2009年7月10日金曜日

蕎麦屋 / だまし絵 / チーズ資格試験

7 時起床。珈琲、野菜ジュース、トースト、スクランブルエッグとソーセージの朝食。 スクランブルエッグとソーセージの半分はお弁当にも詰める。 8 時半に出社して、午前、午後とお仕事。 昼食は持参のお弁当。 18 時頃、退社して、 近所の蕎麦屋にて夕食。 変わり蕎麦の紫蘇切りがもうなくなっていたので、 やむなく、鱧天ざる。ヱビスの生ビールを飲みつつ、 次々に揚げたてが運ばれる天麩羅を食す。 鱧、茗荷、オクラ、小玉葱、最後にまた鱧。

その後、渋谷に出て、 Bunkamura ザ・ミュージアムで開催中の 「だまし絵展」を観る。 アルチンボルドの「ルドルフ2世」が目玉らしかったが、 日本の描表装(かきびょうそう)も面白かったし、 マグリット、デルヴォーの作品はやはり素晴しい。 錯覚ものもけっこうあって、 特にパトリック・ヒューズの「水の都」の前では、 女子高生たちが「これヤバーい、なにこれー、目が変になるー」 と大騒ぎしていて、微笑ましかった。 だまし絵自体とはあまり関係がないが、 円筒形の鏡を真ん中において写すとちゃんとした絵に見える、 という作品の参考として、 キルヒャーの原書が展示されていたのに驚いた。 普段は金沢工業大学にあるらしい。 何故に、そんなところに。

折角、渋谷まで出てきたので、青山骨董通りのバーに顔を出す。 客がいないどころか、店主もおらず、犬と一緒に店の留守番。 しばらくすると、店主が帰ってきた。 コンビニエンスストアに「朝の珈琲」を買いに行っていたそうだ。 モヒートと、シャンパン(ルイ・ロデレール)を一杯ずつもらう。 この女主人は、ソムリエと、葉巻と、チーズのプロ資格を持っている。 そういや、知り合いにチーズの資格試験になかなか受からない、 って人がいるんだけど、その試験ってどういうものなの? と訊いてみた。 彼女が力説(自慢?)するには、 「チーズ資格はワインより難しい」、 とのことである。 一次試験(筆記)のポイントは、サイズや乳脂肪分などの数字の丸暗記、 および、発酵過程の理解だそうだ。 受験者は文系的な人が多いので、そのあたりが勝負を分けるらしい。 二次試験(カッティングとプレゼン、テイスティング) のポイントは、前者は小学校の先生になったつもりではきはきと、 後者はブラインドによる徹底的な訓練だそうだ。 しかし、テイスティングの対象となるチーズの当たり外れがあり、 出題がたまたま「青カビばかり 6 種類」などのケースもあるため、 運も関係するとのこと。 協会が試験の前にセミナを開くので、 それに出席しておくとその年の感じがつかめて良い、 とか、何とかいうスクールに通うと良い、 とか、随分と熱心に教えてくれたのだが、 私が受験するわけではないので、馬の耳に念仏(?)の感があった。 シャンパンを飲み終えた頃、急にお客さんが次々と現れて、 狭い店が一杯になったので、チーズ講座はそこまで。 私もそこで帰ることにした。