2009年9月23日水曜日

ディスカッション / 山椒

ホームで行列から離れて新幹線を待っていると、 若い女性二人が私のすぐ側に立ち、 最新号の "anan"(第 1677 号) のグラビアページを開いて、 詳細なディスカッションを始めた。 女性というものについて、深い勉強をさせていただいた、ような気がした。 男性にとって女性とは常に、汲めども尽きぬ驚異と不思議の源である。 昼食は新幹線の中で駅弁のサンドウィッチと珈琲。 午後も早いうちに自宅に到着。少し昼寝。 お風呂に入ったあと、夕食は担々麺とヱビスビール。 むう、これは旨い。そして猛烈に辛い。 私は唐辛子系の辛さには強いのだが、これは山椒がかなり入っている。 御飯が少し余っていたので電子レンジで温め、 担々麺のあとの器に入れて、卵御飯。劇的に美味しい。 なんだかんだ言ってこういうものが一番美味しいと思うのは、 育ちの卑しさの故かなあ……(ちょっとしんみり)。 知人から担々麺 6 個セットを送っていただいたので、 これからしばらく担々麺が続きます。うれしいです。 連休の最後の夜は、出張中の分の家計簿つけ。このあとは、 読書などでのんびり過すつもり。

連休中の読書として、 「『標準模型』の宇宙」(B.シューム著/森弘之訳/日経BP社)、 「マネジメント [エッセンシャル版] 」 (P.F.ドラッカー著/上田惇生編訳/ダイヤモンド社)、 「何か文句があるかしら」(M.デュマス著/島村浩子訳/創元推理文庫)、 を読了。どれも面白かった。 「標準模型」は標準理論の解説本だが、 超ひも理論や M 理論など、標準理論以降のファンシィな究極理論に 興味が行きがちの科学啓蒙書の中で、標準理論を易しく、 きっちり説明するこの本は貴重だ。 特に今、進行中の加速器実験に対して、ちゃんとした興味が持てたことは重要。 「マネジメント」は今回、一番期待していなかった本だが、非常に面白かった。 書き方がかなり硬い調子でやや読み難いのが欠点だが、 経営者や管理職の指南書の範囲を越えて、もっと読まれていい。 特に、古い本なのに今の状況に対してタイムリーで、新しく感じるのは、 本質をついている証拠だろう。 お節介かも知れないが、誰か若い訳者を選んで、 改訂版を出すといいんじゃないかなあ。 「何か文句があるかしら」は予想通り、まさにコージー。 超お金持ちで劇団オーナーの主人公が、 超かっこいい旦那様と電撃結婚して、 実はその旦那様には 007 みたいな裏の顔があって、 その他に興味深いキャラクタがいっぱい出てきて、 新婚ほやほやのうちにドキドキハラハラの事件を解決する、というもの。 主人公の配役が難しいが、土曜ワイド劇場あたりで是非ドラマ化してほしい。 「饒舌について 他五篇」(プルタルコス著/柳沼重剛訳/岩波文庫)、 「ガリア戦記」(カエサル著/近山金次訳/岩波文庫) はまだ残っている。この二冊は就眠儀式本に移行。