2011年2月28日月曜日

春の雪/平均を先にとる

7 時過ぎに起床。 外には冷たそうな雨が降っている。 いつもの朝食のあと、カレーライスをゼブラ印の弁当缶に詰めて出勤。 最近、初夏のような暑さだと思っていたのに、 今日はまた冬。 昼食は持参のお弁当のチキンカレーライス、 昼休憩に新刊書店でクルーグマンの国際金融の教科書を買った。 寒い上に風も強い。 午後になって、雨は雪に変わった。 霙になるだろうとの予報だったが、まさか雪になるとは。 16 時半くらいに退社して、凍えながら帰宅。 まずお風呂に入ってから、 夕食は鶏もつ鍋。あとは饂飩。酒を熱燗にして一合ほど。 もう明日からは三月かあ…。

今日、オライリーのデータ解析の本 "Data analysis with open source tools" (by P.K.Janert / O'Reilly) を読んでいたら(「そんな暇があったら仕事しろ」?)、 多くの近似は「平均場」の考え方に似ている、と書いてあって面白かった。 売ったワインの1パーセント程度、 つまり百本に一本くらいの割合でお客様からクレームがくる、 と経験で分かっているとせよ。 では、クレーム対応のためにどれくらいの人員を割くべきか。 特別に人をわりあてなくても済む程度なのか、 あるいは何人か専門に対応する人を雇った方がいいのか。 こういうときに有能な経営者なら、 「一ヶ月に十万本の売り上げだからクレームはその1パーセントで千回程度だろう。 一ヶ月に千回クレームがあるなら、一日に数十件対応する必要がある。 少なくとも一人はクレーム対応だけにあてる方が良さそうだ」、 という風に考える。 しかしこれは、(厳密に言えば)平均をとるタイミングがおかしい。 とは言え、この計算で大抵の場合には、まずまずの目処がつく。 本来はごちゃごちゃした計算をした「あとで」平均をとらなければいけないのに、 そのごちゃごちゃした計算の「まえに」平均をとって、 厳密には必要な沢山の計算を平均値に対する計算一つだけにしてしまう。 つまりこれは、平均場近似だ、とそんな話。

2011年2月27日日曜日

おしどり夫婦

7 時過ぎに起床。 ベーコンエッグ他のいつもの朝食。 洗濯機に洗濯を任せて、朝風呂。 午前中は掃除機がけなど家事一色。 昼食は昨日の鶏手羽と人参のシンガポール謎スパイス煮込み料理の残りと、 玉葱とピーマンだけのナポリタン。 午後は一時間ばかり昼寝。 この尋常ならぬ睡魔は、春のせいに違いない。

夕方まで読書など。 「ポータブル文学小史」(E.ビラ=マタス著/木村榮一訳/平凡社)、読了。 予想通り、変な小説(?)だった。 他に 「通貨で読み解く世界経済」(小林正宏・中林伸一著/中公新書)、 「親指のうずき」(A.クリスティ著/深町眞理子訳/ハヤカワ文庫)。 クリスティ再読計画のはずだったが、ストーリーに記憶がない。 どうやら「親指のうずき」は初読のようだ。 わりと有名な作品だが、 トミー&タペンスのシリーズは盲点だったのかも。 推理小説マニアのおしどり夫婦が自ら冒険に巻き込まれていくシリーズで、 ある意味で現代的というか、メタ的というか、二時間サスペンス的かも。

夕食の支度。 鶏手羽と人参煮込みの残りを使って、カレーを 5 食分ほど作った。 夕食はカレーライス、大根と人参のなます、葱と油揚げのスープ。 赤ワインを少々。 謎のスパイスパックのおかげか、今まで味わったことのない微妙な、 いや絶妙のカレーだった。 食後にパン・オ・ショコラで赤ワインの残りを飲む。 お風呂に入ってから夜は、 Neal Stephenson の "Quicksilver" を読んだり。

2011年2月26日土曜日

シンプソンのパラドクス

「バロックの森」を寝床で聴いて、7 時過ぎに起床。 ベーコンエッグの他、いつもの朝食。 朝風呂に入って、午前中は読書などでのんびり。 昼食は、目刺し、葱入りだし巻き、大根と人参のなます、 菠薐草と油揚げのお味噌汁と御飯。 午後はホットカーペットで猫と昼寝したり、 「ヤバい統計学」(K.ファング著/矢羽野薫訳/阪急コミュニケーションズ) を読んだり。読了。面白かったし、勉強にもなった。 夕食は、シンガポール土産にもらった謎のスパイスパックを使って、 鶏手羽肉と人参を土鍋で煮る。 他に冷奴、菠薐草のおひたし、御飯。 冷や酒を五勺ほど。

「ヤバい統計学」にも出ていたが、 「シンプソンのパラドクス」と呼ばれる現象は不思議だ。 数学的には何の問題もないのだが、どうしてそれが不思議に思えるのかが不思議。 統計学の教科書には大抵出ているので、 私もずっと以前から知ってはいるが、いまだに不思議で、 この間違いをうっかりおかしそうだと思う。

