今日の "The Tao of Programming"(G.James/InfoBooks)。原による試訳。
主任がプログラマに、 今やっているプログラムができるのにいつまでかかるのか、 と尋ねた。
「明日、終わるでしょう」と、プログラマは即座に答えた。
「それは非現実的じゃないかね」と主任は言った。 「本当のところ、どれくらいかかるんだ?」
プログラマはしばらく考えてからようやく、 「追加したい機能がいくつかあります。 それには少なくとも二週間かかるでしょう」と答えた。
「それでも期待し過ぎだろう」と主任は食い下がった。 「本当にプログラムが完成するのがいつか、 シンプルに、答えてくれるとありがたいんだが」。
プログラマは同意した。
数年後のこと、主任は定年を迎えた。 定年祝いのランチに向かう途中、 主任はそのプログラマが端末で眠り込んでいるのを見かけた。 彼は徹夜でプログラミングをしていたのだ。
「プログラミングのタオ」 第5の書「メンテナンス」、5-2章