2009年9月6日日曜日

生姜焼き

9 時起床。昨夜は 25 時くらいまでかけて、 「幽霊の2/3」(ヘレン・マクロイ著/駒月雅子訳/創元推理文庫)を読み終えたので、 8 時間しか眠れなかった。 今日も爽やかで乾いた風の吹き込む良い天気である。 朝食は珈琲、オレンジジュース、トースト。 貧しく侘しい一人暮らしゆえ、寝台で朝食をとるという贅沢は許されていない。 とは言え、自分で朝食を用意して、秋風に吹かれながらオレンジジュースを飲んでいると、 ささやかな幸福感を味わうことができる。

午前中は、C.L.ドジソンの翻訳など。 ルイス・キャロルことドジソンは、"St.James's Gazette" への投稿で、 勝つ側につきたい、世論の流れに乗りたい、という有権者層全体に広がる意識を、 一種の贈収賄に他ならない、と指摘している。1881 年のことである。 キャロルはこういう文章も沢山発表しているし、 選挙や投票を望ましい形に変えるためのアルゴリズムの考案もしている。 キャロルを、「小さなおともだち」だけが仲間だった、 初等数学マニアでカメラおたくのピーターパン、 というイメージだけで捉えるのはちょっと違うんじゃないかな、と思う。

昼食はカルボナーラ。 食後にお風呂に入って、湯船で "The Elements of Style" (W.Strunk Jr. and E.B.White) を読んで気持を高めてから、午後は論文の校正。 あとは「家蠅とカナリア」(ヘレン・マクロイ著/深町眞理子訳/創元推理文庫) を読んだり。 夕方になって、スーパーに買い出しに行く。 今日は生姜焼き用の豚肩ロースが安い。 帰宅して、土鍋で御飯を炊き、夕餉の支度。 生姜焼きと、キャベツの千切りにマヨネーズとL&P印のウスターソースを一振り、 もやしと韮の味噌汁、お漬物。