倉庫にフランスワインとドイツワインが沢山あるとしよう。 フランス産とドイツ産のどちらの平均価格が高いか調べたい。 とりあえず、赤ワインと白ワインで別々に数えることにした。 すると、赤についても白についても、 ドイツ産の方が平均価格が高かった。 ならば当然、赤と白を合わせた全体でもドイツ産の方が平均価格が高い、と思う。 しかし実は、そうとは限らない。 全体では逆に、フランス産の方が平均価格が高いこともありうるのだ。 これがシンプソンのパラドクスの一例である。 つまり、母集団を分割した層別の統計で成立することも、 全体で成立しているとは限らない。 例えば上の例で、フランス産はほとんどが赤ワイン、 ドイツ産はほとんどが白で、 赤が高価なものばかり、 白は安物ばかりだったとすると、 赤と白のそれぞれでドイツ産の方が平均価格が高くても、 全体ではフランス産の方が平均価格が高くなるだろう。 なぜなら、フランス産の方はほとんどが高価な赤ワインばかりなのだから。 よく考えてみると当たり前なのだが、どうも不思議。

2011年2月25日金曜日

春一番

7 時過ぎに起床。 珈琲、ベーコンエッグ、パン、ヨーグルトなどの朝食のあと出勤。 昨日は帰りが遅くてまた米を買い忘れたので、今日もお弁当はなし。 外は朝からやけに温かい。 昼食は神保町の餃子屋さんで餃子定食。 確かに外は温かい、と言うよりも、暑い。 20 度を越しているらしい。 古本屋でクリスティの 「ポワロのクリスマス」(村上啓夫訳/ハヤカワ・ミステリ文庫)と 「象は忘れない」(中村能三訳/ハヤカワ・ミステリ文庫) を買って社に戻る。 16 時半くらいに退社して、米を買って帰宅。 昼間強い風が吹いていると思ったら、春一番だったらしい。 もうそんな頃か……。

お風呂に入って一息ついてから夕食の支度。 御飯を炊いて、メインは豚丼。玉葱と白胡麻入り。 他に菠薐草と油揚げのおひたし、冷奴、葱と豆腐の赤だしお味噌汁。 昼は暑いくらいだったが、夜になってみると普通、という感じ。 夜は、チョコレートで赤ワインを少し飲みながら、読書など。

2011年2月24日木曜日

「ヤバい統計学」

7 時過ぎに起床。 珈琲、ベーコンエッグ、パン、ヨーグルトなどの朝食のあと出勤。 米を買い忘れていたので、今日はお弁当はなし。 三日ぶりに出社してたまったメイルを読みこなす、 と言いたいところだが、大した数が来ているわけでもない。 昼食は近所のタイカレー屋さんにて。 午後は幕張に移動して、会議。 移動の車中では、 「ヤバい統計学」(K.ファング著/矢羽野薫訳/阪急コミュニケーションズ) を読む。 何の関係もないのに「ヤバい経済学」のタイトルを踏襲しているのはあざといが、 内容はとても面白い。 統計学が現代社会のどんなところに応用されているか、 沢山の面白い例で紹介、説明している。 数式などは一切ないので、普通の読者でも楽しく読めると思う。

ミーティングは夕方に終了。 一緒に出ていた天才プログラマがビールを飲みたいと言うので、 東京駅の焼き鳥屋へ。 今夜はおかしな温かさで、もう春のよう。 確かに喉が乾いた。 8 時過ぎまで、生ビールで一通り焼き鳥を食べ、鶏雑炊でしめて帰る。 そして今、帰宅。

2011年2月23日水曜日

7 時過ぎに起床。 昨夜に食べ過ぎて調子が悪い。 三つ星の鮨屋でおむすびを食べた罰があたったのだろうか。 珈琲、パン、チーズ、ヨーグルト、ブルーベリージャムの朝食。 自宅で少しプログラミングをして、 かけ蕎麦で早めの昼食をとってから、 昨日に引き続き今日も駒場へ。 梅は咲いたか桜はまだかいな。 確率過程と統計学の研究会の二日目。 特にファイナンス系の講演を聴く。 夕方、終了して地下鉄で帰宅。 夕食は御飯を炊いて……と思ったら、米が切れている。 豚肉と玉葱とピーマンの塩炒め、玉葱入りオムレツなどで、パンを二切れ。 食後に珈琲とチョコレート。 夜になっても調子はまだもう一つ。 明日の午後は幕張。朝ゆっくりして、直行しちゃおうかなあ。

2011年2月21日月曜日

猫と寄せ鍋

「バロックの森」とニュースを夢うつつに聞き流し、 7 時半くらいに起床。 珈琲、ハムエッグ、パン、ヨーグルトなどの朝食のあと、 お弁当を詰めて出勤。 今朝はかなり遅れて 9 時半くらいの出社だったので、 さすがにもう沢山の人がいた。 昼食は持参のお弁当。 スモークサーモンと生玉葱のマリネ、 蟹かまとアボカドのマヨネーズ和え、 葱入りのだし巻き卵。 16 時過ぎに退社。 外は思ったより寒い。 まだ春は遠そうだ。

