9 時起床。寝坊。 珈琲、トースト、ソーセージと目玉焼き、バナナの朝食。 年も年だし、通勤往復の徒歩以外にも、少しは運動しないといけないかなあ、と思い、 一畳分くらいしかスペースのない独房でも、看守が目をはなした隙の 5 分間で出来るという、 やや過酷なエクセサイズをする。ちょっと「プリズン・ブレイク」。 実は昨日も同じエクセサイズをしたのだが、おかげで身体のあちこちが痛い。 年寄の冷や水とはこのことかのう……。
午前中は、掃除機がけの他は、「数学的にありえない」(A.ファウアー著/ 矢口誠訳/文春文庫)の下巻を読む。 登場する邪悪な科学者に、トヴァスキーとその同僚のハンネマンというのがいるのだが、 おそらくこの名前は、行動経済学のトヴェルスキーとカーネマンをもじったのだろう。 翻訳名がずれているだけで、全く同じ名前を拝借しているのかも知れない。 著者は行動経済学に何か恨みでもあるのだろうか。 残りを読了。ほんとに荒唐無稽で、休暇用には丁度良かった。
肉野菜炒麺のあと、午後はしばらく昼寝。 目が覚めるとやけに暗い。もう夜かなと思ったが、 今にも降り出しそうな雲の厚い曇り空なのだった。 TV で歌舞伎座の俳優祭の「灰被姫(シンデレラ)」を観ながら、 玉三郎もお年を召されたなあとか(失礼)、雀右衛門ってまだご存命だったんだ(失敬)、 とか思いつつ、昼寝からの目覚しのアイスコーヒーを飲む。 実は、私は院生時代に歌舞伎にこって、数年間は毎月のように歌舞伎座に通っていた。 俳優祭の悪ふざけというか親父ギャグが痛くて、 客席で苦々しい顔をして観ている通気取りの嫌な若者だったのだが、 今となっては丁度いいくらいだね(笑)。 八月と言えば「納涼」だし、十数年ぶりにまた歌舞伎座に行ってみようかなあ……
夕食は冷蔵庫の残り野菜のアーリオオーリオで、白ワインを一杯だけ。 食後に珈琲。 夜は、論文読みとか、翻訳の仕事とか。