珈琲で目を覚ましてから、朝食の支度。
長芋のとろろ卵かけ御飯、ちりめんじゃこ、蕪の甘酢漬け、どんこ昆布、
切干し大根の味噌汁。
昼食はカレーライス、胡瓜と玉葱のピクルス、
林檎ジャムとヨーグルト。
出張先でも、激痩せっぷりを色々な人に心配していただいたことだし、
積極的に食べよう。
夕食のメインは秋刀魚。アイ・ラヴ・サンマ。
他に冷奴、ちりめんじゃこ、蕪の甘酢漬け、若布と麩の味噌汁、御飯。
ニュートリノが光速より速く運動したかのようなデータが観測されたのだけれど、
これ如何に、というニュースが少し前にマスコミを騒がせた。
このパズルはまだ未解決だが、ちょっと面白い
指摘(The Physics arXiv blogより)
がプレプリントとして発表されていた。
念のために書くが、もちろん一つの可能性に過ぎず、
これが正解である見込みは低い。
わずか 4 ページのそのプレプリントを見ていただければ分かるが、
主張はとても簡単で、ほぼ一言で説明できる。「ローレンツ収縮」だ。
実験では、単純に言って、ニュートリノが出発したときと到達したときの時刻を測り、
この間の時間で距離を割り算して、速度を計算する
(えーと、小学校では「は・じ・き」の公式とか言うんだっけ)。
ここで大きな問題の一つは、「時計あわせ」である。
どうやって、出発点と到着点に完全にシンクロした時計を置くか。
この実験では、時間を GPS 人工衛星の時計で測ることで解決した。
しかし、特殊相対性理論によって、
地上のニュートリノの旅程の方向に運動している人工衛星にとっては、
ニュートリノが移動する距離が縮むのだった。
この収縮した距離ではなくて、地上の距離を使って計算するなら、
その誤差に応じて人工衛星の時計で測った時間を補正する必要がある。
これを勘定に入れていましたか、
と言う指摘である(私の理解が正しければ)。
ややこしいのは、
そもそも GPS 自体が既に自分で時間を補正していて、
相対性理論が大いに使われていることだ。
例えば、言わゆる「ウラシマ効果」、
特殊相対性理論による時間のおくれの効果は既に補正済みである。
地球の重力場および地球の自転の影響による時間の伸縮も、
一般相対性理論を用いて補正されている
(GPS ってすごいね)。
何と何がどこで補正されていて、何が考慮済みで、
互いにどう影響を与えあうのか。
実験物理のプロ中のプロ、ベスト・アンド・ブライテストの OPERA チームでも、
(上のような単純な話かどうかは別として)
相対論の「時計あわせ」まわりで何か見落すことがないとは言えない。
考えていると段々と混乱してきた。久しぶりに、
岩波文庫の「相対性理論」(A.アインシュタイン著/内山龍雄訳)で
「動いている物体の電気力学」を読み直そうかなあ。