凍えながら帰宅して、まずお風呂。 そのあと夕食の支度。 予定では御飯を炊いて、 小料理屋をさせている愛人が作りそうな小鉢料理(あくまで想像) をあれこれ作ろうと思っていたのだが、 寒いので適当に根菜中心の寄せ鍋と饂飩に変更。食後に林檎を一つ。 一句できた。よせなべに猫一匹の温かさ。

明日の夜は会食の予定がありますので、更新はスキップします。

2011年2月20日日曜日

バロック・サイクル

7 時過ぎに起床。 珈琲、フランスパン、チーズだけの朝食のあと、朝風呂。 午前中は "Quicksilver" (N.Stephenson 著/Harper Perennial) を読んだり。 ニール・スティーヴンスンの大作「バロック・サイクル」シリーズの第一巻。 千ページ近くあって、これが第三巻まである。 いつか翻訳が早川書房から出るだろうと待ちに待って、 時々、あちこち流し読みするだけに止めていたのだが、 ようやく諦めて読むことにした。 どこかの出版社が私に翻訳させてくれないものだろうか。 そう言えば、 K.Bonfiglioli のモートデカイ閣下三部作も翻訳 が出るのをずっと待っている (第三作だけは昔、幻のサンリオ文庫で出ていた)。 こちらは待ちくたびれて読み終えちゃったけど。

昼食は、スモークサーモンと蟹かまと葱のアボカド巻き。 海苔の代わりにアボカドの薄切りで酢飯を巻いたもの。 ババロアの周りをビスキュイで囲むイメージ? 「ワンダーレシピ」(添田浩著/工作舎) で知って、一度試してみたかった。味はまあまあ。 見ための出来がもう一つでいくつか反省点はあるが、 この次は格好がつくと思う。 失敗したときのため同じ具材で海苔巻も一本作ったので、 結局、まるごと二本も食べてお腹一杯。一緒に白ワインを一杯、酒を五勺。

午後も読書など。 クリスティ再読計画の第 12 冊目、 「予告殺人」(A.クリスティ著/田村隆一訳/ハヤカワ文庫) を読了。完成度の高い傑作。 夕食の時間まで、明日のお弁当のおかず作りなど。 夕食はパンの消費のためサンドウィッチ。 スモークサーモンと生玉葱のマリネを挟んだものを一つ、 玉葱とオリーヴ入りのパンにチーズを載せてオーヴンで焼いたものを一つ。

2011年2月19日土曜日

目玉焼きオリヴェ風

8 時近くまで寝てしまった。 珈琲、トースト、チーズ、ヨーグルトの朝食。 天気がもう一つなので、洗濯は明日に延期。 朝風呂に入って湯船で 「ワンダーレシピ」(添田浩著/工作舎) を読む。ぼうっとしているうちに昼。 昼食は、サンドウィッチ。 スクランブルエッグとハムを、玉葱とオリーヴ入りのパンの薄切りに挟む。 デザートにパン・オ・ショコラと珈琲。

午後は猫と添い寝したり、今朝届いた "The Analysis of Time Series" (C.Chatfield 著/ CRC) をぺらぺらめくったり、 いただきもののパン類を全部カットしてからラップして冷凍したり、 「コクトーの食卓」(レーモン・オリヴェ著/ジャン・コクトー画/辻邦生訳/講談社) を読んだり。 フランスでは目玉焼きを、 皿ごと焼いて作るのが普通なのだろうか。 以前も、何かのフランス料理のレシピ集で、 皿ごと焼く手法を読んだような。

夕食の支度の前に、再びお風呂。湯船で 「通貨で読み解く世界経済」(小林正宏・中林伸一著/中公新書) を読む。 夕食は、ひつまぶし、だし巻き卵、かにかまと葱のマヨネーズ和え、 大根と葱のお味噌汁。 夜は読書と編み物。 セーターのつもりで編んでいるのだけれど、 前身頃ができたらもう満足してしまったような。

2011年2月18日金曜日

パンとチーズとクリスティ

7 時過ぎに起床。 外はまだ暗くて、強い雨が降っている。 おかげで良く眠ってしまった。 珈琲、ベーコンエッグ、フランスパン、ヨーグルトなどの朝食。 何故かパン類を沢山もらってしまい、使うのが大変。 適当にお弁当を詰めて出勤。 今日もほぼ一番乗りだ。 昼食は持参のお弁当。 金目鯛の西京焼、だし巻き、胡瓜と玉葱とツナのサラダ、 大根の皮の漬物、梅おかかの猫まんま。 午前中に雨もあがり、昼頃にはすっかり晴れた。 16 時くらいにさっさと退社。 所用のため有楽町に立ち寄ってから、直帰。 昼間は温かかったのに、夜はやはり寒い。

帰宅して、 冷凍してあったビーフカレーを温め直し、 夕食はツナサラダとビーフカレー。赤ワインを少々。 食後にチョコレート。 お風呂に入って、湯船で 「ポータブル文学小史」(E.ビラ=マタス著/木村榮一訳/平凡社) の続きを読む。 夜はパンとチーズで、 「予告殺人」(A.クリスティ著/田村隆一訳/ハヤカワ文庫) を読んだり。

