の確率で起こることが 700 万年間で起こる確率はほぼ 700 パーセントだ、 だから 7 回起こるはずだ、などと書かれている(問題: 正しくは何パーセントでしょう?)。 これは主人公の変調を示す引用なのか、単に著者の確率論の理解に問題があるのか、 今のところ不明。 まあ、700 万年で起こる回数の期待値が 7 回、ということは正しいので、 おそらくこれを指して世間では 700 パーセントと言うのであり、 目くじらを立てるほどのことではないのかも知れない。 ついでに言えば、 引用されている数学者「ルイ・バチャリエ」も「バシュリエ」 と訳する方が普通だろう。 長い間、数学史からも経済学史からも忘れ去られていたが、 初めて株価の動きをランダムな増分の積算と捉えて数学的に分析したことで、 最近では金融工学の創始者と持ち上げられることの多い人物である。

夕方に洗濯物をとりいれた途端に、雷をともなう嵐のような大雨。 またお風呂に入ったあと、夕食の準備。 夕食は、少しだけ残っていた冷や御飯で、キムチ炒飯。 御飯の量は少しだが、肉食化計画で買った牛肉の残りをかなり使ったので、 十分過ぎるくらいの満足感。アルザスのリースリングを一杯だけ。 夜は翻訳とか、論文読みとか、CPU のアーキテクチャの勉強とかしたかったのだが、 今日は折角の夏休みなので、終日自堕落に過すことに決めて、 「数学的にありえない」を読んだり。