8 時起床。今日もまた寒い。いつもの朝食のあと、 午前中は今日の分の翻訳作業を済ませ、 少し秘密プロジェクト。実は秘密と言うほどのことでもなくて、 来週末のセミナの準備。 引越しの際、大昔に書かれたドラフトを発見していたことを思い出して、 急に復刻作業。お風呂に入って、湯船で 「プライスレス」(W.パウンドストーン著/松浦俊輔・小野木明恵訳/青土社) を読む。 今日は「99 円の謎」のところ。 小売を営んでいる方々には常識だろうが、 何故か人は端数のついた値段のものを好んで買う。 切りの良い数字からあたかも割引したように思えるからなのだろうが、 単純にそれだけでもないし、 この効果がどれくらい発揮されるかは色々な条件によるようだ。 無論、徹底的に実験研究がされているらしい。
冷蔵庫がほぼ空なので、昼食はまた月見饂飩。 午後は掃除機がけと洗濯をしてから、プロジェクトの作業。 夕方になって、やむをえず、冷たい小雨の降る中を買い物に行く。 夕食は御飯を炊いてだしを引き、 目刺し、卵、納豆、白菜の漬物、沢庵、若芽の味噌汁の朝食的メニュー。 夜はお弁当のおかず作り。
高野豆腐、卵焼きなど定番の他、 モツ類を少し買ってきたので、豚のモツ茹でなどを作る。 スーパーで肉類の棚を見ているときに、 立原正秋がイタリアで豚のモツ茹でを食べた話を書いていたなあ、 と思って。 帰宅してから調べてみると、 「マキャヴェリの墓の上で」(1974)の中に、 イタリアの夜店で豚のモツ茹でをパンにはさんで売っているところがあり、 このモツが美味しかったというような記述があるようだ。 どうやら無意識の内に、マキアヴェッリつながりだったらしい。 ちなみにその夜店の場所は「レパブリカ広場からサン・ロレンツォ寺院にぬける通りだったろうか」、 と書かれている。 ご長男の潮さんの文章によれば(潮さんは料理人)、 立原正秋はこのイタリアのモツ茹でがよほど気に入ったらしく、 帰国したあと早速自宅でモツ茹でを作り、家族に食べさせたそうだ。 バジリコのソースをかけ、モスタルダという果物の辛子漬けを添えてあったと言う。 おしゃれ。