2011年2月17日木曜日

累進課税

今日も 6 時に目を覚まして「バロックの森」を聴きつ、 プラトンを読む朝。今朝は曇り空で、なんだか温かい。 珈琲、ベーコンエッグ、いただきものの菓子パン、ヨーグルトなどの朝食のあと、 昼食のお弁当用にサンドウィッチを作る。 今日もほとんど一番乗りの出社。 しかし、一番ではなかったようで、ビルのセキュリティ解除はせずに済んだ。 昼食は持参のサンドウィッチ。 玉子、ハム&チーズ、ツナ&オニオンの三種類。 一緒にジンジャーティー。 16 時過ぎに退社し、税務署に確定申告に行って、帰宅。

帰宅してまずお風呂。湯船で、 「ポータブル文学小史」(E.ビラ=マタス著/木村榮一訳/平凡社) を読む。ちょっと落ち着いてから夕食の支度。 御飯を炊いて、だしを引き、 金目鯛の西京焼、胡瓜と玉葱とツナのサラダ、大根の皮の酢漬け、 御飯と、大根のお味噌汁。食後にチョコレートと珈琲。

確定申告の季節。 所得税は累進課税になっていて、 今のところ税率は低い方から 5、10、20、23、33、40 パーセントである。 所得税は収入から控除額を差し引いた「所得」に対して課税される、 ということは知っていても、 所得に対して上の税率をかけたものが税額だと思っている人が多いようだ。 もしそうだとすると、税率の変わり目のあたりでは、 あえて所得をちょっと減らすことで税金を一段安くできてしまう。 (だから、お金持ちは寄付などをして税金を安くするのだ、 と誤解している人までいる。) 実際は、所得の増分に各水準で変わる税率がかかっていくのである。 下はそのグラフで、横軸が所得、縦軸が税額(単位は万円)。 例えて言えば、区間毎に段々とギアチェンジで速度を上げて走っていくようなもので、 税率は速度、税額は走った距離、ということになる。 単にこれだけのことを、 税制の教科書や経済学の本では、「限界的」とか「超過累進」とかいう言葉を使って、 ものすごく難しく、分かり難く、書いてある。 理系の人には「税率の積分が税額です」と言えば済むのだが、 初歩の解析学を知らない人向けに著者たちも苦労しているのだろう。 とは言え、書いている本人が本当はちゃんと理解していないのではないか、 と思わないでもない。

2011年2月16日水曜日

コクトーくらいになら

6 時に「バロックの森」で目を覚まし、 「法律(上)」(プラトン著/森進一・池田美恵・加来彰俊訳/岩波文庫) を読む。 7 時起床。今日は気持ちの良い晴天だ。 ベーコンエッグ中心のいつもの朝食のあと、 出勤。今日は中日でお弁当はなし。 私より早く出社していたのは一人だけだった。 一番乗りで出社すると、セキュリティ解除をしなければならないのだが、 実はその方法を良く知らない。 昼食はタイカレー屋さんでチキンカレー。 職場で隣りの天才プログラマが、良いドメイン名を取得した、と言う。 聞いてみると確かに良い名前だ。 いいなあ、とか言いながら、16 時半に退社。

帰宅して、お風呂に入ってから夕食の支度。 たっぷり下茹での時間をとって、ふろふき大根。柚味噌をのせて。 同じく白味噌を使って金目鯛の西京焼。日本酒を五勺ほど。 あとで、胡瓜の板ずり、若布のお味噌汁、御飯。 夜は、 「コクトーの食卓」(R.オリヴェ著/J.コクトー画/辻邦生訳/講談社) を読んだり。 今では本当に恥ずかしいことだが、 僕って天才なんじゃないかな、と思っていた若かりし頃、 コクトーみたいな万能の芸術家になりたいと思っていた。 と言うより、コクトーくらいにならなれるだろう、 と思っていた。若気のいたり、って怖い。

そう言えば、又聞きの又聞きなのでまったく定かでないが、 伊藤清先生が、 「コルモゴロフになろうと思っちゃいけないが、 ディンキンくらいにならなれるよ」と言って若者を励まされた、 と聞いたことがある。 それが若者の特権である。 これまたあやふやで申しわけないが、 確か宝生流のお能の方がおっしゃっていたことには、 下手な人の下はただの人で、ただの人は何万といる、 うかうかしていると下手にもなれないのだよ、とのことである。 若者は手元の低さを恐れずに高いところを見られるがよろしいと思う。

2011年2月15日火曜日

玉子ふわふわ

7 時起床。 トーストの上にポーチドエッグ二つ、ベーコン、珈琲、 オレンジジュース、他いろいろの朝食。 ポーチドエッグにすると玉子二つはちょっと重い。 オムレツだと玉子二つではやや物足りないくらいなのだが。 フライドエッグについては、一つでは足りなくて二つ(目玉焼き)では多過ぎ、 という気がする。 茹で卵は一つに限るだろう、多分。 あくまで個人的な印象ですけれどね。

昨日が嘘のような晴天だが、 道の端々には雪が残っている。 昼食は近所の中華料理屋でレバニラ炒め定食。 今日は調子が悪くて、仕事をする気になれない。 とは言え、それなりに雑用をして、 16 時半くらいに退社。

帰宅して、まずお風呂。湯船で、 「玉子ふわふわ」(早川茉莉編/ちくま文庫) を読了。 玉子をテーマにしたアンソロジーとは随分と変わった趣向だと最初は思ったが、 読んでみると非常に素直で面白いエッセイ集だった。 夕食は梅おかかのおむすび二つと、葱と若布の赤だしお味噌汁。 食後に珈琲といただきものお菓子など。 何故か今年は、意外にも多くの人にチョコレートやお菓子をいただいた。 これまでの寂しい人生で一番沢山もらったかも (と言っても、手の指で数えられるくらいだけどさ)。 本当にありがとうございました。 ひょっとして、義理モテ期だろうか?

2011年2月13日日曜日

ポーチドエッグと玉子かけ御飯

今日も 8 時くらいまで寝てしまった。 朝食は、トーストの上にベーコンとポーチドエッグ。 吉田健一風に言えば、トオストの上にベエコンとポオチド・エッグ。 トーマス・ハーディじゃなくて、トオマス・ハアディイだからね。 他に珈琲、ヨーグルトなど。今日は晴天だ。 朝風呂に入って湯船で 「玉子ふわふわ」(早川茉莉編/ちくま文庫) から田辺聖子のエッセイなど読んでしみじみする。 「そして誰もいなくなった」(A.クリスティ著/清水俊二訳/ハヤカワ・ポケット・ミステ リ 196) の続きを読んでいるうちに昼。 ベーコンと小松菜のスパゲティで白ワインを一杯だけ。 午後も同じような調子で過す。 「そして誰もいなくなった」、読了。

夕食は御飯を炊いて、だしをひき、 鯵のひらき、ポテトサラダ、白菜の漬物、生卵、小松菜のお味噌汁。 玉子かけ御飯は美味しい。 かの魯山人が、結局のところ一番美味しいものは玉子かけ御飯だ、と言ったとか。 美食の限りをつくしたあとに、 一番美味しいものはおむすびだ、とか、玉子かけ御飯だ、 などと言うのはいかにもスノッブで、良い感じはしないが、 とは言え、玉子かけ御飯は美味しいよね。

明日の夜は会食の予定がありますので、更新はスキップします。 次回更新は明後日火曜日の夜。

2011年2月12日土曜日

雪の東京

8 時近くまで寝てしまった。 珈琲、チーズトースト、ヨーグルトの朝食。 少し雪が積もったようだ。 朝風呂に入って、湯船で 「玉子ふわふわ」(早川茉莉編/ちくま文庫) を読む。 林芙美子の「巴里日記」より、巴里に到着したあたりのエッセイ。 昼まで 「アクロイド殺し」(A.クリスティ著/松本恵子訳/ハヤカワ・ポケット・ミステリ 224) を読んだり、 "The Cauchy-Schwarz Master Class" (by J.M.Steele / Cambridge) から演習問題を解いたり。

昼食は、冷凍しておいたビーフカレーとポテトサラダ。 赤ワインを一杯だけ。 午後も午前中と同様に過す。 「アクロイド殺し」、読了。 クリスティ再読計画の次の一冊(11冊目)は「そして誰もいなくなった」の予定。 読書の合間に、確定申告の清書。 夜に向けてどんどん冷えてきた。

この寒さで夕食は再度、鶏団子鍋に決定。 生姜と黒胡椒が効いて身体があたたまる。 お酒を一合ほど。そのあとは雑炊。

2011年2月11日金曜日

リヴィエラ

今日も「バロックの森」を聴きながらプラトンを読み、 7 時に起床。 珈琲、チーズオムレツ、トースト、ジャムの朝食。 外は雪が散らついている。 朝風呂に入って、湯船で 「玉子ふわふわ」(早川茉莉編/ちくま文庫) から、 リヴィエラにある超高級レストランについて福島慶子が書いたエッセイを読む。 浮世離れした感じが休日のお風呂にぴったり。 只者ではなさそうだが福島慶子って誰だろう、と思って調べたら、 荘清次郎の娘で福島繁太郎の奥様、と言った華麗なる一族だった。 それはさておき、恥ずかしながら私はずっと、 リヴィエラという名前の都市があるのだとばかり思っていた。 さすが、庶民。 私には福島慶子よりも東海林さだおが目玉焼き丼について書いたエッセイの方が良く似合う。 「ねじれた家」(A.クリスティ著/田村隆一訳/ハヤカワ文庫) の続きを読んでいるうちに昼。

昼食は小松菜とベーコンのスパゲティ、ちょっとカレー風味。 白ワインを一杯だけ。 雪が降り続いている。どうやら積もりそうだ。 午後は "The Cauchy-Schwarz Master Class" (by J.M.Steele / Cambridge) から演習問題を解いたり、読書をしたり。 「ねじれた家」を読了。なかなか面白かった。 次は、昨日届いたばかりの "Data analysis with open source tools" (by P.K.Janert / O'reilly) を読む。 "Beautiful Data" はハズレだったが、こちらは面白いし、役にも立ちそう。 夕方になって、またお風呂に入り、 今度は 「アクロイド殺し」(A.クリスティ著/松本恵子訳/ハヤカワ・ポケット・ミステリ 224) を読み始める。クリスティ再読計画の第 10 冊目。

夕食は、御飯を炊いて、 鯵のひらき、白菜のお漬物、ポテトサラダ、玉葱のお味噌汁。 何とか一汁三菜をキープ。

2011年2月10日木曜日

難読ひらがな

6 時に目を覚まして、 「バロックの森」を聴きながらプラトンの「法律(上)」 を読む清らかな朝。 7 時に起床して、 ベーコンエッグ、ポテトサラダ、珈琲、トースト、ヨーグルト、 ブルーベリージャムの朝食。 お弁当を詰めて出勤。 今日もかなり寒い。 どうやら西から雪が近付いて来ているらしい。 昼食は持参のお弁当。ゼブラ印のお弁当缶に入れた、ビーフカレーライス。 昼休憩に近所の新刊書店で 「玉子ふわふわ」(早川茉莉編/ちくま文庫)を買う。 卵についてのアンソロジーなんて、良く思いついたものだ。 16 時半くらいに退社。 帰宅して、お風呂に入り、湯船で「玉子ふわふわ」を読んでお腹を空かせてから、 夕食の支度。 鶏団子鍋。鶏団子と小松菜と長葱だけのシンプル鍋。 「酸っぱい葡萄」のラベルの白ワインを一杯だけ。 鍋のあとは玉子饂飩。美味しい。今日の鍋は計算通りだ。

職場で、隣の天才プログラマが「このひらがな読める?」 と妙なことを訊くので、画面を見てみると読めない。 数字の「5」のようなこの文字「ゟ」 (Unicode: U+309F, JIS X 0213: 1-2-25) は本当にひらがななのか。 彼は、1 ページに情報が凝縮された「チートシート」 の類を蒐集するという天才らしい趣味をもっているのだが、 そのホビーの活動中、文字コード表の中にこの文字を見つけたという次第。 何かの間違いかとさえ思ったが、実際に存在するひらがなで、 現在でも新聞の求人広告などで使われているらしい。 例文としては、宮本百合子の小説「街」より、 「ペトロフサマ シブヤにて アナタノトヨ子」、など。 この難読ひらがなの仲間に、難読カタカナ「ヿ」 (Unicode: U+30FF, JIS X 0213: 1-2-24) というのもある。 例文、夏目漱石の「我輩は猫である」中篇自序より正岡子規の手紙文から 「僕ハ迚モ君ニ再会スルハ出来ヌト思ウ」、など。 教養ある大人は読めるものなのだろうか。

2011年2月9日水曜日

ポーヅ屋のコーテル

7 時半に起床。 外はまだ夜明け前かと思うくらい薄暗い。 地面は濡れているだけで、雪が積もるほどではなかったらしい。 朝食は、珈琲、ベーコンエッグ、ポテトサラダ、トースト。 週の中日でお弁当はなしなので、ゆっくり。 外に出ると、雪が散らつき始め、急激に気温が下がってきた。 雪と霙の間くらいの降る中を出勤。 心が引き締まる良い気候だ。 観覧車もジェットコースターも寒々としていた。

とは言え、雪は午前中で終わり、段々と天気が良くなって、 午後にはすっかり晴れあがった。 昼食は、明倫館の裏手にある包子屋にて、焼き餃子。 神保町はカレー屋が多いが、餃子屋も多い。 この店は、餃子の皮で餡を包みこまずに、 つまんだように一箇所あわせただけで、 左右(上下?)が開いたままになっているのが特徴。 すっかり天気が良くなり社内は暑いくらいで、 ぼーっとしているうちに私の定時になったので退社。

夕食は、カレーライスに決めていた。 ちょっと良い牛肉を買ってきたので、 テーマは「カレーは肉料理だ」。 そんなわけで、夕食はカレーライスとポテトサラダ。 赤ワインを一杯だけ。食後に林檎(ふじ)を一つ。

2011年2月8日火曜日

秘密の関係

7 時半くらいに起床。もう 30 分早く起床したい。 ベーコンエッグ他色々のいつもの朝食。 今朝は曇り空で、空気も湿っている感じ。 どうやら雨が近そうだ。 お弁当を詰めて出勤。 外はまだまだ寒いが、会社の中は温かく、朝から既に眠けを誘う。 昼食は持参のお弁当。 鰤の漬け焼き、だし巻き、豚肉と玉葱の生姜焼き、白菜の漬物、 梅おかか。今日のお弁当は贅沢し過ぎかな。 昼休みに新刊書店で 「十蘭万華鏡」(久生十蘭著/河出文庫) を買う。 私もそうだが十蘭のファンには、 「この良さが分かるのは自分だけだ」と思う文化的吝嗇の傾向がある。 次々に新企画で文庫が出るのは、ちょっと面白くないような、 でも、どうせ読んでみてもつまらないと放り出す読者ばかりなのだろうな、 と愉快に想像したり、と複雑な気分。 16 時過ぎに退社。

帰宅して、ポテトサラダを仕込む。 ポテトサラダはやや手間がかかるが、美味しいのでたまに大量に作ってしまう。 私のレシピはまったく普通だが、 強いて言えば、かなりバターを使うのがポイント。 洋風料理の美味しいものとたっぷりの上質バターとの間には、 秘密の危険な関係がある。 夕食は、 ポテトサラダ、生姜焼きの残り、冷奴、若布のお味噌汁、御飯。 食後にポテトサラダで白ワインを一杯だけ。 夜になると底冷えがしてきた。 雪になるのかも。

2011年2月7日月曜日

背取り

7 時半くらいに起床。 今週の朝食のメインは再びベーコンエッグ。 他に珈琲、トースト、チーズ、ヨーグルトなど。 お弁当を詰めて出勤。まだまだ寒いが、春は遠からじ。 昼食は持参のお弁当。 豚しょうが焼き、だし巻き、菠薐草のおひたし、白菜の漬けもの。

昼休みはいつもの如く、神保町の散歩。 ガレージセールで 「ガラス箱の蟻」(P.ディキンスン著/皆藤幸蔵訳/ハヤカワ・ミステリ 1144) を含め、古いポケミスを三冊、どれも 100 円で買った。 ビニールカバーが汚れているものの、本体の状態は良い。 こういうことがあるとセドリで食べていけそうな気になるのだが、 ほとんどの日には何の獲物もない。 神保町で値付けがおかしいことはほとんどなく、 格安と思うときは大抵、知った上でのサーヴィスと思われる。

夕食のメインは、かなりの覚悟で買った天然の某ブランド鰤。 今年は大漁で値崩れしているらしいが、 それでも一切れ 500 円近いとは、 食べると寿命が二倍に延びそうだ。 一切れでもかなり大きかったので、 大小に切り分けて大きい方を夕食用に塩焼き、 小さい方は明日のお弁当の照り焼きに。 夕食は、鰤の塩焼き、三つ葉のおひたし、白菜の漬けもの、 豆腐と若布のお味噌汁。酒を冷やで五勺。 鰤も美味しいが、三つ葉のおひたしがうまい。 こういうもので冷や酒を飲んでほっとする、 しみじみした年寄になってきた。 食後に林檎(ふじ)を一つ。 林檎のふるさとは北国の果て……。

2011年2月6日日曜日

バッチ処理

9 時まで寝てしまった。 やはり朝型になるのは難しいのかなあ。 まあ、もうしばらくやってみよう。 珈琲、ピザ風のトースト、ヨーグルトとブルーベリージャムの朝食。 朝風呂に入って、湯船で 「久生十蘭ジュラネスク 珠玉傑作集」(久生十蘭著/河出文庫) から短編「影の人」を読む。 洗濯など家事をしているうちに昼。 朝食も遅かったので、昼は稲庭饂飩を茹でて済ませておいた。 午後も掃除機がけ、玄関掃除、食材の買い出し、 お弁当のおかずの仕込みなど。 平日にあまり家事をしないので、週一回のバッチ処理になってしまう。

そんな合間にも短編「その後」と「死亡通知」を読んで、 「久生十蘭ジュラネスク」読了。 「その後」はちょっとコミカルで、でも結婚って……としみじみする。 一方、「死亡通知」は名作「予言」 (岩波文庫「久生十蘭短篇選」に所収)にテーマこそ似ているが、 何か不気味なことが起こっているのが分かるだけで、 特に物語的にまとまらないところが怖い。

夕食は、再びピェンロー。 あとは饂飩にした。酒を冷や(常温)で一合ほど。 白菜を塩で漬けてから、夜は編み物と読書など。

2011年2月5日土曜日

ボット

ちょっと遅く 8 時起床。 珈琲、茹でソーセージに茹で卵、もやしのサラダ、 トースト、チーズ、ヨーグルト、ブルーベリージャムの朝食。 朝風呂に入って、湯船で 「システム改革の正攻法」(大和田尚孝著/東京証券取引所監修/日経BP社) を読む。 午前中は趣味のプログラミング。 twitter の認証 がいつの間にか OAuth のみになっていて、 思ったよりずっと手こずった。 ボットに自動でつぶやかせたいだけなのに、けっこう面倒。

昼食はサッポロ一番味噌ラーメン。 午後は昼寝をしたり、読書をしたり。 「システム改革の正攻法」、読了。 夕食は伊丹流の親子丼、高野豆腐、菠薐草のおひたし、 大根の甘酢漬け、若布のお澄まし。 夜は 「プログラミング Google App Engine」(D.Sanderson 著/玉川竜司訳/オライリー・ジャパン) を読んだり、 編み物をしたり。

2011年2月4日金曜日

正攻法

7 時半くらいに起床。今週もなかなか起きられなかったなあ。 7 時丁度に起床が目標なのだが。 昨日作っておいた酢飯のおむすび一つと、 おかずの残りあれこれと若布のお味噌汁で久しぶりに和朝食。 昨夜の巻き寿司と今週のおかずの残りを重箱の一段に詰めて出勤。 慌てていたので、お弁当の画像もぶれている。 出社して午前午後とお仕事。 昼食は持参の週末スペシャルなお弁当。 16 時くらいに退社。

帰宅してお風呂に入り、湯船で 「システム改革の正攻法」(大和田尚孝著/東京証券取引所監修/日経BP社) を読む。 東証は 2005 年 11 月に全面システムダウン、 翌月にみずほ誤発注事件、と不祥事を繰り返し、 さらに翌月はライブドアショックによる緊急停止。 そう言えば、すごい叩かれ方だったよなあ…。 そんなどん底から、 世界最速の「アローヘッド」システムを構築するまでの奇跡の復活のお話。 昭和育ちを燃えたたせる「プロジェクトX」的テーマだ。 最近、同僚との雑談の話題にのぼったので読んでみようかな、と。 ちなみにこの著者は、三菱東京UFJシステム統合についての本も書いている。 どちらも想像するだに関わりあいになりたくない、 しかし、成し遂げた人々への敬意が心底から湧いてくるタイプの仕事だ。

夕食は、ピェンロー。あとは雑炊。 昨日届けてもらった中から、白ワインを少々。 このラベルの絵はイソップ童話の酸っぱい葡萄かな。

2011年2月3日木曜日

太巻きとおむすび

7 時過ぎに起床。 いつもの朝食。今週は目玉焼きにソーセージがメイン、 チーズはモッツァレラ。 お弁当を詰めて出勤。 昼食は持参のお弁当。 鮭と牛蒡の炊き込み御飯、塩鯖、大根の甘酢漬け、 牛蒡のきんぴら、もやしのサラダ、菠薐草のおひたし。 16 時過ぎに退社。

帰宅して、御飯を炊き、酢飯を作る。 甘辛い卵焼き、高野豆腐、三つ葉だけを具に太巻きを巻く。 米を炊く都合で二本巻き、 そのうち一本に三つ葉の御澄ましをつけて夕食にする。 もちろん包丁を入れずにそのままを黙々と食したが、 吉方を向くのは忘れていた。 痛恨だ。良い御縁(?)を呼びこめたかも知れないのに。 残りの太巻きは明日のお弁当になって、 週末スペシャルを名乗る予定。

酢飯が少し余ったので、おむすびを一つ作った。 夜食に食べる予定。酢飯のおむすびは意外と美味しいものだ。 それはさておき、 世の中で一番美味しく、かつ、一番高価なおむすびは、 鮨屋で食べるおむすびだ、と書いていたのは誰だったっけ。 多分、伊丹十三だったと思う。 良い米、良い御飯、良い塩、握りのプロ、と考えていけば、 一番美味しいおむすびは鮨屋にあり、という答に自然にたどり着く。 しかし、ただのおむすびを鮨屋で注文することは至難の技だ。 よほどその鮨屋に通い詰めて相当のわがままも聞いてもらえるようになって、 ようやく注文、いや、お願いできる類のものだろう。 もちろん、この「おむすび」は伝票には書かれないし、 代金も受け取ってもらえない。 しかし、とんでもなく高価なのである。

2011年2月2日水曜日

インドカレー

7 時過ぎに起床。 珈琲、トースト、目玉焼き、ソーセージ、 ヨーグルト、ブルーベリージャムの朝食。 今日は週の中日でお弁当はなし。 ちょっとゆっくりして出勤。 昼食は近所のインドカレー屋にて。 インド人(多分)に囲まれて、 骨付き鶏肉とレバのカレーとナンを食べる。 この店は、女性とインド人(推定)の客が多いのが特徴だ。 16 時過ぎに退社。

帰宅して、お風呂に入ってから夕食の支度。 塩鯖を焼き、高野豆腐の煮物、菠薐草のおひたし、 もやしのお味噌汁、炊き込み御飯の残り。 夜は "The Cauchy-Schwarz Master Class" (by J.M.Steele / Cambridge) から演習問題を解いたり。と言っても、 難しい問題にひっかかって、もう三日くらい解けない。

2011年2月1日火曜日

美国横断鉄路

何とか 7 時過ぎに起床。 いつもの朝食のあと、お弁当を詰めて出勤。 9 時半になってもまだ大半が出社していない。 やはり IT 企業は朝が遅いのだろうか。 昼食は持参のお弁当。中身は昨日と全く同じ。 男の弁当作りはこういうところに気持ちが行き届かない。 ちょっと反省。少しは意識的に変化をつけよう。 16 時過ぎに退社。 まだ朝が起き難いが、自主朝型シフトのリズムがつかめてきた。 帰宅して、まずお風呂に入り、そのあと夕食の支度。 鮭と牛蒡の炊き込み御飯、もやしサラダのカレー風味、 大根の甘酢漬け、菠薐草のお味噌汁。 今日の味噌汁は、ぴたっと決まった。 素人料理の特徴は味が一定しないことだが、 たまに何かの拍子で上手に出来ると嬉しい。

夜は、「久生十蘭ジュラネスク 珠玉傑作集」(久生十蘭著/河出文庫) から「美国横断鉄路」などを読む。 この短編集は癖のある作品を集めている。 一方、岩波文庫の「久生十蘭短編集」は言わゆる名品、 十蘭の代表作を集めていて、むしろこちらが珠玉傑作集だろう。 十蘭を最初に読むには、とても「ジュラネスク」は勧められない。 特に「美国横断鉄路」の極悪非道残虐ぶりの覚め切った記述などは、 読み通せないのが普通だと思う。